働き方

エンジニアのキャリアパス例とは?キャリアプランの考え方や具体例を紹介

「エンジニアのキャリアパスにはどんなものがある?」
「キャリアパスについての具体例を知りたい」

エンジニアのキャリアパスは、多様化の一途をたどっています。

一昔前までは、プログラマー ⇒ システムエンジニア ⇒ プロジェクトリーダー ⇒ プロジェクトマネージャーといったキャリアパスが一般的でしたが、今ではかなり細分化され、自分のやりたいことや得意な分野などに合わせて、数多くの選択肢があります。

そこでこの記事では、そもそもキャリアパスとは何かというところから始まり、キャリアパスの種類や、エンジニアのキャリアパスの具体例などについて紹介していきます。

キャリアパス(キャリアプラン)とは

キャリアパスとは

キャリアパスとは、一言で表すと「キャリアを積んでいく道」のことです。
どのように経験を積み、どのようなスキル・知識を身に付け、どういった役職や立場を経て、最終的にどうなりたいかという道筋・計画がキャリアパスです。

なお、キャリアパスは「キャリアプラン」とも呼びます。

どのような職業であっても、キャリアパスを描いておくことは非常に重要です。
中でも、変化の激しいIT業界に身を置くエンジニアは、早い段階からキャリアパスについてしっかりと意識しておかなければなりません。
なんとなくでエンジニアを続けていたら、気付けば30代・40代になっていた、という状態になってからでは、選択できるキャリアパスがかなり限られてしまいます。

したがって、エンジニアならばできるだけ早く自分のキャリアパスについて掘り下げ、将来どうなりたいのかをしっかりと定めておくべきでしょう。

エンジニアのキャリアパスの種類

キャリアパスの種類

エンジニアのキャリアパスの種類としては、主に以下の5つに大別されます。

  • スペシャリスト
  • ジェネラリスト
  • マネジメント
  • フリーランス
  • 起業

スペシャリスト

スペシャリストとは、特定の分野に関する知識やスキルに突出したエンジニアのことです。
その分野に関しては「専門家」とも言えるほどの立場で、技術面でのリーダーとなり、チームのメンバーたちが直面した技術的な問題を解決していきます。

一つのことにとことん打ち込みたいという場合に向いているキャリアパスであり、生涯現役でプログラミング業務に携わっていたい人はスペシャリストを目指すとよいでしょう。

ゆくゆくはテックリードとなり、チームを技術で支える存在として活躍することも可能となります。

ジェネラリスト

ジェネラリストとは、スペシャリストとは逆で、専門家と言えるほど深い知識やスキルがある分野はないものの、幅広くあらゆる分野について把握しており、プロジェクトの進行管理も担当できるエンジニアです。

例えばWebエンジニアならば、バックエンドで用いるRubyやPHP、フロントエンドで用いるJavaScript、といったようなWeb開発で用いる言語を幅広く理解している上、WebデザインやUI/UXについてもわかる、といったようなオールラウンダーな存在です。

あらゆることに興味のある好奇心旺盛や人や、キャリアパスの選択肢を多く持ちたい人は、ジェネラリストを目指すのがよいかもしれません。

マネジメント

スペシャリストやジェネラリストとして経験を積んだ後は、マネジメントへ移行するというキャリアパスもあります。
特に、ジェネラリストからマネジメントへの移行は自然なことです。

これまでの経験を活かした上で、マネジメントスキルについても身に付け、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャー、エンジニアリングマネージャーといったマネジメント職を目指す形となります。

マネジメントを覚えて管理職エンジニアとなることは、組織の中で出世していくための王道のコースでもあるため、着実なキャリアアップが期待できます。

フリーランス

充分な実務経験を積んだ後、組織に属さず仕事がしたいと思ったら、フリーランスというキャリアパスを歩む方法もあります。

フリーランスならば、組織に縛られず自由な働き方をすることができますし、個人のスキル次第で大きく収入を上げることが可能です。

ただしその分、何かトラブルがあっても誰も守ってくれませんし、仕事を取れなければ無収入の期間が続いてしまうといったリスクもあります。
また、フリーランスエンジニアの場合はプログラミングスキルだけあればいいというわけではなく、仕事を取るための営業力、単価を上げるための交渉力といった能力も必要となりますし、事務作業や雑務も増えます。

メリットもデメリットも多い働き方のため、フリーランスというキャリアパスを考えている場合には、本当に自分に合ったキャリアパスなのかどうかを慎重に検討すべきでしょう。

起業

開発経験もマネジメント経験も充分に積んだら、自ら会社を立ち上げるというキャリアパスもあります。
エンジニア出身の場合、自社開発会社や受託開発会社、SES会社、プログラミングスクール運営会社といった形の起業が多いです。

組織の中で一歩一歩キャリアアップしていくというのも達成感がありますが、一国一城の主として事業を大きくしていくという仕事も非常にやりがいのあるものです。
フリーランス以上にリスクの大きい選択ではありますが、その分、成功した時のリターンもケタ違いとなります。

エンジニアとしてのキャリアパスの考え方

キャリアパスの考え方

エンジニアとしてのキャリアパスについては、以下のような流れで考えていくのがおすすめです。

  • 自分のやりたいことや得意なことを把握する
  • 今の自分にあるスキルと経験を確認する
  • エンジニアのコミュニティに参加する
  • ゴールを設定する
  • 設定したゴールに向けてスケジュールを立てる

自分のやりたいことや得意なことを把握する

まず始めにやることは、自分が何をやりたいのか、得意なことはなんなのか、といったことを明確にすることです。
徹底した自己分析を行い、ひたすら自分と向き合ってください。

例えば、子供の頃から生徒会長や部活の部長などを経験することが多く、人をまとめることが得意なタイプであれば、早い段階からマネジメントを意識したキャリアパスを描くべきでしょう。

また、いろいろなことを器用にこなすことはできなくても、一度ハマったことについてはとことんまで追求したくなるようなタイプならば、スペシャリストを目指し、プログラミングスキルを極める道を選んでもよいかもしれません。

このように、「自分」についてとことん掘り下げる作業を始めることが、キャリアパスを考える際の第一歩です。

なお、自分で分析するだけではなく、親しい友人や家族に相談してもよいでしょう。
自分を客観的に見るのは難しいため、身近な人たちの意見は大変参考になります。

今の自分にあるスキルと経験を確認する

自分の内面についての掘り下げが終わったら、次は今自分が持っているスキルや経験について正確に把握するようにしてください。
スキルや経験を整理すれば、現実的なキャリアパスを描けるようになるでしょう。

また、改めて整理することで、自分が持っていた意外な強みの発見に繋がることもあります。

強みが多ければ多いほど描けるキャリアパスも増えるので、潜在的なスキルがないかしっかり洗い出すことが大事です。

エンジニアのコミュニティに参加する

こちらは必須ではありませんが、可能であれば、エンジニアが集まる勉強会などのコミュニティに参加し、他のエンジニアの考え方やキャリアパスについて知っておくとよいでしょう。

他の人がどのようなキャリアパスを描いているのかを知ることで、より具体的に自分のキャリアパスを描きやすくなるはずです。

エンジニアの勉強会を探すには、以下のようなサービスを利用すると便利です。
いずれも、勉強会やイベントの開催・集客のためのサイトとなっています。

  • connpass
  • TECH PLAY
  • Doorkeeper
  • ATND

また、TwitterなどのSNSで勉強会への参加を呼び掛けているような場合もありますので、「エンジニア 勉強会」といったキーワードで検索をかけてみてもよいかもしれません。

ゴールを設定する

キャリアパスを経つつ、最終的にどうなりたいか、という明確なゴールを設定することも重要です。
「何歳までにCTOになる/起業する」といったような具体的な目標があれば、努力するモチベーションも湧いてくるでしょう。

まず最初にゴールを設定し、目標を達成するにはどうすればいいのかを逆算しながらキャリアパスを設計するのも有効です。

設定したゴールに向けてスケジュールを立てる

自己分析を行い、情報を得て、ゴールを設定した段階で、満足してしまう人もいるかもしれませんが、当然ながらまだまだ不十分です。
ここまでの工程をこなしたことにより、何かを成し遂げたような気がしてしまうかもしれませんが、まだ何も達成していないのです。

ゴールが決まったら、次は具体的なスケジュールを立てるようにしましょう。
例えばマネジメント系ならば、30歳までにプロジェクトリーダーになり、35歳までにプロジェクトマネージャーになり・・・といったような形です。

合間で、より詳細なキャリアプランを想定してもいいかもしれません。
同じプロジェクトリーダーを務めている期間でも、リーダーになって何年後にはどれくらいの開発規模のリーダーになっているか、のように細かく目標を区切ることで、より明確にキャリアについてのプランをイメージできるため、目標に向かって努力しやすくなるでしょう。

Webエンジニアの具体的なキャリアパス例

具体的なキャリアパスの例

エンジニアのキャリアパスは、エンジニアの種類によって異なってきます。
この項目では、Webエンジニアのキャリアパス例に絞って詳しく解説していきます。

フロントエンドエンジニアのキャリアパス

フロントエンドエンジニアとは、WebサービスやWebサイトにおける、ユーザーが目にする部分を担当するエンジニアのことです。
デザインや操作性を意識し、ユーザーにとって使い勝手の良い画面を開発していきます。

必要となるスキルセットは、主に以下の通りです。

  • HTML/CSS
  • Bootstrapなどのデザインフレームワーク
  • JavaScript
  • UI/UX設計
  • CMSの知識
  • Webデザイン …など

これらの知識やスキルを活かし、バックエンドエンジニアと連携を取りながら、見やすく使いやすい画面を作っていきます。

キャリアパスの例としては、「デザインの道を極めてWebデザイナーになる」・「UI/UXに特化してUI/UXエンジニアになる」・「Webディレクションを身に付けてWebディレクターになる」といったような形があります。

前述したタイプに当てはめると、WebデザイナーやUI/UXエンジニアは「スペシャリスト」、Webディレクターは「ジェネラリスト」もしくは「マネジメント」となります。

特定の道を突き進むか、全体を管理するマネジメントスキルを身に付けてキャリアアップを図るかは、エンジニア個人の価値観や適性によって変わってくるところでしょう。

バックエンドエンジニアのキャリアパス

バックエンドエンジニアとは、WebサービスやWebサイトにおける、ユーザーが見えない部分を担当するエンジニアのことです。
主に、サーバー構築や、ユーザーが入力した内容を処理するプログラムの作成などを行います。

必要となるスキルセットは、主に以下の通りです。

  • Ruby
  • PHP
  • 各言語で使用するフレームワーク(Ruby on RailsやLaravel)
  • SQL
  • データベース関連の知識
  • APIの知識 …など

フロントエンドエンジニアが開発する画面を把握しつつ、それに合わせたシステムを開発していきます。
したがって、フロントエンドエンジニアとの円滑なコミュニケーションが必須となるため、コミュニケーション能力も重要です。

バックエンドエンジニアのキャリアパスについては、スペシャリストとして生きるのならば、開発工程を最初から最後まで一人で担当できるフルスタックエンジニアを目指すのもよいでしょう。
どの工程も担当できるというのは、エンジニアとして大きな強みとなります。

マネジメント側に進みたいと考えている場合は、まずはプロジェクトリーダーを目指し、それからプロジェクトマネージャーへとキャリアアップしていく形が一般的です。
さらに高みを目指す場合は、VPoEやCTOといった、マネジメントを行うエンジニアの最上位クラスの役職を視野に入れて行動するようにしましょう。

まとめ

まとめ

以上、エンジニアのキャリアパスについて、具体例を紹介しながら解説してきました。

自分なりのキャリアパスを持っていなければ、いざ転職しようとした時に強くアピールできず、転職活動がうまくいかないことがあります。
また、同じ会社で働き続けるとしても、将来に向けてのはっきりとしたビジョンを持つことで、着実なキャリアアップを実現しやすくなります。

まだキャリアパスを定めていない方は、できるだけ早く着手することをおすすめします。

今回の記事のまとめ
  • エンジニアのキャリアパスを大別すると「スペシャリスト」「ジェネラリスト」「マネジメント」「フリーランス」「起業」の5種類
  • キャリアパスを考える時は、ゴールを明確に設定する
  • 同じ会社で働き続ける場合も、転職でのステップアップを目指す場合も、キャリアパスをしっかり持っておくことが重要

なお、弊社が運営するプログラミングスクール「RUNTEQ(ランテック)」は、未経験からのエンジニア転職に強いスクールで、特にWebエンジニアの育成に力を入れています。

今でも需要の高いWebエンジニアですが、今後はさらに需要が高まっていくと言われていますので、これからWebエンジニアを目指したいという方は、是非一度無料キャリア相談会へお越しください。

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