「社内SEの仕事内容について教えてください」
「社内SEの将来性や需要はどうなる?」
このような悩みをお持ちではないでしょうか?
社内SEは人気の職種でもあるため、一度は耳にしたことがあるかもしれません。
そこで今回は、下記の内容を解説していきます。
- 社内SEの仕事内容は?
- 社内SEはなくなる?やめとけと言われるのはなぜ?
- 社内SEの需要が高くなり将来性は明るい3つの理由
今回の記事では、Web系の開発会社を運営しつつもWeb系エンジニアへの転職を目指す人に向けてのプログラミングスクールを運営している弊社が、社内SEの仕事内容から将来性について解説していきます。
この記事を最後まで読めば、社内SEについての理解が深まり、社内SEが今度どのように活躍できるかといった将来性まで知ることができるでしょう。
社内SEについて少しでも興味がある方は、ぜひ最後まで記事を読み進めてみてくださいね。
社内SEの仕事内容は?
社内SEという単語を初めて聞いた方にわかりやすく説明するとすれば、社内SE =社内のITなんでも屋さんといったイメージでしょう。
SEと聞くとプログラムを変更したり、開発業務にひたすら打ち込むイメージが浮かびますが、社内SEであれば働き方は大きく変わります。
具体的には社内システムの企画や、社員がIT関連で困ったときにサポートするような、縁の下の力持ちのような働き方が主流でしょう。
ここではもう少し詳しく社内SEの仕事内容について紹介していきます。
- システム開発
- システム運用
- ヘルプデスク
1つずつ順番に解説していきます。
システム開発
社内SEは社内のシステム全般に関わるため、業務が効率化されるようなシステムを企画・開発する役割もあります。その場合は、SIerの開発業務と同じような流れになります。
- システムの設計
- 開発業務
- テスト
設計するには社内での業務の課題や問題点をあぶり出し、その問題を解消できるようなシステムをどう作るか考えていくことが開発業務の第一ステップです。
システムの方向性が決まれば社内で提案しつつ、承認後に開発を進めていくのが開発業務の大まかな流れです。
システムを外注するケースもあり、その際はベンダーと納期やコストの調整役としても動く必要があるため、進捗や予算の管理業務などが発生します。
システム運用
システム運用の業務は、開発業務と違い自社システムがスムーズに使えるような運用・保守をメインとした業務になります。
- システムの変更や拡張
- ソフトウェアのアップデート
- セキュリティソフトの導入
そうですね!社内で使われているシステム全体が、うまく機能するようにサポートする役割が運用・保守の仕事内容です。社内の要望に応じてシステムを変更したりすることもあります。
システムが問題なく動き、社員がスムーズに仕事に打ち込める環境づくりや、システム導入後もインフラの運用保守に関しても担当します。
ヘルプデスク
ヘルプデスクとは、システムやITなどに対する社員の疑問を解決する業務です。
システム運用の業務で社内が円滑に回るように意識していても、社員の疑問点などをすべて解決できるとは限りません。その際に社員からの問い合わせに対応するのが社内SEです。
- 動かなくなったパソコンの復旧
- オンライン会議の設定方法
- 社内システムや貸与PCなど備品に関することなど
あらゆる内容の問い合わせに対応するため、システム開発や運用以外にも、パソコンの設定方法や備品関係の質問に答えるような雑務が発生することもあります。
ヘルプデスクは社内SE=社内のなんでも屋さんといった言葉の通り、幅広い業務内容をカバーする必要が出てくるでしょう。
社内SEの平均年収はいくらぐらい?
社内SEの気になる年収ですが、結論から言うと平均452万円ほどになります。
転職サイトDODAの情報によると「IT/通信系エンジニア」職種の中では、12職中7番目であるため、職種の中で比べると年収は少し低い位置にあります。
(参考:DODA)
しかし社内SEであっても、経験年数や役職によって年収が上がる傾向もあります。実際にリクナビNEXTでは、年収が500万〜700万円の求人は1,579件ヒットします。
(参考:リクナビNEXT)
募集している会社によりますが、社内SEとして求められる仕事のレベルが高く、勤続年数が増えるほど年収は上がる傾向にあるでしょう。
社内SEはなくなる?やめとけと言われるのはなぜ?
1.作業内容が多く大変
社内SEをやめとけと言われる理由の1つとして、一般的なSEと比べて作業内容が多く大変だという意見もあります。
- 社内システムの開発〜運用
- 社内ITインフラ全般の管理
- ヘルプデスクなど社員への対応
- セキリュティ対策
仕事内容の部分でも触れましたが、社内SEは社内のシステム関連を全般的に携わるため、業務が多く多忙になることもあります。
自分の仕事に加えて、ヘルプデスクなどいつ終わるかわからない作業によって残業が発生したりと、イレギュラーな対応も少なからずあるでしょう。
これらの理由から、社内SEは仕事内容が多く大変だと言われています。
2.スキルの変化があまりない
社内SEはシステムの開発や運用等も行いますが、会社によってはあまり携われない可能性もなきにしもあらずです。
例えば積極的に開発業務に携わりたいと言う方であれば、社内調整や既存のシステムをよりよくする役割がメインになる社内SEでは、物足りなく感じるでしょう。
そのため、あまりスキルの変化がないともいえるため、モダンな技術などを次々にキャッチアップしたいと言う方にはあまり向いていないとも言えます。
しかし、社内のツール構築などでもスキルは必要になるので、自分が身につけたいスキルや、勤める会社でどのような業務ができるかを確認すれば、ミスマッチを防ぐこともできるでしょう。
3.他部署への連携など社内調整が大変
幅広い業務内容に携わる社内SEだからこその特徴として、他者と関わり快適に仕事を進める社内調整力は必要不可欠になるでしょう。
- 関連部署との連携
- 上司とのやり取り
- 部下のマネジメント
社内SEでは「かゆいところに手が届く」ようなサポート的な役割が多い仕事になるため、関わる人間関係も広く、臨機応変に対応するべき場面も多くなるでしょう。
このような社内調整は必要となるため、常日頃から人と関わることに苦手意識がある方には、少し辛いと感じてしまう部分かもしれません。
社内SEの需要が高くなり将来性は明るい3つの理由
1.DXや内製化により社内開発が増える
社内SEの需要が高くなる理由の1つとして、DXや内製化により社内でシステムを開発する流れが生まれているからです。
- DX化:デジタル技術を使ってより豊かに変革すること
- 内製化:システム開発を自社で行うこと
DX白書2021によると、DXへの取り組み状況は1,000人以上の企業では43.4%が社内に導入していると言う結果も出ています。
(参考:DX白書2021)
社内の業務をDXにより変化させていく状況が生まれている状況だからこそ、社内SEの需要はますます上がると言えるでしょう。
2.社内システム全般に対応できる
社内SEの1番の特徴としては、社内システム全般に対応できる働き方ができることでしょう。
エンジニア職の多くは、一部の領域に対して専門家のような立ち位置でスペシャリストとして働きます。しかし、社内SEはさまざまな業務内容に対応するゼネラリストのような働き方ができるでしょう。
先ほども解説しましたが、今後はDXなどにより他社との差別化をするための業務の効率化等はますます増えていきます。
業務の効率化やクラウド、セキュリティーなど、最新のIT関連の技術を学びつつ取り入れていくことで、社内でのSEとしての重要性が高くなり需要も上がります。
3.リモートワーク導入でIT全般の専門家が必要となる
新型コロナウィルスによる影響から、リモートワークを導入した企業はここ数年でかなり増えました。
実際に令和2年度テレワーク人口実態調査の調査結果によると、1,000人以上の企業ではおおよそ57%がテレワークの導入を認めています。
リモートワークを導入するためには、セキュリティー対策やネットワーク環境の整備など、新たな準備も必要になるでしょう。
その際に活躍するのが、社内システム全般を担当する社内SEによるサポートです。
内製化により自社で開発する機会がますます増えている現状であれば、業務が円滑に進むようにリモートワークの基盤作りや、サポートができる社内SEは必要不可欠な存在になるでしょう。
社内SEに転職する方法
1.未経験であれば資格取得などIT関連の知識を深める
社内SEは競争倍率が非常に高く、転職サイトによっては約半数以上が社内SEを希望しているほど人気の職種になります。
そのため未経験から志望するには、IT関連の知識を深める事は必須条件となるでしょう。
具体的な方法としては、資格取得などを通して業務内容のイメージを膨らませていくのが大事です。
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- ITサービスマネージャ試験
- ITストラテジスト試験
IT全般の知識を深めていくのであれば基本情報技術者試験などがおすすめです。その他には、社内システムの運用管理に役立つようなITサービスマネージャ試験などもいいでしょう。
2.プログラミングスキルを身につけエンジニアになる
IT関連知識が身についた後は、実務経験を通してエンジニアとしての市場価値を高める必要があります。
そのため、資格取得である程度知識が身に付いた後は、プログラミングスキルを身に付けエンジニアに転職するのがおすすめです。
実際に社内SEを募集している企業の対象者は、エンジニア経験を持っている方がメインになっています。
- アプリの開発実務経験
- クラウドの知識
- システム開発・運用・保守の経験
そのため、まずはエンジニアとしての転職を成功するために、基礎的なプログラミング学習を積み重ねていくことが大切になります。
3.実務経験を積み社内SEに転職する
実務経験が身に付いたのちに、中途入社として社内SEの転職を視野に入れていきましょう。社内SEに対して転職するときに意識しておきたいことは以下の3つです。
- 企業の特性を理解し魅力的な志望動機を作る
- 社内SEとしての活躍のビジョンを明確に伝える
- 一緒に働くイメージが湧くようなコミュニケーションを取る
とくに社内SEの場合は、企業によって業務内容や業務範囲が変わるため、事前に下調べをしつつもしっかりとアピールできるように準備しておくことが大切になるでしょう。
おわりに
今回の記事では、社内SEの将来性や仕事内容について解説しました。
- 社内SE=社内のITなんでも屋さんで幅広い業務内容をこなす
- 業務内容が多く社内調整力など人と付き合う場面が多い
- DXや内製化により社内SEの需要や将来性は高い
IT系の中でも人気の社内SEですが、リモートワークやDX推進などを考えると、社内SEの活躍できる場面は多くなっていくでしょう。
競争倍率が高く転職するのが難しいと言われている社内SEだからこそ、未経験の場合はまずエンジニアになるための小さな行動を積み重ねていくのが大切です。
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