「クラウドエンジニアにおすすめな資格を知りたい」
「クラウドエンジニアが取るべき資格の難易度は?」
クラウドエンジニアとしてのキャリアを築くにあたり、どの資格を取得すればよいのか悩む方は少なくないでしょう。
特に初心者にとっては、数多くの資格の中から自分に合ったものを見つけるのはなかなか難しいと感じるかもしれません。
そこでこの記事では、クラウドエンジニアにおすすめな資格を12種類紹介するとともに、資格取得難易度も合わせて解説します。
初心者の方から経験者の方まで、キャリアアップを目指すエンジニアの方に役立つ情報となっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
クラウドエンジニアが資格を取得するメリット
クラウドエンジニアとしてのキャリアを積み重ねていく上で、資格取得は数多くのメリットがあります。
- 体系的な知識が身に付く
- 人材価値が高まる
- 年収アップに繋がる
それぞれのメリットがどのようにクラウドエンジニアのキャリアに影響を与えるのか、具体的な例を交えて解説していきます。
体系的な知識が身に付く
クラウドエンジニアとして日々の実務を行っている中で、手を動かしながら得た経験や知識は非常に価値があります。
しかし、実務だけを重ねる中で、時として見落としてしまう基本的な部分や、なかなか深掘りしづらい分野なども出てくるでしょう。
資格取得のための勉強をすることで、体系的な知識が身に付きやすく、このような知識の抜け漏れを防ぐことができるのはメリットの1つです。
本にせよ学習教材にせよスクールにせよ、資格取得のためのカリキュラムは、業界の専門家が長年に渡り作り上げたものであるため、その分野において押さえておくべき知識が網羅されています。
資格の学習を通じて知識を体系的に学ぶことで、業務中に疑問に思った点や、新しいITやテクノロジーの背景なども、スムーズに理解することができます。
未経験の分野や新しい技術を習得する際の土台としても、資格の知識は役立つことでしょう。
実務経験と資格取得の勉強、この2つを組み合わせることで、クラウドエンジニアとしての総合的な力を高めることが可能となります。
人材価値が高まる
資格を取得することができれば、クラウドエンジニアとしての人材価値を高めることができます。
資格を持つエンジニアと持たないエンジニアを比較すると、明らかに評価されるのは資格を取得したエンジニアになるからです。
企業が新しい人材を採用する際、履歴書や職務経歴書に資格が記載されていることは、その候補者が一定の専門知識やスキルを有していることの証明となります。
そのため、資格を持っていることで、採用の際のアドバンテージとなる可能性が高まります。
さらに、職場での昇進や昇給の際、資格はその人の専門性や貢献度合いを示す材料として評価されることが多いです。
年収アップに繋がる
クラウドエンジニアのような技術職の場合、スキルや知識が直接的に給与に反映される傾向が強いです。
主体的に資格取得をする人材は、このような年収アップのチャンスを掴みやすいというメリットがあります。
なぜなら、資格取得を通して一定の専門知識やスキルを持っていることを証明しやすく、努力できる人材としてより高度な業務やプロジェクトへの参加に繋がることもあるからです。
結果として、より難しいプロジェクトに携わることで、その対価としての給与も増加することが期待できます。
また企業によっては、資格手当という形で、資格を持つ従業員に対して特別な手当を支給する制度を取り入れています。
これにより、同じ職種であっても、資格を持つことで実質的な年収が上がる場合があります。
その他にも、採用面接や給与交渉の際、資格はあなたのバックグラウンドやスキルセットを示す強力なツールとなります。
クラウドエンジニアにおすすめの資格12選
ここまで資格取得のメリットについて紹介してきましたが、クラウドエンジニアとしてのスキルアップを目指す際に、どの資格を取得すればいいのか迷うことは多いでしょう。
そこで、クラウドエンジニアにおすすめの資格について、内容や難易度に合わせて12種類をまとめてみました。
- AWS認定資格
- Microsoft Azure認定試験
- Google Cloud 認定資格
- 情報処理技術者試験
- CCSP認定試験
- CompTIA認定
- Linux技術者認定試験(LinuC)
- ネットワークスペシャリスト試験
- シスコ技術者認定
- Alibaba Cloud 認定試験
- 情報処理安全確保支援士
- VMware認定
これらの資格は、現場での実務経験と併せることで、スキルアップだけでなく、市場価値の向上にも繋がります。
AWS認定資格
資格名称 | AWS認定資格 |
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資格認定団体 | Amazon Web Services (AWS) |
試験方法 | AWSが独自運営するテストセンター |
試験内容 | ■基礎レベル 【AWS Certified Cloud Practitioner】 ・AWSのコンセプトや基本的な構成 ・AWSの運用時の特徴中級レベル ============ 【AWS Certified SysOps Administrator – Associate】 ・AWSを活用したネットワーク運用 ・セキュリティ知識 ■上級レベル その他、全11種類の資格が用意されている。 |
試験難易度 | Associate:中級レベル Professional:上級レベル |
Amazon Web Services(AWS)は、全世界のクラウドサービス市場において圧倒的なシェアを持つプロバイダです。
AWSの技術やサービスに精通していることは、多くの企業やプロジェクトにおいて強力なアドバンテージとなります。
AWS認定資格は、クラウドコンピューティングの分野において高い評価を受けている資格の1つであり、クラウドエンジニアとしての専門性や能力を証明することができます。
AWS認定資格を取得する過程で、最新のクラウド技術、アーキテクチャのベストプラクティス、セキュリティ対策などの幅広い知識を身につけることができます。
Microsoft Azure認定試験
資格名称 | Microsoft Azure認定試験(AZ-900) |
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資格認定団体 | Microsoft Corporation |
試験方法 |
CBT(Computer Based Testing)方式 |
試験内容 | ・クラウドの概念 ・Microsoft Azureに関する基本知識 ・Azureアーキテクチャコンポーネント ・Azureサービスの概要 ・データベースの管理 ・ソフトウェア開発 |
試験難易度 |
・Fundamentals:入門レベル
・Associate:中級レベル
・Expert:上級レベル
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Microsoft Azure認定試験は、クラウドエンジニアにとってのキャリア価値を高める資格として注目されています。
AzureはIaaS、PaaS、SaaSの全範囲でのサービスを提供しており、Microsoft製品や他のサービスとの高い統合性を持つため、多くの企業がビジネスの基盤としてAzureを選択しています。
このような背景から、Azure認定を持つエンジニアは、市場で求められる技術的な信頼性を担保することができるでしょう。
資格取得の過程では、クラウド技術の深い理解を得ることができるため、エンジニアとしてのスキルセットを充実させることや、市場価値を向上させることにも繋がるでしょう。
Google Cloud 認定資格
資格名称 | Google Cloud 認定資格 |
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資格認定団体 | |
試験方法 | テストセンター / 遠隔監視オンライン試験 |
試験内容 | ・クラウド分野の専門知識 ・サービスの設計、実装、管理に必要なスキル ・Google Cloudのプロダクト、ツール、機能についての知識 |
試験難易度 | 中級レベル(アソシエイト認定資格の場合) |
Google Cloud Platform(GCP)は、データ分析や機械学習といった先端技術を提供することで知られており、クラウド業界の中でも特に急速に成長しているサービスです。
GCPの認定資格を取得することで、エンジニアはこれらの先進技術に関する深い知識と実践経験をアピールすることができます。
Googleの広範なサービスやオープンソースの技術とスムーズに連携するGCPは、多くの企業に選ばれています。
そのため、GCPを使ったプロジェクトへの関わる機会も多くなると予想されています。
情報処理技術者試験
資格名称 | 情報処理技術者試験 |
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資格認定団体 | 経済産業省(実施団体は独立行政法人情報処理推進機構 (IPA)) |
試験方法 | CBT(Computer Based Testing)方式 |
試験内容 | ・情報技術の原理や基礎知識 ・セキュリティ ・ネットワーク ・データベース |
試験難易度 | 中級レベル |
情報処理技術者試験は、基礎から応用までの幅広いIT知識を網羅しており、クラウドエンジニアにとっての専門性やエンジニアにとっての総合力を強化するためには有効な手段です。
この試験は、システム設計、プログラミング、ネットワーク、データベースなど、IT分野全般に関する深い理解が試験で求められるため、取得することでエンジニアの総合的なITスキルを測れます。
クラウドエンジニアは、単にクラウドサービスの操作だけでなく、システムの全体構造やデータの流れ、セキュリティ対策などを総合的に理解している必要があります。
情報処理技術者の資格を持つことで、エンジニアはそのようなスキルセットを持っていることを証明することができます。
CCSP認定試験
資格名称 | Certified Cloud Security Professional (CCSP) |
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資格認定団体 | ISC(International Information System Security Certification Consortium)および CSA(Cloud Security Alliance) |
試験方法 | CBT(Computer Based Testing)方式 |
試験内容 | CBKドメインと呼ばれる6つの領域にわたる内容が出題されます。 ・クラウドの概念、アーキテクチャ、設計 ・クラウドデータセキュリティ ・クラウドプラットフォームとインフラストラクチャセキュリティ ・クラウドアプリケーションセキュリティ ・クラウドセキュリティオペレーション ・クラウドガバナンス-法務、リスク、コンプライアンス |
試験難易度 | 中級レベル〜上級レベル |
CCSP(Certified Cloud Security Professional)認定試験は、クラウドセキュリティの専門知識を証明する国際的に認知された資格です。
試験内容としては、クラウド技術のセキュリティ、ガバナンス、リスク管理など、クラウドのセキュリティに関する情報をカバーしています。
近年、データ漏洩やサイバー攻撃の増加に伴い、企業や組織はクラウド環境におけるセキュリティ対策の強化を求めています。
CCSP認定を持つエンジニアは、クラウドセキュリティの専門家としての信頼性をアピールすることができ、高度なセキュリティ対策を求めるプロジェクトやポジションに参加する機会を増やすことができます。
CompTIA認定
資格名称 | CompTIA認定 |
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資格認定団体 | CompTIA(Computing Technology Industry Association) |
試験方法 | CBT(Computer Based Testing)方式 |
試験内容 | 【CompTIA IT Fundamentals】 ・PCやスマートフォン、タブレットなどのハードウェアコンポーネントと機能、互換性やネットワーク、セキュリティに関する内容 ・基本的なITリテラシーに関するスキル ================ 【CompTIA A+】 ・PCやタブレット、モバイルといったハードウェア、Windows、iOSやAndroidといったOSやソフトウェアに関する内容 ・プリンターなどの周辺機器に関連したスキル ================ 【CompTIA Cloud+】 ・クラウドの運用やクラウドサービスの提供など、クラウド環境で業務を実行するITエンジニアが必要とされるスキル ・クラウド環境の実装と運用・管理、仮想化などの技術に対するスキル |
試験難易度 | 初級レベル〜上級レベル |
CompTIA認定は、ITの基礎から高度な技術までの広範な知識を証明する国際的に認知された資格です。
認定資格の種類としては、それぞれ以下のような特徴に分かれています。
- CompTIA A+:ハードウェアやOSの基本知識
- CompTIA Security+:セキュリティやトラブルシューティング
- CompTIA Cloud+:クラウド環境の実装に関する知識
クラウドエンジニアはこれらの資格を通じて、必要なスキルセットを形成することができます。
特にCompTIA Cloud+では、クラウドの運用や仮想化などの技術についての知識を問われるため、クラウドエンジニアにとっては能力を証明することができる資格の1つです。
Linux技術者認定試験(LinuC)
資格名称 | Linux技術者認定試験(LinuC) |
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資格認定団体 | LPI-Japan |
試験方法 | テストセンター受験 / オンライン受験 |
試験内容 | 【LinuCレベル1】 ・コンピューターシステムの理解 ・仮想環境を含むLinuxシステムの基本操作 ================ 【LinuCレベル2】 ・仮想環境を含むLinuxのシステム設計・ネットワーク構築 ・アーキテクチャに基づいた設計・導入・保守・問題解決 ================ 【LinuCレベル3】 ・異種混在環境の運用スキル ・Linuxベースのセキュアなシステム設計・構築スキル ・大規模な仮想化システムや高可用性システムの構築スキル |
試験難易度 | 初級レベル〜上級レベル |
Linux技術者認定試験(LinuC)は、Linuxの運用、管理、トラブルシューティングに関する専門的な知識を証明する資格です。
Linuxは、クラウドプラットフォームやコンテナ技術(Docker、Kubernetes)の基盤として広く採用されています。
LinuC認定を取得することで、エンジニアはこれらの環境で効率的に業務を遂行できることを示すことが可能です。
さらに、Linuxのシステム設定、ネットワーク管理、セキュリティ対策についての深い理解は、クラウド環境でのトラブルシューティングや最適化の際にも非常に役立ちます。
ネットワークスペシャリスト試験
資格名称 | ネットワークスペシャリスト試験 |
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資格認定団体 | 経済産業省(実施団体は独立行政法人情報処理推進機構 (IPA)) |
試験方法 | 全国47都道府県の主要都市にある試験会場で受験 |
試験内容 | ・IT技術全般に関する基本的な知識 ・ネットワークを中心とした技術的な知識 |
試験難易度 | 上級レベル |
ネットワークスペシャリスト試験は、ネットワーク技術の深い知識と実践スキルを証明する資格です。
クラウド技術は、データセンター内の仮想ネットワークや、世界中どこからでも接続できるような環境を用意する必要があるため、ネットワークの知識は絶対的に必要です。
ネットワークスペシャリストの資格を持つことで、エンジニアは複雑なネットワーク環境での問題解決能力や最適化スキルを保証できます。
シスコ技術者認定
資格名称 | シスコ技術者認定 |
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資格認定団体 | Cisco Systems |
試験方法 | Pearson VUEテストセンター / オンライン受験 |
試験内容 | ・ネットワークの知識 ・シスコ製品に関する知識 |
試験難易度 | シスコ技術者認定は、エントリー、アソシエイト、プロフェッショナル、エキスパート、アーキテクトという5つのグレードに分かれる。 ※CCNAはアソシエイトに該当する難易度となっている。 |
シスコは、世界中のネットワークインフラの多くを支える主要なベンダーとして位置づけられ、その技術と製品は多くのクラウドサービスプロバイダーに採用されています。
シスコの認定を取得することで、エンジニアはシスコ製品の最適な利用方法や、高度なネットワーク技術の理解を深めることができます。
クラウド技術が急速に発展している現代において、シスコ技術者認定は、エンジニアのネットワークに関する知識に精通していることを保証するものとして非常に価値があります。
Alibaba Cloud 認定試験
資格名称 | Alibaba Cloud 認定試験 |
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資格認定団体 | Alibaba Cloud |
試験方法 | CBT(Computer Based Testing)方式 |
試験内容 | ・Alibaba Cloudプロダクトの知識 ・仮想マシンの知識 ・データベースの知識 ・セキュリティの知識 ・ビックデータの取り扱いに関する内容 |
試験難易度 | ・ACA(Alibaba Cloud Associate):初級レベル ・ACP(Alibaba Cloud Professional):上級レベル ・ACE(Alibaba Cloud Expert):上級レベル |
Alibaba Cloud認定試験は、アジアを中心に成長を続ける主要なクラウドプラットフォーム「Alibaba Cloud」の技術とサービスに関する深い知識とスキルを証明する資格です。
Alibaba Cloudの環境での設計、構築、運用を効果的に行うための基礎知識を身につけるには、うってつけの資格と言えるでしょう。
Alibaba Cloudは、特にアジア太平洋地域でのシェアが急増しており、多くの企業や組織がそのプラットフォーム上での業務展開を検討しています。
この認定試験を取得することで、エンジニアはAlibaba Cloudの特有の機能やサービス、最適化手法を習得することができ、アジア市場での求人やプロジェクトのチャンスを増やすことができます。
情報処理安全確保支援士
資格名称 | 情報処理安全確保支援士 |
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資格認定団体 | 情報処理推進機構(IPA) |
試験方法 | 全国47都道府県の主要都市にある試験会場で受験 |
試験内容 | ・情報システムに関する知識 ・情報セキュリティマネジメント ・データベース ・ネットワーク ・セキュリティ ・システム開発技術 |
試験難易度 | 中級レベル〜上級レベル (業界経験と基本的なセキュリティ知識が必要になる) |
情報処理安全確保支援士の資格を取得することで、エンジニアは最新のセキュリティ対策やリスク評価方法を習得することができます。
この資格を取得することで、クラウド環境のセキュリティ課題に対応する能力や、組織の情報資産を保護するための最適な方法を提案する能力をアピールできるでしょう。
VMware認定
資格名称 | VMware認定 |
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資格認定団体 | VMware Inc. |
試験方法 | CBT(Computer Based Testing)方式 |
試験内容 | VMwareの製品・サービスに関する知識 |
試験難易度 | VCP:初級レベル VCDX:上級レベル |
VMware認定は、仮想化技術とクラウドインフラストラクチャのリーダーであるVMwareの製品と技術に関する深い知識とスキルを証明する資格です。
VMwareの技術は、クラウド環境構築の基盤として多くの企業やサービスプロバイダに採用されており、VMware認定を持つことで、エンジニアは最新の仮想化技術やクラウドソリューションの実装・運用に関する高度なスキルを保証できます。
特に、マルチクラウドやハイブリッドクラウドの時代において、VMwareの技術はクロスプラットフォームの統合や管理を可能にするため、この認定はエンジニアの市場価値を大きく高めるものとなっています。
クラウンドエンジニアが資格取得を目指す際の注意点
クラウドエンジニアとして、資格はキャリアの一部を形成する重要な要素として捉えられますが、資格取得を目指す際には、いくつかの注意点があります。
- いきなり難易度の高い資格に挑まない
- 需要を考慮する
- 資格取得にのめりこみすぎない
具体的な注意点や資格取得の効果的な進め方について、詳しく解説していきます。
いきなり難易度の高い資格に挑まない
クラウドエンジニアとしてのキャリアをスタートする際、資格取得は自身のスキルアップや市場価値の向上につながりますが、いきなり難易度の高い資格に挑戦するのはおすすめしません。
上級者向けの難しい資格から始めると、試験の対策に時間がかかりすぎてしまうことにより、本業に影響が出てしまう可能性も高くなるからです。
また、基本的な知識やスキルが不十分な状態で高難易度の試験に臨むと、合格率が極端に低くなる上に、モチベーションの低下にも繋がりかねません。
初めての資格取得を目指す場合は、CompTIA Cloud EssentialsやMicrosoftのAzure Fundamentalsのような入門レベルの資格からスタートすることをおすすめします。
これらの資格は、クラウドの基本的な概念や技術を学ぶためには最適であるため、これをベースに徐々に難易度の高い資格に挑むことで、スムーズに知識を身につけていくことができます。
需要を考慮する
クラウドエンジニアとしてのキャリアを形成する上で、資格取得によるメリットは大きいです。
しかし、単に資格を取得するのではなく、その資格の需要をしっかりと考慮した上で取り組むことが大事です。
なぜなら、市場での需要が少ないマイナーな資格を取得しても、それを活かす機会が少ないため、投資した時間やコストに対してのリターンが低くなる可能性があるからです。
AWS認定やMicrosoft Azure認定など、需要の高い資格を中心に取得することで、より多くの企業やプロジェクトでの活躍のチャンスが増えるとともに、収入アップやキャリアアップの道も広がります。
また、需要の高い資格を持っていると、専門知識を求めるクライアントや企業からの信頼も得やすくなり、他のエンジニアと比較してもうまく差別化することができます。
資格取得は時間と労力がかかるものですが、その取得する資格が市場でどれだけ求められているかを事前にリサーチし、戦略的に取得することができるかどうかが、その後のキャリアを成功させるための大きなポイントとなります。
資格取得にのめりこみすぎない
クラウドエンジニアとして資格を取得することは、知識を身につけることやキャリアの発展に役立つものの、資格取得に過度にのめり込むことは注意が必要です。
一部には、資格を次々と取得することに夢中になり、資格コレクターのようになってしまうエンジニアになってしまうこともありますが、あまり推奨されません。
実際の仕事場では、資格よりも、実践的な経験やスキル、チームでのコミュニケーション能力が重要となってきます。
すべての資格が自分のキャリアや将来の目標に合致しているわけではないので、無闇に資格を取得するのではなく、自分のキャリアプランや目指す分野に合わせて、必要な資格を選び取得することが大切になります。
まとめ
今回の記事では、クラウドエンジニアにとって必要になるおすすめの資格や、それぞれの特徴について紹介しました。
本記事で解説した資格は、クラウドエンジニアとしてのキャリアを強化するための1つの手段であり、適切な資格を選ぶことで、市場価値や実務能力を大きく向上させることができます。
ただ資格を取得するだけでなく、それを活かす実務経験を積み重ねることや、継続的に学び続ける姿勢を持つことも大切です。
- AWS、Azure、Google Cloud、Alibaba Cloudなど、クラウドエンジニアには目的に合わせて知識を習得できる様々な資格が用意されている
- 資格取得時の注意点として、自身のキャリアや現場の需要に合わせた資格選択や、資格取得の過程での継続的なスキルアップが重要
- 資格によって初級者レベル〜上級者レベルまで分かれているため、段階的に挑戦することで、効果的にスキルを磨くことができる
弊社では、IT業界未経験の状態から、自社開発企業への就職を目指すプログラミングスクール「RUNTEQ」を運営しております。
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