フリーランスから会社員に戻る人が増えている!?その真相とは?
最近、働き方のニュースで気になる話題があります。
「フリーランスから会社員に戻る人が増えている」
これはネット上の体感だけでなく、日経新聞でも取り上げられているテーマです。
フリーランスとして働いていた人が正社員に戻る動きが増えているという分析が紹介されています。
これまでフリーランスは、
- 自由に働ける
- 会社に縛られない
- 収入を伸ばしやすい
- 時間の裁量がある
といったポジティブなイメージで語られてきました。
ところが今、その価値観に変化が起きています。
重要なのは、収入がないから戻るという“失敗”のパターンだけではありません。
一定の収入を得ている人たちの中にも、会社員という選択肢を取り直す動きが見られます。
そしてこの流れは、エンジニアも例外ではありません。
フリーランス疲労とは何か
フリーランス疲労とは、単純に「稼げなくなった」という話ではありません。
収入が安定していても、こうした感覚が積み重なります。
- 常に自分で仕事を取り続ける必要がある
- すべての責任が自分にある
- 休めば収入が止まる
- 将来設計が見えにくい
自由である代わりに、すべてを自分で背負う構造。
その重さに気づいたとき、「安定」の価値が再評価されます。
では、なぜ今その疲労を感じる人が増えているのでしょうか。
ここからは、フリーランスから正社員に戻る人が増えている背景を、構造的に整理していきます。
感覚論ではなく、いくつかの要因に分けて見ていきましょう。
理由①:成長曲線の鈍化
フリーランスは基本的に「今できること」で仕事を取ります。
専門性を磨き、その領域で単価を上げていく。
これは合理的な戦略です。
しかしこの構造には副作用があります。
安定して稼げる案件があると、人はそこに時間を投下します。
慣れた領域で確実に収益を上げる方が合理的だからです。
その結果、
- スキルの横展開が起きにくい
- 新しい役割に挑戦しづらい
- 視野が広がりにくい
という状態になりやすいです。
そして、数年後にふと感じます。
「収入は増えた。でも自分はどこに向かっているのか?」
会社員であれば、役割変更や異動によって強制的に経験の幅が広がることがあります。
フリーランスは自由だからこそ、意図的に設計しなければ成長が止まりやすい。
この“成長実感の鈍化”が、回帰の大きな理由の一つです。
理由②:仲間・やりがい・関係性の不足
フリーランスは基本的に一人で戦う働き方です。
クライアントはいても、同じ目標を追う仲間ではありません。
- 仲間がほしい
- 成長実感がほしい
- やりがいがほしい
こういった理由が会社員に戻る理由として挙げられます。
お金が足りないからではなく、満たされない感覚があるから戻るということなのです。
心理学では、人間には「関係性」の欲求があるとされています。
自己決定理論では、有能感・自律性・関係性の3つが満たされるとモチベーションが高まるとされます。
フリーランスは、自律性が高く、収入が伸びれば有能感も得られます。
しかし、関係性は弱くなりやすいのです。
「稼げているのに満たされない」
この感覚が、会社員という選択肢を再び現実味のあるものにします。
回帰は、弱さではなく、価値観の変化とも言えます。
次は、もう少し現実的なリスクや生活面の話に触れていきます。
理由③:安定性とライフイベント
フリーランスは収入が高くても、「安定」とは別物です。
月100万円稼いでいても、それが来月も続く保証はありません。
さらに、社会制度との相性もあります。
- 社会保険や厚生年金の扱い
- 育休・産休の制度設計
- 傷病手当
- 住宅ローンやクレジットカードの審査
これらは収入額よりも雇用形態で判断されることが多いです。
フリーランスとして安定して稼いでいても、信用の取り扱いは会社員とは異なります。
若いうちは問題にならなくても、結婚や出産、住宅購入などのライフイベントが近づくと価値観が変わります。
「稼げるか」ではなく「守れるか」という視点です。
フリーランスは自由ですが、すべてを自分で背負う構造です。
会社員は制約がありますが、守られる仕組みもあります。
「自由の重さ」に気づいたとき、安定の価値が再評価されます。
この視点の変化が、正社員回帰につながるのです。
理由④:AIによる市場構造の変化
ここ数年で生成AIの進化により、個人でできる仕事の幅は広がりました。
かつては専門職に依頼していた仕事の一部が、AIを活用すれば一人でも回せるようになってきています。
少人数で高い生産性を出せるため、一見するとフリーランスに追い風のように見えます。
しかし、裏側では別の変化も起きています。
AIによって参入障壁が下がると、供給が増えます。
供給が増えれば、単価競争が起きやすくなります。
特に「作業」に近い領域は、コモディティ化が進む可能性があります。
これから価値が上がるのは、
- 大規模プロジェクトの統括
- 部門横断の調整
- 長期的なプロダクト戦略の設計
といった、組織の中で積み上がる経験です。
AIが進化すればするほど、「個人で完結する仕事」と「組織でしかできない仕事」の差が明確になる可能性があります。
この変化もまた、会社員という選択肢を再評価させる要因になります。
未経験からフリーランスエンジニアを目指すリスク
ここまでの流れを踏まえると、エンジニアも同様、未経験からいきなりフリーランスを目指すことのリスクが見えてきます。
フリーランスは基本的に即戦力前提です。
- 実務経験が浅い
- レビュー文化を知らない
- チーム開発の作法を経験していない
この状態で市場に立つと、消耗しやすいです。
結果として、早い段階でフリーランス疲労を感じる可能性があります。
まずはエンジニア転職という選択
将来フリーランスを目指すこと自体は悪い選択ではありません。
しかし順番があります。
まずは正社員としてエンジニア転職し、実務経験を積む。
その上で副業や業務委託に挑戦する。
この順番であれば、
- 実務経験が資産になる
- 成長機会が増える
- 独立後の単価が上がりやすい
- 長期的に自由を維持しやすい
遠回りに見えて、実は最も堅実なルートです。
まとめ
フリーランスから正社員に戻る人が増えている背景には、
- 成長曲線の鈍化
- 関係性の不足
- 安定性への再評価
- AIによる市場変化
といった複合的な理由があります。
これは「フリーランスが失敗だった」という話ではありません。
むしろ、成功していても働き方を見直す人が増えているという点が重要です。
そしてこの流れは、エンジニアも例外ではありません。
だからこそ、未経験からエンジニアを目指す場合は、いきなりフリーランスをゴールにするのではなく、まずは正社員として経験を積み、市場価値を高めていくことが現実的な選択になります。
焦って独立を狙うより、土台を作った上で選べる状態になる方が、結果的に長く自由に働ける可能性は高くなります。
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