「プログラミング初心者がポートフォリオ作成で挫折しない方法を知りたい」
「独学でプログラミングをしても心が折れない方法はないかな?」
企業側へのアピールとしても使えるポートフォリオですが、プログラミング初心者が作成しようとすると、初めてのことばかりで壁にぶつかり挫折してしまうこともありますよね。
ポートフォリオはしっかり作り込むのが大事と言われていますが、そもそも挫折せずに自分作れるか心配と思う方もいるでしょう。
そこで今回は、下記の内容を解説していきます。
- プログラミング初心者が作成した方がいいポートフォリオとは
- RUNTEQ卒業生のポートフォリオ作成事例3選
- プログラミング初心者がポートフォリオ作成で挫折しやすい3つのポイントや対策
今回の記事では、Web系の開発会社を運営しつつもWeb系エンジニアへの転職を目指す人に向けてのプログラミングスクールを運営している弊社が、初心者でもポートフォリオで挫折しないための方法を解説していきます。
この記事を最後まで読めば、プログラミング初心者でも挫折せずにポートフォリオを作成するコツがわかりますよ。
質の高いポートフォリオを作成したい方は、ぜひ最後まで読んでくださいね!
プログラミング初心者が作成した方がいいポートフォリオとは
プログラミング学習を終えた後は、実際にポートフォリオを作ろうと思うでしょう。
しかし、初めて取り組む場合、何から初めていいか迷ってしまいますよね。
そんな初心者は以下のようなポートフォリオを作成するといいでしょう。
- シンプルで見やすいものを作る
- 作成した意図を的確に答えられるように準備する
- 差別化できるようなオリジナリティのあるものを作る
1つずつ解説していきますね。
1.シンプルで見やすいものを作る
プログラミング初心者は、シンプルで誰もが見やすいポートフォリオを作成できるように努めましょう。複雑なコーディングを書くよりも、だれもが理解しやすいシンプルなコーディングを書けた方が評価されやすいからです。
- 雑にコーディングをするエンジニア
- ていねいにコーディングをするエンジニア
あなたが採用担当者だとしたらどちらのエンジニアと一緒に働きたいでしょうか?
比べるまでもないですが、後者のエンジニアですよね。シンプルで見やすいコーディングをする人は、1つ1つの仕事を丁寧に行ったり人の気持ちに立って考えられる印象を与えられます。
複雑なコーディングをして悦に浸るのではなく、つねに他の人から見て「自分のコードは読みやすいか」を考えながら作成するのがコツです。
2.作成した意図を的確に応えられるようなものを作る
自身が作成するポートフォリオに対して、作成した意図を答えられるようにしておくといいでしょう。たとえば、以下の質問に答えられるとベストです。
- アプリが誰のために役立つのか
- アプリを作成した理由はなにか
- アプリを通してどんな問題を解決したいのか
これらを明確にしておけば、ユーザー目線に立った行動ができるエンジニアだと評価される可能性が高くなります。
目的を決めずに作成したサービスだと、ポートフォリオのこだわりや強みが明確にならないためアピールすることができません。まずは、具体的に説明できるほどサービス内容を作り込み、しっかりアピールできるように準備しておきましょう。
くわえて、使用言語の選定理由まで細かく答えられるとベストです。的確に答えられる力をつけておけば、コミュニケーション力がある人材と評価されます。
3.差別化できるようなオリジナリティのあるものを作る
ポートフォリオには、あなたのこだわりポイントを盛り込んだオリジナリティのあるものを作りましょう。こだわりポイントが多くなるほど、ほかの作品との大きな差別化にも繋がります。
- 作り込めば個性を表現できる
- 1から真剣に作ったことをアピールできる
- 採用担当者が興味を持ってくれる
このように自分らしさを盛り込んだポートフォリオを作れば、多くのメリットがあります。
簡単にポートフォリオを作成できるサンプルなどもありますが、参考にしすぎると「手を抜いたのかな」と思われてしまうので注意してくださいね。
採用担当者にしっかり見てもらえるポートフォリオを作るためにも、こだわりポイントを作り差別化しておきましょう。
RUNTEQ卒業生のポートフォリオ作成事例3選
初心者が作るべきポートフォリオの参考例として、弊社プログラミングスクール「RUNTEQ」卒業生のポートフォリオ作成事例を紹介していきます。
- Common Wallet
- さけぐらむ
- TaskQuest
個性が溢れる作品ばかりで、作成した意図や流れなどもそれぞれ違います。
初めてポートフォリオを作成するときに役立つ情報も多いので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1.Common Wallet
RUNTEQ卒業生のカツヲさんが作成した「Common Wallet」は、共通財布を持つ共働き夫婦に特化したサービスです。
このサービスを開発するキッカケとしては、カツヲさんの周りの夫婦のお金の悩みから生まれたそう。家庭内で「どちらがお金を使ったのか」「お金の貸し借りの状況」など家庭内の金銭問題をオープンにできるアプリがあればいいのでは?という思いで開発しました。
家計簿アプリに支出の登録をするときも「立て替えがあるか」「旦那・嫁どちらが立て替えたか」などの選択ができるため夫婦間のお金の悩みを解決してくれます。
ニッチに思いますが、しっかりとユーザーの悩みを解消するサービスを作り込んでいるのはすごいですよね。製作者カツヲさんはこのサービスを作るにあたり以下のことを意識したそうです。
- ほかの受講生や運営さんとアイデアの壁打ちをする
- 日常生活のあらゆる出来事を「ポートフォリオ」のアイデアに結びつける
- 自分でなるべく解決できるように調べつつ限界が来たら講師に頼る
コーディング以外に、アイデア出しやテーブル設計などにも時間がかかったそうなので、余裕を持って取り組むことも大事になりそうです。
2.さけぐらむ
RUNTEQ卒業生の内海さんが作成した「さけぐらむ」は、たった10問の性格診断に答えるだけで、その人に合った日本酒をおすすめしてくれるサービスです。
性格診断とお酒の組み合わせは珍しく、アイデアとしてすごく面白いですよね。そんな「さけぐらむ」の開発理由としては、少しでも日本酒が好きになる人を増やしたかったという内海さんの思いからでした。
内海さんは、作業中も日本酒を離さずに飲むほど大のお酒好きですが、周りを見渡した際に日本酒の親しみにくさに問題意識を持ちました。
日本酒は銘柄が多く選びづらかったり、始めて飲む人からすると自分にマッチしたものを選ぶのが難しいというのです。
そんな問題を解消して多くの人に日本酒を好きになってもらいたいという思いから「さけぐらむ」のサービス開発につながったのです。
製作者内海さんがこのサービスを作るために意識したことは以下の通りです。
- 周りの人に相談しながら評価されやすいサービス内容を選定
- 自身の背景や個性が反映されるサービスにした
- 「作りたい」と感じるものを見つけてのめり込んだ
内海さんは「さけぐらむ」以外にも多くのサービスを開発していたそうですが、周りの人に相談した結果「好きを尖らせたサービスがいい」と感じたそうです。
そのおかげで、内海さんの個性やバックグランドが想像しやすいポートフォリオになりました。このような個性が伝わりやすいポートフォリオは就活時にも評価されやすいです。
また「さけぐらむ」の開発にのめり込んだ結果、リリースまで2週間とかなりの制作スピードで作り上げました。ポートフォリオ作成時には「気持ち」を作品に乗せることも大事なポイントになってきそうですね。
3.TaskQuest
RUNTEQ卒業生のうおくんさんが作成したのは、仕事のタスクをゲームの敵のように倒しながら管理する「TaskQuest」です。
サービス開発のキッカケとしては、うおくんさん自身がタスク管理につまづいてしまうことから始まりました。タスク管理のアプリを使用しても、途中で予定が崩れるとそのまま諦めてしまったそうです。
そのため「ゲーム感覚でタスク管理できれば楽しくなるんじゃないかな」と思い制作が始まりました。
また、うおくんさんは建築学部を卒業していたためデザインを強みにしてポートフォリオに組み込みました。キャラクターのデザインを1コマずつ自分で描くことで、細部までこだわったサービスが出来上がり「タスク管理は質素なもの」というイメージを覆したのです。
製作者うおくんさんがこのサービスを作るために意識したことは以下の通りです。
- 誰かが作れそうなアイデアはボツにした
- しっくりくるアイデアが出るまで1ヶ月以上考え続けた
- 自身の経験×強みをかけ合わせて唯一無二のサービスを作った
準備期間をたくさん設けたからこそ、質の高いサービスを開発できたのでしょう。また、自分の強みをしっかり組み込むことでポートフォリオの差別化にもつながりました。
プログラミング初心者がポートフォリオ作成で挫折しやすい3つのポイント
ポートフォリオ作成をする上で、行き詰まったり挫折するポイントを事前に押さえて対策しておくことはとても大切です。
時間を確保してしっかり準備すれば、焦らずに質の高いポートフォリオを作成することができます。
プログラミング初心者がぶつかってしまうポートフォリオ作成の挫折ポイントはこの3つです。
- 質問ができずに行き詰まる
- 意志の力や気合いに頼りすぎる
- 作業時間が取れずに膨大な時間がかかる
順番に解説していきますね。
1.質問ができずに行き詰まる
ポートフォリオの作成中に挫折してしまう人の特徴として、わからない箇所を聞けずに行き詰まるといった点があります。
永遠に解決できないエラーや、コーディングの仕方がわからないときに、誰にも頼れない状況はかなり辛く感じますよね。
どれだけ調べても解決できない場合「自分にはプログラミングは向いていない」と嫌になるかもしれません。また、独学でポートフォリオを作成する時には以下のような意識が必要になります。
- 問題に対して自分で調べたり解決する力
- 主体的に行動しながら継続的に取り組む力
最後までやり切る力が必要なので、独学でのプログラミング学習は難しいです。1つのエラーの解決策が永遠とわからない場合は挫折する可能性が高いでしょう。
2.意志の力や気合いに頼りすぎる
ポートフォリオ作成には長くて数ヶ月の時間が必要になりますが、それを意志の力で乗り切ろうとする場合はたいてい挫折してしまいます。
人間の意思力はもともと弱いもので気持ちだけでどうにかすることが難しいからです。
- 今はわからないけどいつかはわかるだろう
- 今日は疲れたから休んで明日からやろう
楽観的に考えながら気楽に取り組むことは大事ですが、自分に甘くなってしまうと途中で諦めてしまおうといった気持ちも出てきます。
人間の意思力はそれほど高くないため、ポートフォリオ作成のモチベーションを気合いで乗り切ろうとすると、途中で挫折してしまう可能性が高くなります。
3.作業時間が取れずに膨大な時間がかかる
自分が見積もった作業時間とかけ離れすぎて挫折してしまうケースもあります。
ポートフォリオ作成に至るまでの必要な学習時間をしっかり確保しておかないと「どれだけやっても実力がついていない気がする」と感じてしまいます。
満足いくポートフォリオを作成するには以下の3つを意識しないといけません。
- 自主性を持って取り組む
- 目標をしっかり定めて必要なスキルを勉強する
- 継続的にプログラミングを学習する
質の高いポートフォリオを作ることは、一朝一夕では難しいです。
そのため、作業時間の見積りが甘かったり継続して学習できないと挫折してしまいます。
ポートフォリオ作成で挫折しないための5つの工夫
結論から言うと、自分の力に頼りすぎないことが大事です。
そのため、習慣化や仕組みで解決するなど周りの力を借りるといいでしょう。
挫折しないための工夫としてはこちらの5つがおすすめです。
- サボれないように学習の時間割を作り習慣化する
- いつでも質問できるコミュニティや人脈を作る
- お手本のコードを保存しておく
- 余裕を持った勉強時間を設定する
- どうしてもわからないときは一度寝かせてから問題解決する
これを意識すれば、ポートフォリオで挫折しづらくなるはずです。
1つずつ見ていきましょう。
1.サボれないように学習の時間割を作り習慣化する
人間の意思力はそれほど高くないため、サボれないよう事前にスケジュールを組んでおきましょう。
1日の中で学習する時間を決めておくなど具体的なスケジュールを組めば、プログラミングにあてる時間を確保できます。
- 土日は予定を入れずに1日5時間以上作業する
- ポートフォリオ作成が終わるまでは飲み会や趣味の時間を削る
これらは習慣化の1つですが、自分ルールを作ればサボらずにすみます。
質の高いポートフォリオを作成するためにも、時間に余裕を持ちながら学習の習慣化をすることはおすすめです。
2.いつでも質問できるコミュニティや人脈を作る
いつでも質問できるコミュニティがあれば、挫折しづらくなります。
- プログラミングスクールに入る
- MENTAなどの質問・相談サポートを利用する
- プログラミング上級者に質問できるようなコミュニティに入る
- 質問サイトを活用する
どれだけ考えてもわからないときは、人に頼る選択肢を選ぶといいでしょう。
自分では解決できずに悶々としている悩みでも、経験のある人に聞けば一瞬で解決してしまうこともあります。
最終手段として、人に相談できる環境があれば安心して取り組むこともできます。
3.お手本のコードを保存しておく
挫折しづらい勉強法として1つのおすすめが、お手本になるコードの保存です。学習サイトで学んだ正しいコードをいつでも使えるように保存しておきましょう。
自分がポートフォリオを作成するときには、状況に合わせて保存したコードを引用し、必要な箇所だけ書き換えるのがおすすめです。
- 単純な文法ミスがなくなる
- コードを書く速度が速くなる
全て自分でコーディングするのもいいですが、お手本のコードを使えばラクに書きながらミスも減らせるので、ぜひ活用してみてください。
4.余裕を持った勉強時間を設定する
ポートフォリオ作成に充てる時間は多めに見積もっておけば、余裕が生まれやすく挫折もしづらくなるでしょう。
というのも、独学でWebアプリ開発エンジニアになるには1,000時間ほどの学習時間が必要とも言われてるからです。
自分が満足いくような質の高いポートフォリオを作成する一番確実な方法は、納得できるまでの技術力を上げること。
そのため、学習に必要な時間を多めに見積もって計算しておけば、焦らず継続的に学習することができるでしょう。
5.どうしてもわからないときは一度寝かせてから問題解決する
ポートフォリオの作成中やプログラミングを書いている時に、エラーが解決できなくてイライラしてしまう場面は何度も起きるでしょう。
どれだけ考えてもわからない状態になった場合は、一度その問題から離れることがおすすめです。
- スッキリした頭で考えたらすぐに解決する
- 一度離れることでミスに気づける
- 冷静になることができる
どれだけ調べても解決できないことでも、一度離れて仕切り直せばすぐに解決することも多いです。押してダメなら引いてみるではないですが、問題解決のコツとして一度寝かせる方法を試してみてください。
まとめ
今回の記事では「プログラミング初心者がポートフォリオで挫折しない方法」について解説しました。
- ポートフォリオはシンプルかつ個性が伝わるように作成しよう
- 意思力に頼りすぎず仕組みやコミュニティに頼ろう
- 余裕を持ちながら長期的な視点で取り組もう
挫折してしまう原因の多くは、質問できない環境という話もありました。独学で学び始めた場合、自己管理力が求められるため苦戦する人も多いでしょう。
記事でもお伝えしましたが、選択肢の1つとしてプログラミングスクールに通うこともおすすめです。
学習する時間を確実に確保できますし、講師に相談できたりと質問できる環境も整っているため挫折しづらいです。
弊社では、開発現場が求めるエンジニアになるためのプログラミングスクール「RUNTEQ」を運営しております。この記事を読んで少しでもWebエンジニアに興味を持った方は、ぜひ無料のキャリア相談会へ足を運んでくださいね。