副業

駆け出しエンジニアでも副業できる?未経験でも案件を獲得する方法

「駆け出しエンジニアや未経験エンジニアでも副業できるの?」
「具体的にどうやって案件を獲得すればいい?」

副業OKの会社が増えた今、まだ駆け出しとはいえ副業を始めたいと考える人も多いでしょう。
本業以外の収入があれば何かと安心ですし、副業から学べることもたくさんあります。

しかし、駆け出しや未経験のエンジニアの場合、副業に際しては注意すべき点も存在します。

そこでこの記事では、駆け出しエンジニアや未経験エンジニアが副業をする場合の案件の取り方や注意点などについて解説していきます。

駆け出しエンジニアでも副業することは可能?

駆け出しエンジニアでも副業は可能?

実務に入ったばかりの駆け出しエンジニアに、副業をこなすことが可能なのか?
この点について気になっている方も多いでしょう。

結論からお伝えしますと、駆け出しエンジニアが副業案件を獲得することは可能となります。
次の項目にて、具体的にどのような方法で副業を獲得するのかについて解説していきます。

なお、会社が副業を禁止していないかどうかについては、事前にしっかり確認しておきましょう。
禁止されているのに、会社に黙って副業を行っていたことがバレてしまうと、何らかの処分を受ける可能性があります。

駆け出しエンジニアが副業案件を獲得する方法

副業の案件獲得方法

駆け出しのエンジニアが副業を獲得する方法は、主に以下の6つとなります。

  • クラウドソーシングサイトを利用する
  • 卒業したプログラミングスクールで講師業に応募する
  • 副業エージェントを利用する
  • SNSで案件を探す
  • 企業に営業をかける
  • 友人や知人から案件を紹介してもらう

クラウドソーシングサイトを利用する

クラウドソーシングとは、「仕事を発注したい側」と「仕事を受注したい側」とをマッチングするサービスのことで、ランサーズやクラウドワークスといったサイトが有名です。

こうしたクラウドソーシングサイトで案件を探して応募し、副業として案件を受注するのが最も手軽でしょう。
日々多くの案件が登録されますので、自分に対応できそうな案件に対してどんどん応募していけば、駆け出しエンジニアであってもそのうち依頼をもらえるかもしれません。

ただし注意点としては、「受注してはいけない地雷のような騙し案件もある」ということです。

  • 実作業にあまりにも見合っていない低い報酬
  • 報酬は高いものの、実現不可能と思われるほど案件内容が難しい

こういった案件をうっかり受注してしまわないように気を付けてください。

また、納品物に対してやたらと難癖をつけてくるという外れのクライアントもいるため、クライアントとして問題がないかどうか、プロフィールや評価をしっかり確認することも重要です。

プログラミングスクールで講師業に応募する

プログラミングスクールを活用してエンジニアへ転職する人が増えています。駆け出しエンジニアにとって、スクール講師は比較的始めやすい副業の一つです。

多くのスクールでは、卒業生を優先的に講師として採用します。これは、カリキュラムの理解や内部事情に精通しており、業務の習得がスムーズだからです。一部のスクールでは、wantedlyや副業エージェントを通じて一般募集も行われています。

弊社が運営するプログラミングスクールRUNTEQでも、卒業生の中から質問回答の講師をお願いしています。

RUNTEQのカリキュラムの中でより高度で重要な部分は、社内の経験豊富な現役エンジニアが対応しています。

弊社が運営しているプログラミングスクールのRUNTEQでも、一部のカリキュラムではRUNTEQを卒業してエンジニア転職した方に講師業務を副業としてお願いしています。

スクールの講師は、開発業務より負担が少なく済み、ワークライフバランスがとりやすい副業で、大変好評です。

副業エージェントを利用する

副業エージェントとは、副業として案件を獲得したい人と企業とをマッチングする存在やサービスのことで、エージェントが間に入って、「副業したい人」と「企業」とを結び付けてくれます。

副業エージェントに登録することで、自分の求める案件があればエージェントから紹介を受けることができます。

例えば、「平日は一切対応せず、土日だけで完結する案件をやりたい」といったような要望を出しておけば、その条件に合致した案件を、エージェントがメールや電話で定期的に案内してくれるため、わざわざ自分で探す必要がないというメリットがあります。

また、案件の紹介だけでなく、稼働に至るまでしっかりサポートしてくれる副業エージェントもあります。

SNSで案件を探す

SNSを使って案件を探すというのも一つの方法です。
SNSで案件を公開し、応募してくれる人を探している企業もあるので、そういったツイートを探し、積極的に応募してみるのもよいでしょう。

例えばTwitterならば、検索窓に「Ruby 副業 募集」や「PHP 案件 募集」といったキーワードを入力して検索すると、案件を募集しているツイートがたくさんヒットします。

また、自分のアカウントで「こういう案件がやりたい」といったツイートをし、それを固定しておくのも有効です。
その固定ツイートには、ハッシュタグで重要なワードをアピールしておきましょう。
特に、使用言語や持っているスキルについては必ず含めておくべきです。

企業に営業をかける

企業への営業は、飛び込みのような形でアプローチしても成功することはまずないものの、人脈を辿ったり、以前に何らかの仕事で繋がりがあった会社に連絡したりすることで、副業案件を獲得できる可能性が生まれます。

その際に重要なのは、自分には何ができるのか、どういうポートフォリオがあるのか、といった点をはっきりと相手に示すことです。
実力を認めてもらった上で、あなたのスキルにマッチした案件があれば、仕事を依頼してくれるかもしれません。

友人や知人から案件を紹介してもらう

一番確実なのは、友人や知人から直接案件を紹介してもらう方法です。

  • 開発会社を経営している
  • 開発会社に勤めている
  • 趣味や仕事でそこそこ大きなサイトを運営している

こういった人が周囲にいれば、積極的に声をかけて、任せてもらえるような案件がないか聞いてみてはいかがでしょうか。

とはいえ、そう都合よく案件を紹介してくれる人が周りにいるとは限らないので、案件獲得方法としてはオマケ的な形になってくるでしょう。

駆け出しや未経験のエンジニアが副業案件を探す時のポイント

副業案件を探す時のポイント

駆け出しエンジニアや未経験エンジニアが副業を探す時は、以下の3つのポイントに気を付けるようにしましょう。

  • 完全リモートワークにこだわる
  • できるだけ小規模な案件を狙う
  • 本業での開発言語で案件を絞る

完全リモートワークにこだわる

本業を抱えながら案件をこなしていくわけですから、できる限り時間や体力のロスは避けなければなりません。
リモートワークならば、空いている時間を自分の都合に合わせて有効に使うことができるので、副業案件を獲得する時は完全リモートワークにこだわるようにすべきです。

もし客先まで移動して作業するとなると、移動時間も移動する体力も必要となります。
「土日のみ」といった契約であろうと、平日は本業のために会社へ行き、土日も副業のために別の会社へ行くとなるとかなり消耗してしまいます。

客先へ移動しての開発案件の方が報酬も高くなるかもしれませんが、無理なく長く続けていくためには、完全リモートワークの案件のみに絞った方がよいでしょう。

できるだけ小規模な案件を狙う

駆け出しや未経験のエンジニアが副業として案件を獲得する時は、できる限り小規模な案件から狙っていくようにしましょう。

理由は二つあります。

まず一つ目は、「そもそも小規模で単価の安い案件を狙わないとほぼ獲得できない」からです。
駆け出しや未経験の状態では、大規模な案件や単価の高い案件を獲得するのはかなり厳しいです。
そうした案件は、経験豊富なエンジニアに独占されてしまうのです。
したがって、経験を積み実績を作るためにも、まずは小さな案件からコツコツとこなしていくしかありません。

二つ目は、「本業に支障が出ないようにするため」です。
もし仮に中規模以上の案件を獲得できたとしても、現場で働き始めたばかりの新人エンジニアのうちから、副業に大きく時間を割くようでは本業に悪影響を与えてしまう可能性があります。
そうなっては本末転倒ですので、いきなり大きな案件を狙うのは避けた方がよいです。

本業での開発言語で案件を絞る

駆け出しエンジニアが副業をする目的は、お金だけではなく、スキルアップも兼ねるべきです。
したがって、案件を探す時は本業で用いている開発言語に絞るのがおすすめです。

例えばスタートアップ企業に勤めていて、Ruby+Railsで開発を行っているのならば、WordPressのカスタマイズやHTML/CSSでのWeb制作といった案件よりも、Rubyの案件を獲得して、本業に活きるスキルアップを目指した方がよいです。

副業で受注したRuby案件では、本業とはまた別のアプローチが必要となることも多いでしょうから、新たな気付きや技術を得られることもあるでしょう。

駆け出しエンジニアが副業する際に覚悟しておくこと

駆け出しエンジニアが副業をする時に覚悟しておくこと

これまで、駆け出しエンジニアが副業を獲得する方法や、副業の探し方について解説してきましたが、副業を始める前にまず覚悟しておくことがあります。

「駆け出しでもすぐに副業ができる」と考えている方は、是非しっかりと以下の内容について把握しておいてください。

副業は可能だが案件獲得は難しい

冒頭でもお伝えした通り、駆け出しエンジニアであっても副業として案件を獲得することは可能です。
しかし、あくまで「可能である」というだけで、決して簡単なことではありません。

まず、副業で案件を獲得しやすいのは、以下のような人たちです。

  • 5年以上の開発経験を持つようなエンジニア
  • 実務経験は1~2年と浅いものの、フリーランスでフル稼働しているエンジニア

こういった人たちに、ほとんどの副業案件を独占されてしまう、というのが現実です。
したがって、未経験だったり、実務に入ったばかりだったりするエンジニアが案件を取るのは、実はかなり難しいのです。

副業エージェントは経験者を優遇する

「副業エージェントが経験者を優遇する」という事実も、駆け出しエンジニアが案件を獲得しにくくなる理由の一つです。

よく考えれば当然の話なのですが、副業エージェント側としても、できれば実績あるエンジニアをクライアントに紹介したいのです。
経験や実績のあるエンジニアの方が、クオリティの高い仕事をする可能性が高いですし、途中で仕事を投げ出したりはしないだろうという安心感もあります。

副業エージェント側としては、クライアントにエンジニアを紹介しておきながら、そのエンジニアが途中で仕事を投げ出すようなことがあれば、エージェントとして立場がありません。
まだ経験や実績が乏しく、本当に仕事を振ってしまって大丈夫かどうか不安な駆け出しよりも、経験豊富なエンジニアを優先するのは当たり前のことでしょう。

また経験が浅くとも、フリーランスエンジニアとしてある程度活動した実績があれば、駆け出しのサラリーマンエンジニアよりも優遇されます。

特に今は、完全リモートワークの副業案件が基本となってきていることから、熟練エンジニアたちがこぞって副業を始めており、ライバルが増えている状態です。
こういった時代の流れも、駆け出しエンジニアには不利に働いています。

未経験でも可能な副業案件は学生が有利

「未経験可の案件ならば、駆け出しでも獲得できるんじゃ?」

こう考えている方も多いかと思われますが、実はそうでもありません。
副業エージェントが「未経験でもできる案件」を持っている場合、駆け出しエンジニアではなく学生が優先されてしまうというのが現状なのです。

なぜかと言いますと、学生ならばインターン案件として依頼することができ、そこでその学生の実力をチェックすることが可能となります。
そして、優秀だと判断した場合は「卒業後はうちの会社に来ないか?」と誘うわけです。
勧誘が成功すれば、企業にとっては採用コストを抑えることができます。

これが、未経験可の案件は学生優先となってしまう理由です。
副業エージェントとしても、スポンサーである企業側の意向を汲むのはごく自然なことなので、やむを得ない現象でしょう。

駆け出しエンジニアが効率よく副業案件を獲得するには

駆け出しエンジニアが効率よく副業案件を獲得するには

「じゃあ結局、駆け出しエンジニアに副業案件なんて獲得できないんじゃないの?」

上記項目を読んだ方は、現実の厳しさを知ったことで、悲観している方もいらっしゃるでしょう。

しかし、案件を選ばないのであれば、副業は充分に可能です。
熟練エンジニアやフリーランスエンジニアが見向きもしない案件を狙えばよいのです。
まずはそうした案件で地道に実績を作っていき、徐々に高い単価の案件を狙っていく、という進め方もあるにはあります。

ただ、駆け出しの状態で獲得できる案件は内容的にも報酬的にもかなり物足りないもので、正直あまりやる意味はないかもしれません。

それならば、一旦副業は諦めて1~2年ほど実務経験をしっかり積み、その後に副業に取り組み、土日や平日の就業後に案件をこなしながらスキルアップしていく、という方が効率的だと言えます。

特におすすめなのが、まずはWeb業界に入って、正社員として1~2年経験を積むことです。
そこで正しいエンジニアリングを知り、スキルを高め、経験も積み、それから副業案件を取りにいくのがよいでしょう。

Web業界をおすすめしたのは、年収の上昇率が高いからです。
本業での年収を上げつつ、副業で案件を獲得できるようになるための地盤を作っていけるわけです。

そして経験年数を重ね、実務経験5年以上といったレベルになると、かなり高い難易度の仕事もできるようになってきます。

  • 駆け出しエンジニアのうちから、単価の低い案件を地道にこなして実績を積む
  • まずは1~2年ほどしっかりと経験を積んでから、まともな単価の案件を狙いにいく

どちらを選ぶかは、人それぞれ自由です。
自分の価値観に合ったやり方を選択するのがよいでしょう。

未経験エンジニアが案件を獲得するためにやること

未経験エンジニアがやるべきこと

それでは、駆け出しではなく、現場未経験の状態から案件を獲得するにはどうしたらよいのでしょうか?

以下に、その流れについて解説しましたので、是非参考にしてください。

プログラミングスキルを磨く

まず大前提として、案件を受注できるレベルのプログラミングスキルを身に付ける必要があります。
基礎をかじるだけでなく、クライアントの要望にきちんと応えられるスキルを持っていなければいけないのは当たり前のことです。

なお、プログラミングスキルを習得するには「独学」と「プログラミングスクール」の2種類がありますが、基本的にはプログラミングスクールで学ぶことをおすすめします。

なぜならば、案件獲得交渉の際に、

「独学でプログラミングを身に付けました」
「プログラミングスクールで学びました」

このようにアピールした場合、どちらが信用されるでしょうか?
多くの場合、後者でしょう。

独学というだけではどこまで学習したのかが不鮮明ですし、学習方法が適切だったのかどうかもわかりません。
しかしスクールを卒業しているのならば、抜け漏れのないカリキュラムで体系的にプログラミングを学んでいる可能性が高く、クライアントからの信用度も増します。

単価を気にせず案件を受注する

案件をこなすための最低限のプログラミングスキルが身に付いたと思ったら、次は実績作りです。
駆け出しエンジニアと違い、現場で経験を積んだりスキルを高めたりすることができないため、まずは小さい案件をこなしながら実績を作っていくしかありません。

ランサーズやクラウドワークスといったクラウドソーシングサイトで、競争率の低い安めの案件を数多くこなしていくしかないでしょう。

ただし、どんな案件でも受ければいいというわけではありません。
中には、実現不可能だったり、いくらなんでも割が悪すぎたり、といった地雷のような案件もありますので、注意するようにしてください。

案件に応募する際は、ある程度取引実績があり、評価も高い、というクライアントが出している案件に応募するようにしましょう。

実績作りが終わったら単価を意識した案件獲得に移る

ある程度実績を作ることができたら、いよいよ最後のフェーズとして、単価にもこだわって案件を探していきます。

これまでこなしてきた案件によってスキルも磨かれているでしょうし、実績数や実績の内容を示すことでクライアントからの信頼も得ることができます。

目に見える実績というのは非常に強い要素なので、未経験であっても、依頼してくれるクライアントは現れるでしょう。

まとめ

まとめ

以上、駆け出しエンジニアや未経験エンジニアが副業として案件を獲得するための方法や、注意すべきポイントなどについて解説してきました。

どんな状態からでも副業として案件を取ることは可能ですが、フリーランスや経験豊富なエンジニアと比べればかなり不利な立場になってしまいます。

「駆け出しであっても副業をしたい!」という場合は、不利であることを充分理解した上で動くようにした方がよいです。

今回の記事のまとめ
  • 駆け出しエンジニアでも副業案件は獲得できるが、かなり困難
  • 駆け出しの状態で副業を探す時は「完全リモート」「小規模案件」「本業に活きる案件」にこだわる
  • まずは1~2年ほど実務経験を積んでから副業に取り組むのも有効

なお、弊社が運営するプログラミングスクール「RUNTEQ(ランテック)」は、未経験からのエンジニア転職に強いスクールで、Webエンジニアの育成に特化しています。

Web業界は今も伸び続けており、Webエンジニアの需要も大変高くなっていますので、もし興味がある方は是非お気軽にご相談ください。