転職ノウハウ

未経験エンジニアが面接の際に受けやすい質問とは?回答例も紹介

「未経験エンジニアの面接では、どのような質問をされるの?」
「回答の際に注意すべきことはある?ポイントがあれば知りたい!」

このように、エンジニアの面接対策に悩んでいる方も多いでしょう。
未経験者を受け入れている企業は、どのような所を見ているのか?質問内容が気になりますよね。

結論からお伝えすると、エンジニアの面接だからといって特に変わった質問をされることはありません。

ただ、面接官の質問の背景や意図を汲み取れないと的確な回答ができませんので、何を知ろうとしているのか理解しておくことが重要です。

そこで今回は、以下の内容について解説していきます。

  • 未経験エンジニアとの面接で面接官が知ろうとしていること
  • 未経験エンジニアが面接でされやすい質問10選【回答例付き】
  • 面接時に逆質問はすべきか

本記事を読み終えれば、未経験エンジニアとして初めての面接でも合格点が取れることでしょう。

未経験エンジニアの転職に特化したプログラミングスクールを運営している弊社が、面接で受けやすい質問と解答例について詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

未経験エンジニアとの面接で面接官が知ろうとしていること

未経験エンジニアとの面接で面接官が知ろうとしていることは、以下の5つです。

未経験エンジニアとの面接で面接官が知ろうとしていること
  1. 志望動機
  2. エンジニアとしてのスキル
  3. コミュニケーション能力
  4. カルチャーフィット
  5. キャリアプラン

志望動機

志望動機には、業界や企業に対する興味関心・熱量が反映されるため、どの面接でも重要視されます。

具体的な評価ポイントは以下の通りです。

志望動機の評価ポイント
  • 企業のことをどのくらい調べているのか
  • 業界や企業にどのくらい興味があるのか
  • 仕事に対するモチベーションの高さ

中には転職エージェントに案内されるがまま面接を申し込む人がいますが、企業はできるだけ熱量の高い人を採用したいと考えています。

志望動機が薄いと熱量が低いと捉えられてしまうため、業界や企業に関する情報は徹底的にリサーチしておくことが必要です。

エンジニアとしてのスキル

スキルを持ち合わせている人の方が教育コストがかからず、業務遂行もスムーズなため、エンジニア転職ではスキルの有無が重要視されます。

具体的には、以下のようなスキルが挙げられます。

エンジニアとしてのスキル
  • プログラミングスキル
  • コミュニケーションスキル
  • 自己管理能力
  • セルフマネジメント
  • 問題解決能力

エンジニアに求められるスキルは、プログラミングスキルだけではありません。

チームで開発を進めるためには、コミュニケーション能力や問題解決能力、自分のタスクを管理する能力といったソフトスキルも必要です。

そのため、「こういう問題に直面した時はこのように対処します」「プロジェクトを完了するためには、こういう計画を立てて取り組みます」などと、具体的なエピソードを混じえた回答ができると理想的です。

コミュニケーション能力

前述した通り、エンジニアにはコミュニケーション能力も求められるため、面接官は話し方や聞き方などの細かい部分を見ています。

具体的には、以下の8つの要素がポイントです。

コミュニケーション能力の評価ポイント
  1. 明確かつ簡潔に表現できる
  2. 相手の話をよく聞き理解できる
  3. 適切なコミュニケーション媒体を選択できる
  4. ジェスチャーや表情といった非言語コミュニケーションも活用できる
  5. 相手の話に共感できる
  6. フィードバックを提供したり、受け入れられたりする
  7. 議論の中で問題解決ができる
  8. 話のタイミングが適切である

コミュニケーション能力が高い人の方が、クライアントや他の開発者と良好な関係性を築くことができるため、面接時の受け答えがしっかりできる人が評価されます。

カルチャーフィット

採用後に「なんか違うな…」となっては双方にとってデメリットですので、面接の際はカルチャーフィットも重要視されます。

具体的な評価ポイントとしては、以下の3つが挙げられます。

カルチャーフィットの評価ポイント
  1. 企業理念や社風を理解、共感しているか
  2. 仕事をする上で大切にしている価値観について
  3. 自社カルチャーに沿った質問への回答

企業理念や社風について問われることはもちろん、価値観や今までの経験について聞かれることもあります。

例えば、

「新しいことに挑戦していく企業ですが、何か挑戦した経験などはありますか?」

このような問いに対して「何かに挑戦した経験がない」「これから挑戦していきたいです」と答えてしまうと、「この人はカルチャーフィットしないな」と思われてしまいます。

企業との相性が悪ければ、他の開発者との相性も悪く、良好な人間関係を築くことも難しいため、事前に企業とのマッチ度を確認しておくことが重要です。

キャリアプラン

企業側は、すぐに辞めるような人を採用したくないため、キャリアプランがあるかどうかも重要視しています。

具体的な評価ポイントとしては、以下の3つが挙げられます。

キャリアプランの評価ポイント
  1. 伸ばしていきたいスキルが明確である
  2. どのようなエンジニアになりたいかが明確である
  3. エンジニアになり成し遂げたいことが明確である

「入社していないのに将来のことなんか分からない」と思うかもしれませんが、なりたいエンジニアのキャリアパスは調べればすぐに出てきます。
エンジニアのキャリアパスについては、以下に参考記事を掲載します。

エンジニアのキャリアパス例とは?キャリアプランの考え方や具体例を紹介エンジニアのキャリアパスにはどのような種類があるのかについてや、キャリアパスの具体例について紹介しています。何も考えずにエンジニアとして働いているのと、しっかりとしたキャリアパスを描きながら働いているのとでは大きな違いがありますので、なるべく早めに自分のキャリアパスについて考えておきましょう。...

キャリアプランについて明確になっていないと、「そこまでエンジニアとしての熱意ややる気がないのかな?」という風にも捉えられてしまいます。

キャリアプランに関する問いに答えはありませんので、自分の描くビジョンや将来像をはっきりと答えられるようにしておくことが重要です。

未経験エンジニアが面接でされやすい質問10選【回答例付き】

ここでは、未経験エンジニアが面接でされやすい質問10選について、回答例とポイントを解説していきます。

自己紹介をお願いします

自己紹介は第一印象を決めるため、相手をまっすぐ見て、落ち着いてはっきり答えるのがポイントです。

◯◯(フルネーム)と申します。本日は貴重なお時間を頂きありがとうございます。私は、◯◯大学を卒業後、株式会社◯◯で3年間、営業活動を行ってきました。主に、サービス業に対して◯◯というサービスを提案し、販売することに注力しました。この経験を御社でも活かせると考え、この度応募させて頂きました。本日はよろしくお願いいたします。

私は◯◯大学を卒業後、株式会社◯◯に3年間勤めていました。配属された営業部では、コツコツと実績を伸ばし、3年目で課長になりました。この経験を活かして、御社でも結果にコミットしていきたいと思っております。

自己紹介のポイントは、以下の通りです。

  1. ボリュームとしては1〜2分
  2. 初めに挨拶と氏名をフルネームで述べる
  3. 経歴を簡潔に述べる
  4. 現職での仕事内容や役割、実績などを簡単に説明する
  5. 志望動機を簡潔に述べる
  6. 「本日はよろしくお願いいたします」で締めくくる

面接官は、質問と回答を繰り返して応募者のことを理解・評価していくため、詳しく自己紹介する必要はありません。

初めの段階では、主に人柄や性格、経歴、簡潔に説明できる説明能力が見られています。

そのため、まずは声のトーンや話すスピード、表情などを意識することが重要です。

これまで学んできたことや持っているスキルについて説明してください

この質問は、スキルの有無や学習への姿勢を見るための質問ですので、ポートフォリオを示しつつ、積極的に勉強していることをアピールするのがポイントです。

基本情報技術者試験の合格を通して基本的な知識を身につけるとともに、オンライン学習ツールや書籍でHTML/CSS、JavaScriptを学びました。また、Webサービスの開発もできるようになりたいと思い、Rubyも学んでいます。Ruby on Railsを使って開発したWebアプリなど、これまでの制作物はポートフォリオにまとめてあります。

  • 資格取得に向けてRubyを勉強しております
  • 何かを開発したことはないですが、HTML/CSS、JavaScriptなどのプログラミング言語について学びました

「〜について学びました」と言っても、知識やスキルがどの程度身についているのかまでは面接官には伝わりません。

具体的に、「このようなサイトやサービスを作りました」と言えば伝わるかもしれませんが、ポートフォリオを提示したり、取得した資格について話した方が効果的です。

回答に組み込みたい要素は以下の4つです。

  1. 資格取得を通して何を学んだのか
  2. どのような目的で言語学習を行ったのか
  3. どのように学習したのか
  4. 制作物はポートフォリオにまとめているか

これらの要素を組み込んで答えれば、「しっかり目的を持って勉強してきたんだな」「入社しても自発的に技術を磨いてくれそうだな」と好印象を与えることができます。

学生時代に力を入れたことは何ですか?

この質問は、カルチャーフィットするかどうかの見極めと、エンジニアに必要な好奇心や探究心・協調性・課題解決能力・適応能力の有無を見ているため、人間性と持ち合わせている能力を的確に伝えることがポイントです。

私が学生時代に力を入れたことは、SNSアフィリエイトです。はじめた理由は、趣味の美容グッズについて発信し、肌荒れに悩む多くの人に見てもらいたいと思ったからです。ただ、毎日欠かさず更新しているにも関わらず、中々アクセス数が伸びないことが悩みでした。そこで、自分が発信している内容がフォロワーのニーズとマッチしているのか細かく分析しました。その結果、アクセス数が倍以上に増え、現在では大手企業から案件を貰えるまでになりました。SNSアフィリエイトの経験で培った課題解決能力や分析力は、今後エンジニアとなった際にも活かしていくことができると考えております。

私が学生時代に力を入れたことは英語の勉強です。TOEICで900点をとるという目標を立て、学校の勉強以外に毎日5時間の勉強に励みました。留学生の友人と英語で話す時間も増やした結果、目標だった900点を達成することができました。

この質問に対する答えで重要なのが、「なぜ力を入れたのか」「行動した結果どのような壁を乗り越えたのか」「結果どうなったのか」という具体的なプロセスです。

「卒論を頑張った結果、学部代表に選ばれました」「部活動を頑張った結果、県大会優勝しました」というように、結果重視の答えを言う人が多いですが、結果だけ聞いても、その人がどのように考えて努力したのか、どう思ったのかなど人間性までは知ることができません。

たとえ結果が悪かったとしても、過程が評価される質問ですので、エピソードを整理して簡潔に答えられるようにしておきましょう。

なぜ転職しようと思いましたか?

この質問は、転職の際に必ず聞かれる質問の一つで、退職から転職までの理由に筋が通っているかがポイントです。

私は、ものづくりで人の役に立ちたくて自動車メーカーに就職しましたが、早々に総務に異動となってしまい、その目標が果たせずにいました。将来的に、元の部署に戻れる見込みもなく、自分の目指すキャリアとはかけ離れてしまったため、エンジニア転職を決意しました。

  • 前職では上司との人間関係が上手くいかなかったため、転職したいと思いました。
  • 前職は残業が多くて身体的にも精神的にも限界だったため、もっと働きやすい環境はないかと探していました。

 「前職では、自分が将来やりたいことができないと感じた。しかし、エンジニアになることで実現できると思い、転職を目指した。」

このように、転職までの流れがスムーズに作れていると説得力がある答えになります。

一方、「前職の不満を理由に転職を考えました」というように答えてしまうと、相手にネガティブな印象を与えてしまいます。

「何か少しでも不満があれば、この人はまた辞めてしまうのではないか?」「これから何をしたいのだろう?」と面接官を不安な気持ちにさせるだけなので、今後の展望や将来像が伝わるような答えができるとよいでしょう。

これまでの仕事で学んだことは何ですか?

この質問は、仕事に対して前向きかどうか判断するための質問ですので、学んだことをいかに具体的に伝えられるかがポイントです。

前職では、タスクの優先順位の付け方を学びました。最初の頃は頼まれるとなんでもできますと答えて、タスクを抱えすぎた結果、細かいミスをしていました。しかし、そのときに上司から緊急度と重要度の高低で4象限に分けて、象限ごとに優先順位をつけていく方法を学びました。それ以降、どんなに忙しい時でも、優先順位をつける方法で、効率よく物事を進められるようになり、今では人にタスク管理の術を教えられるまでになりました。

  • 前職では不動産営業をしていたため、コミュニケーションの取り方やビジネスマナーを学びました。最初の頃は、適切な言葉遣いや名刺の出し方といった基本的なことすらできなかったのですが、続けている内に徐々にできるようになりました。
  • オンラインツールやオフィスツールの使い方を学びましたが、エンジニアの仕事に活かせるようなことは学べませんでした。

的確に答えるには、

  1. 学んだこと
  2. どういう場面で学んだか
  3. 学んだことをどのように活かしているか

の順番を意識すると、まとまりのある回答になります。

学んだことが一つもないと、「未経験からエンジニア転職した際に、この人は自分で学びを深めていくことができるのだろうか?」と不安に思われてしまいます。

これまでに学んだことであれば内容は何であっても構いませんので、「特にありません」と答えるのだけは避けるようにしましょう。

エンジニアを目指した理由は何ですか?

この質問では、数ある職種の中からなぜエンジニアを選んだのか?理由を的確に答えられるかがポイントとなります。

  • 自分の作ったWebサービスでもっと便利な世の中にしたいと思ったから
  • インターネットを利用する側から開発する側になってみたいと思ったから
  • IT系のスキルを身につけて希少価値の高い人間になりたいと思ったから
  • エンジニアになれば、パソコン一つで楽に稼げると思ったから
  • エンジニアになれば、人と関わることなく仕事ができると思ったから
  • 前職の内容が自分に合っていないと感じたから

転職理由の時と同じように、ネガティブな理由はNGです。

エンジニアを目指すきっかけは人によって異なるため、答えに正解はありません。

  • ものづくりをしてみたかったから
  • 将来性のあるIT業界に挑戦してみたかったから
  • Webサービスを利用しているうちに開発側に興味を持ったから

このように、自分がエンジニアを目指そうと思った理由をポジティブに答えるとよいでしょう。

あなたの長所と短所を教えてください

この質問は、応募者が企業の求めている人物像とマッチするか見極めるための質問ですので、できるだけエンジニアの仕事に関連するような回答をするのがポイントです。

  • 私の長所は、積極的にスキルアップを図れることです。前職は営業部でしたが、はじめの頃は契約がとれず上司に怒られてばかりでした。しかし、売れる営業マンになるための書籍を読んだり、セミナーに参加することで、1年目から営業成績で1位をとることに成功しました。壁にぶつかりながらも自分で道を切り開き、スキルアップしていける熱量は、御社の仕事でも活かしていきたいと考えております。
  • 私の短所は、何から何まで自分でなんとかしようと思ってしまうことです。先ほどお話した、積極的にスキルアップを図る姿勢がある一方で、人に聞くことができない傾向があります。そのため、自分の頭だけで考えず、経験者である先輩や上司に相談できるよう、日頃からコミュニケーションをとるようにしています。
  • 私の長所は、明るく周りに好かれやすいところです。前職でもムードメーカー的存在で、部署や職種関係なく、多くの人と関わりを持っていました。エンジニアの仕事も、クライアントや他の開発者の方とコミュニケーションをとることが多いと思いますので、その点は活かしていきたいです。
  • 私の短所は、周囲に気を遣いすぎてしまうところです。人と関わるのは得意なのですが、お願いされると断れない性格で業務を抱え込んでしまうクセがあります。エンジニアとして仕事をする際には、タスク管理を徹底していきたいと考えております。

長所と短所について答える際のポイントは、以下の通りです。

  1. 最初に結論、次に理由を述べる
  2. 伝えるポイントは1つに絞る
  3. 結論・エピソード・どう活かすかの順で話す
  4. 長所はエンジニアの仕事にも活かせる内容にする
  5. 短所も良く捉えられるようにする
  6. 短所の改善策も合わせて答える

上記6つのポイントを抑えた回答ができれば、「自分を客観視できる人だな」「長所を磨きながら、短所の克服もしようと努力できる人だな」と高い評価を得ることができます。

一方で、企業の求める人物像とマッチしないような長所であったり、短所の改善策が明確に答えられない場合は、自己分析ができていないとみなされます。

自分の長所と短所が分からないという人は、どちらか思いつきやすい方をいくつか列挙し、「計画性がある→心配性」「冷静に判断できる→マイペース」「向上心がある→負けず嫌い」というように、片方から導き出して考えるのがおすすめです。

入社後はどんな仕事がしたいですか?

この質問は、仕事内容を把握しているのかの確認と、入社後のミスマッチをなくすための質問ですので、素直にやりたい仕事を伝えるのがポイントです。

募集内容にもあったWebサービスの開発に関わる仕事をやってみたいと考えております。ですが、保守や運用など、他にも経験すべき仕事がたくさんあると思いますので、まずは任された仕事を着実にこなして、徐々に仕事の幅を広げていきたいと考えております。

入社後は一人前のエンジニアになれるよう頼まれた仕事は何でもやりたいと考えております。人と話すのは得意ではないため、一人でも進められる開発業務から希望します。

答える際にやってはいけないこととしては、以下の3つが挙げられます。

  1. ネガティブな表現
  2. 募集にない業務内容について話す
  3. 仕事への熱意が感じられない

業務内容に触れながら、やりたいことを素直に伝えるのは好印象ですが、ネガティブな表現や謙虚すぎる姿勢はマイナスの印象を与えてしまうため注意しましょう。

描いているキャリアプランはありますか?

この質問は、志望者の熱意や計画性、自己理解を見抜くための質問ですので、ビジョンを明確に伝えることがポイントです。

まずは一人で開発を進められるようなレベルを目指したいと思っています。その後5年以内には、プロジェクトリーダーとしてチームの中心で活躍できるエンジニアになりたいです。また、技術領域もどんどん広めて、他のエンジニアをリードしつつ、全体の進捗やフォローも行えるチームリーダーも目指したいです。

  • できるだけ多くの資格を取得できるよう頑張ります
  • 一流の◯◯エンジニア(企業で目指すことができない職種)になりたいです
  • 独立志望なので3年以内にWebエンジニアに必要なスキル全てを習得します

キャリアプランを伝える際のポイントは、以下の通りです。

  1. スキルアップやキャリアアップしたいことを伝える
  2. 経験を積んだのちのキャリアプランを伝える
  3. 企業へ価値提供、貢献できることを伝える
  4. 無関係なことは言わない

何年後までにどうなっていたいのか、どのレベルまで目指したいのかなど、具体性があればあるほど信頼性が高まります。

反対に、職種と無関係なことを言ったり、企業のためにならないようなことを言ってしまうとマイナスのイメージがついてしまうので要注意です。

なぜ弊社への転職を希望しましたか?

この質問は、エンジニアになる熱意や将来性、企業とのマッチ度を見る質問ですので、自分の考えをはっきりと伝えることがポイントです。

御社を志望している理由は、これまで学んだWeb開発のスキルを活かせて、自己成長し続けられそうな企業だと感じたからです。御社では、大手企業とのお取引や自社開発事業を行っているとホームページで拝見しました。Web開発の上流工程から下流工程まで様々な経験を積むことができると分かり、エンジニアとしてスキルアップしていけるのではないかと感じました。未経験ではありますが、前職の営業で培ったコミュニケーション力と課題解決能力も活かして、御社のサービス拡大に貢献していきたいと考えております。

御社を志望している理由は、前職の経験を活かしてキャリアアップできると感じたからです。前職では、Webデザイナーとして様々なWebサイト制作を行ってきました。将来的には、プロジェクトマネージャーとしてプロジェクトの企画段階から携わりたいと考えていますが、まずはWebデザイナーの経験を活かして、上流工程を担うフロントエンドエンジニアを目指したいと思っております。

志望理由を伝える際のポイントは、以下の通りです。

  1. 企業の特徴を踏まえた内容にしている
  2. 企業に魅力を感じた理由が含まれている
  3. 自分の考えと企業の求める人材がマッチしている

企業のどこに魅力を感じ、どのような未来を想像し、どのように貢献していけるのか、明確かつ簡潔に答えられると、面接官を納得させることができます。

一方、応募先企業について深くリサーチしていない場合、漠然とした志望理由になってしまうため、「うちじゃなくてもいいのでは?」と思われてしまいます。
掲載した「悪い例」でも、企業の魅力についてはまったく触れられていません。

自分の考えを伝えることは大切ですが、企業とマッチしていなければ意味がないため、ここでは企業の特徴を踏まえた回答をすべきです。

面接時に逆質問はすべき?

面接時の逆質問は、応募者の価値観や熱意を確認するためのものですので、絶対にすべきと言えます。

  • 入社までに、どのような勉強をしたらよいでしょうか?
  • 入社までに読むべき本や教材があれば教えてください
  • 配属予定のチームメンバーの経験年数を教えてください
  • 入社後は、どのような業務に携われるでしょうか?
  • 未経験で入社された方は、どのようにステップアップされていますか?
  • 資格取得を考えていますが、御社が推奨する資格はありますか?
  • 御社の強みはなんですか?
  • 御社の売上高を教えてください
  • 社員の平均年収はどのくらいでしょうか?
  • ノルマが達成できない場合はどうなりますか?
  • 御社では、どのような研修が受けられますか?
  • 残業は多いですか?

「◯◯について詳細に知りたいです!」「足りないところを補うためには、何をしたらよいでしょうか?」というように、積極性が見える質問をするのが効果的です。

反対に、お金や休みのことばかり聞いたりと、仕事への興味がないような質問をしてしまうとマイナスな印象を与えてしまいます。

万が一、逆質問に至るまでに用意していた質問の回答がすべて得られてしまった場合は、「十分にご説明をいただきましたので、特に質問はありません。お話をお聞きして、御社へ入社したいという気持ちがますます大きくなりました」と入社意欲を示しましょう。

まとめ

今回は、未経験エンジニアが面接の際に受けやすい質問について、回答例を中心に解説しました。

IT人材の人手不足やDX化の推進により、未経験エンジニアの採用を行う企業が増えていますが、誰でも簡単に採用されるという訳ではありません。

専門的な知識やスキルを要する技術職ですので、面接の際には、持ち合わせているスキルや適性の有無などが評価されます。

特に、未経験者の場合は口頭でスキルを証明することが難しいため、ポートフォリオを作成しておくことが重要です。

面接対策のやり方が分からないという方は、今回解説したポイントや回答例を参考に、自分なりの答えをまとめてみてください。

今回の記事のまとめ
  • 未経験エンジニアとの面接で面接官が知ろうとしていることは、「志望動機・エンジニアとしてのスキル・コミュニケーション能力・カルチャーフィット・キャリアプラン」の5つである
  • 面接では、転職理由や志望理由、エンジニアを目指した理由やキャリアプランなどが聞かれるため、完璧に答えられるようにしておくべき
  • 面接時の逆質問は、応募者の価値観や熱意を確認するためのものなので、可能な限りすべきである

弊社では、開発現場が求めるエンジニアになるためのプログラミングスクール「RUNTEQ」を運営しております。

この記事を読んで少しでもWebエンジニアに興味を持った方は、ぜひ無料のキャリア相談会へ足を運んでくださいね。

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