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メタバースとは?メリット・デメリットやVRとの違いをわかりやすく解説

「最近よく聞くメタバースって何のこと?」
「メタバースのメリットやデメリットを知りたい」

「メタバース」や「VR」というフレーズは、日常的に聞く機会が増えているかもしれません。

しかし、メタバースの具体的な内容やそのメリット・デメリット、さらにはVRとどう違うのか、などといった違いを明確に把握している人は多くはないでしょう。

そこでこの記事では、メタバースによるプラスの側面はもちろん、具体的な事例を通して将来的にどのような影響を与えるのかを、誰でも分かりやすい言葉で丁寧に解説します。

メタバースやNFTなど、最新のIT業界に興味がある方々にとって、参考になる情報が多いと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

メタバースとは何か?

メタバースの理解を、以下の3つの観点から進めていきましょう。

メタバースについて理解するための観点
  • メタバースとは
  • メタバースの歴史
  • メタバースが注目されている理由

メタバースを理解することで、新たなデジタルトレンドを先取りし、将来のビジネスチャンスをつかむことが可能となります。
それぞれの観点について、具体的に説明していきます。

メタバースとは

メタバースとは、実世界を模倣したり、全く新しい世界を創造したりするデジタル空間を指します。

現実世界と同じような仮想空間の中で、自分自身を表すキャラクター「アバター」を使って、他のユーザーと交流する楽しみを味わえます。

例えば、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)を利用したゲームやエンターテイメントだけでなく、オンラインでの学習、ビジネスでのミーティング、さらには不動産取引など、様々な活用方法が考えられます。

具体的には、Facebookが提唱するメタバース戦略では、ユーザーが自由にデジタルアバターとして行動し、社交活動を楽しむことが可能となる予定です。

これにより、リアルとデジタルが融合した新たな生活の形が生まれ、人々の生活や社会そのものが大きく変わることが期待されています。

メタバースの歴史

メタバースの歴史は、長い時間をかけて形成され、そのルーツは現代のテクノロジーよりも遥か昔にさかのぼります。

1980年代にニール・スティーヴンソンの小説「スノウ・クラッシュ」で初めてメタバースの概念が描かれました。
その後、2003年には仮想世界「セカンドライフ」が登場し、ユーザーが自分のアバターを作成し、不動産を購入し、仮想空間で生活を送ることが可能となりました。

そして最近では、Facebookが社名を「Meta」に変更し、メタバース実現に向けての野心的なビジョンを示すなど、メタバースはより具体的な形となってきています。

このような経緯を通じて、メタバースは単なる空想の産物から、現実のテクノロジーと結びついて、私たちの生活に影響を与える存在へと進化していったのです。

メタバースが注目されている理由

メタバースが注目を浴びている理由は、その革新的な可能性と、新たなビジネスチャンスによるものです。

これは、テクノロジーの進歩により体験できる世界が大幅に拡大し、新たな価値創造が可能になったからです。

具体的には、ロブロックスやフォートナイトのようなオンラインゲームが提供するバーチャル世界で、ユーザーが独自のアバターを作成し、コミュニケーションを取る様子や、NFT(非代替性トークン)のような新たなデジタルアセットが作成・取引される様子などが挙げられます。

これらはメタバースの可能性を具現化しており、こうしたデジタル空間での体験やビジネスチャンスが増えることにより、メタバースが注目を集めています。

メタバースとVRの違い

メタバースとVRは、似ているように感じますが、提供する体験に本質的な違いがあります。

VR(Virtual Reality)は、ユーザーに対して現実世界とはまったく異なる仮想的な体験を提供します。
ヘッドセットを装着することで、360度の立体映像と音で体験できる世界が広がります。

一方メタバースは、現実世界と仮想世界が混在し、連携する全く新しい概念です。

単なるVRのような体験以上に、人々が互いにコミュニケーションを取り、仮想的な商品やサービスを交換できる社会的な空間を指します。
したがって、VRが単独での体験を重視するのに対し、メタバースは人々が集まって交流する仮想社会とも言えるのです。

メタバースのメリット

メタバースの魅力とは何かを理解するために、その主要なメリットを、4つの視点から見ていきます。

メタバースのメリット
  • 世界中の人とオンラインでのコミュニケーションが可能
  • 仮想空間で非日常を楽しめる
  • ビジネスに活用できる
  • NFTと親和性が高い

これらのメリットを詳しく見ていくことで、メタバースがどのように私たちの生活やビジネスに影響を与えるのか、そしてその可能性をどのように掴むべきなのかを理解できるでしょう。
上から順番に、1つずつ確認していきます。

世界中の人とオンラインでのコミュニケーションが可能

メタバースは、世界中の人々とオンラインでコミュニケーションをとる機会を提供してくれます。
なぜならメタバースは、物理的な場所や時間帯などの制限に左右されず、個々のユーザーが自由に参加できる仮想的な空間を作り出すためです。

加えて、いつでもどこでもアバターを使用して、リアルタイムのオンラインコミュニケーションを取ることが可能です。

具体的な例としては、ソーシャルVRプラットフォームの「VRChat」があります。
ユーザーは自分のアバターを作成し、全世界の他のユーザーと、共有の仮想空間で交流することができます。

言語、文化、地理的な制約を越えて、様々な人々との新しい形の交流を実現しています。

仮想空間で非日常を楽しめる

メタバースは仮想空間であるため、非日常を体験することができます。
現実ではあり得ないような体験や、自由度の高さから、ユーザーの創造性を刺激します。

具体例として、人気ゲーム「Minecraft(マインクラフト)」は、一種のメタバースと見ることができ、プレイヤーは自分だけの世界を創造し、自由に構築したり、探索したりすることができます。

このように、現実世界では経験できない非日常を体験することが、メタバースの楽しみの1つです。

ビジネスに活用できる

メタバースは、ビジネスチャンスの1つとしても、取り上げられることがあります。
広大な仮想空間で創造力を無制限に発揮できるため、多くのユーザーと深く交流できる環境が整っているのです。

具体的には、メタバースは商品やサービスの紹介、ユーザーとの直接的なコミュニケーションの場として活用されています。

例えばEpic Gamesが開発・運営している「Fortnite(フォートナイト)」は、メタバースをコンサートの会場として使い、有名アーティストのライブイベントを開催し、数百万人規模での視聴者を集めることに成功しました。

また教育分野では、VRを用いた授業などが行われ、実際その場にいるかのようなリアリティのある体験もできます。
これらの例からも、メタバースがビジネスに活用できる可能性を持っていることがわかります。

NFTと親和性が高い

メタバースは、NFTとの親和性が高いというメリットがあります。
NFTとは(Non-Fungible Token)の略称で、代替が不可能なデジタルアイテムのことをいいます。

NFTを用いることで、メタバース内の仮想のアイテムや土地なども個別に所有し、それを売買することが可能になります。

具体的な例としては、ゲーム内でのアイテム取引や、デジタルアートの売買などがあります。

例えば、アーティストが作成したデジタルアートをNFTとして販売し、購入者はその所有権をブロックチェーン上で証明できます。
これにより、メタバース内での仮想のアイテムや土地の売買が可能になり、新たなビジネスの可能性を生み出しています。

これらの事例から、メタバースとNFTの組み合わせにより、新たなビジネスチャンスが生まれるということが伝わるでしょう。

メタバースのデメリット

メタバースは数々の可能性を秘めていますが、一方で注意すべき点も存在します。

メタバースのデメリット
  • なりすましや乗っ取りの被害に遭う可能性がある
  • 個人情報漏洩の恐れがある
  • 仮想空間への依存リスク

順番に解説していきます。

なりすましや乗っ取りの被害に遭う可能性がある

メタバースを利用する際のデメリットとして、なりすましやアカウントの乗っ取りといったトラブルに遭う可能性があるということです。

なぜなら、メタバース内でのアカウント管理やセキュリティ対策が、まだ完全には確立されておらず、完全に不正行為を防げるとは限らないからです。

実際、仮想空間での不正アクセスや、詐欺行為が増えているという報告があります。

アバターを使ったなりすましにより、他人のアカウントを偽装した不正アクセスが行われ、重要なデータが盗まれるといったケースも存在するのです。

こういった事例から、メタバースを安全に利用するためには、適切なセキュリティ対策と、デジタルリテラシーの向上が必要であることが理解できます。

個人情報漏洩の恐れがある

メタバースのデメリットとして、個人情報漏洩のリスクもあります。
メタバースは、デジタルな空間での活動が主となるため、その活動データが不正に利用される可能性があるからです。

具体例として、ユーザーの行動データや個人情報が、第三者(サードパーティ)によって不適切にアクセスされ、利用される事例が見られます。

ここでいうサードパーティとは、ユーザーやメタバースのプロバイダーとは異なる外部の人や組織のことを指します。

これにより、ユーザーのプライバシーを脅かし、身に覚えのない請求が来るなどの経済的な被害をもたらす可能性があります。

これらのリスクから、メタバースを利用する際は、個人情報の管理に十分な注意が必要であると言えます。

仮想空間への依存リスク

メタバースのデメリットとして、仮想空間への依存リスクがあることも覚えておきましょう。

メタバースが非常に魅力的で現実逃避しやすい空間であるため、利用者が過度に没入してしまい、現実の生活をおろそかにしてしまう可能性があるからです。

その結果、長時間のゲーム利用で睡眠不足や健康問題を引き起こすことや、仕事・学校・家族との関係性が疎遠になるといったことがあります。

これらの事例から、メタバースは適切に利用しながら、依存しすぎないようにコントロールすることが重要です。

メタバースを活用している具体例

メタバースの実用化は既に始まっており、多くの企業やサービスが、その可能性を引き出しています。

メタバースを活用している具体例
  • Minecraft(マインクラフト)
  • Fortnite(フォートナイト)
  • Roblox(ロブロックス)
  • The Sandbox(ザ・サンドボックス)
  • Horizon Workrooms(ホライゾン・ワークルームズ)

これらの事例を通じて、メタバースの可能性やその活用方法について、深く理解することができるでしょう。

Minecraft(マインクラフト)

マインクラフトは、自由にブロックを配置し、自分だけの世界を創造することが可能なゲームです。

このゲームの魅力は、無限の創造性と表現力を持ち、プレイヤーの思考力や問題解決能力を育てる点にあります。

メタバースの活用例としては、プレイヤーが自分自身の空間を作り、他のプレイヤーと共有することが可能であり、仮想の社会やコミュニティを形成することができます。

また、学習ツールとして教育現場で利用される例もあり、歴史の授業で歴史的建造物を再現するなど、教材としての活用も見られます。

このように、マインクラフトは、教育とエンターテイメントが融合したメタバースの一例と言えます。

Fortnite(フォートナイト)

メタバースの具体的な使用例として、「Fortnite(フォートナイト)」も有名です。
フォートナイトは、多人数参加型のバトルロイヤルゲームで、独特のゲームシステムと、絶えず更新されるコンテンツが魅力です。

プレイヤーは他の参加者と競い合い、最後の1人になるまで生き残ることを目指します。

メタバースとしての活用面では、フォートナイトは単なるゲームを超え、一種のデジタル社会空間となっています。

プレイヤーは、仮想世界内で友達とコミュニケーションを取り、新しい人々と出会うことができます。

さらには、リアルの音楽コンサートや、映画のプレミア上映など、さまざまなイベントが仮想空間で開催されるなど、エンターテイメントの新たな舞台ともなっています。

フォートナイトは、ゲームだけでなく社会的な交流やエンターテイメントの提供というメタバースの可能性を広げています。

Roblox(ロブロックス)

メタバースの具体的な事例として「Roblox(ロブロックス)」も挙げられます。
ロブロックスは、ユーザーが自分だけの仮想空間を作り、他のユーザーと共有するオンラインゲーミングプラットフォームです。

魅力は、そのユーザー主導のコンテンツ制作にあり、オリジナルのゲームを制作することができることです。

また、公式のバーチャルワールドとして、サンリオとコラボした「マイ・ハローキティ・カフェ」では、訪問回数が1億7,000万回となっています。

メタバースとしてのロブロックスは、ユーザーが自分自身の世界を構築し、他の人々と共有し、それを通じて独自のコミュニティを形成するという可能性を広げています。

さらに、ユーザーが自分で作ったコンテンツから収益を得ることもできます。

ロブロックスは、個々のユーザーが自由に作品を作り、それを他の人と共有することでコミュニティを形成するという、メタバースの特徴を具体的に示しています。

The Sandbox(ザ・サンドボックス)

ザ・サンドボックスは、イーサリアムのブロックチェーン技術を用いて作られたユーザー主導のコンテンツプラットフォームです。

ユーザーはゲーム内で自由に土地を購入し、自分だけの世界を築き上げることが可能です。

また、ユーザーが作成したアイテムはNFT(非代替性トークン)として売買でき、リアルな経済活動を仮想空間内で行うことができます。

このようにザ・サンドボックスでは、メタバースの可能性を具体化し、個々の創造力を最大限に活用した新たな仮想経済を構築しています。

Horizon Workrooms(ホライゾン・ワークルームズ)

ホライゾン・ワークルームズは、仮想現実(VR)を活用した新しい形のオンライン会議スペースで、Meta社(旧Facebook社)が開発したVR会議システムです。
その魅力は、遠隔でもまるで同じ部屋にいるかのような体験ができる点にあります。

ここでのメタバースの活用は、対話や共同作業、チームでのミーティングなど、社会的なつながりをオンラインの空間内で再現することに重点を置いています。

ユーザーはアバターとして仮想空間内に存在し、手の動きや表情まで再現され、自然なコミュニケーションを取ることが可能です。

また、ホワイトボードを使ったブレインストーミングや、共有デスクトップによるプレゼンテーションなど、リアルの会議の要素を多く取り入れています。

このようにホライゾン・ワークルームズは、仮想空間でのコラボレーションとリアルタイムのコミュニケーションを実現し、メタバースがビジネスシーンにも応用可能であることを示しています。

まとめ

今回の記事では、現代社会で注目を集める新たなコンセプト「メタバース」について紹介しました。

メタバースでは、物理的な制約から解放されるため、全世界とリアルタイムでコミュニケーションを取ることが可能です。

例えば、オンライン会議スペースとして活用される「Horizon Workrooms」では、仮想空間上でもチームメンバーとリアリティのある会議ができたりと、これからのビジネスでも活用できるシーンは増えていくでしょう。

今回の記事のまとめ
  • メタバースとは、仮想空間で様々な体験が可能な世界のことで、場所や国籍を問わず、オンライン上でコミュニケーションが可能
  • メタバースのメリットとして、非日常の体験やビジネスの活用、NFTとの親和性の高さなどがある
  • VRとメタバースの違いは、VRがあくまで技術の1つであるのに対し、メタバースはその技術を活用した新たな世界観や社会システムのことを指す

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