「Pythonを独学で勉強する方法を知りたい」
「Webアプリ開発や業務に役立つ機能を使いこなしたい」
このような悩みをお持ちではないでしょうか?
機械学習に役立つPythonですが、プログラミング初心者がPythonを使いこなせるようになるための具体的な方法についてわからず迷っている方も多いと思います。
そこで今回は、下記の内容を解説していきます。
- Pythonの基礎知識
- Pythonを学習のロードマップを解説
- 独学でPythonを学ぶときに挫折しない3つのコツ
今回の記事では、Web系の開発会社を運営しつつもWeb系エンジニアへの転職を目指す人に向けてのプログラミングスクールを運営している弊社が、Pythonの勉強法から初心者向けのロードマップについて解説していきます。
具体的な手順に沿って学習を進めれば、プログラミング初心者でも着実にスキルアップできるようなロードマップを作りました。ぜひ、本記事を参考にPythonの学習を進めてみてください。
Pythonの基礎知識

Pythonを独学でマスターする前に、まずはPythonの基礎知識について確認していきましょう。
Pythonは数あるプログラミング言語のなかでも人気のある言語の1つになっています。(引用:tiobe)その理由としては、幅広い分野で活躍できる汎用性の高さでしょう。
- Webアプリ開発
- スマホアプリ開発
- データ分析
- AI(人工知能)の開発
- Webのスクレイピング
- Excelの自動化
このようにWebやスマホアプリの開発から、昨今需要が右肩上がりになっている人工知能分野での解析まで幅広く対応できるのがPythonの特徴になります。
Pythonを学ぶべき理由
続いてはPythonを学ぶべき理由について解説していきます。大きく分けると以下の3つの理由になるでしょう。
- 平均年収が高い
- 就職・転職市場で売り手市場になっている
- AI関連など言語の将来性が高い
Pythonは汎用性が高い上に、就職転職でも重宝されるスキルとして年収が高いです。
株式会社ビズリーチの「プログラミング言語別年収ランキング2018」では、Pythonの年収中央値は575万円になっており、最大年収だと1,500万円にもなります。
AIエンジニアの年収が近年高騰しており、それがPythonの年収が高くなっている要因と言えます。
またAIやビッグデータを用いた分析もできるため、今後も需要は高くなるでしょう。実際に「開発によく使われる言語」に関するレポートでも常に上位をキープしています。
(引用:開発によく使われる言語」に関するレポート)
Pythonは独学で習得することができるのか?

Pythonが需要の高い言語として役立つことを説明してきました。しかし、実際に独学で習得できるか不安に感じる方も多いでしょう。
結論から言うと独学で学ぶことは可能です。以下のような機能を実装するなら初心者でも挫折しづらく習得できます。
- 簡単なアプリの作成
- メールの自動送信など簡単な自動化
Pythonでできることはたくさんあります。機械学習などは難易度が高いため初心者には難しいかもしれません。
AI(人工知能)関連の開発になると、統計学や機械学習など難しい知識も必要になってきます。そのため、Pythonを独学する場合は簡単なアプリ開発を目標に始めるといいでしょう。
Pythonを学習のロードマップを解説

Pythonを独学で学ぶときにおすすめの初心者向けロードマップを解説していきます。今回はWebアプリ開発をゴールに設定しています。
初めてプログラミングに挑戦する人には難しいと感じる部分もありますが、理解できない部分は飛ばしながら学習しても大丈夫です。
具体的な手順としては以下のようになっています。
- 学習サイトでPythonの基礎文法を学ぶ
- Webアプリ開発に役立つ関連知識を学ぶ
- Pythonの応用力を身につける
- Pythonで簡単なアプリを開発する
1つずつ順番に解説していきます。
1.学習サイトでPythonの基礎文法を学ぶ
Pythonの学習を始めるときには、無料で使える学習サイトを活用するといいでしょう。今では無料のプログラミング学習サービスや動画教材なども多く、自分に合った教材を使えば初心者でもPythonの基礎知識を覚えられます。
実際に学習を進める際には以下のようなサービスを使うといいでしょう。
- Progate
- ドットインストール
- YouTube
- Udemy
この中で特におすすめなのがProgateです。わかりやすいスライド形式での講義と簡単なアウトプットがセットになっているので知識も定着しやすいです。
- 変数
- 関数
- 条件分岐(if文)
- ループ処理(for文/while文)
最初は基礎文法の全体像を理解するために、上記サイトを利用してPythonを幅広く学んでいきましょう。
2.Pythonの用途に合わせ周辺知識を学ぶ
Pythonの概念やメソッドなどを全体的に学んだ後は、Pythonの用途に合わせて周辺知識を身につけていきましょう。
先ほども書きましたが、Pythonは多くの用途があります。
- Webアプリ開発
- スマホアプリ開発
- データ分析
- AI(人工知能)の開発
- Webのスクレイピング
- Excelの自動化
例えばWebアプリ開発をしたいとしたら、以下の内容も理解しておく必要があります。
- HTML/CSS
- JavaScript
- MySQL
HTML/CSSはWebサイトの見た目を作ったり装飾をするために必要な言語になります。JavaScriptがあれば、サイトに動きをつけることもできます。MySQLはデータベースを操作するために必要になります。
3.Pythonの応用力を身につける
Pythonの基礎を押さえたら次は応用的な知識を身につけてステップアップしていきましょう。
Progateなどの初歩的な学習だけでは実践的なスキルは身につきません。教材やサービスも少しレベルを上げて、よりPythonを使いこなせるようにしていく段階です。
- Python3 練習問題
- ManajobのPythonコース
- PyQ(※有料)
ManajobではPythonを使った業務自動化の方法を学べます。PyQはPythonに特化したプログラミング学習サービスで、機械学習の知識を深めることもできるでしょう。
基礎を学んだ後に応用を学ぶことで、しっかりPythonの知識やスキルを上げられます。
4.Pythonで簡単なアプリを開発する
これまで解説した内容をひと通り網羅できたら、最後は簡単なWebアプリ開発に挑戦してみましょう。
Webアプリ開発は簡単ではありませんが、0から作ることでアウトプットの練習にもなり、完成すればポートフォリオにも載せられるので頑張って作ってみましょう!
- 企画
- 設計
- 開発
Webアプリ開発は役割を決めて1工程ずつ作っていきます。何を作りたいかを「企画」でイメージして、全体像や機能ごとの動線を示す「設計」を作ります。最後は、アイデアを形にするためにプログラミングする「開発」と言った形です。
アプリ開発を実際に始める時も、開発するものを1つずつ分けることで作業のイメージもしやすくなります。
- ユーザー登録機能を作成する
- タイムライン機能を作る
- サイトの見た目を作る
- サイトの動きを作る
弊社ではWeb系エンジニアの転職に特化したプログラミングスクールRUNTEQを運営しております。
個人アプリ(ポートフォリオ)の作り方を以下の記事にまとめました。転職でも役立ちますので、ぜひお読みください。
参考記事:未経験Webエンジニア向けポートフォリオの作り方【転職で役立つ】
Pythonの勉強におすすめな書籍5選

ここではPythonを勉強する際におすすめの書籍を紹介していきます。
紹介するのは以下の5冊になります。
- 【初心者向け】Pythonスタートブック[増補改訂版]
- Pythonチュートリアル 第4版
- Python[完全]入門
- Pythonではじめる Webサービス&スマホアプリの書きかた・作りかた
- Pythonでかなえる Excel作業効率化 Kindle版
プログラミング初心者向けのものから、業務効率化を学べるものまで幅広く紹介していきます。
1.【初心者向け】Pythonスタートブック[増補改訂版]

- オブジェクト志向の考え方を身につけたい人
- Pythonを基礎から学びたい人
リンクはこちら→Pythonスタートブック[増補改訂版]
Pythonチュートリアル 第4版

- 他のプログラミング言語を学んだことがある人
- Pythonの概念や基本機能など特徴を学びたい人
リンクはこちら→Pythonチュートリアル 第4版
Python[完全]入門

- アプリ開発を基礎から学びたい人
- スクレイピングや業務効率化など実践的な内容を学びたい人
リンクはこちら→Python[完全]入門
Pythonではじめる Webサービス&スマホアプリの書きかた・作りかた

- 実例を見ながらWebアプリ開発をしたい人
- Webアプリの全体像を掴みたい人
リンクはこちら→Pythonではじめる Webサービス&スマホアプリの書きかた・作りかた
Pythonでかなえる Excel作業効率化 Kindle版

- 日々の業務を効率化させたい人
- Pythonを使った自動化技術を学びたい人
リンクはこちら→Pythonではじめる Webサービス&スマホアプリの書きかた・作りかた
独学でPythonを学ぶときに挫折しない3つのコツ

最後に独学でPythonを学ぶときになるべく挫折しないコツを紹介していきます。具体的には以下の3つを意識すると初心者でもPythonでの学習を進められるでしょう。
- Pythonを使う目的を明確にする
- すぐに質問できる環境に身を置く
- 知識を定着させるために毎日勉強する
1つずつ解説していきます。
1.Pythonを使う目的を明確にする
Pythonを学ぶときに挫折する原因の1つにモチベーションが続かないことがあります。学習中に難しいと感じたり、なぜ学んでいるかを見失うとやる気も無くなってしまうでしょう。そのため、Pythonを使いたい目的を明確にしておきましょう。
- Webアプリ開発をしたい
- データ解析を学び就職したい
- 日頃の業務を効率化させたい
Pythonは汎用性が高いため、学ぶ目的を決めるのも難しくないと思います。学習中に挫折しないように学ぶ動機は明確にしておきましょう。
2.すぐに質問できる環境に身を置く
プログラミング初心者はエラーの解決方法がわからず挫折することも多いため、不明点をすぐに解決できる環境を見つけておきましょう。とくに最初のうちは、何がどう間違っているか分からない状態も多く解決できない時間が増えるとモチベーションも下がってしまいます。
- プログラミングスクール
- teratailなどの質問サイト
- プログラミングに詳しい友人をつくる
最初はエラーの壁に多くぶつかります。自力で解決する力も大事ですが、行き詰まった際に頼れる人や環境は見つけておきましょう。
3.知識を定着させるために毎日勉強する
Pythonを独学で身につけるなら平日や休日にコツコツと勉強する時間を作りましょう。継続的に学習することで忘れづらく理解度も増えていきます。
- 社会人:平日は仕事終わりに2時間 休日は4時間取り組む
- 学生:平日は学校終わりに3時間 休日は6時間取り組む
一朝一夕で身につかないものだからこそ、毎日Pythonに触れる時間を設けてコツコツと取り組んでいくのがベストです。
Pythonの独学で挫折した後にやるべき行動
プログラミング初心者でもPythonでWebアプリ開発を作れるまでの手順についてロードマップで解説してきました。
- 学習サイトでPythonの基礎文法を学ぶ
- Pythonの関数やメソッドを覚える
- Webアプリ開発に役立つ関連知識を学ぶ
- Pythonの応用力を身につける
- Pythonで簡単なアプリを開発する
Pythonを基礎から応用まで学習できるように各ステップで解説してきましたが、いずれかの段階でどうしても越えられない壁にぶつかることもあるでしょう。
Pythonの応用を学ぶときは基礎文法をしっかり理解できていないため、完全な独学では目標を叶えられないケースもあります。
先ほども解説しましたが、挫折したときに大切なのはいつでも質問できる環境です。もし挫折してしまった場合はプログラミングスクールなどの利用を検討してみてください。
Pythonを勉強して未経験からエンジニア転職はできる?
未経験からエンジニア転職のためにPythonを勉強することは良い選択ではありません。
Pythonを扱うエンジニアは、機械学習やAIを扱うAIエンジニアかWeb系のバックエンド開発が多いです。
AIエンジニアはPythonを勉強することでなれるわけではありません。
AIエンジニアにとってPythonは機械学習や数学の知識を学ぶための
参考記事:AIエンジニアの将来性はどうなの?やめとけと言われる理由やAI市場全体の需要や現状も教えます
WebエンジニアになるためにPythonの学習をするのはあまり得策ではありません。Pythonを扱った未経験のWeb開発の求人は非常に少ないからです。
Web系へ未経験からエンジニア転職をしたい場合はRuby on Railsを扱うサーバーサイドエンジニアが求人が最も多いです。
ですので、まずWeb系エンジニアを目指すのでしたら、RubyやRubyのフレームワークのRuby on Railsを学習すると良いでしょう。
Ruby on Railsの学習に関しては以下の記事で詳しく解説しています。
おわりに
今回の記事では、Pythonの勉強方法や初心者向けのロードマップについて解説しました。
- Pythonは汎用性が高い言語でWebアプリ開発からAI開発まで可能
- Python特化型のサイトもあり基礎から応用まで学習サイトで学べる
- 挫折しないためには学ぶ目的や質問できる環境を作ろう
Pythonは初心者でも学びやすく汎用性の高く人気のある言語の1つです。記事内で解説したロードマップに沿って、基礎から応用まで学習し理解度を深めていきましょう。
Python以外にもプログラミングの勉強法に関して以下の記事にまとめましたので、こちらの記事も合わせてお読みください。
弊社では、開発現場が求めるエンジニアになるためのプログラミングスクール「RUNTEQ」を運営しております。この記事を読んで少しでもWebエンジニアに興味を持った方は、ぜひ無料のキャリア相談会へ足を運んでくださいね。