プログラミング言語

プログラミングで何ができる?言語別のできることや日常の身近な例を紹介

「プログラミングを学習したら、何ができるようになるの?」
「プログラミング言語別に何ができるのか知りたい」
「日常生活における身近な例はある?」

これからプログラミングを勉強しようとしている方の中には、このような疑問を抱えている方も多いでしょう。

未経験者からすると、プログラミングは何でもできそうな気がするものの、具体的に何ができるのかイメージするのは難しいと思います。

そこでこの記事では、プログラミングでできることや、プログラミングを学習するメリット、言語別のできることについて解説していきます。

プログラミングでできること

プログラミングでできること

プログラムは、主に以下のようなことを実行することができます。

プログラムでできること

【高速処理】
一般的なパソコンでも、1秒間で800万回以上の処理を行うことができる。

【自動処理】
決められた処理を決められた回数、何度でも繰り返し実行することができる。

【正確処理】
プログラムされた内容を寸分も狂う事なく正確な処理を続けることができる。

こういったプログラムを組む作業を、プログラミングと呼びます。

プログラミングを習得することで、仕事から趣味まで幅広く役に立ちます。
できることとしては、主に以下のようなものです。

Webサイト作成

普段何気なく見ているWebサイトですが、これもプログラミングによって作成されています。

HTML/CSSという言語でサイトのデザインを整え、JavaScriptという言語でサイトに動きをつけ、PHPという言語で会員登録フォームやログイン機能を作ることができます。

HTML/CSSを多少学習するだけでも、趣味で運営しているサイトのデザインを大きくグレードアップさせることが可能です。

HTML/CSSやPHPについてさらに学習を深めていけば、いまや世界のWebサイトの3割を占めるWordPressのカスタマイズも可能となるため、カスタマイズ案件を仕事として受注することもできるようになり、副収入にも繋がります。

スマホアプリ開発

いまや、持っていない人の方が珍しいというほど普及しているスマホですが、それに伴い、スマホアプリも日々大量にリリースされています。
そんなスマホアプリの開発も、プログラミングでできることの一つです。

なお、アプリをリリースしているのは企業だけではありません。
個人でも、スマホアプリを独自で開発してリリースしている人はたくさんいます。

作成したアプリがもし人気になれば、大きな収入に繋がることは言うまでもありません。

もちろん、そう簡単に人気アプリを作れるということはありませんが、夢があるのは確かです。
実際に、「趣味で作ったアプリをリリースしてみたら、世界中で大人気になった」というパターンも存在します。

スマホアプリを開発する場合ですが、iOS向けのスマホアプリならば「Swift」や「Objective-C」、Android向けのスマホアプリならば「Java」「Kotlin」「C#」といったプログラミング言語を用いて開発します。

スマホアプリ開発に興味がある場合は、このあたりの言語を学習してみるとよいでしょう。

AI開発

AI(人工知能)の開発にも、プログラミングは活用されています。
有名なところですと、「Hey Siri」「OK Google」と呼びかけてから喋るだけで人間の要求を聞いてくれるAIアシスタントなどがあります。

さらに今後は、IoT、いわゆる「モノのインターネット」との連携によって様々かつ膨大な情報も取得できるようになり、AI開発はますます活発化してくるでしょう。

なお、AI開発にはかなり高度な知見とスキルが必要になってくるため、大学や大学院で専門的な勉強をした人でないと目指すのが難しくなっています。

ゲーム開発

ネットでプレイするオンラインゲームから、PlayStationなどの本体とソフトを使って遊ぶコンシューマーゲームまで、どのようなゲームであろうとすべてプログラミングによって作られています。

さらには、VR(仮想現実)AR(拡張現実)といった技術を生かしたゲーム開発も盛んになっており、人気を博しています。

2020年から小学校でプログラミングが必修化されたこともあり、「スクラッチ」というわかりやすいビジュアルプログラミング言語で幼い頃からゲームプログラミングに慣れ親しんでいる子供も増えています。

システム開発

プログラミングといえば、システム開発を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

顧客管理システムや決済システムの構築など、多くのシステム開発にプログラミングが用いられています。

開発規模は小規模なものから大規模なものまでまちまちで、小さな事務所の出退勤の管理システムのようなものから、銀行の入出金管理や送金などの大規模なものまであります。

業務の効率化

既存業務を効率化することも、プログラミングのできることの一つです。

例えば、各支店から毎日届く売り上げデータファイルを、本店の従業員たちが手作業でまとめていたとします。
大変手間と時間がかかる作業ですが、プログラミングを活用すればすべて自動で集計することが可能となり、人的コストを減らしつつ短時間で処理できるようになるのです。

具体的には、Excelなどで届く売り上げデータファイルから必要な情報を抽出し、データベースへ登録する、というプログラムを組めば、ボタン一つですべての処理が完了します。

このように、プログラミングスキルを駆使すれば、業務効率を大幅に向上させることができます。

ロボット開発

プログラミングでできることとして、「ロボット開発」もメジャーです。
「Pepper(ペッパー)」や「ASIMO(アシモ)」といった二足歩行のロボットだけでなく、以下のようなあらゆる場面で活躍するロボットもプログラミングによって動作します。

  • 人が入っていけない場所で活動するロボット
  • ミスなく正確に動作する医療用ロボット
  • 災害時に活躍するロボット

プログラミングを駆使したロボット開発は今後も活発化が予想されていることもあり、子供向けのロボットプログラミング学習も盛んに行われています。

電化製品の動作管理

我々が普段使っている電化製品にも、プログラミングが欠かせません。

例えばクーラーの場合、

  • 押されたボタンに応じた動作
  • タイマー機能
  • メンテナンスが必要な時のサイン(お掃除ランプ点灯など)

こういった処理がプログラムされています。

その他の家電にも、ほぼすべてといっていいほど何らかのプログラムが組み込まれています。

プログラミング言語別のできること一覧

プログラミング言語別のできること

プログラミング言語には数多くの種類があり、それぞれの言語によってできること・できないことや、得意なことが異なります。

そこでこの項目では、各プログラミング言語のできることを一覧形式で紹介していきます。

紹介する言語は、現在人気の高い以下の5つに絞ります。

  • Java
  • Python
  • PHP
  • Ruby
  • JavaScript

Javaにできること

  • 大規模な業務システム構築
  • Webサービス開発
  • PC向けアプリ開発
  • Androidアプリ開発
  • ソフトウェア開発
  • IoT開発

Javaは、大規模なシステムからAndroidアプリ、IoT開発など、幅広くいろいろなものが作れる汎用性の高い言語です。

それゆえ今も昔も安定的な人気を誇っており、求人サイトでの案件数でも常にトップクラスとなっています。

Pythonにできること

  • 機械学習を用いたAI開発
  • ビッグデータの収集と解析
  • ブロックチェーン開発
  • Webサービス開発
  • デスクトップアプリ開発
  • スクレイピング

AI開発のイメージが強いPythonですが、実際はその他にも広く活用されています。

特に、大規模なWebサービス開発に用いられることも多く、YouTubeやInstagramといったサービスもPythonで作られています。

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PHPにできること

  • ECサイトの構築
  • SNS開発
  • WordPressのカスタマイズ

PHPは、主にWebサイトやWebサービスを制作するための言語です。
予約システムや問い合わせフォーム、決済機能など、ECサイトに必要な機能を実装するのに向いています。

またWordPressもPHPで作られているため、テーマのカスタマイズや自作のプラグインを開発することも可能です。

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Rubyにできること

  • Webアプリ開発
  • SNS開発
  • ECサイト制作
  • スクレイピング

Rubyは、Webアプリ開発に非常に適した言語です。

Rubyによって、クックパッドや食べログやAirbnb、Gunosy、クラウドワークスといった有名なサービスが多数開発されています。

また、Python同様にスクレイピングにも向いているという特徴があります。
スクレイピングとは、WebサイトからHTMLデータを抽出し、特定の情報を抽出するというソフトウェア技術のことです。

Ruby on Railsとは?できること・作れるものや特徴をわかりやすく解説Ruby on Railsはフレームワークであるため、プログラミング言語のRubyとは異なります。Web制作やSNS・ECサイトの構築などが可能でクックパッドやグノシーがその代表例です。独学でも学べますが、効率性が悪いためスクールを利用するのがおすすめです。...

JavaScriptにできること

  • サイトに動きをつける
  • ポップアップ表示
  • アプリへの動的機能の実装
  • スプレッドシートとの連携
  • チャットボット作成

JavaScriptは、以前までは単体で開発に用いる言語ではなく、開発の補助的な役割を担う言語でした。
しかし最近ではかなり重要度が高まり、バックエンドの開発で使用される機会も増えてきています。

最大の特徴は、「Webブラウザ上で動きをつけることが可能な唯一のプログラミング言語」という点です。

さらには、ブラウザの動きだけに留まらない進化を遂げているため、今まで以上にWeb開発には欠かせない言語になってきていると言えるでしょう。

プログラミングが日常生活で活用されている身近な例

すでに我々の日常生活の中でも、プログラミングは大いに活用されています。

例えば、ほとんどの方が一度は利用したことがあるであろうAmazonや楽天といったショッピングサイトも、プログラミングなしでは機能しません。
買い物に出かけることなく、オンラインで完結する便利なショッピングサイトの仕組みも、プログラミングがあってこそ成立するのです。

その他にも、余暇を楽しませてくれるNetflixやHuluやU-NEXTといった動画配信サービス、気軽に個人が発信できるTwitterやTikTokやInstagram、観ることも投稿することもできるYouTubeなどなど、現代人の日常生活に欠かせないWebサービスも、すべてプログラミングが活用されている身近な例だと言えます。

プログラミング学習のメリット

プログラミング学習のメリット

プログラミングを学ぶことには、実に多くのメリットが存在します。
中でも、代表的なものを4つ紹介します。

エンジニアを目指せる

「将来、多くの職業がAIやシステムに取って代わられるのではないか」という話を聞いたことがないでしょうか。
一時期話題になった話なので、ご存じの方も多いかと思われます。

実際、オックスフォード大学の調査によって「IT技術の発達によって10〜20年後に49%の職業が消える」といった結果が出ています。

例えば同じ事務作業をするにしても、人間とAIとを比べた場合、正確性・スピード・コストのすべてでAIが勝っているわけですから、わざわざ人件費を払って人間に任せる必要がないわけです。
将来、多くの職業が消えるのは当然の流れと言えます。

そして、そんなAIやシステムを作るのはエンジニアです。
従って、エンジニアが職業として残り続ける確率は非常に高いでしょう。

プログラミングを学習することで、将来もほぼ間違いなく存在し続ける職業であるエンジニアを目指すことができるというのは、大きなメリットではないでしょうか。

しかもエンジニアは、努力次第で高収入を目指せる職業です。
他業種では、まだまだ年功序列の会社も多く、どんなに努力してもなかなか給料が上がらないことが多いですが、エンジニア業界は実力主義なので、若くても出世する機会にも恵まれ、年収も上げやすいです。

仕事に活用できる

エンジニアになるつもりがなくとも、プログラミングを学ぶ価値は充分にあります。

まず、プログラミングを学習することで論理的思考や問題解決力などが磨かれます。
こういった能力は、どんな職業であっても必要とされるものです。

どんな仕事であっても、物事を論理的に考えることができたり、自己解決する能力が高かったりすることはプラスになるのは当然の事です。

「この商品を売るにはどうしたらいいんだろう」
「うちの塾をどうアピールすれば、保護者の方に響くだろう」

こういった課題に対して論理的に向き合うことで、自然と最適解を導き出せるような思考ができるようになります。

また職場において、「この処理を自動化すれば、より効率的に仕事が進められる」といった気付きが生まれるようにもなるはずです。
それを提案・実行することができれば、会社での自分の価値を高めることができます。

趣味に活かせる

プログラミングを習得すれば、新たな趣味ができたり、今の趣味をより一層広げられたりすることがあります。

  • オリジナルのゲームやアプリの制作
  • 趣味である釣りの仲間を集めるためのコミュニティサイト運営
  • 手作りアクセサリーを売るためのネットショップ運営

趣味がなくて困っている、という方は、是非一度試してみてはいかがでしょうか。
趣味を作ることで生きがいも増えますし、脳の活性化にも繋がります。

副収入に繋がる

エンジニアとして働かなくとも、別の本業を持ちながらプログラミングスキルを活かした副業で収入を得ることもできます。

求人サイトで業務委託案件を受注してもいいですし、クラウドソーシングで自分のスキルに見合った案件を探すという方法もあります。
月数万円~十数万円ほどの副収入ならば、土日を使って開発することで充分達成可能な数字です。

また、アフィリエイトサイトを運営して収益を得る、ということもできます。
アフィリエイトは、プログラミングよりもライティングスキルの方が重要なのですが、プログラミングができればさらに成功する確率が上がります。

例えばペットフードのレビューサイトをやっている場合、細かな検索条件を設定できる絞り込み機能をつけることで、読者が読みたい記事に素早く的確にリーチできるようになります。

「犬&3歳&小型犬&栄養重視&5,000円以下」といった条件で検索したユーザーがいたとしましょう。
ここまで細かく設定した条件に該当するペットフードレビュー記事が出てくれば、当然気になってそのレビューページをしっかり読み込んでくれる可能性が高まります。
その結果、コンバージョン(成約率)アップにも期待できるというわけです。

このように、適切にプログラミングスキルを用いることで、アフィリエイトの収益増に活用できます。

まとめ

以上、プログラミングでできることについての解説記事でした。

プログラミングがどのような場面で使われていて、どの言語がどんな開発に強いのかなどが伝わったかと思います。

プログラミングを学習することで得られるメリットは多いので、興味を持っている方は、是非この機会に学習に取り組んでみてはいかがでしょうか。

今回の記事のまとめ
  • 日常生活のあらゆるところでプログラミングが活用されている
  • エンジニアにならなくともプログラミングを学習するメリットは多い
  • プログラミング言語によってできることや得意なことが異なる

なお、弊社が運営するプログラミングスクール「RUNTEQ(ランテック)」は、未経験からのエンジニア転職に強いスクールで、特にWebエンジニアの育成に力を入れています。
未経験から学習を始めた多くの卒業生が、Web系開発企業へのエンジニア転職を成功させています。

今でも需要の高いWebエンジニアですが、今後はさらに需要が高まっていくと言われています。
これからWebエンジニアを目指したいという方は、是非一度無料キャリア相談会へお越しください。

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