「Web業界に興味はあるけれど、ブラックかどうか心配」
「未経験からWeb業界に転職するのはあり?なし?」
このように、Web業界に対してマイナスなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?
GoogleでWeb業界について調べると「やめとけ」というワードが出てくるので、ブラック企業が多いのかな?重労働なのかな?とネガティブな連想をしてしまいますよね。
しかし、実際ところWeb業界はホワイト企業が多く、将来性の高い業界の一つです。
とはいえ、ブラック企業もゼロではなく、そういった企業を選んでしまうと低賃金・長時間労働となることもあるので、企業選びのポイントを抑えておくことが重要です。
そこで今回は、以下の内容について解説していきます。
- 「Web業界はやめとけ」と言われる理由
- Web業界で働くのはやめた方がいい?
- Web業界がおすすめできる理由
- Web業界でホワイト企業を探す方法
本記事を読み終えれば、Web業界はデメリットよりもメリットの方が多いということが分かるでしょう。
開発会社とプログラミングスクールを運営している弊社が、Web業界の実態について詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
「Web業界はやめとけ」と言われる理由
「Web業界はやめとけ」と言われる主な理由は、以下の5つです。
- 成果を出さなければ給料が上がらない
- 残業が多い
- 研修制度が整っていない
- 技術の入れ替わりが早い
- クライアントの都合で振り回される
それでは、詳しく解説していきます。
成果を出さなければ給料が上がらない
Web業界の年収レンジは250万円〜1,000万円とピンキリで、成果を出さなければ給料が上がることはありません。
なぜ給料がピンキリかというと、以下の3つの理由が考えられます。
- 多重請負構造により、どの階層にいる会社かによって売り上げが大きく変わる
- エンジニアのスキルレベルがばらばら
- 価格競争が起きている
Web業界も建築業界などと同様に、下請け企業になるほどスキルがなくてもできる仕事が多くなるので、低賃金になる傾向があります。
「スキルがない→成果が出せない→低賃金」といったイメージです。
しかし、スキルを高めていくことができれば、より多くの成果を上げやすくなるため、年収も上がりやすくなります。
下請け企業に就職する人が多いことから、「Web業界は給料が上がりづらい」と思われがちですが、「成果さえ出せば給料が上がる」というシンプルな仕組みなので、努力次第で高年収が期待できる業界でもあるのです。
残業が多い
Web業界には、休日出勤や残業が多い会社も少なくありません。
なぜ残業が多くなってしまうのかというと、以下の4つの理由が考えられます。
- 人手不足で仕事が追いついていない
- リソースに見合わない案件を受注している
- エンジニアのスキル習得が追いついていない
- 予期せぬ問題が発生する
Web業界(IT業界)は常に人手不足なので、他の業界と比べて、一人当たりの仕事量が多い傾向にあります。
リソースに見合っていない案件の受注や新たなスキル習得、クライアントからの急な要求なども起こりうるため、どうしても就業時間内に対応しきれないケースが出てきます。
しかし、実際には企業によるところが大きく、残業が少ないところも多いので、企業選びが重要となります。
研修制度が整っていない
Web業界は他の業界と比べて新しいため、会社内の研修制度が整っていないこともあります。
研修制度が整っていない場合に考えられることとしては、以下の4つが挙げられます。
- 自分で1から学ばなければならない
- 経験を積むまで時間がかかる
- スキルを身につけられない可能性がある
- 仕事をこなせず転職する可能性が高まる
研修制度が整っていない場合、自分で行動して経験を積まなければならないため、その大変さから「やめとけ」という声が上がるのでしょう。
ただ、これも企業によって異なるため、企業選びの段階でしっかりと情報収集しておけば問題ありません。
技術の入れ替わりが早い
Web業界は、「去年使っていた技術が今では使われていない」というケースもあるほど、技術の入れ替わりが早いです。
常に、新しい技術や流行を取り入れる姿勢が求められるため、周囲にアンテナを張っておく必要があります。
- 好奇心が低い人
- 学習能力が低い人
- 適応性が低い人
上記のような方は、技術の習得や移り変わりについていけない可能性があるため、向いていないかもしれません。
ただ、反対に「新しい技術やトレンドを抑えるのが好き」「最先端技術を駆使して開発してみたい」というように、好奇心旺盛で学習意欲の高い方にはピッタリと言えます。
クライアントの都合で振り回される
Web業界では、クライアントからの依頼で利益を上げている企業が多いので、振り回されることも多々あります。
具体的な内容は、以下の通りです。
- 頻繁な仕様変更
- 締め切りの変更
- 業務スコープの増加
- コミュニケーション不足
- 要求が不明確
クライアントありきの企業では要求・要望は絶対ですので、振り回されることは覚悟しなければなりません。
ただし、自社開発企業であれば、社内でサービスの開発や運営を行うため、振り回される心配はしなくて大丈夫です。
Web業界で働くのはやめた方がいい?
Web業界のマイナスなイメージだけで働くのをやめる必要はないでしょう。
「やめとけ」と言われる理由について、もう一度整理すると以下のようにまとめられます。
- 給料問題:成果を出せばOK。必要なのはスキル習得。
- 残業問題:企業選びで解決
- 研修制度問題:企業選びで解決
- 技術の入れ替わり:意欲があれば問題なし
- クライアント都合で振り回される:自社企業を選べば解決
想定される問題は基本的には企業選びで解決できるため、Web系の知識や技術を学ぶのに抵抗がなければ心配することはないでしょう。
努力次第で高年収も期待できるので、やりがいを持って働くことができます。
やめたほうがいい人の特徴としては、以下の3つが挙げられます。
- 興味はないけど稼げそうだから働きたいと考えている
- ストレス耐性が低い
- 単調な作業が好きではない
Web業界の仕事は生半可な気持ちで続くものではないので、Webに興味があり、努力できる人に向いています。
Web業界がおすすめできる理由
Web業界がおすすめできる理由は、以下の4つです。
- 実力に応じて年収が上がりやすい
- 未経験エンジニアでも採用される
- 業界として将来性が高い
- 年齢に関係なく出世できる
実力に応じて年収が上がりやすい
Web業界は、年齢や勤続年数に関係なく、実力に応じて年収が上がるのがメリットです。
Web業界の平均年収は350万円〜450万円と言われますが、高度な知識やスキルを身につければ1,000万円以上も夢ではありません。
年収増加の具体的なイメージは、以下の通りです。
- 新人や初心者レベル:平均年収437万円
- 中堅人材レベル:平均年収576万円
- チームリーダーレベル:平均年収726万円
年功序列制度が残っている一般企業では、求める年収になるまで10年20年とかかりますが、Web業界であれば数年で叶えられるかもしれません。
未経験エンジニアでも採用される
Web業界は常に人手不足なので、ポートフォリオでスキルがあることを示せれば、未経験でもエンジニアとして採用してもらえます。
他の業界に転職する場合の懸念点として、学歴や資格が挙げられますが、Web業界においてはどちらも関係ありません。
- 専門資格をとる必要がある
- 1年間経験を積まなければならない
- TOEIC◯◯点以上が必要
上記のような条件は一切なく、未経験からでも転職が可能な業界なので、学歴や資格がない人こそWebエンジニアを目指すのがおすすめです。
業界として将来性が高い
Web業界は将来性が高く、今後も伸び続けていくことが予測されるため、安定的な仕事と言っても過言ではありません。
なぜ、こんなにも業界が成長しているかというと、以下の5つの理由が考えられます。
- DX化の加速
- デジタルマーケティングの成長
- IoT分野の拡大
- AIやブロックチェーンなどの最新技術の発展
- フリーランスの増加
仮想通貨やメタバースといった新たな通貨やエンターテイメントが誕生しているように、技術の進歩に伴い、業界はますます成長しています。
またWebは、小売業や金融業、教育業界、医療業界などほぼ全ての分野で活用されているものでもあるため、手に職をつけたいと考えている人におすすめです。
年齢に関係なく出世できる
Web業界は年功序列ではなく実力主義なので、若くして出世することも充分に可能です。
社員数が多く、年功序列制度が残っている企業では、出世までに時間がかかりますが、人手不足のWeb業界では出世までが早いのが特徴です。
Webエンジニアのキャリアパスとしては、以下の7つが挙げられます。
- テックリード・CTO
- フルスタックエンジニア
- ITスペシャリスト
- ITアーキテクト
- プロジェクトマネージャー
- Webディレクター
- エンジニアリングマネージャー・VPoE
20代・30代でマネージャーやディレクターになる人もいるので、早く出世して地位を築きたい人におすすめです。
Web業界でホワイト企業を探す方法
Web業界でホワイト企業を探す方法は、以下の通りです。
- 企業の口コミが閲覧できるサイトやSNSをチェックする
- 企業研究を徹底する
- 自社開発企業を選ぶ
- 転職エージェントに相談する
企業の口コミが閲覧できるサイトやSNSをチェックする
SNSでの投稿や、企業の口コミが閲覧できるサイトをチェックすることで、評判の良し悪しを確かめることができます。
ブラック企業かホワイト企業かの線引は難しいですが、少なからず悪い口コミが多いところはホワイト企業ではない可能性が高いでしょう。
口コミに書かれていることが全て正しいとも限りませんので、参考にしつつ、他の媒体でも情報収集を行うのがベストです。
企業研究を徹底する
口コミだけでは分からないことも多いので、企業研究を徹底することが重要です。
具体的には、以下のように行うとよいでしょう。
- ホームページを見る:企業のビジョン・ポジショニング
- 求人情報を見る:給与・福利厚生・労働条件・キャリアサポート
- 知人から情報収集する:社員の満足度・評判
色々な角度で情報収集することで、転職先の企業が自分のキャリアゴールやライフスタイルに合致するかどうかが判断できます。
企業の成長率や事業の安定性も、給与や福利厚生に関わる重要な指標となってきますので、細かく見ておくとよいでしょう。
自社開発企業を選ぶ
開発企業には、自社開発と受託開発がありますが、ホワイト企業を探すなら自社開発企業を選ぶのがおすすめです。
受託開発企業ではダメなの?
受託開発企業のデメリットとしては、以下の2つが挙げられます。
- クライアントの意見や要望に左右されることが多い
- 納期が短く、残業や時間外労働が多い傾向がある
労働環境の良し悪しはクライアントによって決まるため、場合によってはブラックな環境にもなり得ます。
一方、自社開発企業は自社の都合で動けるため、スケジュール調整を柔軟に行うことができます。
エンジニア転職を目指すならば、Web系スタートアップの自社開発企業を選ぶのがおすすめです。
転職エージェントに相談する
自分で調べてもどこがホワイト企業か分からないという時は、転職エージェントに相談するのも一つの手です。
企業のことを一番よく把握しているのはその企業の社員ですが、良いことも悪いことも客観的に教えてくれるのは「転職エージェント」と「知人」のどちらかと言えます。
企業と繋がりのある知人がいればよいですが、いない人がほとんどだと思いますので、転職エージェントを利用して、自分に合う優良企業を紹介してもらうのがベストでしょう。
まとめ
今回は、「Web業界はやめとけ」と言われる理由について、その実態を解説しました。
「Web業界はやめとけ」と言われるとネガティブなイメージを持ってしまいますが、実際にはホワイト企業が多く、若くてもキャリアを築ける業界です。
給料や労働環境の過酷さが心配な方は、下流工程を担う企業を選ばなければ問題ありません。
少しでもWeb業界に興味があるという方は、未経験からでも目指せるWebエンジニアの道に進むのがおすすめです。
- 「Web業界はやめとけ」と言われる背景には、「給料が上がりにくい」「残業が多い」「研修制度が整っていない」「技術の入れ替わりがある」「クライアントに振り回される」というネガティブなイメージがある
- 企業選びさえ間違えなければ、将来性のある業界なので未経験者の転職先としておすすめ
- ホワイト企業を探すなら、企業について徹底的に調べて自社開発企業を選ぶべき
なお、弊社が運営するプログラミングスクール「RUNTEQ(ランテック)」は、未経験からのエンジニア転職に強いスクールとなっています。
特にWebエンジニアの育成に力を入れていますので、Web業界に興味がある方は是非お気軽にご相談ください。