「Common Wallet」はRUNTEQ(ランテック)卒業生のカツヲさんが制作した「共働き夫婦向け共通財布専用の家計簿アプリ」です。ポートフォリオのアイデアは他の受講生に相談して深めたものの複雑なテーブル設計に苦労。講師の協力と自走力で無事にリリースへ。累計1.6万PVという長く愛されるサービスになった秘訣は、ユーザー視点の開発・運用でした。【卒業生ポートフォリオ紹介vol.11】
RUNTEQでは定期的に卒業生のポートフォリオをご紹介しております。
今回ご紹介するのは「Common Wallet」です!
「Common Wallet」は家計簿アプリですが、共通財布を持つ共働き夫婦に特化したサービスとなっています。
数ある家計簿アプリの中でもなぜ着手したのか?
「共働き夫婦」に注目した理由とは?
制作者であるカツヲさんをお招きして、「Common Wallet」の制作秘話について伺いました!
共働き夫婦に特化した家計簿サービス
さっそくサービス概要からインタビューを行って行きたいと思います!
カツヲさん、「Common Wallet」とはどんなサービスですか?
(サービスへ GitHubのリポジトリへ)
「Common Wallet」の代表的な機能をいくつかご紹介します!
まずはもちろん家計簿機能!
月ごとに家計簿を登録することが可能で、収入・支出ともに登録も簡単です。
収入・支出を登録することで月ごとの予算比などの分析を見ることができるようになります。
そして「共通財布を持つ夫婦」ならではの機能が「立替」「精算」です。
支出を登録する時に、立替の有無、立替した場合は旦那・嫁どちらが建て替えたかを選択できます。
精算が済んだらチェックをつけるだけでOK! なんとも簡単で便利な機能です。
他にも本当にたくさんの機能があるので、ぜひ皆さんもお試しください♪
たとえ夫婦間であっても金銭面はトラブルの元ですよね。
例えばお金の管理がずさんだったり、共通財布を使っていても管理が上手く行っていなかったり……色々な問題が考えられます。
家庭内でも透明性は大事ですね。
カツヲさんのご家庭でも同じような悩みを抱えていらっしゃったのでしょうか?
そのため、家庭内の金銭問題をオープンにできる環境は必要かつ大事であると認識していました。
Excelまで使ってしっかり管理されていたとは! 流石です!
誰でも簡単にいつでも記録できるような家計簿にするには、アプリケーションが良いと思って開発に取り組みました。
なるほど、「Common Wallet」はカツヲさん自身の家庭で実践されていることを、より簡単に行えるんですね。
元々僕はExcelでCommon Walletと同じ内容を管理していたんですが、コンビニなどで買い物した時のレシートを家に持ち帰ってパソコンで処理するのは個人的に手間でした。
買ったその場でスマホを使って簡単に記入出来たら、そのままレシートを捨てられます。
自分のためにもアプリケーション化したいなと思って制作しました。
周りの方の悩みが巡り巡ってご自身の問題も解決できる、素晴らしい企画ですね……!
良いアイデアは壁打ちで育てる
「Common Wallet」のアイディアはいつから考えていたのですか?
大体基礎編が終わる頃ですね。
カツヲさんはご自身で「笑ゥぎんこうまん」や「内定多くて困っています」など、様々なアプリを作っていますよね。
アイデアはたくさん湧いて出る、というような感じだったのでしょうか?
一方で、他の受講生さんや運営さんにアイデアの壁打ちをして頂くと、良いサービスが出来るという感覚はあったんです。
なので最初から良いアイデアが出なくても、アイデアはどんどん出していこうと思っていました。
アイデアを考えよう考えようと思って生活していると、何をやるにもポートフォリオのアイデアに結びつけて考えるようになり……
あ、これ面白そう!と思ったものを壁打ちしてみる感じでした。
その中でも手応えのあった「Common Wallet」をポートフォリオとして制作された、ということでしょうか?
そしたら、RUNTEQの先輩に怒られちゃって(笑)
きちんと考えがあってCommon Walletを作ったわけだから就活でもちゃんと通用する。
もうひとつのアプリは就活が終わってから作ってもいいんじゃない?」と言われました。
現役エンジニアとなった先輩方の言葉はやはり重みが違いますね。
ポートフォリオの終わりどころがわからず就職活動が始められない、という方はよくお見かけします。
ご自身で転職へのスケジュールを考え逆算して制作を進めていくと、期限切りができてスムーズに就活に移行できるのでおすすめです!
上手くサポートを使い分けた実装期間
「Common Wallet」の実装期間についても伺いたいと思います。
制作期間はどれくらいかかりましたか?
RUNTEQのカリキュラムの応用編の序盤ぐらいに作り始め、応用編の終盤に作り終わりました。
技術でこだわったポイントはありますか?
「Common Wallet」では1人のユーザーに対してそれぞれ月ごとにmonthテーブルがあり、monthテーブルの中でさらに予算・明細・入金の3テーブルへ別れていく設計が難しかったです。
他には、SQLのデーターベース抽出でもかなり苦労されたとか……
しかしデータ抽出作業に関するデータベースのやりとりが難しく、SQLが結構こんがらがってしまってしまいました。
そちらも講師に相談することで解決しましたか?
SQLでないと使えないコードについて自分で調べたり、ターミナルでコンソールをひたすら試したり、試行錯誤して作っていきましたね。
どこまで自分で頑張るか、どこから講師を頼るか。
カツヲさんは上手く見極めた上で取り組まれたということですね。
サービス面でもこだわりポイントがあればぜひ教えてください!
例えば「Common Wallet」の明細画面は計7~8項目あります。
この明細画面をパソコンで見た時、横に長い表示になりますが……
確かにスマートフォンでも違和感なく使えます!
ユーザーの使い心地を最優先に考えて修正してくださってありがとうございます♪
リピーターによってPVが1.6万超に
「Common Wallet」リリース後の反応はいかがでしたか?
ユーザー数に対してPV数が圧倒的に高いですね!
なんと今でも10~20人ほどの方が使ってくださっているそうです。
長く長く愛されるサービスになりそうですね……!
今回「Common Wallet」で、企画から開発・運用までやってみての感想あればぜひ教えてください。
プログラミングスクールでは実装部分を学ぶことがメインだと思います。
しかし、ポートフォリオを作るとなると企画のアイデア出しや、どういうテーブル設計にするかなど、コードを書く以外にもすごく時間がかかるんだなというのを経験できてよかったです。
RUNTEQの手助けもあったおかげで完成までたどり着くことが出来たそうで、運営一同大変うれしく思います。
具体的にどのようなことが学びに繋がりましたか?
しかしリリース後に夫婦ではなく、個人でも使ってくださる方がいたのは新たな発見でした。
最低限、家計簿として使える項目が揃っていたからだと思います。
僕が「Common Wallet」を作った目的だったので。
企画にもしっかり注力したからこその嬉しいお声ですね!
個人サービスの醍醐味をではないでしょうか。
一方で色々と印象的なフィードバックも頂いたとか。
「Common Wallet」は夫婦用アプリですが、1つのアカウントで1つの家計簿しか管理できないんです。
「本来なら夫婦それぞれのアカウントから1つの家計簿が見られる風にしないと目的とずれてしまうのでは?」という意見は最もだなと感じました。
なるほど、せっかくの共有家計簿の意味が薄れてしまう状態なのですね。
実装段階では気が付かず、リリースしてから気がついたことでしたね
実際に頂いた意見はすぐにサービス本体に反映していったというカツヲさん。
その姿勢は就職活動でも評価されたようです。
今後の「Common Wallet」の展開などは考えていますか?
僕の技術的にはまだ難しいものもありますがぜひ挑戦したいです!
長く細く続いていきそうな「Common Wallet」、今後のアップデートでさらに共働き夫婦の味方になりそうですね♪
本日は貴重なお話を本当にありがとうございました!
編集後記
共通財布を持つ共働き夫婦向けの家計簿アプリ、「Common Wallet」をご紹介いたしました。
皆さんいかがでしたでしょうか?
ユーザーの使い心地を最優先に考え、テーブル設計からレスポンシブ対応まで奔走したカツヲさん。
「Common Wallet」のように長く細く愛されるサービスにするには、ぜひサービスを実際にリリースし、ユーザーの声を取り入れて改善・運用を行って行きましょう!
RUNTEQではポートフォリオ開発の支援に力を入れています。
企画段階のレビュー、開発中のエンジニア講師のサポート、リリース後の運用までサポートが可能です。
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