コロナをきっかけに建設業界からIT業界へキャリアチェンジした山田さん。体制の変わりにくい業界に長く勤めることへの不安がエンジニア転職の後押しとなりました。個人開発したWebアプリは趣味のサウナをテーマにしたことで就活の場でも話題となり、大阪のWeb系自社開発企業から内定を獲得。働きながらの学習スケジュール、コミュニティの活用方法や、地方での就職を成功させた秘訣など、参考になるお話を伺いました。
【プログラミングスクールRUNTEQ卒業生インタビュー vol. 64】※RUNTEQ学習期間は2021年5月-2022年1月
体制の古い業界に長く勤めることへの不安
Q.Webエンジニアを目指したきっかけを教えてください。
前職では建築設備を扱う代理店に4年ほど勤めていました。仕事を通じて専門知識が身に付き「作る側になりたい」という想いが芽生え、設備メーカーへの転職を考えるようになりました。
しかし、不具合でメーカーに問合せしても回答に時間がかかることが多く、「意思決定や開発に時間を要する職種に転職してよいのか…」と不安を感じていました。
色々な業界や職種をリサーチしていると、Web開発なら短期間で解決できることを知り、独学でプログラミングの勉強を始めました。
まずProgateでRubyの入門編に挑戦しました。想像以上に面白く、さらに深掘りしたいと考えました。
そんな中、コロナ感染が始まって…。建設業界は体制が古いためリモートワークが進まず、基本的に全員出社でした。
またITの導入も遅れていて、ずっと同じ業界で働いていたら「世の中に置いていかれる」とさらに不安になったんです。
Webエンジニアになればそんな懸念が解消できると考え、転職先を建設業界からIT業界に切り替えました。
独学では限界があると思ったので、そのタイミングでスクールを探し始めました。Webエンジニアとして適性があるのか見定めてみたいという気持ちもありましたね。
Q.数あるスクールの中でRUNTEQを選んだ決め手は?
スクールは口コミなどを参考にネットでリサーチし、2校に絞りました。
当時、東京に住んでいたのですが大阪で転職したく、その想いをRUNTEQの説明会で伝えたところ「簡単ではないよ」とハッキリ言われてしまって…。
リアルな回答だっただけに信頼感が芽生え、入学を決意しました。
仕事との両立のため、キャリアトレーナーと学習スケジュールを相談
Q.入学後、何かギャップはありましたか?
カリキュラムは基礎STEPになると、かなり難しいという印象でした。やはりPrpgateとは全くの別物でしたね。
特に、投稿したものに「いいね」ボタンを付けるajaxが複雑で、何度も挫折しかけました。
一方でProgateを終わらせた直後でモチベーションが続いていたので、何とか乗り越えられたという感じです。
Q.働きながらどのようなスケジュールで学習していましたか?
平日は帰宅後に1〜2時間、土日は5時間ほど勉強していました。毎日残業があったので通話形式の技術面談の受付時間に間に合わず、テキストで投稿できる質問フォームをよく利用していましたね。
RUNTEQは学習時間を「週25時間」と推奨していますが、実を言うと受講直後は全く達せられていませんでした。
そこでキャリアトレーナーに1ヶ月ごとの学習スケジュールを作ってもらいました。急な休日出勤も多かったため、スケジュールよりできるだけ早く終わらせるように意識していましたね。
また同期の進捗状況もチェックしていました。フルコミットの方より進捗は遅かった方でしたが、それは仕方ないと割り切っていました。
Q.コミュニティは利用していましたか?
Discordで雑談したり、輪読会に参加したりとコミュニティはなるべく活用していました。
またMattermostで鍵付きのチャンネルを作って、受講生同士でよく質問し合っていました。相談できる人がいたからこそ勉強で躓いても、乗り越えられたという感じですね。
大好きなサウナを扱ったWebアプリは面接でも話題に
Q.就活で活用したWebアプリについて教えてください。
サウナをテーマとしたアプリを作成しました。僕自身がサウナ好きで、且つ講師から「好きなことを生かすのがいい」とアドバイスされたこともきっかけとなっています。
訪れたサウナを記録する機能、LINEで友達にサウナをおすすめする機能、サウナの関連動画を検索する機能などを実装しました。
自分自身がサウナを好きだからこそ色々なアイデアが浮かび、当初より機能はだいぶ増えました。
RUNTEQで学んだ技術と好きなものを上手く掛け合わせられたと思います。
Q.こだわりポイントを教えてください。
「近くのサウナ施設をすぐに検索できたらもっと便利」というユーザーのコメントを反映させたことです。
せっかくもらった貴重な意見を放置するのは勿体無いと感じ、すぐ実装しました。その分達成感も大きいですね。
Q.どんな点に苦労されましたか?
1番大変だったのはAPI開発です。カリキュラム発展編でAPIは学ばなかったので見積もりが甘かったですね。外部教材を利用したり、試行錯誤しながらLINEとGoogleのAPIを開発しました。
アプリ作成中はいつも詰まっていましたが、コミュニティで仲良くなった友人に気軽に相談できたおかげで、助けられました。「躓いても誰かに聞けば大丈夫だ」と前向きな姿勢でいられたで、心強い存在でしたね。
正直、カリキュラムの終了時点では自分がWebエンジニアに適性があるのか自信がなかったのですが、アプリを完成させたことで確信に変わりました。
また一人でサービスをリリースできることの素晴らしさを感じたのも貴重な学びでした。
Q.就職活動でWebアプリは話題になりましたか?
面接では「サウナ好きなの?」と聞かれるなど、何かとサウナの話題で始まることが多かったですね。中にはサウナ好きの面接官もいて、盛り上がりました。
緊張感もほぐれ、和やかな雰囲気になって良かったと思います。またユーザーの意見をすぐ反映させたことについても褒めていただけました。
大阪のWeb系自社開発企業から内定を獲得!
Q.就職活動は何を軸に進めていましたか?
Web系の自社開発企業とWeb系の受託開発企業の両方を見ていました。
20 社くらいに応募して、そのうち4社の面接に進みました。
Q.就職した企業について教えてください。
大阪にあるWeb系自社開発企業です。CMSで採用ページを作る自社サービスと、採用とWebのマーケコンサルティング事業を行なっています。
受託開発企業からも内定をいただけましたが、お客様の反応をダイレクトに得られる点と、Rubyを使っていることが決め手となり自社開発企業を選びました。RUNTEQで学んた技術を活かせると思ったことも大きな理由ですね。
Q.内定を獲得した理由はズバリ何だと思いますか?
面接の逆質問タイムで志望動機をアピールできたからだと思います。
志望動機は履歴書やエントリーシートに書いてあるからか、面接で聞かれることは少ない印象です。そのため逆質問で積極的に温度感を伝えるようにしていました。
僕の場合「御社のサービスに関する記事を見て一層ファンになった」などと、企業研究に力を注いだことを示していました。これが面接官に良い印象を与えたのかもしれません。
Q.入社されて、どのような印象ですか?
Webアプリはリリース済みで、カスタマーサクセス経由でお客様の声を得られるので、理想の働き方ができていると思います。
また、前職と比較すると、圧倒的に意思決定が早い印象です。
Q.現在どのような業務を行っていますか?できる範囲で大丈夫なのでぜひ教えてください
主にRubyを使用した採用者側と運営者側が使う既存機能の修正や、新規開発を行っています。
現在はLINE応募機能に、企業が応募者に対して自由に質問できる機能を追加しています。AWS SAMを利用した開発・本番環境を構築、Pythonで書かれたコード修正、AWS上への自動デプロイまで行っています。
PythonとAWS SAMは両方使ってみたかった技術だったので、非常に楽しいです。
Q.RUNTEQで学んだことで活かせていることはありますか?
学習カリキュラム「Rails実践応用編」で課題解決したことや、Webアプリを企画から本リリースまでしたことは、開発業務でも活かせていると思います。
「テキストコミュニケーション」ではSlack等を使用しており、RUNTEQの講師に質問する際「現状発生している問題や、考えられるエラー原因」等を記載して質問していたことが活かせていると思います。
多くの企業から望まれるWebエンジニアになりたい
Q.これからの目標を教えてください。
1年目は自走できるエンジニアを目指し、3年目くらいからは多くのメンバーを牽引できるチームリーダーになりたいと考えています。
できるだけ高度なスキルを身につけて、ゆくゆくは多くの企業に望んでいただけるようなエンジニアになることが大きな目標です。
Q.RUNTEQでWebエンジニアを目指す人にアドバイスをお願いします。
仕事を続けながらプログラミングを学習するのは正直大変だと思います。ですが、現役のWebエンジニアもある意味働きながら学習しています。
つまり、RUNTEQで働きながら学ぶことは将来への練習でもあり、きっと役に立つはずです。めげずにぜひ頑張ってほしいですね。
編集後記
いかがでしたでしょうか?
同じ業界で働き続けることに不安を抱き、一念発起して希望していた大阪のWeb系自社開発に就職された山田さん。
仕事と勉強をしっかり両立させ、見事Webエンジニア転職を成功させました!
RUNTEQや、Webエンジニアとしての働き方に関心がある方は、ぜひ一度無料のキャリア相談会へお越しください!
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