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【Railsチュートリアルは挫折しやすい?】初心者でも挫折しない学習方法

Ruby on Rails

「初心者がRailsチュートリアルを始めても、途中で挫折する人が多い」

ネット上に飛び交うこういった意見を目にしてしまい、Railsチュートリアルによる学習を始めることに躊躇している方も多いと思われます。

確かに、初心者の状態から何の準備もなくいきなりRailsチュートリアルを始めてしまえば、挫折してしまう可能性は高いかもしれません。
しかし、学習の進め方を間違わなければやり通すことも十分可能となっています。

そこでこの記事では、以下のような点について詳細に解説していきます。

  • Railsチュートリアルはなぜ挫折率が高いのか
  • 途中で挫折しないために必要な下準備
  • Railsチュートリアルをやり通すための学習方法

Railsチュートリアルとは?

Railsチュートリアル

Railsチュートリアルとは、全14章から成る、Ruby on Railsを学ぶには欠かせない中級者向けのオンライン学習教材です。
学習は、TwitterのようなWebアプリケーション開発を通して進めていきます。

Ralisチュートリアルの特徴

質が高い上にボリュームが非常に多く、チュートリアルをやり通すことで本格的なアプリ開発をすることができる点が大きな特徴です。

また、テストやデプロイといった、無料教材ではまず学べないような発展的な部分まで学習することが可能となっており、未経験者がエンジニアを目指して勉強するのに最適な教材となっています。

なお、無料なのは「Rails5.1」までであり、最新バージョンの「Rails6.0」は有料です。(月額980円)
しかし、無料版でも学習効果は充分なので、「Rails5.1」を選択しても問題ないでしょう。

「学習内容」と「身に付くこと」

Railsチュートリアルの内容は以下の通りです。

第1章 ゼロからデプロイまで
第2章 Toyアプリケーション
第3章 ほぼ静的なページの作成
第4章 Rails風味のRuby
第5章 レイアウトを作成する
第6章 ユーザーのモデルを作成する
第7章 ユーザー登録
第8章 基本的なログイン機構
第9章 発展的なログイン機構
第10章 ユーザーの更新・表示・削除
第11章 アカウントの有効化
第12章 パスワードの再設定
第13章 ユーザーのマイクロポスト
第14章 ユーザーをフォローする

■引用:Ruby on Rails チュートリアル 目次

このチュートリアルをやり切ることで、以下のようなことを身に付けることができます。

  • Railsでの開発環境の構築
  • ユーザー登録機能やログイン機能などの実装
  • ハッキング対策
  • リファクタリング(コード改善)

初心者がRailsチュートリアルで挫折しやすい理由

Railsチュートリアル

「プログラミング初心者がRailsチュートリアルを始めても、挫折してしまう可能性が高い」

ネット上では、こういった意見が非常に多く見られます。

では、なぜこのような意見が多いのでしょうか?
その理由について解説します。

中級者レベルの内容となっている

Railsチュートリアルは決して簡単な内容ではなく、エンジニアとして働くための基礎を固めることができる本格的な教材となっています。

そのため難易度は「プログラミング中級者レベル」であり、実際のアプリ開発に必要となる実践的な知識や技術(テスト・セキュリティ関連・デプロイなど)が盛り込まれているため、初心者がいきなり取り組むにはやや敷居が高い教材です。

特に9章からは一段階レベルが上がるため、ここで挫折してしまうという人も多いようです。

解説が簡易的

前述の通りRailsチュートリアルは中級者レベルを対象としており、ある程度知識があることを前提に解説が進められるので、コードに対する説明が簡素であることが多いです。

よって、初心者にとっては「よく意味がわからない」という部分も頻出してしまい、都度都度、他の教材で復習したりネットで補足情報を探したりしながら理解していく必要があります。

情報量が膨大

Railsチュートリアルは情報量が豊富であり、覚えること・やることも膨大です。

その圧倒的なボリュームこそが教材としてのクオリティを高めているわけですが、初心者からするとあまりの情報量に途中で付いていけなくなってしまうことがあります。

専門用語が多い

チュートリアル内に登場する用語には、専門的なものが多いです。
章が進むほど、その傾向は強くなります。

プログラミング初心者が手始めに利用することで有名な「Progate」という教材では、難しい用語に対してわかりやすい解説があります。

しかしRailsチュートリアルにはそういった解説はなく、淡々と専門用語が並べられるため、わからない場合は一つ一つ調べながら進んでいかなくてはなりません。

デプロイ時のエラー多発

デプロイとは、Web上にアプリケーションを公開してユーザーが利用できる状態にすることです。
Railsチュートリアルの場合で言うと、開発したアプリケーションをHerokuというサーバーに配置する、という作業のことを指します。

このデプロイ時にエラーが多発し、なかなか先へ進めないということがあります。
エラーの多くは環境依存となるため原因は様々であり、エラー発生のたびに一つ一つ手探りで原因を見つけ、解決していくしかありません。

Railsチュートリアルで挫折しないための準備

Railsチュートリアル

これまで説明してきた通り、初心者にとっては挫折しやすい教材であるRailsチュートリアルですが、きちんと下準備を整えておけば挫折せずにやり通せる確率が高くなります。

いきなりRailsチュートリアルを始めようとせず、まずは以下のような準備から取り掛かってください。

最低限の基礎知識を学んでおく

Railsチュートリアルは中級者向けの教材であるため、未経験の状態からスタートしてもやり通すことは困難です。

従って、まずは「Progate」「ドットインストール」という初心者向け教材で最低限の基礎知識を身に付けておくようにしましょう。

Progateでの学習

Progateとは、元東大生たちが作り上げたプログラミング初心者向けのオンラインサービスで、100か国以上の国で提供されており、ユーザー数は200万人を超えています。

とにかく初心者目線で教材が作成されているため、取っ付きやすさは他の学習サイトよりも抜きん出ています。

無料でも利用できますが、無料版ですと学べる内容が少ないので、有料版の「Ruby」と「Ruby on Rails」のコースを選択して勉強を始めるのがRails学習の第一歩となります。

ドットインストールでの学習

ドットインストールとは、動画でプログラミングを学べるオンライン学習サイトです。

Progate同様に無料でも利用できますが、受講できる動画が少ないため、できれば有料登録しておいた方がよいです。

ドットインストールでは、Progateで学びきれなかった部分の補足や、理解度が足りていない部分の強化を図る、という形で進めるのがベストでしょう。

おすすめなのは、以下の動画レッスンをすべて受講することです。

  • Ruby入門(全26回)
  • Ruby on Rails 5入門(全28回)
  • UNIXコマンド入門(全28回)
  • git入門(全22回)
  • MySQL入門 基礎編(全27回)

何周もする覚悟で臨む

こちらは、技術や知識ではなく「精神面」での準備です。

Progateとドットインストールで最低限必要な知識を身に付けたら、次はRailsチュートリアルに臨むための正しい心構えを持つことが重要です。

繰り返しお伝えしているように、Railsチュートリアルは難易度が高めとなっているため、プログラミングに関する基礎的な知識を学んだだけの状態では理解できない内容も多いです。

そのため、1章ごとに完璧に理解してから先へ進もうという考えでは、高確率で挫折してしまいます。

従って、Railsチュートリアルでの学習を始める前に、以下の点についてしっかりと留意しておいてください。

  • 学習序盤では理解できないことがあって当然
  • 1周目からコードの意味を完全に知ろうとする必要はない
  • 3周を目安にする

特に、「3周を目安にする」というのは大事です。

チュートリアルを1周しただけで完璧に理解できる人は少ないです。
最初から3周前後するつもりでいれば、わからないことがあっても必要以上に焦りを感じることもなくなるでしょう。

Railsチュートリアルをやり切るための正しい学習方法

学習方法

初心者にとっては完走することが困難と言われるRailsチュートリアルですが、これまでの下準備に加え、以下のような「3周を前提とした進め方」をすれば挫折することなく続けられるでしょう。

Railsチュートリアルで最も重要なのは、途中で挫折しないことです。

1周目:まずは全体像を掴む

Railsチュートリアルは全部で14章ある上、章ごとの内容も非常にボリュームがあります。
そのため、1章ずつ丁寧にこなしていこうとすると途中で心が折れてしまう可能性が高いです。

しかし3周を目途に学習していくことが前提ですから、いきなりすべてを理解しようとせず、「1周目は全体像を掴めればいい」といった程度の意識で問題ありません。

  • 大まかな開発工程の把握
  • 今の自分の理解度
  • 今後どのようなことを学ぶのか
  • 得意なところと苦手なところの洗い出し

こういったあたりを知ることができれば十分です。
演習問題はすべて飛ばし、意味を考えながら書き写す作業、写経をしていきます。

どうしても理解できない部分は気にせず進めましょう!

わからないことや気付いたこと、後々しっかり調べたいことについてはしっかりメモしておき、今後に備えておくようにしましょう。

プログラミングを勉強する上で写経は非常に有効です。上達しやすい効率の良い写経法について以下の記事で詳しく解説しています。

2周目:とにかく開発を進める

1周目を終えたら、2周目からはチュートリアルに沿って開発を進めていきます。

当然コードも入力していくわけですが、この段階ではまだコードの意味をすべて理解する必要はありません。
とにかくひたすら写してください。

じっくりと時間をかけるのは3周目でいいので、まずはスピードを意識してとにかく開発完了を目指します。

大事なのは、「とりあえず動くもの完成させること」です。
どういう形であれ、自分で作ったものがちゃんと動くという事実は自信に繋がりますし、より理解を深めていこうというモチベーションにもなります。

なお2周目も、1周目と同様に、わからないことや気付いたことなどについてしっかりメモを取るようにしておきましょう。

3周目:時間をかけて開発する

ここから、いよいよ完璧な理解を目指してじっくりと進めていく段階となります。

2周してきた中で、自分の苦手な部分や理解できない部分が浮き彫りになっているはずですので、ネット検索や質問サイト、本やオンライン教材を活用して時間をかけて解決していきます。

また、Railsチュートリアルの解説の内容がわかりにくい場合は、Railsチュートリアルで販売されている動画教材を購入するというのも有効です。
テキストよりも詳しく解説されているので、特に初心者にとっては大いに役立ちます。

3周目は、わからないところをスルーせず1章ごとに着実にクリアしていく形で進めていき、コードの意味を理解した上での開発を行うことを心掛けてください。

学習を進める際のコツ

1周目と2周目では、理解できない部分についてメモを残しておくべきだとお伝えしましたが、最もよいのは、エンジニアたちが知識を記録したり共有したりできるサービスである「Qiita」に備忘録として残していく方法です。

Web上で公開されるものなので、ただ個人的にメモとして残すのとは違って「自分は何がわからないのか」を正確に書こうと意識するでしょうし、他の人からアドバイスをもらえることもあるかもしれません。

せっかくメモを残すのならば、誰もが閲覧できるWeb上に残すのが一番です。

まとめ

まとめ

Rubyを扱うWebエンジニアを目指すならば、切っても切り離せないフレームワークであるのがRuby on Railsです。
その学習教材としてRailsチュートリアルが最適であることは間違いありません。

挫折率が高いとはいえ、正しい学習の進め方を意識することで、きっと最後までやり切れるはずです。

今回の記事のまとめ
  • Railsチュートリアルは確かに挫折率が高いが、進め方によって完走しやすくなる
  • 1周目で完全に理解しようとせず、3周を目安にする
  • 1周目は全体像の把握、2周目はとりあえず動くものを作る、3周目でとことん理解を深める