「エンジニアが年収を上げる方法を知りたい」
「未経験のエンジニアでも年収を上げられる方法を知りたい」
「エンジニアで年収1000万円を目指せるか知りたい」
エンジニアとして年収アップを実現したいけれど、何をしてよいかわからないという方は多いのではないでしょうか。
この記事では、エンジニアの平均年収や具体的な年収アップの方法を6つ解説します。
エンジニアとして年収を上げるには、モダンな技術の習得と継続した学習が欠かせません。
数々のWebエンジニアを輩出し、キャリアアップをサポートしてきたプログラミングスクールRUNTEQが、わかりやすく解説していきます。
エンジニアの平均年収

はじめに、システムエンジニアの平均年収をご紹介します(2022年10月31日時点)。
- システムエンジニアの平均年収は509万円
- 日本の平均年収496万円より高額
給与情報紹介サイト求人ボックス給料ナビによると、正社員システムエンジニアの平均年収は、509万円と算出されています。
2020年に国税庁が発表した日本の平均年収496万円に比べ13万円高く、システムエンジニアは比較的年収の高い職種であることがわかります。
次に、ここから掘り下げて「経験年数別」の平均年収をご紹介します。
経験年数別の平均年収
経験年数 | 平均年収 | 昇給金額 |
5年(25~29歳) | 445万円 | – |
10年(30~34歳) | 533万円 | 88万円 |
15年(35~39歳) | 573万円 | 40万円 |
20年(40~44歳) | 621万円 | 48万円 |
25年(45~49歳) | 651万円 | 30万円 |
30年(50~55歳) | 666万円 | 14万円 |
この表から、経験年数に応じて平均年収が上昇していることがわかります。
昇給金額は「経験年数5年(25~29歳)→ 10年(30~34歳)」の88万円が最高であることから、経験年数5年が重要な通過点といえます。
また全体的に、地方に比べ首都圏の平均年収のほうが高額です。
企業規模が大きいほど増加する傾向もあり、地域や勤務先によりばらつきがあります。
職種別の平均年収
エンジニアは、主要なものだけでも10種類以上の職種に分類されます。
ここでは、職種毎の平均年収をご紹介します。
職種 | 平均年収 |
ネットワークエンジニア | 553万円 |
社内SE | 606万円 |
業務アプリエンジニア | 562万円 |
セキュリティエンジニア | 675万円 |
スマホアプリエンジニア | 489万円 |
インフラエンジニア | 555万円 |
Webエンジニア | 520万円 |
サポート・ヘルプデスク | 476万円 |
平均年収トップは「セキュリティエンジニア」の675万円です。
職種別でみても日本の平均年収を上回るものが多く、安定した給与水準をキープしています。
近年はWebアプリやクラウドの普及により、セキュリティ・ネットワーク・Webエンジニアへの需要が高まっています。
多くの国内企業でDX化が推進されており、エンジニアを始めとするIT人材には高い需要が見込まれています。
また、各職種の平均年収をさらに細かく見ると、開発フェーズ・役職によっても金額に開きがあります。
以下、Webエンジニアを例に解説します。
開発フェーズによる差
開発フェーズによる年収差は、以下の通りです。
開発フェーズ | 平均年収 | 昇給金額 |
要件定義 | 688万円 | 32万円 |
基本設計 | 656万円 | 6万円 |
詳細設計 | 650万円 | 23万円 |
プログラミング | 627万円 | 5万円 |
テスト | 622万円 | – |
上流工程に行くほど高収入が期待できることがわかります。
特に、「プログラミング→詳細設計」で23万円アップしていることから、前述の通り経験年数5年前後がひとつの山場といえます。
役職(ポジション)による差
役職による年収差は、以下の通りです。
役職 | 平均年収 | 昇給金額 |
管理職 | 703万円 | 34万円 |
プロジェクトマネージャー(予算管理) | 669万円 | 99万円 |
プロジェクトリーダー(進捗管理) | 570万円 | 66万円 |
一般エンジニア | 504万円 | – |
上のポジションに行くほど高収入となっており、「開発フェーズによる差」よりも高い昇給率であることがわかりました。
このように、日本企業では「肩書き」と「年収」が大きく連動する傾向にあります。
エンジニアで年収1,000万円以上は可能?

ここまで、経験年数・職種別の平均年収をご紹介しました。
日本ではあらゆる職種で「年収1000万円」が大きなステータスとなっています。
エンジニア職も同様で、「システムエンジニアで年収1000万円は可能か?」がよく話題になります。
- エンジニアで年収1000万円は可能
- 企業規模・役職・スキルなどの相乗効果
結論からいうと、エンジニア職で年収1000万円は可能です。
実際に年収1000万のシステムエンジニアは存在します。
企業規模・役職・スキルの相乗効果があれば、到達可能なラインです。
年収1000万円を目指す方法・年収の高い企業については、下記の記事で詳しく解説しています。

【未経験でも可能】エンジニアが年収を上げる6つの方法

ここから、エンジニアが年収を上げる6つの方法をご紹介します。
経験者・未経験者どちらにも実践できる方法ですので、是非参考にしてください。
- 学習を欠かさない
- マネジメントを学ぶ
- コミュニケーション能力を高める
- 資格を取得する
- 転職を検討する
- フリーランスになる
スキルアップのための学習を欠かさない
スキルアップのため、日々コツコツと勉強を重ねましょう。
- 技術のトレンドをチェック
- スキマ時間を有効活用
- スキルアップ=年収アップ
IT業界、とりわけWeb系は技術のトレンドが目まぐるしく入れ替わります。
一度習得した知識とスキルも、数年後には時代遅れになってしまう可能性があります。
そのため、業界の動向を注視しましょう。
今後はDX化・IoT・AIなどの分野で、大きな成長が見込まれています。
また、プログラミング言語とそのフレームワーク・ライブラリに関するノウハウも非常に重要です。
これらの勉強は、1日10分をコツコツと継続すれば十分効果があります。
通勤時間やちょっとした待ち時間に、楽しみながら勉強してください。
習得したスキルは、必ず年収アップに結び付くはずです。
マネジメントを学ぶ
ヒト・モノ・カネなどのマネジメントスキルも磨きましょう。
- チームの責任者
- 進捗・品質管理
- 人材育成
- 予算・開発費の見積もり
エンジニアとして昇給・昇格するには、プロジェクトマネージャーなどのマネジメント業務の経験が役立ちます。
マネジメント業務の例としては、プロジェクトメンバーのけん引・進捗管理・品質管理などがあります。
また、後輩や部下のフォローも大切な仕事です。
技術・メンタルの両面でバックアップし、プロジェクトを成功に導きましょう。
プロジェクトマネージャーとして経験を積むと、予算や売上など経営者としての視点も重要になりますし、会社の業績に貢献するマインドも求められます。
コミュニケーション能力を高める
技術力に加え、コミュニケーション能力をアップさせると、周囲からの評価も高まります。
- クライアントへの説明・チーム内の報連相
- コミュ力は大きな武器になる
- 勉強会・交流会で意見交換
ITリテラシーの低いクライアントに対し、わかりやすい説明ができると大きな信頼を勝ち得ます。
また、社内でも「報連相」を推進することにより、業務の効率化が図れます。
このように、コミュニケーション能力はエンジニアにとって大きな武器となります。
コミュニケーション能力の向上には、外部の勉強会・交流会を活用するのが有効な手段です。
ここでは、IT系勉強会紹介サイトを2つご紹介します。
なお、参加費が有料の勉強会もあるので、事前に確認しておくとよいでしょう。
資格を取得する
資格取得で、自身のスキルを客観的に証明しましょう。
この記事では、Webエンジニアに人気のある資格3つをご紹介します。
『Ruby』はWebアプリ開発で人気の、学びやすいプログラミング言語です。
『Rails』は『Ruby on Rails』の略で、Rubyでの開発で使用される開発のひな型です。
Twitter・食べログなどがRailsを使用して開発されています。
モダンな技術を学びたい方は、是非これらの試験にもチャレンジしてください。
『Java』もWeb系開発で使用されるプログラミング言語です。
難易度はやや高めですので、将来的なスキルアップを目指す方におすすめです。
転職を検討する
自分のスキルと給与が見合っていない場合、転職による年収アップを検討しましょう。
- 実績・スキルを証明することが大事
- 自分を過大評価しないよう注意
- ポートフォリオでのアピールが効果的
転職での年収アップを実現するには、自身の実力を客観的に証明することが大切です。
まずは、これまでの実績・担当業務を整理し、自己分析を行いましょう。
近年では、ポートフォリオによるアピールが主流となっています。
具体的なアウトプットがあれば一番効果的です。
それ以外にも、担当プロジェクト・使用スキルなどわかりやすく伝える工夫が必要です。
未経験者の場合、自作アプリでアピールすると差別化を図れます。
それに加え、ソースコードをGitHubで公開するのもおすすめです。

フリーランスになる
フリーランスとして高収入を実現しているエンジニアも多く存在します。
- 実力次第で年収1000万も可能
- 高いスキルが求められる
- リスクもあるので要注意
フリーランス向け案件紹介サイトでは、月100万円近い高単価案件も掲載されています。
このような案件を受注できれば、年収1000万円が現実のものとなります。
しかし、高額案件を受注するには、非常に高いスキルが必要です。
加えて、ハイレベルなマネジメント能力・コミュニケーション能力も求められ、大きなプレッシャーが掛かります。
フリーランスとして活動するには、まずは自分の実力に合った案件を選ぶことが大事です。
また、フリーランスには以下のようなデメリットもあります。
- 案件を受注できないと収入が途絶える
- 福利厚生がない
- 社会保険料は全額自己負担
年収だけでなく、しっかりとメリット・デメリットを把握したうえで独立することをおすすめします。
まとめ
今回の記事では、エンジニアが年収を上げる方法について解説しました。
- 年収アップのためには、継続した学習が必要
- 勉強会・交流会でコミュ力を磨こう
- 認定資格を取得して実力をアピール
エンジニアは他の職種に比べ、年収を大幅に上げられる可能性が高い仕事です。
モダンな技術を習得し、上級エンジニアへステップアップしましょう。
プログラミングスクールRUNTEQは、未経験からのWebエンジニア転職を全力でサポートしています。
転職に必要なスキル・就活でアピールできるポートフォリオ作成を、現役エンジニアがしっかりとフォローします。
オンラインの無料キャリア相談会も実施していますので、お気軽にご相談ください。