「能力やスキルが不足しているエンジニアはどうなる?」
「エンジニアが能力不足を解消するための方法は?」
日々の仕事の中で、能力不足を感じるエンジニアの方も多いのではないでしょうか。
そして、エンジニアとしての能力やスキルが足りていないと、つらい思いをすることもあるはずです。
経験年数が増える一方で、比例してスキルが上がっていかない人も多いでしょう。
モダンな技術についていけないエンジニアも多く、後輩にどんどん追い抜かされて辛い思いをしている人も多いでしょう。
本記事で解説している方法を実践することで、仕事にやりがいを持ち、周囲からも頼られるエンジニアになることができるでしょう。
本記事では、以下のようなことについて詳しく解説しているので、是非参考にしてください。
- エンジニアが能力不足やスキル不足を感じる状況
- エンジニアとして能力不足・スキル不足に陥りやすい人の特徴
- 能力不足・スキル不足のエンジニアが辿る末路
- エンジニアが能力不足を解消するための方法
- エンジニアが能力不足を解消するメリット
エンジニアが能力不足やスキル不足を感じる状況
エンジニアが「自分の能力やスキルが不足している」と感じる主な状況としては、以下のようなものがあります。
- 周囲から頼りにされない
- 仕事がつらい
- 転職活動がうまくいかない
周囲から頼りにされない
周囲から「あの人は能力不足だ」「スキルが足りていない」と判断されてしまうと、何かを頼まれたり相談されたりといったことが減ってしまう可能性が高いです。
やってみたい開発案件にも参画できなくなり、面白みもない開発に追い込まれることも多々あるでしょう。
そうなると、当然ながら職場での居心地も悪くなってしまうはずです。
その結果キャリアにも影響が出てしまうでしょう。
仕事がつらい
能力やスキルが足りていないと、エンジニアとしての仕事自体がつまらなくなってしまい、日々つらいと感じてしまうようになるでしょう。
仕事に限らず、人並み以上にこなせないことを楽しいと思えないのはごく一般的な感情です。
同僚や上司たちが平然と消化している仕事を、自分だけ四苦八苦していれば、つらい思いをするのも自然なことでしょう。
仕事に対してつらさしか感じられないようならば、なんらかの対策が必要となります。
理想の転職活動ができなくなる
スキル不足のエンジニアは、転職活動の際に苦しむ可能性が高いです。
エンジニアは実務経験で転職しやすくはなります。しかし、3年目以降は経験年数と実力が比例しなくなり個人差が激しくなっていきます。
そして、仮に市場価値が高いエンジニアであっても理想の転職活動をすることができなくなります。
エンジニアとして能力不足・スキル不足に陥りやすい人の特徴
能力不足に陥りやすいエンジニアには、いくつかの特徴があります。
主な特徴としては以下の通りです。
- プライベートでの勉強を楽しめない
- 向上心がない
- 目先の楽しさを優先してしまう
- コミュニケーションが苦手
- 自発性がない
プライベートでの勉強を楽しめない
どんな仕事でも成果を上げるための勉強というのは必要になりますが、エンジニアの場合は特に日々の勉強が重要になります。
IT業界は、他の業界に比べて非常に変化が激しく、時代の流れについていくためには常に最新情報に対してアンテナを張っておき、必要とあらば新技術習得の学習を行う必要があります。
そして、活躍しているエンジニアは日々の技術のキャッチアップを楽しんで行なっており、なんの苦痛も感じていないことが多いです。
新たな学びに対して消極的な人は、どんどん時代に取り残されてしまい、徐々にスキル不足の状態へと近づいてしまうでしょう。
したがって、勉強嫌いの人は己の能力不足に悩まされやすいです。
向上心がない
- 年収を上げたい
- チームのメンバーから頼られる存在になりたい
- マネジメントスキルを身に付けてプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーになりたい
こういった向上心がない人も、エンジニアとして能力不足な状態に陥りやすいです。
向上心こそが成長のガソリンとなるので、キャリアアップや年収アップへの欲がなければ、スキルを磨くための努力をしようという気にもなれないでしょう。
目先の楽しさを優先してしまう
「せっかく仕事が終わったのだからゆっくりしたい」
「土日くらい好きなことをして過ごしたい」
このような誘惑に負け、仕事終わりは毎日のように晩酌をしたり、土日は友人たちと遊びに行ったり、といった過ごした方になっているエンジニアも少なくないのではないでしょうか。
毎日仕事で疲れているのですから、適度なストレス発散はもちろん必要です。
しかし、仕事終わりや土日はいつも遊んでばかり、というのも問題で、プライベートな時間を使ってスキルアップに勤しんでいる同僚たちとの差がどんどん開いてしまいます。
周囲との差が開けば、その分能力不足を実感するシーンに直面することも増えてしまうでしょう。
コミュニケーションが苦手
エンジニアは、ただパソコンに向かってプログラミングをしていればいいわけではありません。
チームのメンバーたちと連携し、適切にコミュニケーションを取りながら開発を進めていく必要があります。
したがって、あまり人と喋りたくないという人は、周囲とのコミュニケーション不足が原因で認識の齟齬が発生したり、重要な仕様変更を共有できていなかったり、といった状況になり、開発プロジェクト自体に支障が出る可能性があります。
こうした理由から、コミュニケーションに問題があるエンジニアは「能力が不足している」と捉えられてしまうことが多いです。
自発性がない
仕事に対して常に受け身で、「指示されたことしかやらない」というのも、能力不足・スキル不足に陥る典型的な特徴です。
自発性のあるエンジニアは、指示された仕事に対して「もっとこうすれば効率的に開発が進むのではないか」といった提案をしたり、習得したばかりの最新技術を用いようとしたりするものです。
こうした積極性は、エンジニアに欠かせない素養と言えるでしょう。
能力不足・スキル不足のエンジニアが辿る末路
この項目では、能力やスキルが不足しているエンジニアが辿るかもしれない末路について紹介していきます。
極端な例も含まれますが、決してあり得ないことではないので、「能力不足を放置しておくとこうなってしまうのだ」という警鐘だと捉えてお読みいただければと思います。
スキル低下のスパイラルに突入する
能力不足のエンジニアは、仕事を楽しいと感じられる機会が少なく、周囲に迷惑をかけてしまうこともあることから職場で浮きやすくなります。
そんな状態が長く続くと、ストレスが徐々に蓄積されていき、最終的には体を壊したり精神を病んだりしてしまう可能性があります。
ひどい場合は、休職や退職ということもあり得るでしょう。
職場復帰や転職を果たしても、再び能力不足を痛感することになり、また職場を離れ、さらにスキルが低下する、といった負のスパイラルに陥ってしまう危険性があります。
年下エンジニアとばかり仕事をすることになる
周りがどんどん出世していき、入れ替わりで若いエンジニアが入ってくる。
そんな流れが続けば、いつの間にか「一緒に仕事をするのが年下ばかり」という状況になるのも時間の問題です。
場合によっては、一回り以上も歳が離れた若いエンジニアの中で仕事をすることもあり得るでしょう。
そうなれば、単純に恥ずかしい思いをするでしょうし、「スキル不足で居場所がないおじさん」と化してしまい若いエンジニアたちから陰口を叩かれる、ということも起こってしまうかもしれません。
能力不足解消の努力を怠ることで、このような屈辱的な目に遭う可能性もあるのです。
退職せざるを得なくなる
日本の場合、会社が社員を解雇するためには厳しい制限がありますので、直接的な解雇の言い渡しというのはあまりありません。
しかし、強い退職勧奨や明らかな閑職(退屈な窓際の仕事)に追いやられるなどの待遇を継続的に受けると、最終的には辞めざるを得ない心境になってしまうことも充分に考えられます。
特にメンタル的にあまり強くない人の場合、退職の圧力を跳ねのけ続けるのは難しいでしょう。
頑張って退職勧奨に応じないようにしていても、まともな仕事を任せてもらえなくなったり、職場で相手をしてくれる人がいなくなったりすれば、毎日ただただつらい思いをするだけになってしまいます。
このようなことが続けば、結果的にほとんどの人が退職せざるを得なくなってしまうはずです。
エンジニアが能力不足を解消するための方法
ここまでは、ネガティブなことばかりを紹介する形になってしまいましたが、この項目では、エンジニアが能力不足を解消するための具体的な方法について解説していきます。
主な解決方法は以下の通りです。
- スキルアップのための学習時間を確保する
- 勉強会やセミナーに参加する
- プログラミングスクールを活用する
- 転職する
スキルアップのための学習時間を確保する
エンジニアが能力不足を感じる最大の原因は、学習時間の不足です。
よほどの才能が限り、プライベートで一切勉強しないような状態ではどうしても周囲のエンジニアとの間に差ができてしまいます。
就業後は疲れているでしょうし、土日くらいは遊びたいと思うのが普通でしょう。
しかし、1日20~30分といったわずかな時間でもいいので、定期的に学習時間を確保することで、着実にスキルは積み上がっていきます。
なかなか時間を作れない人は、せめて出勤時・退勤時の電車の中で学習する、という方法もあります。
これだけでも、何もしないよりは遥かにマシです。
それでも能力不足が解消されないような場合は、徐々に学習時間を増やしていくとよいでしょう。
勉強会やセミナーに参加する
一人ではなかなか勉強する気になれない、という方も多いのではないでしょうか。
そんな時に便利なのが、エンジニア向けの勉強会やセミナーに参加するという方法です。
勉強会やセミナーに来るのは、「スキルを高めたい」・「能力不足を解消したい」というような気持ちを持っているエンジニアばかりですので、自然と学習モチベーションも上がるはずです。
また、勉強会やセミナーの場で他のエンジニアたちと知り合いになることで、今後も切磋琢磨しあえるような関係を作ることもできるかもしれません。
そのような勉強仲間がいれば、学習への意欲も維持しやすくなるでしょう。
プログラミングスクールを活用する
能力不足解消に最も効果的なのは、プログラミングスクールに通うという方法です。
特に、独学のみでエンジニアになった人の場合、知識の抜け漏れがある可能性も高いので、スクールで体系的に学ぶことで抜けていた部分をフォローできます。
ややコストがかかるという点がネックではありますが、それも将来の自分への投資と考えれば納得できるのではないでしょうか。
たとえ数十万円の費用を払っても、スキルアップしたことで年収が上がれば何倍・何十倍となって返ってきます。
プログラミングスクールは、エンジニアの学び直しのために利用されることも多いので、もう一度本気で学習に取り組んでスキルを高めたいとお考えの方には大変おすすめです。
転職する
勉強会やセミナーに参加して学習モチベーションを高めたり、プログラミングスクールに入会してスキルアップを図ったりしても、まだ能力不足を感じるようならば、なんらかの理由で今の職場が自分にマッチしていないという可能性も考えられます。
例えば、以下のような理由です。
- 自分の持っているスキルと案件のミスマッチ
- 業務内容にどうしても興味が湧かない
- カルチャーフィットの問題
そこで、最終手段として「転職して新天地を求める」という方法もあるでしょう。
本当は実力があるにもかかわらず、環境が悪いため結果が出ないケースも存在します。
ただし、あくまで転職は最後の手段です。
何かあるたびに会社のせいにしていたのでは、いつまで経っても成長できませんし、経歴も汚れてしまい「ジョブホッパー」とみなされてしまう可能性があります。
転職という方法は「どう考えても職場や会社に問題がある」という確信がある場合のみ選択すべきです。
活躍したのちのキャリアアップとしての転職は問題ございません。
エンジニアが能力不足を解消するメリット
エンジニアが能力不足を解消すれば、以下のようなメリットを得ることができます。
- 仕事が楽しくなる
- 自信を持てる
- キャリアアップに繋がる
- 転職の際に年収が上がりやすい
仕事が楽しくなる
今までできなかったことができるようになり、今までわからなかったことがわかるようになる、という体験を楽しいと思わない人はあまりいないでしょう。
これは、子供から大人に至るまで共通のことです。
当然仕事においても当てはまることで、日々努力してスキルを高めることで、今まではなかなかうまくいかなかったり誰かに頼ったりしていた仕事が、自分一人でもスムーズにできるようになれば、楽しさを感じられるはずです。
仕事には、人生の大部分の時間を注ぎ込むわけですから、どうせなら楽しい方がよいに決まっています。
そう考えると、仕事を楽しく感じられるようになるというのは大きなメリットではないでしょうか。
自信を持てる
自分に自信が持てないというのは、大変みじめなものです。
考え方が卑屈になり、どんなことに対してもネガティブに考えてしまうようになってしまいます。
最悪の場合、仕事だけでなく、人生自体がつまらなく思えるようになってしまうこともあるでしょう。
しかし能力不足を解消すれば、仕事も徐々に問題なくこなせるようになる上、場合によっては人に教えられるほど成長することも珍しくありません。
そうなれば、当然周りからの評価も大きく変わり、自尊心が傷つけられるようなこともなくなるでしょう。
キャリアアップに繋がる
日々の学習によって能力やスキルの不足を克服できれば、出せる成果も目に見えて変わり、キャリアアップや年収アップを実現しやすくなります。
特にキャリアアップは、エンジニアとして長く活動していくためには必ず意識すべきものです。
- 組織の中で出世したい ⇒ マネジメントを学んでプロジェクトマネージャーや会社の経営層入りを目指す
- 開発現場で活躍を続けたい ⇒ 技術習得の道を突き詰めてテックリードを目指す
このように、努力によってスキルが伴えば、自分が描く理想に近づくことができます。
転職の際に年収が上がりやすい
前職できっちり結果を出し、開発経験を積むことができれば、右肩上がりに年収があがる転職をすることができるでしょう。
スキル不足の状態ですと、転職しても年収が下がってしまうことが多いです。
しっかり勉強を続けてきたエンジニアならば、転職候補先となる企業の質も上がるため、採用された際には、立場や年収が以前の会社よりも上がるというケースも充分にあり得ます。
まとめ
以上、エンジニアが能力不足を感じやすい状況や、能力やスキルが不足しているエンジニアが辿る末路、能力不足を解消するための方法などについて解説してきました。
エンジニアとして長く働くためには、継続的な学習が欠かせません。
プライベートの時間を使って勉強することに抵抗があるという方もいるかもしれませんが、先々を考えれば、日々しっかり勉強しておくことのメリットは大変大きいので、「能力不足かも・・・」と悩んでいるエンジニアの方は一度真剣に今後のスタンスについて検討してみてはいかがでしょうか。
- 周りから能力不足だと判断されたエンジニアは悲惨な末路を辿る可能性がある
- 能力不足に陥る原因の多くが「学習不足」
- エンジニアとしてのスキルを高める恩恵は非常に大きい
なお、弊社が運営するプログラミングスクール「RUNTEQ(ランテック)」では、SI業界やSESからWeb業界へ転職し活躍されている方を多く輩出しております。
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