オーケストラでの演奏や、アニメ・ドラマのレコーディングなど、音楽の世界で約10年間キャリアを積んできたかずたさん。
フリーランスのヴィオラ奏者として活動する中で感じたのは、業界に残るアナログな業務フローと、その改善余地の大きさでした。
「ソフトウェアの力で、もっと効率化できるのではないか」そんな思いからプログラミング学習をスタートし、未経験からエンジニアへのキャリアチェンジを決意。

【プログラミングスクールRUNTEQ卒業生インタビュー vol.97
※RUNTEQ学習期間は2025年1月~2025年10月

エンジニアへの転職を決めた理由

Q. これまでのご経歴と、プログラミングに興味を持ったきっかけを教えてください。

幼少期から音楽を学び、大学・大学院でも同分野を専攻してきました。
卒業後はフリーランスのビオラ奏者として、オーケストラでの演奏や、アニメ・ゲーム・ドラマ・映画などのレコーディングを中心に活動してきました。通算すると約10年になります。

プログラミングに興味を持ったきっかけは、仕事をする中で「ソフトウェアの力で解決できることが非常に多い」と感じたことです。音楽業界には長い伝統があり、それ自体は大切な価値だと思っていますが、一方でスケジュール管理や名簿管理がいまだに紙で行われていたり、非効率な作業が当たり前のように続いていました。

そうした経験から、自分が関わってきた業界にはまだまだ改善の余地が大きいと感じ、プログラミングに興味を持つようになりました。

Q. エンジニアへのキャリアチェンジを決めた理由は何ですか?

もともとプログラミングには興味があり、学んでみたいという気持ちはありましたが、入学時点では「転職する」と断言できるほどの確信はありませんでした。

自分がエンジニアという仕事を本当に楽しいと思えるのか、そもそも就職できるのかも分からない状態だったため、まずは学習を通じてそれを見極めたいと考えていました。

そのため、最初から転職を前提にするというよりも、まずはしっかりと学習に取り組み、その中でキャリアチェンジを判断していこうという気持ちで入学しました。

Q. 数あるスクールの中で「RUNTEQ」を選んだ理由は何ですか?

転職を見据えたとき、未経験の自分には圧倒的な技術力が必要だと感じていました。

これまでフリーランスとして活動してきたため、正社員としての経験がなく、その点でも厳しさがあると考えており、しっかりと学習して評価される必要があると思っていました。
その中で、学習した内容を対外的に示すにはポートフォリオの制作が不可欠だと考え、制作までしっかり取り組める環境に魅力を感じ、RUNTEQを選びました。

複数のスクールを比較する中で、RUNTEQの担当者の方が「カリキュラムは難しいです」と率直に伝えてくださったことも印象的でした。
その姿勢に信頼感を持ち、ここであれば学習からポートフォリオ制作まで本気でやり遂げられると感じ、入学を決めました。

RUNTEQ生活・1000時間のカリキュラムの進め方

Q. 1000時間という学習はどのように進めていましたか?

フリーランスとして活動していたため、週によって仕事量に波があり、地方公演などで全く学習できない週もありました。それでも休日は1日7時間ほど、平日も3〜4時間ほど学習時間を確保し、平均すると1日5時間ほどは取り組んでいたと思います。仕事の移動時間や隙間時間には技術書を読むようにしていました。

また、学習に慣れてくると時間の感覚も変わっていきました。卒業制作の段階では、「ここを直したい」と思って作業しているうちに、気づけば2時間経っていることもあり、エラーの解決に取り組んでいるとあっという間に時間が過ぎてしまうこともありました。

振り返ると、体感としてはそれほど長い時間を学習している感覚はなかったように思います。

Q. 学習で楽しかったことはありますか?

機能開発の部分はとても楽しいと感じていました。仕事になると必ずしも自分の作りたいものばかりではないと思いますが、それでも自分の作りたいものが少しずつ形になっていく過程にはやりがいを感じていました。

見た目の変化ももちろんですが、特に機能が一つずつ実装されていくことに楽しさを感じていて、「できることが増えていく実感」がモチベーションになっていたと思います。こうした感覚は、学習を始めて3〜4ヶ月ほど経った頃から徐々に強くなっていきました。

そうした経験を通じて、「エンジニアという仕事は自分にとって楽しいと思えるかもしれない」と感じるようになり、キャリアとして進むかどうかを判断する一つの材料になりました。

Q. 学習中に苦戦したことはありますか?

文系出身だからこそ感じたのは、「問題をなんとなく全体で捉えてしまう癖」があったことです。
エラー解決の際も、「たぶんこれだろう」と感覚的に進めてしまい、実際は違っていた…ということがよくありました。

その経験を通して、問題を細かく分解し、一つずつ原因を切り分けながら考えることの大切さを実感しました。特にアルゴリズムなど論理的思考が求められる場面では、理系出身の方の強みを感じることもありました。

ただ、文系だからできないということは全くなく、考え方や向き合い方を変えながら努力すれば十分に乗り越えられるとも感じました。学習を通して、自分自身の思考の癖に気づけたことは、とても印象に残っています。

Q. 学習中に意識して取り組んだことはありますか?

仕事と並行しての学習だったため、移動時間や休憩時間などの隙間時間も活用し、少しでも勉強時間を確保するようにしていました。特にそうした時間を使って技術書を読むことを意識しており、継続的にインプットを重ねていました。

読んだ本としては、『パーフェクトRuby on Rails』をはじめ、データベースやSQLの入門書、アルゴリズム関連の書籍など、幅広く取り組みました。ポートフォリオ制作に必要な知識だけでなく、エンジニアとして今後必要になると感じた内容も意識して学習していました。

また、私は文系出身で数学的な知識に不安があったため、基礎から学び直すことにも取り組みました。難易度が高いと感じた本に関しては、無理に進めるのではなく、より基礎的な内容の書籍に戻って理解を深めるなど、自分のレベルに合わせて段階的に学習を進めていました。

卒業制作(Webアプリ開発)

Q. 卒業制作(Webアプリ開発)では、どのようなアプリを作成されましたか?

「icetagram」というアプリを作りました。定番のコンビニアイスから地方の珍しいアイスまでを掲載し、気に入ったものは外部サイトで購入できるようにしています。夏に開発していたこともあり、アイスをテーマにしました。

テーマ選定では、多くの人にとって分かりやすいものを意識しました。当初は別の案も考えていましたが、講師の方にアドバイスをいただきながら方向性を見直し、現在の形にブラッシュアップしていきました。

開発を進める中で、「ここも改善したい」「この機能も追加したい」とアイデアが次々に出てきて、試行錯誤しながら少しずつ作り込んでいきました。


▼かずたさんが作成されたWebアプリ▼

「icetagram」
新たなアイスとの出会いを提供するサービスです。

icetagram

Q. Webアプリ開発でチャレンジしたことはありますか?

価格によって商品がリアルタイムで表示される機能の実装にチャレンジしました。

基本構成はRubyとRails(JavaScript)ですが、そこにReactを後から導入し、より動的なUIを実現するとともに、技術的なチャレンジとしての幅を広げることを意識しました。

また、デザイン面ではAIツールを活用して作成し、ユーザーにとって見やすく、おしゃれな雰囲気に仕上げることにもこだわりました。

Q. 卒業制作(Webアプリ開発)中は、どのように進めていましたか?

ライブラリの選定について相談し合うなど、周囲とコミュニケーションを取りながら開発を進めていました。お互いにフィードバックを出し合う機会も多く、そのやり取りはとても有意義で、楽しかったと感じています。

一人で開発を進めていると行き詰まってしまうこともありますが、相談できる環境があったことで、メンタル的にも楽に取り組むことができましたし、結果的により良いアウトプットにつながったと思います。

Q. 学習を振り返って、「もっとこうすればよかったな」とかはありますか?

一番は、最初からAIに頼りすぎないことと、結果を急ぎすぎないことだと思います。

特に課題に取り組む中で、周りの進み具合が気になって焦ってしまい、AIを使って解決できてしまう場面もありました。ただ、そのまま進めてしまうと根本の理解につながらず、後から振り返ったときに自分の力になっていないと感じることもありました。

また、それとは別に、「自分が何に詰まっていて、どう考えて、どう解決したのか」を言語化して残すことを意識するようになりました。エラーの原因をどう考えたのか、どのように調べて、どのように解決したのかを簡単でもいいので記録しておくことで、思考の整理にもつながりましたし、同じ問題に直面したときにも振り返ることができました。

特に学習初期の段階では、こうした言語化の習慣がとても重要だと感じています。自分の場合は、この取り組みをもう少し早い段階からやっておけばよかったと思っています。

就職活動の進め方

Q. RUNTEQ卒業後、就職活動はどのように進めましたか?

就職活動はトータルで約3ヶ月半行い、RUNTEQから紹介いただいた求人を中心に進めました。7社に応募し、最終的に2社から内定をいただきました。

転職の軸としては、しっかりと開発経験を積めることと、裁量を持って働ける環境であることを重視していました。一般的に、企業によっては実際にはプログラミング業務に携われず、開発経験を十分に積めないケースもあると聞いていたため、その点は特に意識していました。

その中で、自分の軸に合った企業から内定をいただくことができたため、入社を決めました。

Q. 就職活動で大変だったことはありますか?

これまでの仕事柄、数字で表せる実績が少なかったため、その点をどう伝えるかには苦労しました。

その点については、キャリアアドバイザーの方にも早い段階から相談させていただき、サポートしていただきながら進めていきました。面接を重ねる中で、「自分がどのように考え、どのように仕事に取り組んできたのか」を言語化して伝えることが重要だと気づきました。

もちろん、数字で実績を示せるに越したことはありませんが、自分の考えや行動、工夫してきたことを具体的に伝えることで、相手にも理解してもらいやすくなると感じました。実際に面接のフィードバックでも、その点を評価していただくことがありました。

音楽とプログラミングは一見離れた分野ではありますが、自分なりにどのように向き合い、工夫してきたかを伝えることが大切だと学びました。

Q. 技術面談はいかがでしたか?

企業によって内容が大きく異なり、対策の難しさを感じました。技術試験や技術面接に加えて、SPIのような適性検査がある場合もあり、選考フローはさまざまでした。

そのため、特定の対策をすれば十分というわけではなく、就職活動を進めながらも、エンジニアとして必要な知識を幅広く学習していく必要があると感じました。実際に、自分の苦手な分野が選考で出てきた際には、準備の難しさを感じる場面もありました。

印象的だったのは、新規事業のデータベース設計を考える課題です。ポートフォリオとは比較にならないほど規模が大きく、テーブル設計や考慮すべき点の多さに圧倒されました。この経験を通じて、実務レベルでは求められる視点や思考の広さが大きく異なることを実感しました。

Q. RUNTEQの就職サポートはいかがでしたか?

自己分析面談や技術面接対策は、とても助かったと感じています。

これまでの仕事では、面接で自分の経験や考えを話す機会がほとんどなかったため、それらを言語化すること自体に慣れていませんでした。

そうした中で、繰り返し練習する機会があったことで、自分の考えやこれまでの経験を整理し、相手に伝える力を身につけることができたと思います。

エンジニア職の魅力

Q. RUNTEQを通じて、考え方やマインド面で変化はありましたか?

オンラインではありましたが、周りに仲間がいて助け合う経験ができたことは大きな変化だったと感じています。

これまでの仕事では、誰かに助けを求めることがあまりなく、できないことを見せることに抵抗がありました。特にフリーランスとして働いていたこともあり、それが自分の評価に影響するのではないかという意識があったためです。

一方で、プログラミング学習では「できないことが前提」という環境だったこともあり、講師の方だけでなく、同期にも積極的に相談するようになりました。そうした経験を通じて、周りに頼ることへの抵抗が少しずつなくなっていったと感じています。

結果として、メンタル面でも楽になりましたし、「できないことを認めて、できるようになればいい」と前向きに捉えられるようになったのは、大きな変化だったと思います。

Q. エンジニアを目指して良かったなと思いますか?

RUNTEQに入学した当初は、「自分にエンジニアが向いているのかを見極めたい」という思いがありましたが、その目的はしっかり達成できたと感じています。学習を進める中で、エンジニアの仕事にはやりがいがあり、今後のキャリアとして選びたいと思えるようになりました。

また、選考の中で就業体験に参加し、サービスのデータベース設計にどう活かすかを考える課題に取り組んだのですが、そのプロセス自体がとても楽しく、印象に残っています。

こうした経験を通じて、エンジニアという仕事に対する理解が深まり、「この道に進んで良かった」と感じることができました。

Q. 実際に学んでみて、AIが進化している今の時代でも「基礎からしっかり学んでよかった」と感じますか?

AIが進化していますが、最終的に責任を持つのは人間なので、その責任を果たすためには、自分で理解していることが必要だと思いますね。

確かに、AIやノーコードツールを使って、非エンジニアでも開発ができるようになってきていますし、そういった使い方自体は今後も広がっていくと思います。ただ、実務としてシステムに関わる以上、「なぜそのように動いているのか」を理解していないと、責任を持って扱うことは難しいと感じています。

実際に、ある企業のCTOの方にもお話を伺った際に、「やり方や進め方は変わるが、本質は変わらない」というお話があり、とても印象に残っています。AIによって開発の効率は上がるものの、理解することの重要性自体は変わらないのだと思います。

また、AIを活用するにしても、適切に指示を出すためには前提となる知識や理解が必要になりますし、むしろ求められるスキルの幅は広がっていくのではないかと感じています。

エンジニアが不要になるという意見もありますが、個人的にはそうは思っていません。どの分野でも同じだと思いますが、最終的には「この人に任せたい」と思われる信頼が重要になると感じています。その信頼を積み重ねていくためにも、基礎的な学習や理解はこれからも重要であり続けると思います。

Q. 今後の展望を教えてください。

プログラミング学習を始めたきっかけが、身近な課題を技術で解決できるのではないかと感じたことでした。そのため今後は、身近なものに限らず、さまざまな業務課題や社会課題を技術で解決できるエンジニアになりたいと考えています。

また、単に技術を提供するだけでなく、相手が本当に求めていることは何かを理解した上で、最適な解決策を提案できるようなエンジニアを目指したいです。

まずはエンジニアとしての基礎的な技術力をしっかりと身につけ、その上で数年後にはそうした価値提供ができるよう成長していきたいと考えています。

プログラミング学習を始める方へメッセージ

Q. これからエンジニア転職に挑戦したいと考えている方へ、メッセージをお願いします!

自分は文系出身で正社員経験もなかったため、不安に感じることもありましたが、振り返ってみると「できないことはない」と感じています。

ただ、やみくもに努力するのではなく、努力の仕方や考え方を変えていくことは重要だと思いました。実際に面接の中で、「どれだけ物事を細分化して考えられるかが大切だ」と言われたことが、自分にとって大きな気づきになりました。

そうした思考の癖を身につけていけば、どんなバックグラウンドや経歴であっても挑戦は可能だと思いますし、「自分には無理かもしれない」と感じる必要はないと思います。
大変なこともありますが、楽しみながら学習を続けていけば、決して無理ではないと思います。

編集後記

いかがでしたでしょうか?

RUNTEQは、かずたさんのようにさまざまなバックグラウンドを持つ方々が本気でエンジニアを目指せる環境を提供しています。

単にスキルを教えるだけでなく、学習の進め方、モチベーションの保ち方、そして転職活動まで、一人ひとりに寄り添ったサポートを行っています。

RUNTEQに興味を持たれた方は、ぜひ一度、無料キャリアカウンセリングにお越しください。あなたの可能性を、私たちと一緒に広げてみませんか?

ご予約はこちらから可能です。ぜひお待ちしております。
https://runteq.jp/

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