「Web系エンジニアにインフラ系の知識が必要って言われるのはなぜ?」
「Web系エンジニアが勉強するべきインフラの知識を教えてください!」
このような悩みをお持ちではないでしょうか?
未経験からWebエンジニアに転職したい人は、よく「AWSのEC2を学んでおくべき!」「Google Cloud Platform(GCP)を学んでおくべき!」と言われがちです。
Web系企業では、AWSのEC2やGCPが使われるため、ここまで学んでおくべきだと言われることが多いですが、一体どこまで勉強すればいいのか疑問に思う方も多いでしょう。
そこで今回は、下記の内容を解説していきます。
- Webエンジニアにインフラの知識が必要になる理由
- Webエンジニアになる上で知っておくべきインフラ知識
- Webエンジニア転職に必要なインフラ知識を学べる書籍
今回の記事では、Web系の開発会社を運営しつつもWeb系エンジニアへの転職を目指す人に向けてのプログラミングスクールを運営している弊社が、Web系エンジニアに転職したい人が身につけておきたいインフラの知識について解説していきます。
この記事を最後まで読めば、Web系エンジニアとして活躍する時に必要なインフラのレベルや知識がわかるようになりますので、ぜひ最後まで読んでくださいね!
Webエンジニアにインフラの知識が必要になる理由
Web系企業では、Amazon Web Services(AWS)やGoogle Cloud Platform(GCP)を学んでおくべきとも言われています。その理由としては、ネットワークの基礎知識を理解することで、プログラミングの理解の速さや深さが変わるからです。
プログラミングの前に基礎知識を固めておくことで、知識定着も深くなりやすいのがメリットです。また、Webエンジニアでもインフラの知識が必要になるケースも企業や案件によって出てくるでしょう。
- バックエンドエンジニア:データベースを構築するとき
- フロントエンドエンジニア:案件によりバックエンドとフロントを兼任するとき
バックエンドエンジニアへの応募条件に、サーバー構築経験などインフラの知識を求める企業もあるため、担当領域以外でもインフラの知識が必要になるケースもあるでしょう。
インフラに関する知識を身につけておくと仕事の幅も広がるため、Webエンジニアはインフラの知識を身につけておいても損はないと言えます。
Webエンジニアになる上で知っておくべきインフラ知識
Webエンジニアが知っておくといいインフラの知識を紹介していきます。結論TCP/IPの知識があればOKです。
その発展形として最近よく使われているAWSやGCPの知識があるとなお良いです。
- TCP/IP
- Amazon Web Service(AWS)
- Google Cloud Platform(GCP)
上から順番に解説していきます。
TCP/IP
Webエンジニアに必要になる知識としてTCP/IPが挙げられます。TCP/IPとは、通信の手順や規約のことで、コンピュータネットワークを支えるための最も重要な技術と言われています。
たとえば、データはいろいろな要素が連なって送られてくるため、規約がないと何が送られてくるかわからなくなります。
さまざまなデータが送られてきたときも、TCP/IPを使えばデータを迷わずに判別することができるのです。
- データA→はじめに送るデータ
- データB→次に送られるデータ
- データC→最後に送られるデータ
データが送られる順番が決めてあれば、受け取る側も「どのデータが送られてきたか」が理解できます。正しく情報を受信するために必要な知識がTCP/IPです。
Webエンジニアが覚えるべき理由として、TCP/IPの基礎を理解しておけば、その上にあるWebやセキュリティエンジニアの知識の理解度もより深まるでしょう。
Amazon Web Service(AWS)
Amazon Web Service(AWS)は、Amazonが提供している世界最大級のクラウドプラットフォームです。世界中の200以上のサービスを提供していて、代表的なものの1つとしてLinuxやWindowsなどの仮想実行環境を提供する「Amazon EC2」があります。
- 迅速な仮想サーバーの作成
- マシンスペックの変更や削除
- CPUやメモリ不足の解消
AWSはクラウドサービスですので、社内でサーバーを構築する必要がありません。
モダンな技術を扱うWeb系企業の多くがクラウドにAWSを使いますので、覚えておいて損はありません。
Google Cloud Platform(GCP)
Google Cloud Platform(GCP)は、Googleが提供するクラウドサービスです。Googleが実際に使っている技術やインフラを利用してWeb開発を効率化することができます。
こちらもクラウドサービスの1つで、迅速で高精度のビッグデータ解析に強いです。また仮想マシンの起動速度が早く、さまざまな処理を高速で終わらせられます。
結論:Webエンジニアに必要な知識はTCP/IPです
Webエンジニアに必要なインフラの知識を解説してきましたが、一番必要になるのはTCP/IPでしょう。
採用目線で見ていると未経験から「AWSが使えます!」という方もいますが、実際は本当に基礎的な部分が理解できているか不安を覚えてしまうのが正直な気持ちです。
未経験からWeb系エンジニアに転職する場合は、AWSの知識よりもTCP/IPなど基礎的なインフラの知識を理解していることの方がはるかに重要です。
TCP/IPの基礎を理解していれば、AWSやGCPもすぐに理解できます。具体的なクラウドサービスを学ぶより一般的なTCP/IPの知識を何度も勉強することをオススメします
Webエンジニア転職に必要なインフラ知識を学べる書籍
先ほどまではWeb系エンジニアに必要なインフラの知識を解説していきました。しかし、インフラの知識が必要と言われても以下のような疑問が出てくるでしょう。
- Webエンジニア転職に必要なインフラ知識はどうやって学ぶべき?
- 紹介したインフラ知識の理解を深める書籍を教えてください
- 自分に合いそうな参考書を見つけたい
このような悩みを抱えている方に向けて、インフラの知識を学べる書籍を紹介していこうと思います。
イラスト図解式 この一冊で全部わかるWeb技術の基本(第2版)
Webとネットワークの基本を理解したい人
Webの基本用語を全体的に押さえておきたい人
WebブラウザとWebサーバーのやりとりに関する情報(HTTP)の情報も知りたい人
図解入門TCP/IP 仕組み・動作が見てわかる
TCP/IPの入門書を探している人
ネットワークの基礎を図解で学びたい人
マスタリングTCP/IP入門
TCP/IPの基本を抑えたい人
プロトコルやインターネットなどの理解を深めたい人
ネットワークまわりの全体像を掴みたい人
おわりに
今回の記事では、Web系エンジニアに求められるインフラの知識ついて解説しました。
- Web系エンジニアは担当領域以外の知識も必要になる
- Web系エンジニアはネットワークの基礎であるTCP/IPを学ぶのがおすすめ
- 書籍を通じてネットワークの基礎的な知識を体系的に学んでいこう
Web系エンジニアにインフラの知識は必要ないと感じますが、インフラの知識を身につけておくことで仕事の選択肢を広げられたり、プログラミングの学習をより効率的に進めることもできます。
そう考えると、インフラの知識を身につけるべき理由も伝わったのではないでしょうか。
担当する案件の作業範囲が増える場合もありますので、インフラの知識も関係ないと思わずにしっかりと学習していくようにしましょう。
弊社では、開発現場が求めるエンジニアになるためのプログラミングスクール「RUNTEQ」を運営しております。この記事を読んで少しでもWebエンジニアに興味を持った方は、ぜひ無料のキャリア相談会へ足を運んでくださいね。