前職の休職中、環境を変えるために独学で取り組んだプログラミングに面白さを見出し、本格的に学習するためにRUNTEQへ入学したたけむーさん。受講期間中はDiscordを中心とするコミュニティを活用しながらモチベーションを維持し、集大成として開発した筋トレがテーマのWebアプリは面接のきっかけにもなりました。現在は念願のヘルステック企業のWebエンジニアとして日々楽しく働いているお話も合わせて伺いました。過去の経歴にご不安がある方の背中を押す内容です。
【プログラミングスクールRUNTEQ卒業生インタビュー vol.66】※RUNTEQ学習期間は2020年11月-2021年7月
休職中の環境を変えたのは「プログラミングの面白さ」
Q.エンジニアを目指したきっかけを教えてください
高専卒業後は情報通信系企業に就職し、無線機器の回路設計などに携わっていました。
新人研修でC言語を使ってライントレースカーを動かす課題があり、当時はプログラミングについての知識は全く無かったのですが、分からないなりにコードを読んで書いたらそれが動いて、とても嬉しかったのは今でも覚えています。
その時に「プログラミングの知識をもっと増やして思うように動かせたらもっと楽しいかも」という感覚を覚えました。
ですが、配属3か月後くらいで心身の体調を崩してしまい、休職することになったんです。医者からは適応障害と診断されました。
なかなか回復の兆しが見えず、休職後4ヶ月目くらいに「環境を変えよう」と考えました。そこで新人研修で興味を持ったプログラミングを独学しようと思ったのです。
まずHTMLとCSSから、さらにPythonを参考書で勉強しました。すべてやり切って「やっぱり面白い!」と感じ、Webエンジニアを目指すべくスクールを探し始めました。
この時点で医療系に転職し、自分と同じように病気で苦しんでいる人を助けられるサービスを作りたいと思っていましたね。
Q.数あるスクールの中、なぜRUNTEQに決めたのですか?
さまざまなスクールの説明会に参加する中、RUNTEQの担当者だけが“甘いこと”を話さなかったからです。
他スクールは「ウチに入れば絶対エンジニアになれますよ」という姿勢だったのですが、RUNTEQは「勉強する習慣がつかなければエンジニアになるのは難しい」というスタンスでした。
厳しい現状をはっきり伝えてもらったことが逆に好印象で、入学を決意しました。
3つの方法で、モチベーションと自ら学ぶ姿勢を維持
Q.入学後、何かギャップはありましたか?
特にありませんでした。
むしろ説明会で言われた通り「入学するだけではエンジニアになれない」ということに納得できました。
テキストコミュニケーションツールのtimesで、多くの受講生が「今日は〇〇を進めた」と学習の報告をしている上、質問フォームにたくさん質問をしていて、「主体的に動いている」という印象を受けました。
自ら学んでいく姿勢がなければ、何も身につかないことを入学当初から実感できました。
Q.RUNTEQ生活で印象に残った思い出を教えてください
コミュニティに積極的に参加したことですね。
入学後1か月頃からDiscordを使うようになり、キャリアトレーナーの紹介で先輩受講生と交流し始めました。
学習へのアドバイスもしていただき、受講生同士のコミュニケーションの大事さを実感し、昼間はいつもDiscordに入っていました。
ここで交流したことで、朝の勉強会やチーム開発、さらにオフ会などのイベントができたと思います。
もし、今の受講生でDiscordを使うことに抵抗がある方がいれば、キャリアトレーナーさんや関わりのある先輩つたいで他の受講生と繋いでもらうなど、お願いをしてみるのもいいかと思います。
僕の周りでコミュニティに関わって後悔したという人は聞いたことがないです。
Q.受講中はどのようなスケジュールで学習していましたか?
朝は8時か9時に起きて、朝食後に学習をスタートし、夕方に1回ジムに行って、帰宅後に再び学習というスケジュールでした。
自分は仕事をしながらではなかったので、時間は取れていたと思います。
基本的には一人で学習をし、疲れた時やどうしても分からなくなった時にDiscordで話して気分転換したりしていました。
Q.学習へのモチベーションはどのように保っていましたか?
モチベーションを保っていた方法としては大きく3つあります。
1つ目は、学習時間の記録です。学習する時はアプリを使って時間を記録するようにしていました。
エラーで詰まって今日は全然進まなかったみたいなこともあります。
でも、そんな時にその日の学習時間を見て、「分からないことに対してこれだけ向き合えた!明日も頑張ろう!」みたいに前向きになれたことでモチベーションを維持できました。
2つ目は、継続的なアウトプットです。
アウトプットと聞くとブログなどが思い浮かぶ方が多いかと思いますが、僕の場合は何かしらコードを書いたり、書籍や調べて大事だなって思ったことをGitHubに上げて草を生やすようにしていました。
あと、他の受講生に教えたりもしていたので今思えばそれもアウトプットだったかなと思います。
3つ目は、受講生や先輩との交流です。
エラーで詰まって分からない時に他の受講生や先輩と話すと「そこ自分も詰まった」とか「この課題難しかった」という声が聞けて「自分だけじゃないんだ」って思えて頑張れました。
また、現役エンジニアとして働かれている先輩の話はとても刺激になるし、自分も早くその領域に行きたいって思いました。先輩の話を聞くとエンジニアとして働くイメージができてよかったです。
筋トレがテーマのアプリが面接のきっかけに
Q.就活用に作るWebアプリについて教えてください
筋トレをテーマとしたアプリ「MUKINATER」を制作しました。
「どんな悩みでもたいてい筋トレで解決できる!」というメッセージを込めたアプリで、僕の体調を崩した経験を活かしています。
「みんなの色々な悩みを解決したい」という思いが開発のはじまりで、筋トレが好きという自分の体験を掛け合わせました。
Q.アプリ制作ではどんな点にこだわりましたか?
みんなにクスッと笑ってもらえるような世界観にこだわりました。
ページ全体を暗くしたり、フォントを厳つくしたりと、印象に残るビジュアルにするために色々工夫しました。
リリース後、こだわった部分を褒めてくれるコメントが多く寄せられて、とても嬉しかったですね。
また「アプリが面白かったので面談しませんか?」と声をかけてくださる企業もあり、就活にも役立ちました。
念願かなってヘルステックの自社開発企業に内定!
Q.就活はどのような軸で企業を見ていましたか?
エンジニアを目指した時に感じた「病気で困っている人を助けたい」という想いを叶えられる企業を探していました。
志望動機が明確だったため、企業探し自体はスムーズに進んだという印象です。また自身の経験に基づいている分、面談ではスムーズに話すことができました。
およそ1ヶ月間で9社に応募し、1社から内定をいただけました。
ちなみに自己分析や書類は受講者同士で見せ合ってお互いにコメントしたり、キャリアトレーナーさんにチェックしてもらったりと、RUNTEQの存在はとても心強かったですね。
Q.就職された企業について教えてください
往診事業を主要サービスとし、オンライン診療や医療相談を手がけるヘルステック企業です。
就活をしていた頃はちょうどコロナ禍だったということもあり、今の世の中に必要とされていて非常に魅力のある会社・サービスだなと思いました。
僕が所属する開発の部署は、当初は正社員のエンジニアが僕を含めて3人でした。Ruby、Railsを専門とするエンジニアがいなかったこともあり、縁があってこの度採用していただきました。
また、選考中に、前職で体調を崩して休職したことを伝えました。
隠そうと思えば隠せたのですが、少し抵抗がありまして…。働くならちゃんと伝えてお互いが納得した状態の方が良いと思いました。
伝えた時に「過去は過去のこと。今、回復して元気なら問題ない」と今の僕を見てくれました。
入社して1年以上経ちましたが、全く問題なく元気に働くことができています。
Q.入社後、どのようなお仕事をされていますか?
主にRuby、Railsを使って社内の人が使う管理画面の開発をしています。
現場の方から「ここの機能使いやすい」などの声をいただくと次も頑張ろうって思えます。
ユーザーからは見えない部分ですが、管理画面が使いやすくなれば現場の人の業務効率が上がり、より世の中に貢献することができるのでやりがいは大きいです。
Q.お仕事をされて感じたことを教えてください
実際に多くのユーザーが利用しているサービスを触るのは、RUNTEQ時代とはまた違った達成感があります。
またユーザーや社会に貢献できていると感じられるシーンも多く、これこそ実務ならではの面白みと言えるかもしれません。
個人開発で作ったサービスとはユーザーの数も桁違いですし、大変なことも多いですが、ユーザーから「使ってよかった」「助かった」などの声をいただいた時の嬉しさや、やりがいは学習していた時とは比べものにならないくらい大きいです。
微力でも社会に貢献できていると実感しながら働くことができています。
毎日の継続が目標達成へつながる!
Q.これからRUNTEQで学習を始める方へメッセージをお願いします。
プログラミング学習は、たとえ少しでも毎日継続すればどんどん力がついてきます。
プログラミング学習で分からないことや詰まることもたくさんあると思いますが、少しずつでもいいと思うので諦めずに学習を続ければ、自分の目標は達成できると思います。
RUNTEQで学習していてしんどくなった時は、キャリアトレーナーさんや講師の方、先輩や受講生に相談すれば助けてくれると思うので頑張ってください!
Q.今、メンタルの不調などで悩まれている方へ
「精神疾患になった人は社会復帰は難しい」や、「復帰してもまたすぐ再発してしまう」などの理由で社会復帰を諦めてしまうという話を聞きました。
実際、楽ではないし僕も時間はかかりました。でも今は元気にエンジニアとして働くことができています!
社会復帰した例を増やしたかったというのもエンジニアを目指した理由のひとつです。
今辛い思いをしている方々に、そんな状況でも自分で考えて行動すれば復帰できるということがは伝われば嬉しいです。
編集後記
いかがでしたでしょうか?
休職の経験を乗り越え、ヘルステックのWeb系自社開発企業のエンジニアになる夢を叶えたたけむーさん。
コミュニティを上手く活用して、しっかり学習を進められた様子が伝わってきましたね。
RUNTEQや、Webエンジニアとしての働き方に関心がある方は、ぜひ一度無料のキャリア相談会へお越しください!
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