「なんとなくエンジニアに英語が必要な気がする…」
「エンジニアで英語を学ぶとどんなメリットがあるのだろうか…」
これからエンジニアを目指す方や駆け出しエンジニアの方は、GA4の
技術力だけを磨く場合に比べて、大きく差をつけることができる可能性があります。
そこでこの記事では、エンジニアにとって英語力が必要なのかについてや、エンジニアが英語力を高めるメリットなどについて詳しく解説していきます。
「エンジニアに英語力なんて必要ない」と思っている方は、是非最後までご覧いただき、本当に英語力が不要かどうかをご確認ください。
エンジニアに英語力は必要?
未経験からエンジニア転職を目指す上ではそれほど必要にならないが、エンジニアになった後に市場価値を上げるためにはマスターしておくべきです。
その理由は様々ですが、主なものとしては以下の通りです。
- 英語のドキュメントを読めるようになることで知識吸収の幅が広がる
- 外国人エンジニアとも円滑にコミュニケーションが取れる
- 海外でエンジニアとして働くことも可能になる
英語をマスターしておくことで、これだけのメリットを享受できることになります。
詳細については、次の項目にて詳しく解説していきます。
エンジニアが英語力を高めるメリット
エンジニアが英語力を高めることで、いくつものメリットを得ることができます。
この項目では、英語ができるエンジニアが受けることのできる恩恵について詳しく紹介していきます。
英語のドキュメントが読める
開発に役立つ最新技術が登場した際には、多くの場合英語によるドキュメントで発表されます。
しかし、当然ながら英語が読めなければ、リリースされた情報について理解することができません。
翻訳ソフトを使うという手もありますが、ただ翻訳された文面を読むのと、英語力がある人がドキュメントの内容を読むのとでは雲泥の差があります。
翻訳機能を使うだけでは、とても細かなニュアンスまでは読み取れないでしょう。
最新情報だけに限らず、調べたい内容によっては、英語ドキュメントしか存在しないというケースもあります。
あまりメジャーではない言語やフレームワークについて調べようとしても、日本語ドキュメントがなく、情報を得られないということもあるのです。
こうした事態を避けるためにも、最低限の英語力を身に付けておくことには大きなメリットがあります。
外国人エンジニアと円滑にコミュニケーションできる
最近では、開発現場に外国人のエンジニアがいるということも少なくありません。
しかし、彼らはプログラミングスキルが高くとも、日本語にはまだあまり慣れておらず、日本人エンジニアと正確なコミュニケーションが取れない場合があります。
そんな時に、外国人エンジニアたちと意思疎通ができる程度の英語力を持っていれば、開発チーム内での橋渡し役となり、支障なく開発業務を進めることに貢献できるでしょう。
こうした人材は貴重なので、会社側も重宝してくれるはずです。
海外企業で働くことも可能になる
「多少英語ができる」というレベルに収まらず、英語での日常会話まで可能になれば、エンジニアとして海外企業に就職するということも可能です。
英語力だけでなくエンジニアとしてのスキルも高いものがあれば、GAFAMが集まるシリコンバレーで働く、といったことでも夢ではありません。
シリコンバレーでなくとも、国際的にIT企業が集まるような有名な都市で働くこともできるので、海外志向の強いエンジニアならば是非とも高いレベルの英語力を身に付けておくべきでしょう。
オフショア開発を行う企業で重宝される
オフショア開発とは、国内よりもコストのかからない海外企業などへ開発業務を委託することです。
委託先の国としては、インドや東南アジア諸国が多いですが、ビジネスの際に用いる言語は英語なので、英語力があれば現地のエンジニアたちと直接コミュニケーションを取ることが可能です。
通訳を介してやりとりすることもできますが、技術的な部分に関して正確に相手へ伝わるか、またこちら側も正確に受け取れるか、という点に不安が残ります。
その点、技術面を理解しているエンジニアが英語力を身に付ければ、ミスコミュニケーションを避けられるため、オフショア開発を行う企業で存在感を増すことができるでしょう。
転職が有利になる
プログラミングスキルに加えて英語力も身に付けているエンジニアは、転職市場においても価値ある人材だと判断され、有利に立ち回ることができます。
前述の通り、英語ドキュメントが読めれば最新情報にいち早く触れることができますし、外国人エンジニアたちとのコミュニケーションも円滑になります。
スキルの幅を広げたりマネジメントスキルについて学んだりすることも、エンジニアとしての人材価値を高める方法ですが、英語力を身に付けるというのも人材価値を高める一つの選択肢ですので、語学習得に興味のある方は是非検討してみてはいかがでしょうか。
エンジニアに必要となる英語力のレベル
ここまでの解説で、エンジニアが英語力を身に付けるメリットについては伝わったかと思われます。
それでは、どの程度の英語力を身に付ければ仕事に役立つのでしょうか?
この項目では、習得すべき英語レベルの目安について紹介していきます。
英検ならば理想は2級
英語ドキュメントの概要をなんとなく掴む程度でしたら、英検3級レベルでも可能かもしれません。
しかし、よりしっかりと英語ドキュメントの内容を把握したり、英語である程度会話ができたりするには、英検2級を目指すべきでしょう。
また、履歴書で評価されるのも英検2級からとなるのが一般的です。
なお、「級」によるざっくりとした特徴は以下の通りです。
級
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特徴
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5級
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■英語の基礎中の基礎
■録音形式のスピーキングテストも受験可能 ■面接はなし |
4級
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■5級より難易度は上がるがまだ基礎レベル
■録音形式のスピーキングテストも受験可能 ■面接はなし |
3級
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■3級以降は面接での英会話が加わる
■高校入試に必要となるレベル ■海外の文化などについても扱われる |
準2級
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■高校卒業段階の英語レベルが求められる
■教育や科学などを題材とした長文穴埋め問題が加わる ■選択肢は限られるものの、海外留学が可能になる |
2級
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■大学入試レベル
■ライティングが加わる ■ほぼ制限なしで海外留学が可能になる |
準1級
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■2級から大きくレベルが上がる
■エッセイ形式の実践的な英作文が求められる |
1級
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■英検の最高峰
■特定の資格試験において英語関係のテストが免除される |
TOEICならば最低600点以上
英語関連の試験としてはTOEICも有名ですが、履歴書に書ける最低限の点数が600点と言われているため、TOEICならば600点以上を最低ラインに設定するとよいでしょう。
ただし、600点台ですと日常会話で要点が理解できる程度ですので、可能ならばさらに上のスコアを目指してみてください。
700点以上ですと、ビジネス上の意思疎通ができるとされているので、700点を目標とするのがよいでしょう。
点数
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レベル
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400点~500点
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中学英語レベル
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500点~600点
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高校英語レベル
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600点~700点
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簡単な英会話は可能
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700点~800点
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ビジネス上の意思疎通が可能
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800点~900点
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英語での読み書きや英会話について問題なく実践できる
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900点以上
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英語を流暢に話し、ネイティブな人たちの会話も理解できる
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エンジニアが英語力を高めるための勉強法
エンジニアが英語力を高めるための勉強法としては、主に以下のような方法があります。
- 書籍で学ぶ
- YouTube動画を活用する
- 英語学習アプリを使う
- 字幕なしで洋画を観る
- 英会話スクールに通う
- 英語を話せる友人や知人をつくる
書籍で学ぶ
基礎的な英語力が足りていない人は、書籍で基本から体系的に学ぶのがよいでしょう。
英語初心者向けの書籍を購入することで、まずはどこから学習を開始し、どういう流れで進めていくのがよいのかがわかります。
ポイントとしては、「自分のレベルに合わせて適切な本を購入する」という点です。
大学受験の際にある程度英語を勉強したという方ならば、基礎的な文法から入るのは簡単すぎますし、英語について勉強したことがない方がいきなり発展的な内容から始まる本を買ってもついていけません。
レベルとしては、「やや難しいと感じる」程度がおすすめです。
YouTube動画を活用する
YouTubeには教育関連の動画も数多くアップされており、その中には英語に関する質の高い教育動画をアップしているチャンネルも存在します。
苦手な部分がはっきりしている場合は、書籍よりも、YouTubeで自分にマッチした動画を探してピンポイントで強化していく方が効率的かもしれません。
例えば、「単語を多く知っているし英文法も理解しているのでリーディングは問題ないが、ヒアリングが苦手」という方ならば、YouTubeで「英語 ヒアリング コツ」といったようなキーワードで検索することで、英語のヒアリングを上達させるための動画を見つけることができます。
活字よりも動画の方が視覚的にわかりやすい、という方もいらっしゃると思いますので、動画の方が頭に入るタイプでしたら、動画をメインに学習していくのも有効です。
英語学習アプリを使う
英語を学ぶことができるアプリを利用する、という方法もあります。
アプリでの学習ならば、スマホ一つあればどこでも行うことができるため、通勤時や待ち時間などのスキマ時間を使って効率よく学習を進められます。
無料アプリもたくさんありますので、最初はわざわざ課金することもないでしょう。
GooglePlayやAppStoreで評価の高い無料英語アプリをいくつか入れてみて、肌に合うものを探してみてください。
字幕なしで洋画を観る
書籍や動画やアプリなどを使って英語の基礎を固めた後は、洋画を字幕なしで観る、という方法を是非試してください。
書籍等で学んだ英語は、あくまで机上の知識であり、日常生活やビジネスでいきなり使うことは困難です。
しかし、映画の中では、活きた英語が使われています。
実際にコミュニケーションツールとして使用されている英会話を耳にすることで、実践的な英語力が育つことでしょう。
注意点としては、基礎ができていないうちからいきなり字幕なしの洋画を観てもあまり効果がない、ということです。
もちろん、まったく意味がないわけではありませんが、効果を感じられるまで時間がかかるでしょうし、何より物語の内容がわからない映画を見続けるのは苦痛なので継続しづらいです。
字幕なしの洋画で英語力を鍛えるのは、基礎固めが完了してからにしましょう。
英会話スクールに通う
自発的に英語を学ぶのが難しいと感じている方は、英会話スクールに通うのもおすすめです。
スクールに入ってしまえば、半強制的に勉強せざるを得ません。
「毎週何曜日の何時から」といった形でスケジュールが組まれることが多いので、何か特別な理由がない限りは行かなければなりませんし、何よりお金を払っているので真剣に学習しないともったいないです。
そういった強制力が働くため、お金がかかるというデメリットがある反面、学習を継続しやすいというメリットを得られます。
英語を話せる友人や知人をつくる
英語力上達の一番の近道は、英語がペラペラな日本人や、英語を母国語としたネイティブな方と知り合いになって、普段から当たり前のように英語で会話することです。
勉強という感覚がないので「やめたい」「つらい」と感じることはありませんし、コミュニケーションとして英語を使うため自然と成長できます。
とはいえ、毎日のように英語で会話できる人を見つけるのは困難な人もいるでしょう。
そういった場合は、英会話コミュニティを探して参加するという方法もあります。
「doorkeeper」や「こくちーずプロ」といった勉強会やコミュニティを探せるサイトを利用すると、同じく英語力を高めたいと思っている人たちと出会えるので、是非利用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
以上、エンジニアが英語力を高めるメリットや、具体的な勉強方法などについて解説してきました。
エンジニアとしてやっていく以上、武器は多ければ多い方がいいです。
したがって、プログラミングスキルに限らず、仕事に役立つスキルについてはなるべく多く身に付けておいた方がよいでしょう。
英語に興味がある方や、語学習得が苦ではない方ならば、是非積極的に英語力を上げていくことをおすすめします。
- エンジニアが英語力を身に付けると、活躍の場が増え人材価値が上がる
- ビジネスで役立つ英語力の目安は、英検なら2級、TOEICなら700点以上
- 英語を学ぶための方法はいろいろあるので、本記事を参考に自分に適した方法を選択すべき