「Javaを効率的に学んでみたいけど具体的な方法がわからない」
「Javaを勉強しているけどわからないことも多くて行き詰まっている」
世界中で利用されているプログラミング言語のJavaを勉強してみたいと思っても、何から手をつけていいかわからず、困っている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、下記の内容を解説していきます。
- Javaを勉強するメリット
- 初心者が実践すべきJavaの学習チュートリアル
- Javaの勉強におすすめの書籍5選
今回の記事では、Web系の開発会社を運営しつつもWeb系エンジニアへの転職を目指す人に向けてのプログラミングスクールを運営している弊社が、Javaを効率的に学習する方法について解説していきます。
そのほかにも、独学で学習する際に意識しておくべき点から、Javaに関する資格取得まで幅広くまとめていますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
Javaの基礎知識
Javaとはどんな言語なのか
Javaは世界中で最も多く利用されているプログラミング開発言語の1つになります。1995年にリリースされてから、いま現在まで多くの方に使われており、Googleが開発言語として使うほどメジャーな言語です。
Javaの特徴としては、JVM(Java Virtual Machine:Java仮想マシン)という擬似マシン上で動いていることでしょう。
Javaで作ったプログラムはJVMでやり取りをして動かすため、Windows・MacOS・LinuxなどOSでの特別な設定などは必要ありません。つまり、開発環境にさほど左右されないのがJavaの特徴になります。
さまざまなソフトやWebアプリにも使われている言語として有名なJavaですが、他の言語と比べて文法が複雑で習得するための難易度が高いです。汎用性が高い言語ではあるものの、使いこなすためには時間がかかることも覚えておきましょう。
Javaで開発できるもの
Javaは汎用性の高い言語のため、できることの幅も広がります。
- Webサービス開発
- Webアプリ開発
- システム開発
- ソフトウェア開発
- IoT開発
とくに大規模のWebサービスを開発する際には、スピーディな開発や堅牢性が求められます。堅牢性とは、ソフトウェアやシステムが予期せぬエラーやリスクに柔軟に対応できることを言います。
Javaは実行スピードが高く堅牢性も高い言語のため、サービスやWebアプリ開発では活躍するでしょう。
そのほかにも、スマホや家電に組み込むシステムを書くことができたり、あらゆるものをインターネットの接続する技術(IoT)開発も可能です。
Javaを勉強するメリット
幅広い業界で役立つ可能性が高い
Javaはプログラミング言語のなかでも習得する難易度が高いと言われいてます。しかし、機能性は高いため習得後には幅広い業界で役立つほどのスキルになるでしょう。
- 開発スピードが速く堅牢性が高い
- ライブラリやフレームワークが充実している
- 開発環境に左右されない
JVM(Java Virtual Machine:Java仮想マシン)が入っているマシンであれば、プラットフォームに依存せずに同じコードで動作することも可能です。
セキュリティ面などの堅牢性も高く、ライブラリやフレームワークを活用すれば効率的に開発を進められるでしょう。
習得するまでに時間はかかりますが、開発の自由度が高くさまざまな業界で役立つ可能性が高い言語です。
求人数が多く転職で役立つ
Javaは27年の歴史がありながらも、多くのプログラマーに使われている人気のある言語です。転職求人数は10,074件と1位になっています。(2022年5月現在)
- Java:10,074件
- PHP:4,576件
- Python:4,515件
- Javascript:3,947件
- Ruby:1,996件
(参考:求人情報サイト「DODA」)
Javaは汎用性が高く、システム開発からWebアプリ開発まで多くの案件に携われることが求人数1位の理由でしょう。
特に大規模開発のSI業界ではJavaがよく使われます。SI業界では1つのプロジェクトで数千人が関わることがあるので、求人数も非常に多くなっています。
2位のPythonを抑えて2倍以上も求人数が高いため、「とりあえずエンジニアになりたい」人にとってJavaを学習することはおすすめです。
情報が多く学習が進めやすい
習得難易度の高いJavaですが、プログミング言語別の情報量がC言語とPythonに続いて3番目のため、多くの情報にアクセスできる状況です。
(参考:TIOBE)
多くの人がJavaを使っているため、つまづきやすい点やエラーの解決方法など参考になるサイトもあるでしょう。初めて学習する人にとって、情報が多いことで挫折する可能性を下げてくれます。
初心者が実践すべきJavaの学習チュートリアル
Javaの基礎知識を覚える
初心者がJavaを学ぶときには、構文を覚えることから始めましょう。Javaには覚えることがたくさんありますが、以下のような基礎知識を抑えておくことが大事になります。
- クラスやメソッドの書き方
- 変数とデータ型の書き方
- 戻り値
- オブジェクト指向
Javaを学ぶ場合は、クラスやメソッドなど基礎的な部分から学ぶことが大事です。
プログラミングの基礎固めにおすすめなサービスとして「Progate」というオンライン学習サービスがあります。
スライドを使ったわかりやすい解説や、手を動かしながら実践してアウトプットができる環境が整っているため、プログラミングの習得に向いています。
プログラミング全般に言えることですが、構文などの知識を暗記する必要はありません。頻出の構文はしっかり抑えつつ、その他の不明点は都度調べるクセづけをしましょう。そうすれば、コーディングでつまずくケースは格段と減ります。
ライブラリを覚える
ライブラリを覚えることで、より開発業務を効率的にすることができます。ライブラリとは、頻繁に使うプログラムが組み込まれたツールのようなものです。プログラミングを助けてくれるツールのようなものとイメージしてください。
1からプログラムを書かないといけない場面でも、ライブラリを使えばコーディングの処理を省くことができます。
- openCV:画像処理ができる
- OrangeSignalCSV:csvの読み込みや出力ができる
- JFreeChart:グラフによって視覚化できる
使うためにはライブラリをインストールする必要がありますが、使いこなすことができれば実装できるシステムの幅が広がります。
ライブラリも使い方を1から全部覚える必要はありません。どのライブラリがどのような機能を使えるかを把握しておきましょう。
実装で必要なものはその都度調べながら使っていきましょう。
Javaの周辺知識も学ぶ
Javaの知識が深まってきた場合は、さらに周辺知識まで理解していきましょう。学んでおくといい知識としては以下の通りです。
- サーバーサイド:サーバーサイドエンジニアを目指す場合は必要
- フレームワーク:プログラミングのひな型
- コンパイラ:プログラムの翻訳作業
フレームワークやコンパイラの知識など、Java周りの知識を抑えておくと受けられる仕事の幅も広がります。
簡単なサンプルプログラムを作る
プログラミング言語を習得するためには、自分の手でコードを書いてアウトプットすることが1番の近道です。そのため、簡単なサンプルプログラムの写経をすると理解が深まります。
サンプルコードは参考書の中で紹介されているものもあります。後ほど紹介するJavaの勉強におすすめの書籍のなかでも、サンプルプログラムを使ってアウトプットできるものもあります。
文章の説明だけでは理解が難しくても、実際にコードを書けばイメージもしやすくなります。簡単なサンプルプログラムの写経は、プログラミングを効率的に学習したい場合におすすめです。
Javaだけでなくプログラミング言語の習得におすすめの勉強方法を以下の記事で解説しています。ぜひ参考にお読みください。
Javaの勉強におすすめの書籍5選
ここでは、Javaの勉強におすすめの書籍を紹介していきます。
- スッキリわかるJava入門 第3版
- ゼロからわかる Java超入門
- Javaの絵本 第3版 Javaが好きになる新しい9つの扉
- 独習Java 新版
- やさしいJava 第7版
順番に上から紹介していきます。
スッキリわかるJava入門 第3版
ゼロからわかる Java超入門 [改訂3版]
Javaの絵本 第3版 Javaが好きになる新しい9つの扉
独習Java 新版
やさしいJava 第7版
Javaのスキルを証明できる資格
Oracle認定Java資格
Oracle認定Java資格は、Javaを開発したOracle社が提供している資格です。学習レベルによってBronze・Silver・Goldの3つの難易度があります。
- Bronze:Java初学者向け
- Silver:初級Javaプログラマ向け
- Gold:中級~上級Javaプログラマ向け
Bronzeでは、変数制限や制御文などの基礎項目が主体となっています。Silverでは上級者の指導のもと実装コードやテストコードを書けるプログラマーが対象です。
Gold資格はとくに実践向きで、実務経験年以上のプログラマー向けの資格になっています。ファイルI/O・JDBCなどの使用方法やデザインパターンといった開発に必要な実践的なスキルが必要になるでしょう。
Javaでのスキルアップを意識している方は、Oracle認定Java資格の取得に挑戦してみてください。
Javaプログラミング能力認定
Javaプログラミング能力認定は、サーティファイ情報処理能力認定委員会が認定する資格試験です。級によって出題内容が変わり、筆記や実技試験によって認定されます。
- 3級:Javaに関する基本的な知識がわかる。
- 2級:簡単なプログラムを適切に書ける。オブジェクト指向の概念を理解できる。
- 1級:オブジェクト指向での分析・設計で業務システムの流れを把握できる
とくに、1級はオブジェクト指向に基づいた分析・設計による業務システムの流れを把握して、仕様変更によりプログラムの保守ができる能力を求められます。
1級の資格取得ができれば、高度な知識があることを証明できて就職・転職に役立つ資格になりますので、1つの目安としてJavaの学習を進めるモチベーションにするのもいいでしょう。
独学でJavaを学ぶときに挫折しやすい2つの理由
思った以上に学習時間が長いと感じる
Javaは習得するのが難しいプログラミング言語のため、思った以上に習得までに時間がかかることが挫折する1つの理由です。
想像以上に習得できないと感じてしまうと「このままでいいのかな」と不安に感じるでしょう。
そのため、Javaを習得するまでに必要な学習時間を把握しておくと、イメージ通りに学習スケジュールを立てやすく挫折しづらいかもしれません。
初心者がJavaを独学で学習する場合は、400~500時間ほどと言われています。
しかし、プログラミングの習得には個人差があるので一概にこの時間が正解とは言い切れません。また、Javaで開発したいものやレベルが変われば必要な時間も変わってくるでしょう。
あくまでも目安でその時間を設定しながら学習を進めていくようにしましょう。
目標設定をしない
目標設定をしないプログラミング学習は、モチベーションが下がる原因の1つになります。
例えば、富士山の山頂に登りたいのに、どこで休憩してどんなルートで登るか決めていないと遭難してしまうことと似ています。プログラミングに置き換えてもこれは同じ話になります。
- Javaでどういうものを作りたいのか
- どうしてJavaを勉強するのか
Webサービスを開発したいのか、Webアプリを開発したいかにより、必要な知識や勉強時間も変わってきます。具体的な目標を決めることにより、必要な知識を効率的に学習しながら1歩ずつゴールに近づけるイメージを持てるでしょう。
挫折しないためには、何のために勉強しているのかを明確にしておくことが大事です。
独学でJavaの勉強に限界を感じたら
独学でJavaを勉強することに限界を感じた場合は、質問できる環境に身を置くことが大事です。
書籍を使った学習や、プログラミング学習サービスを利用しても、エラーが原因で何時間も悩んでしまうこともなきにしもあらずです。
また、基礎知識を身につけても実践的な内容になれば難易度は上がるため、プロの目線からアドバイスをもらえる環境に身を置くことが非常に大切になってきます。
- プログラミングスクールを利用する
- 現役エンジニアのメンターをつける
自分1人で解決する力は大切ですが、難しい時は先人の知恵を借りることも大切です。独学で挫折してしまいプログラミング学習が嫌になる可能性が高いときは、上記のような手段を使うことをおすすめします。
まとめ
今回の記事では、Javaの効率的な勉強方法について解説しました。
- Javaは世界中で利用されている汎用性の高い言語で求人数も多い
- 効率的に学習するなら書籍や学習サービスを活用しよう
- 独学が難しいならプログラミンスクールや現役エンジニアのメンターを検討しよう
Javaは汎用性が高く初心者にもおすすめの言語の1つですが、習得難易度は高く独学の場合は長期的な目線で取り組む必要があるでしょう。さまざまな情報も多く、参考になるサイトを見つけて学習を進めれば1つずつステップアップできます。
しかし、細かい点で疑問が生じたり、どうしてもエラーの解決方法がわからない場合は、プログラミングスクールや現役エンジニアに質問できる環境に身を置くことも大事です。
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