金融機関の営業職から、SaaSを提供している事業会社のエンジニアへ。4年間の営業経験を経て、大きなキャリアチェンジを遂げたsayaさん。「自分で開発に携わりたい」という強い想いを胸に、プログラミングスクールRUNTEQ(ランテック)へ入学。会社を退職し、フルコミットで1000時間という学習時間に挑んだ7ヶ月間。同期との繋がりを力に変え、未経験からのエンジニア転職を実現しました。その道のりや学習の秘訣、転職活動のリアルについて、詳しくお話を伺いました。
【プログラミングスクールRUNTEQ卒業生インタビュー vol.84】
※RUNTEQ学習期間は2024年1月~2024年10月
金融業界からエンジニアへ、大きなキャリアチェンジを決意したワケ
Q. これまでのご経歴と、エンジニアを目指した理由を教えてください。
大学卒業後、新卒で金融機関の営業職として入社し、約4年間働いていました。
最初の3年間はやりがいを感じてたものの、業界自体の成長が見込みづらいことや、取引先の合併などで業務範囲が狭まっていくことに将来に対する不安を感じるようになりました。
転職を考える中でエンジニアという職種に興味を持ったきっかけは、大きく2つあります。
1つ目は、営業としてお客様から「自社の商品をもっと改善できないか」という声をいただく中で、自分では直接開発に関われず、改善提案をしても実現までに2〜3年かかってしまうもどかしさを感じ、「自分自身が商品の開発に携わりたい」と思ったことです。
2つ目は、調べていく中で、文系出身や未経験からエンジニアになっている人が多いこと、求人倍率も比較的高いことを知り、「自分にもチャレンジできるかもしれない」と思えたことです。
Q. RUNTEQ入学のきっかけは何ですか?
退職を決めたあと、すぐにエンジニアを目指したわけではなく、まずは転職エージェントに相談していました。でも、私の経歴だとやはり営業職での転職を勧められることが多くて…。
営業自体は好きでしたが、「もっと商品開発に近いところで働きたい」という思いが強かったので、最終的にはエンジニアの道を選びました。
いくつかのスクールを調べる中でRUNTEQに決めたのは、無料カウンセリング時の対応でした。
担当の方は、「これは大きなキャリアチェンジになるので、今の会社を辞めずに選択肢を残しておいた方がいい」と、無理に入学を勧めるのではなく、私のキャリアを第一に考えたアドバイスをしてくださいました。
その誠実な姿勢に、「このスクールは信頼できる」と感じたのを覚えています。
あとは、開発会社が作ったカリキュラムであること、そして学習時間が1000時間としっかり設定されていることです。
未経験からエンジニアになるには、それぐらいの学習量が必要だろうと納得感があり、RUNTEQへの入学を決めました。卒業生の記事がたくさんあったのも、判断材料になりましたね。
1000時間の壁を乗り越えて。フルコミット学習とコミュニティの力
Q. 1000時間の学習はどのように乗り越えましたか?学習中のスケジュールやモチベーション維持について教えてください。
入学前に会社を辞めていたので、フルコミットで学習に集中しました。
時期にもよりますが、遅くとも午前中から学習を開始し、お昼休憩を挟んで夕方6時前後まで進め、夜ご飯の後にまた少し勉強する、というサイクルで取り組んでいました。土日も基本的には同じリズムで学習していました。
モチベーションを維持できた一番の理由は、「もう会社を辞めて後がない」という状況だったことかもしれません(笑)。でもそれ以上に大きかったのが、Discord※での同期の存在です。他の方がカリキュラムを頑張っているのをみると、「自分も遅れないように頑張らないと」って自然と思えました。
特に進捗が早い方についていくのは大変だったので、自分と同じくらいのペースで進んでいる同期を意識して、学習していました。
(※Discord:RUNTEQでオンラインで繋がれるコミュニティ)
Q. 学習中に苦労した点はありますか?それをどう乗り越えましたか?
特に苦労したのは、Rails基礎のカリキュラムですね。後半の課題は特に難しくて…。
当時は1つの課題に2〜3日かかることもよくありましたね。
エラーで詰まった時は、まずエラー文をネット上で検索して、似たような事例がないか徹底的に調べました。調べた内容は忘れないようにNotionに記録する習慣をつけていましたね。
それでも解決しないときは、技術面談で講師の方に質問したり、Discordで同期に相談したりしました。技術面談は最終手段という感じで、まずは自分で調べ抜くことを意識していました。
Q. 受講期間中で特に印象に残っていることはありますか?
「RUNTEQ_path(卒業生キャリア講演イベント)」がすごく印象に残っています。
イベントが開催された時期は、ちょうど就職活動を始める前で、どんな軸で企業を選ぼうか悩んでいた時でした。
イベントでは、卒業して間もない若手の方から、キャリアを積んだベテランの方まで、いろんなエンジニアの方のお話を聞くことができました。
若手の方の話からは「近い将来、自分はこうなりたい」という具体的なイメージが湧きましたし、ベテランの方の話からは、「エンジニアとしてキャリアを重ねると、こんな視座で社会に貢献できるんだ」という長期的な目標がみえました。
ベテランのエンジニアの方々のように、社会を良くしたいとか、個人開発で価値を生み出したいとか、そういう多様なキャリアパスを知れたことで、すごくモチベーションが上がりましたね。
▼「RUNTEQ_path」イベントの様子▼
Q. ポートフォリオ制作について教えてください。どんなアプリを開発し、どんな点に苦労しましたか?
「miniita」という技術記事の投稿サービスを開発しました。開発期間は2ヶ月くらいです。
一番苦労したのは、記事に対するリアクション機能ですね。普通の「いいね」だけじゃなく、「すごい」「面白い」など5種類のリアクションをつけられるようにして、それを非同期で処理する部分にこだわったのですが、参考になる記事が全くなくて…。
カリキュラムで学んだ「いいね機能」の実装をベースに応用を試みたのですが、思うように動かず、かなり時間がかかってしまいました。最終的には技術面談で講師の方に相談して、アドバイスをもらってなんとか実装できました。
もう1つのこだわりは、記事を書くハードルを下げるためにChatGPTを組み込んだことです。私自身、他のサービスで利用したときに「少し書きづらいな」と感じた経験があったので、執筆中に不明点を質問したり、内容の正しさを確認できるチャットボット機能を追加しました。
ポートフォリオアプリ「miniita」は、RUNTEQ祭でポートフォリオ賞をいただくことができて、それがきっかけでQiitaにも記事を書きました。Qiitaの記事やX(旧Twitter)で発信したりやRUNTEQの受講生にも使ってもらって、PV数が2週間で1.8万くらいいきました。
RUNTEQ生だけでなく、外部の方からも「記事を書くきっかけになった」「将来が楽しみ」といった反応をいただけたのが、すごく嬉しかったですね。
▼sayaさんが作成されたWebアプリ▼
企業軸を明確に。納得感を持って進めた就職活動
Q. 就職活動はどのように進めましたか?企業選びの軸や活動期間について教えてください。
SaaSを提供している事業会社から内定をいただき、バックエンドエンジニアとして働く予定です。
就職活動の期間は、面接を受け始めてから約1ヶ月でした。書類選考は7社に出して、面接に進んだのが6社、最終的に2社から内定をいただきました。
企業選びの軸は3つありました。
1つ目は「未経験でも自分が成長できる環境があるかどうか」。
2つ目は「やりたいことに対して、自ら手を挙げて挑戦できる環境かどうか」。
そして3つ目は、「営業職の経験を活かして、営業や顧客に近い視点で開発に関われるかどうか」です。
キャリアアドバイザーの方との面談で、「sayaさんに合いそうな会社」として紹介していただいた企業が、自分でも「確かに合いそうだな」と感じるところばかりでした。
他の求人サイトも見てはいたのですが、いまひとつピンとこなくて…。
最終的にRUNTEQ経由の求人だけで活動を進めました。
Q. 内定先の企業に決めた理由は何ですか?
最終的に今の会社に決めた理由は、人の雰囲気が自分に合っていると感じたことと会社の規模感です。
もう1社からも内定をいただいていて、そちらも非常に魅力的な会社でした。エンジニア組織をこれから立ち上げていくフェーズで、自分の意見やアイデアを反映しながら働けそうな環境だったと思います。
ただ、未経験者の方が多く、経験豊富な方がまだ少ない体制だったため、初めてエンジニアとして働く自分にとっては、少し不安もありました。
その点、今の会社はエンジニアが20名ほど在籍していて、開発体制も整っていることから、より安心して挑戦できそうだと感じました。
面接の中で感じた「会社の方の雰囲気の良さ」と「組織としての安定感」、その両方が決め手になりました。
Q. 就職活動で評価されたと感じる点、手応えを感じた点はありますか?
面接で自分の強みを聞かれた際に、「新しいことに積極的にチャレンジできること」を挙げました。
その裏付けとして、技術記事の毎日投稿やLT会の開催・登壇、業務委託の経験といった具体的な行動を示せたことが、評価に繋がったのかなと感じています。「言葉だけでなく、実際に行動できる人だ」と認識していただけたかなと思います。
ポートフォリオについても、技術的な詳細よりは「なぜこのアプリを作ったのか」「どこにこだわったのか」といった開発の背景や目的を深く聞かれましたね。
あとは、キャリアアドバイザーの方との面談が本当に役立ちました。自己分析をしっかり行い、自分の強み・弱みを把握できたことでスムーズに選考に入れました。面接が始まってからも、面接ごとに良かった点・悪かった点を逐一振り返りできたので、一緒に考えながら進められたのがよかったです。
RUNTEQで得た、かけがえのない財産
Q. RUNTEQならではの良さを一つ挙げるとしたら何ですか?
やっぱり「コミュニティ」ですね。
正直、入学当初はDiscordに入っていくのに少し抵抗があったんです。既にある輪に入るのがためいがありました…。
でも、1人で勉強しているとモチベーションを保つのが難しくて、「お金も払ってるんだし、活用しないともったいない!」と思って、2ヶ月目くらいから積極的に参加するようになりました。
入ってみると、同期と一緒にカリキュラムの相談をしたり、ただ黙々と一緒に勉強したりするだけでも、すごく心強かったです。オフラインでも会って、仕事の話や就活の情報を共有したりもしました。
エンジニアになった後も、キャリアについて相談したり、仕事の悩みを打ち明けられる仲間ができたことは、本当にかけがえのない財産です。もし1人で学習していたら、絶対にここまで来られなかったと思います。
Q. これからエンジニア転職に挑戦したい方へひとこと!
エンジニアへの道は大変なこともありますが、その「大変さ」は人それぞれ違うと思います。
私自身、プログラミング完全初心者からのスタートで、最初の1〜2ヶ月は右も左も分からず苦労しました。でも、その時期を乗り越えると、楽しくなってくると思いますので諦めずに頑張ってほしいです!
学習中は、DiscordやTimesにわからないことをメモ程度に書くだけでも、同期が「それってこういうことじゃない?」と反応してくれることもあります。仲間と一緒に乗り越えていくことが、すごく力になります。
あと、文系出身であることはあまり関係ないので気にする必要はないと思います。私もそうでしたが、RUNTEQの卒業生には文系の方もたくさんいます。まずは外部教材などを試してみて、「楽しい!」と感じるかどうかで判断してみるのが良いかもしれません。
学習スタイルについても本当に人それぞれかと思います。私の場合は前職が土日も電話対応が多くてまとまった時間が取れなかったのでフルコミットを選びましたが、ご自身の状況や性格に合わせて決めるのが一番かなと思います!
編集後記
いかがでしたでしょうか?
金融業界での安定したキャリアから一転、未経験のIT業界へ飛び込み、みごとにWebエンジニアへの転職を成功させたsayaさん。
「自分で開発に携わりたい」という強い想いを原動力に、フルコミットで学習に打ち込み、RUNTEQのコミュニティを最大限に活用して困難を乗り越えられました。技術記事の投稿やLT会への登壇など、学習中から積極的に行動を起こされていた姿が印象的です。
RUNTEQは、ただプログラミングスキルを教えるだけでなく、共に学び、支え合う仲間と出会える場所であり、キャリアチェンジを本気で目指す人々を全力でサポートする環境です。
sayaさんのように、現状を変えたい、新しいことに挑戦したいと考えている方は、ぜひ一度RUNTEQの無料キャリア相談会にお越しください。
ご予約はこちらから可能です。ぜひお待ちしております。