「やりたくもない管理職になってしまった・・・」
昭和の時代とは違い、令和となった今では「早く出世して管理職になりたい」「責任は重くとも裁量のある仕事がしたい」と考える人が徐々に減っています。
なぜならば、当時とは違い、今では責任の重い仕事を任されても給与面に反映されづらく、あまりメリットを感じられないというケースが多いからです。
しかし先々を考えると、できるだけ早く責任のある仕事を任されるようになり、スキルを身に付けてキャリアアップしていく方が、将来的に安定しやすくなることは間違いありません。
そこでこの記事は、責任が重い仕事を任されたことで会社を辞めたくなった時の対策法を中心に、なぜ重責の伴う仕事を辞めたいと思ってしまうのか、責任の重い仕事をこなすメリットは何なのか、といった点について解説していきます。
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「責任が重いから仕事を辞めたい」と思ってしまう理由
責任が重い仕事を任されたことで仕事を辞めたくなってしまう主な理由や心理は、以下のようなものが多いです。
- 労力と報酬が見合っていない
- もともと責任の重い管理職になりたくなかった
- 部下の失敗も自分の評価に繋がる
- 部下と上司の板挟みになる
- 仕事優先で家庭が疎かになってしまう
それぞれのケースを見ていきましょう。
労力と報酬が見合っていない
パートやアルバイトだったり、まだ入社して1~2年目だったりする状態で、いきなり責任の重い仕事を任されてしまうケースがあります。
こういった場合、辞めたいと考えるのも無理はないでしょう。
何か恩恵があれば別ですが、時給や給料にはほとんど反映されず、責任や拘束時間だけが増えるだけでは、仕事へのモチベーションが上がらないのも当然です。
報酬に見合わない労力を求められると、精神的にも肉体的にも疲弊していきます。
もともと責任の重い管理職になりたくなかった
責任ある立場といえば、管理職を思い浮かべる人も多いでしょう。
一昔前の日本では、早く出世して管理職になりたいという人が多かったのですが、現在では管理職になりたくないという人も珍しくありません。
当時は、責任の重さと比例して給料も大きく上がったという背景がありましたし、終身雇用も当たり前だったため、会社内で出世してキャリアを築いていくためにも、管理職を目指すのが一般的でした。
しかし今では、責任が重くなるばかりで給料はそれほど上がりませんし、終身雇用の概念もどんどん薄まってきています。
また、管理職になると残業代が出ないことが多く、その点もマイナスイメージとなってしまうのでしょう。
したがって、もともと管理職にはなりたくないと考えていたのに、人事によって管理職に昇格させられたという場合には、責任の重さや見合わない待遇に嫌気が差し、仕事を辞めたいと考える人も少なくありません。
部下の失敗も自分の評価に繋がる
部下を抱えている場合は管理責任も問われるため、部下が仕事でミスをすれば、管理している自分も責任を負う場合があります。
部下に対して、どんなに適切に指導・管理をしても、完璧に仕事をしてくれる保証はありません。
しかし、それでも責任を問われてしまうということに納得できないという方もいらっしゃるでしょう。
部下と上司の板挟みになる
中間管理職の場合、部下たちから不満を抱かれないようにしながら、上司の要望にも応えるという力が求められます。
しかし、部下と上司、双方を納得させながらトラブルなく仕事を進めていくことは、そう簡単なことではありません。
高いコミュニケーション能力や調整能力が必要となります。
管理職になったばかりですと、こうした能力がまだ十分に備わっておらず、思ったように仕事が進まずに気が病み、辞めたいと感じてしまう時もあることでしょう。
仕事優先で家庭が疎かになってしまう
責任ある仕事を任されると、どうしても仕事優先になってしまいがちです。
その結果家庭が疎かになってしまい、子供と遊ぶ時間がなかったり、夫婦間の会話が減ったりといったことが起こりやすくなってしまいます。
家族のために仕事をしているはずなのに、家族と過ごす時間が減り、最悪の場合妻や子供との不和の原因となるようでは、虚しくなり、仕事を辞めたいという気持ちになっても不思議ではありません。
責任ある仕事を任されるメリット
責任の重い仕事を任されることはストレスにもなりますが、メリットも存在します。
以下のようなメリットを意識することで、少しは責任の重い仕事への辛さが解消されるかもしれません。
■社会人として成長できる
■やりがいや達成感を感じられる
■転職する際に有利になる
■目に見える実績となる
社会人として成長できる
責任のある仕事は、人を成長させます。
ミスをしても誰かが対応してくれるという環境では、社会人としてのスキルを高めていくことは難しいでしょう。
多少のプレッシャーや緊張感がある仕事の方が、貴重な経験として今後に活かすことができます。
また、管理職ならばマネジメント力を身に付けられるチャンスにもなります。
マネジメントに関するスキルは、キャリアアップには欠かせない要素ですので、できるだけ早く習得の機会を得ることで将来の選択肢が広がります。
やりがいや達成感を感じられる
より責任感のある仕事を任されることで、やり切った後の達成感を人一倍感じることができるでしょう。
また、一つにことをやりきることでその仕事の面白さを深く知ることができ、やりがりにつながる場合もあります。
責任感にある仕事を任されることで、表面的な部分では分からなかった仕事の楽しさや醍醐味を知ることもできるでしょう。
転職する際に有利になる
管理職のような責任のある仕事を任され、マネジメントを経験した人は、転職市場で価値ある人材と判断され、有利な条件で転職できる可能性が高くなります。
今や、終身雇用という考え方は崩壊しているため、現在転職するつもりはなくとも、いつ必要に迫られるかわかりません。
いざという時に備えて、人材としての価値を高めておくことに損はないでしょう。
目に見える実績となる
裁量や責任のない仕事は、どれだけ長くこなしてきてもあまり評価されません。
逆に、大きな仕事を任されたり、管理職を経験したりすることで、対外的にアピールできる強い材料とすることができます。
社内での評価を上げることもできますし、次へのステップにすることも可能でしょう。
また、転職する際にも目に見える実績を提示できるかどうかで、結果は大きく変わってきます。
仕事の責任が重くて辞めたい時の対策法
責任のある仕事を任されるメリットを理解しつつも、それでも辞めたいと感じる場合は、以下のような対処法を試してみてください。
- ストレス解消法を探す
- 自分を褒める
- 自分のミスに対して寛容になる
- 考え方を変える
- 周囲の人に相談する
- 担当業務の変更を申し出る
- 転職する
一つずつ見ていきましょう。
ストレス解消法を探す
最もオードソックスな方法は、自分に適したストレス解消法を探すことです。
月並みな方法ではありますが、責任の重い仕事によって溜まるストレスを解消するには非常に効果的なので、改めて真剣に取り組んでみてはいかがでしょうか。
「ストレス解消法を探すとよい、なんてことは何度も耳にしたことがあるから、散々試してきた」
こういった方も多いと思われます。
しかし、本当に真剣に探してみたでしょうか?
いくつか軽く試してみて、しっくりこなかったために「やっぱりストレス解消法なんて簡単に見つからない」とあっさり諦めてはいないでしょうか?
世の中には、自分がまだまだ知らないような世界がたくさんあります。
マニアックな趣味も含めると、数えきれないほどの数になるでしょう。
ここでは到底紹介できないほど膨大な数の趣味があるので、ネットで徹底的に探してみてください。
そして、少しでも気になったものがあれば体験し、いまいちだと思えばすぐ次のものを試す、ということを繰り返していけば、高い確率で「楽しい」と感じられることが見つかるでしょう。
メンタルが病んでいる場合を除けば、「何十、何百と試してみたけど何も楽しくない」という人はまずいないはずです。
自分を褒める
自分を追い込んでしまいやすいタイプの人は、小さなミスでくよくよしてしまったり、周囲のデキる人と比較して自分を貶めたりといったことをやりがちです。
こういうことをしていては、仕事に楽しさを見出すことはできず、ただただ辞めたいという気持ちが募っていくだけでしょう。
そうではなく、仕事でつらい時には、仕事において良かったところや成功した部分を探し、精一杯自分を褒めてあげてください。
「今日終わらせる予定だった仕事は全部終わった!よく頑張った!」
「業務に慣れていない新人にアドバイスしたら、お礼を言われた!」
このような小さなことでもいいので、自己肯定を毎日行うことで、つらいと感じている責任の重い仕事についても肩の力を抜いて向き合えるようになってくるかもしれません。
自分のミスに対して寛容になる
ミスをしたことに対して必要以上に落ち込む人もいますが、過剰に気にしてもマイナスしかありません。
性格の問題なので、そう簡単に改善はしないかもしれませんが、「この世にミスをしない人間などいない」という事実を日々自分に言い聞かせることで、少しずつ変わっていける可能性があります。
ミスは誰でもするものです。
肝心なのは、同じミスをしないように気を付けることです。
同じミスを繰り返してしまったとしても、それ以上繰り返さないためにはどうすればいいのか真剣に考え、行動に移せばいいのです。
落ち込んでいても何も解決しないので、反省し、ミスをしないための対策についても充分に考えたのならば、ミスをしたことは綺麗さっぱり忘れるように努めましょう。
考え方を変える
「責任の重い仕事がつらすぎて会社を辞めたい」という考えを深堀りしていくことで、そこまで深刻に考えることはないのだ、という考え方へと変えていくという方法もあります。
まず、一切の責任がない仕事というのは存在しません。
どんな仕事にも最低限の責任はありますし、責任が軽いからといって適当に仕事をしていいわけではないのです。
そう考えると、責任が重かろうが軽かろうが、「真剣に向き合う」「全力で仕事をこなす」という点ではまったく同じです。
ミスをしてしまった時のダメージは、責任の重い仕事の方が大きいでしょう。
しかしそのミスも、故意や手抜きなどによるものでなければ、自分一人だけが悪いと思い込む必要はありません。
任命した上の人間にも責任はありますし、フォロー体制が整っていない組織にも問題がある可能性も否定できないでしょう。
このように考え方を変えていくことで、責任の重い仕事を任されていることに対するネガティブな要素を薄めていく、というのも一つの方法です。
もちろん自分勝手な責任転嫁をしてはいけませんが、必要以上に自分だけを責め続けることもありません。
周囲の人に相談する
ここまでは、自分自身でなんとかするための対策法でしたが、それでも効果がなかった場合は、思い切って周囲の人に相談してみましょう。
何がつらいのか、今後どうしていけばいいのか、といったことを真剣に話してみてください。
相手は、信頼できる人であれば誰でも大丈夫です。
上司、同僚、友人、家族といった人たちに、心の内を正直に打ち明けることで、自分では思いつかないような客観的な意見をもらえるかもしれません。
担当業務の変更を申し出る
荷が重い仕事を任されていたり、不本意な管理職をやらされていたりして、どうしてもその仕事から解放されたい場合には、管理職を辞めることも視野に入れ、担当業務の変更を申請してみるという方法もあります。
出世や昇給には響くかもしれませんが、それでもいいから重責から解き放たれたいという思いの方が強ければ、無理をする必要はありません。
無理を重ねて体を壊したり精神を病んだりしたら大変です。
人にはそれぞれペースというものがあるので、仕事でのし上がるよりも、心の平穏の方が大事だという場合には遠慮することはないでしょう。
転職する
役職から降りることや異動などが難しい場合は、最後の手段として転職するという方法もあります。
どれだけ努力しても、責任ある仕事からの重圧に勝てず「辞めたい」という考えが消えない場合、それは職場環境にも問題があるのかもしれません。
それならば、いっそのこと転職し、労働環境をガラっと変えてみるのもよいでしょう。
ただし、転職はあくまで最終手段です。
目の前のつらいことからただ逃げ出すことだけが目的ならば、次の職場に行っても同じことが起こってしまう可能性が高いです。
転職という選択肢は、あらゆることを試しても状況が改善せず、明らかに職場に問題があると判断した時にのみ選ぶようにした方がよいです。
まとめ
以上、責任の重い仕事を任されたことで会社を辞めたいと思っている場合の対策法を中心に解説してきました。
誰しも、重責の伴う仕事にはストレスを感じます。
しかし、それを乗り越えた時に、社会人としての成長があることも事実です。
人生は仕事がすべてではないため、どうしても責任の重い仕事を避けたいという場合には、キャリアアップを諦めるという選択もアリですが、この記事で紹介したような対策法でストレスや重圧をうまくコントロールできるようになれるのならば、是非積極的に責任ある仕事に取り組み、社会人としてステップアップを目指してみてください。
- 管理職など、責任の重い仕事を嫌がる人は増えている
- 責任の重い仕事をこなすことで得られるメリットも多い
- 効果的なストレス解消法を見つけたり、仕事との向き合い方を考え直したりすることで、「辞めたい」という気持ちは薄れていく
なお、弊社が運営するプログラミングスクール「RUNTEQ(ランテック)」は、未経験からのエンジニア転職に強いスクールで、特にWebエンジニアの育成に力を入れています。
エンジニアという職種は、責任の重いプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーといった役職につくと、報酬も大きく上がりやすい傾向にあります。
労力や背負う責任と見合った報酬を得たいという場合には、エンジニアという仕事は大変おすすめです。
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