ChatGPTをプログラミングに活用する方法とは？効率的な使い方を解説

プログラミングを学習中の方や、現在エンジニアとして活躍している方の中でも、ChatGPTの存在を知っている方は多いと思います。

しかし、具体的にChatGPTをどのようにプログラミングに活用し、日々の業務や学習に役立てるのかまで完全に理解しているかと言われたときに、自信がない方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、ChatGPTをプログラミングにどのように活用するのかについてや、効率的な使い方を具体的に解説します。
エンジニアだけでなく、プログラミング学習中の方や、より効率的なコーディング方法を探している方にとっても有益な情報ですので、ぜひ最後までご覧ください。

ChatGPTとは

ChatGPTは、人間が日常的に使う言葉を学習し、それに基づいて新しい文章を生成する最新のAIツールです。

ChatGPTでは、大量のビッグデータから学習することにより、人間と同等の能力で自然言語を理解し、生成することができます。
この高度な機能により、複雑な作業をミスなく高速で処理できるのが、ChatGPTの強みと言っていいでしょう。

ただし、ChatGPT自体が自己学習することや、インターネットから新たな情報を取得する能力はありません。
また、個人の情報を持つことはできないため、最新の情報を提供することや、特定の人についての詳細を把握することもできません。

さらに、特定のテーマ（違法な内容や個人情報の共有など）については話すことを避けるようプログラムされています。
これは、ユーザーのプライバシーを守るとともに、法律や倫理に沿った使用を前提としているためです。

なおエンジニアがChatGPTを利用するメリットとしては、プログラミング学習や実務で活用できる機会が多いということでしょう。

例えば、ソフトウェアの開発におけるトラブルシューティングでは、ChatGPTがコードの問題点を理解し、解決策を提案することが可能です。
そのため、日々の実務タスクの一部を代行することで、エンジニアの作業負荷を軽減することができます。

これらの特性により、ChatGPTはエンジニアにとって学習ツールだけでなく、実務の一部を代行する強力なサポーターにもなりうるのです。

ChatGPTをプログラミングに活用するための効率的な使い方

ChatGPTをプログラミングに活用できるシーンは多種多様です。
具体的には、以下のような場面で役立てることができます。

具体的な活用方法について、上から順番に見ていきましょう。

サンプルとなるプログラムコードの自動生成を行う

ChatGPTの活用により、Web開発を効率的に進めることが可能です。
なぜなら、Web上で集められた大量のテキストデータから、プログラムのコードなども学習しているからです。

具体的には、Web開発において、特定の機能やデザインを持つHTMLやCSSのコードが必要な場合、ChatGPTにその要望を伝えれば、それに基づくコードを自動生成します。

例えば「レスポンシブなナビゲーションバーを持つWebページのHTMLとCSSを生成して」と指示すれば、ChatGPTはその要望に基づいたサンプルコードを提供します。

また、既存のコードの改良や修正箇所を指摘し、改良案を生成することも可能です。

コード内容の解説を受ける

ChatGPTを活用することで、コード内容の詳細な解説を受けることができます。

ChatGPTは同じように、膨大なパターンから学習しているため、特定のコードが何を行っているのか、あるいはそれがどのように機能するのかを説明することができます。

以下のように、簡単なHTMLのコード処理について解説を求めても的確な回答を得ることができます。

今回は分かりやすい例を出しましたが、その他にも複雑なアルゴリズムのコードから、他者が書いた読解に時間を要するコードまで、ChatGPTに提供すれば、その内容を理解し、詳細な解説をしてくれます。

それにより、コードに対する理解が深まり、更なる改善や修正にもつながります。
また解説の内容は、初級者から上級者までのレベルに合わせてカスタマイズ可能です。

難しいコードの解説を求める場合であれば「よりわかりやすく解説してください」といった指示を出すことで、ChatGPTが初心者向けの内容に変換して出力してくれます。

これらは、プログラミング学習を効率的に進めるだけでなく、エンジニアの日々の開発作業をサポートする有力なツールとなり得ます。

コードの改善点を指摘してもらう

ChatGPTの活用により、コードの改善点を具体的に指摘してもらうことが可能です。

具体的には、自分の書いたコードをChatGPTに提示すれば、それがどのように動作するのかを理解し、可能な改善点や最適化の提案を行ってくれます。
例えば、Pythonで以下のような処理を書いたとします。

// 1から10までの偶数を出力する
for (let i = 1; i <= 10; i++)　{
if (i % 2 === 0) 　{
console.log(i);
}
}

このような処理をChatGPTに見せることで、以下のようなフィードバックが返ってきました。

上記の例であれば「このループは配列の全要素を処理するが、ここではmap関数を用いることでより効率的なコードになる」といった具体的なフィードバックを提供してくれます。

このように、コードのチェックのみならず、レビュー機能まで搭載されています。

ChatGPTを活用することで、ソフトウェア開発が一層スムーズになるでしょう。

プログラムのバグを見つける

ChatGPTの活用により、プログラムのバグを見つけることが可能となります。
具体的には、ChatGPTに自身の書いたコードを提示すれば、その構造を解析し、潜在的なバグやエラーを検出します。

例えば「この変数は定義されていません」といった基礎的なものから、Javaを扱う際に「ここでのnullチェックは不十分です」など、具体的かつ直接的なフィードバックを提供します。
その結果、プログラムの質を高め、信頼性を向上させることが可能になります。

これらの能力を活用することで、人であれば見落としがちな作業やバグチェックなども、簡単にこなしてくれます。

そのため、バグ探しに悩む時間を大幅に短縮し、より開発作業に時間を費やすことができるでしょう。

ChatGPTに何度も質問する

ChatGPTを活用する際は、何度も質問することで、結果をブラッシュアップすることができます。
具体的には、最初の1回目の質問で、即座に完璧なコードが出力されるとは限らないため、角度を変えて質問し続けることが大事です。

具体的には、あるコードがエラーになったときや、求めていた結果が出なかったとき「〇〇の部分にエラーが表示されています」「〇〇を追加して〇〇なコードにしてください」などの会話形式で問題を特定し、改善点を指摘します。

これによりChatGPTは、より適切なコードを提供することができ、ニーズに合わせて改善していくことが可能となります。

プログラミングに関する問題を出してもらう

ChatGPTを活用することで、プログラミングに関する問題を出してもらうことが可能となります。
ChatGPTは幅広いプログラミング知識を内蔵し、それを通じて各種の課題を生成する能力を持っているからです。

具体的には「JavaScriptでIf文を使う問題を出して」といったリクエストを出すことで、ChatGPTから「ある数値が偶数か奇数かを判定するJavaScriptのif文を書いてください」といった具体的な問題を引き出すことができます。

ChatGPTをうまく活用することで、問題解決だけでなく、プログラミングスキルをより伸ばすことも可能です。

ChatGPTを使ったプログラミングにおける注意点

ChatGPTを使ったプログラミングにおける注意点について、考えてみましょう。
具体的な注意点は、以下の2つです。

AIだからこその注意点を、より意識しながら活用することで、プログラミングの学習や実務に活かすことができるでしょう。

生成されたコードが正しいか確認する

ChatGPTの利用において、出力されたコードの正確さを検証することが不可欠です。
なぜなら、AIであるChatGPTも完全無欠ではなく、理解の誤りや予期せぬ出力が存在する可能性があるからです。

具体的には、ある日突然思いついた新しい機能を追加しようとし、そのためのJavaScriptのコードをChatGPTに生成させたとします。
ChatGPTが提供するコードが一見正しそうに見えても、それが最適解であるとは限りません。
また、予想外のエラーを引き起こす可能性もあります。

したがって、開発者は最終的には自身でコードが正しいかどうかをチェックし、必要に応じて修正を加えることを前提に利用するのがいいでしょう。

このような確認作業を行うことで、ChatGPTと効率的に協力し、確実性を高めたコーディングを進めることが可能となります。

情報が古くないか確認する

ChatGPTを使用する際、提供される情報が古くないかを確認しておくことが重要です。
なぜなら、ChatGPTは2021年9月までの情報をもとに訓練されており、それ以降の更新情報を持っていないためです。

例えば、あるPythonライブラリの新しいバージョンがリリースされ、既存の関数が廃止されて新しい関数が追加されたとします。
しかし、ChatGPTはその変更について知ることはありません。

そのため、ChatGPTが生成するコードに含まれる関数やメソッドは、最新版のライブラリでは使用できない可能性があります。

このようなケースを避けるためには、ChatGPTの出力を鵜呑みにせず、利用者自身が最新のドキュメンテーションを参照し、出力が現在の規範に準拠しているかを確認することが不可欠です。

まとめ

今回の記事では、ChatGPTをプログラミングに活用する方法や、効率的な使い方について詳しく解説しました。

ChatGPTの活用は、現役エンジニアやプログラミング初学者の作業を、より効率的で質の高いものへと変える可能性を秘めています。

具体的には、ChatGPTはコードの生成やレビューなど、手作業で行っていた部分を自動化することで、時間をより創造的なタスクやシステム開発に充てることができるでしょう。

初めは慣れるまで扱いが難しいかもしれないですが、AI時代の業務効率化ツールとして、ぜひ活用してみてください。

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