「プログラミングをするのにタイピングの早さや正確さは重要? メリットはある?」
「タイピングの練習ができるおすすめのサイトを知りたい」
これからプログラミングを学ぼうとしている、もしくはすでに学び始めている、という方の中には、タッチタイピング(ブラインドタッチ)を覚えて素早く正確にタイピングできるようになっておいた方がいいのかどうか迷っている人もいるでしょう。
「プログラミングスキルさえ身に付ければ、別にタイピングのスピードなんてどうでもいい」と考えている方もいるかもしれませんが、そういった方は是非、この記事を最後まで読んでみてください。
きっと考えが変わるはずです。
この記事では、主に以下の点について解説していきます。
- プログラミングにおいてなぜタイピングの力が必要か
- タイピング力を上げるための方法
- タイピングが上達した時のメリット
- 効率的にタイピングの練習ができるおすすめサイト
プログラミングにタイピングの力が必要な理由
「プログラミングにおいてタイピングのスピードや正確性など必要ないのではないか」
このようにお考えの方もいるかもしれませんが、結論からお伝えしますと、プログラミングにおいてタイピングのスピードや正確さは非常に重要になってきます。
タイピングが遅いと作業効率が悪くなる
タイピングのスピードが遅いと、単純に作業効率が落ちてしまいます。
例えば、早い人ならば30秒で入力できる一塊のコードを、40秒や50秒かけて入力するとしましょう。
そのコードだけで見れば、その差は10~20秒程度なので、あまり変わらないように思えてしまうかもしれません。
しかし、エンジニアは日々大量の文字をキーボードを使って入力します。
10~20秒の差が積み重なっていくと、1日単位で見れば1時間くらいの差がついてしまうことも充分に考えられます。
月単位で見れば、何十時間という差に膨れ上がっているかもしれません。
プロジェクトや開発環境によって、エンジニアが直接入力する文字数がだいぶ変わってくるため、上記はやや極端な例にはなるのですが、あり得ない話ではないわけです。
早さだけでなく正確性も重要
タイピングの早さを鍛える重要性についてはご理解いただけたかと思いますが、タイピングは早さだけでも駄目です。
早さと同時に、正確性も必要となってきます。
とりあえず早く打てるようになっても、ミスタイプが多いとそれだけ時間のロスになりますし、指や腕、肩や目も疲れてきます。
つまり、不正確なタイピングは、時間と健康の両方に悪影響を及ぼすわけです。
タイピングは、もちろん早さも重要ですが、正確性も同じくらい重要だということを認識しておいてください。
プログラミングに必要なタイピングのスピードを上げる方法
プログラミングに必要なタイピング力を上げるには、以下の方法を実践するとよいでしょう。
- ホームポジションを覚える
- ブラインドタッチを覚える
- 毎日のように練習する
- タイピング練習サイトを活用する
ホームポジションを覚える
まず大事になってくるのが、「タイピングする時はホームポジションからスタートする」ということです。
ホームポジションとは、以下のような形です。
キーボードの中で、「Fキー」と「Jキー」の下部には出っ張りがあるのですが、その出っ張りを頼りに、左手人差し指はFキーの上に、右手人差し指はJキーの上に置きます。
それからは、上記の図のように順番に指を置いていけば、ホームポジションの完成です。
今まで自己流でタイピングしてきた人にとって、ホームポジションの形で指を置くと、最初は窮屈に感じるかもしれません。
しかし、タイピングにおいて最も効率的と言われる指の初期配置なので、一度慣れてしまえばタイピングスピードはどんどん上がっていくことでしょう。
ブラインドタッチを覚える
ブラインドタッチとは、キーボードの配置を記憶し、キーボードを見なくてもタイピングができる状態のことを指します。
「キーボードの配置を記憶する」などと聞くと大変なように思われるかもしれませんが、実はそうでもありません。
適切な方法である程度練習すれば、自然と体がキーの配置を覚えてしまい、勝手に指が動くようになります。
しかし、ブラインドタッチを覚えていないと、いつまで経ってもいちいちキーボードを見てキーの位置を確認する癖が抜けなくなってしまうため、素早いタイピングをするのは困難となってしまいます。
したがって、ブラインドタッチは必ずマスターすべきです。
練習方法ですが、実に単純で、「どんなにタイピングスピードが遅くてもいいので、極力キーボードを見ない」ということをひたすら繰り返してください。
1文字打つのに1分かかってもいいですし、その結果ミスタイプでも問題ありません。
記憶を頼りに、ひたすら目的のキーを探してください。
最初は短い文章を打ち込むだけで疲れるでしょうが、気付けば指が勝手に動くようになっているので、まずは上記の練習を根気強く続けてみましょう。
毎日のように練習する
タイピングの練習は、「週に一度、3時間練習する」といった方法よりも、「毎日20分必ず練習する」といった方法が効果的です。
日々の反復練習によって、キーボードの配置や指の動きを体に覚えさせるのです。
逆に、一気に練習しようとしても疲れてしまいますし、タイピングの練習自体が嫌になってしまうでしょう。
タイピングのスピードや正確性を磨くには、とにかく気長に継続することが大事ですので、一度の練習時間は短くてもいいので、できる限り毎日実践するようにすべきです。
タイピング練習サイトを活用する
ただ目的なくタイピングをしていてもつまらないものです。
そうなると、練習も長続きしないでしょう。
したがって、ゲーム性を持たせたタイピング練習サイトを活用するのがおすすめです。
中には、プログラミングのタイピングに特化したサイトもあるので、是非試してみてください。
おすすめの練習サイトについては後述します。
タイピングが上達した時のメリット
タイピングが上達すると、以下のようなメリットを得ることができます。
- 作業効率が上がる
- 健康リスクが減る
- 見た目がスマート
作業効率が上がる
単純に文字を入力するスピードが上がるため、遅いタイピングに比べて作業効率が上がります。
当然、仕事を終わらせるまでの時間も短縮され、無駄な残業も減らせるでしょう。
プログラマーともなれば、膨大な量のタイピングが必要となる時もありますので、タイピングが早いか遅いかで作業効率は驚くほど変わってきます。
健康リスクが減る
ブラインドタッチを覚え、正しいフォームで正確にタイピングできるようになれば、健康にも良い効果が生まれます。
- 指や腕が疲れにくくなり、肩こりが減る
- キーボードを見なければ無駄な首の動きがなくなり、首への負担が減る
- 視線をキーボードへやったりディスプレイへやったりしなくて済むため、目が疲れない
肩こりや首の痛み、眼精疲労などはエンジニアの職業病と言えるものです。
しかし、正しいタイピングを習得することで、そんな健康リスクを減らすことができるのです。
見た目がスマート
これをメリットと呼んでいいのかは意見が分かれるかもしれませんが、素早く正確なタッチタイピングができるようになれば、「仕事がデキる人」に見えます。
人というのは、印象も大事です。
どんなにプログラミングスキルがあっても、タイピングが自己流でスピードや正確性に欠けるようですと、ネガティブに捉える人もいます。
正しいフォームでスマートにタイピングをしていれば、職場で好印象を得られるかもしれません。
間違ってもマイナスに受け取られることはないので、タッチタイピングができるようになって損をすることはあり得ません。
基本的なタイピング力を上げたい時におすすめの練習サイト
まだ基本的なタイピング自体が怪しいという方は、小学生からでも利用できるような基礎的なタイピング練習サイトを使った方がいいでしょう。
以下のような練習サイトがおすすめです。
プレイグラムタイピング
参照:https://typing.playgram.jp/
プレイグラムタイピングは、ホームポジションやタイピングの際の正しい指使いを学ぶことができる練習サイトです。
各キーを押す際の正しい指をビジュアル表示してくれるため、まったくの初心者でも利用しやすいサイトとなっています。
また、一人ひとりのタイピング履歴から苦手なキーを割り出し、重点的に出題してくれるといった機能もあるため、苦手キーを克服したい人にも最適でしょう。
タイピングコロシアム
参照:https://typingerz.com/colosseum
タイピングコロシアムは、ゲーム性の強いタイピング練習サイトで、「キーボイド」というモンスターを育てながらCPUと戦い、頂点を目指します。
タイピング力を上げつつキャラの育成を楽しめるため、ゲームが好きな人には向いている練習サイトと言えるでしょう。
タイピング初心者向けのコースもありますが、基本的にはタイピングの基礎をマスターしてからの方が楽しめる仕様になっているので、ホームポジションやブラインドタッチが身に付いてから挑戦する方がよいかもしれません。
マイタイピング
参照:https://typing.twi1.me/
マイタイピングは、学校の授業でも取り入れられているタイピング練習サイトで、初心者から上級者まで幅広く対応しています。
特徴としては、あらゆるジャンルのタイピング問題が用意されていることです。
普通に指定された言葉を打ち込んでいく問題もありながら、歌詞や、ビジネスメールといったものもあり、非常にバラエティに富んでいます。
寿司打
参照:https://sushida.net/
小学生の間で非常に人気のタイピング練習サイトです。
ちなみに、「寿司打(すしだ)」と読みます。
回転ずしをモチーフとした練習サイトで、回ってくる寿司が画面外に消えるまでに、指定のキーワードをタイピングする、というゲーム性になっています。
なお、「普通」「正確性重視」「速度必須」といったようにモードを変更することができるため、鍛えたい部分に特化して練習することも可能です。
例えばミスタイプが多いようでしたら、正確性重視のモードで練習を重ねることで、ミスタイプの少ない正確なタイピングができる力が身に付くでしょう。
プログラミングのタイピングに特化したおすすめ練習サイト
ここまでは一般的なタイピング練習サイトを紹介してきましたが、プログラミングのタイピングに特化した練習サイトもあります。
ブラインドタッチである程度のスピード&正確性のあるタイピングができるようになったら、以下のようなサイトにチャレンジしてみましょう。
Codedrill(コードドリル)
参照:https://www.code-drill.com/
Codedrill(コードドリル)は、プログラミング初心者のためのタイピング学習サービスで、実際のソースコードを繰り返しタイピングすることでプログラミングに必要なタイピングスキルを磨くことができます。
通常のタイピングと、プログラムを組むためのタイピングでは少し毛色が違うので、こうしたプログラミング専門のタイピング学習サイトでも練習をしておくとよいでしょう。
例えば、ローマ字入力をする時に「Lキー」や「Xキー」を使うことはあまりありませんが、プログラミングでは頻繁に使います。
Web系のプログラミング言語であるRubyの場合ですと、「local」・「length」・「self」・「extname」・「index」「exists」などです。
こういった入力に慣れておくためにも、Codedrillでの練習は有益でしょう。
PTYPING
参照:https://ptyping.com/
PTYPINGも、Codedrill同様にプログラミング言語をタイピングしていく練習サイトです。
主に、以下のような言語のタイピングを行うことができます。
- Python
- C言語
- C++
- Java
- PHP
- JavaScript
- jQuery
Codedrillよりもゲーム要素が強い、という点が特徴です。
まとめ
以上、プログラミングにおけるタイピングのスピード・正確性がいかに重要か、という点に始まり、タイピングを上達させるための方法、タイピングが上達した時のメリット、おすすめの練習サイトなどについて解説してきました。
タイピングは、自転車の乗り方同様、一度覚えてしまえば忘れません。
最初こそ苦労しますが、毎日のように練習していれば、一か月と経たずにブラインドタッチができるようになり、ある程度のスピードで入力できるようにもなるでしょう。
これからプログラミングを学ぼうと思っている方や、学び始めたばかりという方は、タイピングについてもしっかり身に付けるようにしてください。
- プログラミングをする上で素早く正確なタイピングは必要不可欠
- まずはホームポジションとブラインドタッチという基本から習得
- 練習サイトを使ってタイピングスキルを上達させていこう
なお、弊社が運営するプログラミングスクール「RUNTEQ(ランテック)」は、未経験からのエンジニア転職に強いスクールで、Webエンジニアの育成に特化しています。
Web業界は今も伸び続けており、Webエンジニアの需要も大変高くなっていますので、もし興味がある方は是非お気軽にご相談ください。