30代未経験でRUNTEQでの学習期間を経て、経理事務から見事Webエンジニアへの転職を果たした東山さん。自由な働き方と温かい同僚に囲まれた理想的な職場環境で、やりたい仕事に挑戦し続ける充実した日々を、時折夢なのではと思うことがあると語る。そんな彼女に、エンジニアを目指した理由、RUNTEQに入学した決め手、学習開始から内定獲得へと、夢を掴むまでの話を聞いた。【プログラミングスクールRUNTEQ卒業生インタビュー vol.49】※RUNTEQ学習期間は21年8月-22年4月の8ヶ月間
声優からWebエンジニアを目指した理由
「声優にチャレンジしたことは、後悔していません」
そう朗らかな笑みで語るのはRUNTEQ受講生の中でも、少し特殊な経歴を持つ東山さん。
東山さんは、高校卒業後、専門学校で宅地建物取引士の資格を取得し、不動産会社に就職をします。
当時仕事が終わったあとや休日の楽しみのひとつが、洋画ドラマを観ること。いつしか洋画ドラマの声優になりたいという思いが生まれ、悩み抜いた結果、4年勤めた不動産会社を退職しました。
派遣で経理の仕事をしながら、声優の養成所に通い始めたものの、養成所では、希望していた吹き替えより演技の授業が多かったと言います。毎年必ず舞台に立ち、数百人もの観客の前で演技をした経験もありました。
「今でも対面で緊張することなく話せるのは、養成所での経験があったからこそですね」
声優として所属事務所が決まってからも、週3日ほど派遣の仕事を続けました。
しかし、声優としての仕事に全く恵まれない状況が続いたため、苦渋の決断で声優の世界を後にし、新しい道を探して正社員で経理の職に就きました。
そこで東山さんにとって1つの転機が訪れます。
正社員として経理課に配属された会社は、先進的なシステムを次々と導入していたのです。
そのような風土の中で、東山さんは新しいシステムの導入を間近で見たり、活用したりする経験を重ねました。歴史のある中堅企業で年齢が高い人もいる中で、導入したシステムに苦戦する場面では教える側になることも多かったと言います。
ある日、東山さんは経費精算のシステム担当を任されました。その経費精算のシステムには、退職まで1~2年間保守のような形で携わります。
「最初は右も左も分からず暗い海に放り出されるような気持ちでしたが、システムに入ってバグ修正などを行ううちに、本業の経理より楽しいと感じるようになりました」
手動で行っていた作業を自動化できないかという検討がされたり、導入しているシステムの使いにくさを感じたり・・・その蓄積により、東山さんは自分の手で経理システムを作りたいと考えるようになったのでした。
システムを使う側から、作る側になりたい!
経理として働いていた当時、人員の入れ替わりや業務量が減少などで労働環境が変化し、今後もこの仕事を続けていくのかと考えたこともあり、エンジニアに興味を持ち始めた東山さん。
周囲にエンジニアを目指した友人がいて影響を受け、大手プログラミングスクールへ面接に行ったこともありました。しかし、エンジニアへの転職を決意していたわけではなかったため、業務が再び忙しくなるにつれて東山さんのエンジニアへの熱は冷めていきました。
その後、コロナ禍でエンジニアへの想いが再燃。
プログラミング学習についていろいろと調べてみた結果、Ruby on Railsを勉強するのがよいのではないかという結論に至りました。そして、Railsの教材を試したところ独学での習得は厳しいと感じて、プログラミングスクールという選択肢を選んだのです。
RUNTEQのキャリア相談会で入学を決意
プログラミングスクールを検討して、最初に参加したのがRUNTEQのキャリア相談会でした。
当時RUNTEQはまだプログラミングスクール事業をスタートして間もない頃。数多くのスクールがある中で、東山さんがRUNTEQを選んだ理由はというと・・・
「RUNTEQに入学した決め手はキャリア相談会です。強引な勧誘などがなかったことも魅力でした。キャリア相談会に参加してすぐに、ここに決めようと思いました!」
過去に他のプログラミングスクールの面接を受けた経験からも、RUNTEQが自分に合っているのではと実感できたと言います。
また、当時すでに30代だった東山さんにとって、RUNTEQに30代の方の転職実績があったことも入学を決める大きな理由だったそう。
そして、7年続けた経理の仕事を辞めることを決意し、有休消化中にRUNTEQに入学しました。
RUNTEQでの学習にフルコミット
いよいよRUNTEQでの学習がスタート。
半年後にはエンジニアへの就職活動を開始することを目標に掲げて、東山さんはスピード重視で学習しました。その進度の速さは周囲を驚かせるほどでした。
退職し後戻りができない状況と、何が何でも半年間で就職活動までもっていくのだという強い気持ちが、東山さんを前へ前へと押し進めていたのです。
「半年後に内定を取っている自分の姿をゴールに描き、毎日そのリミットに向き合って、カリキュラムは1つでも早く進めようと考えて学習していました」
とはいえ学習内容は難しく、課題ごとの目安時間に終えられなかったものもあったと言います。
ただ、これまでの資格試験の勉強から、自分に合った方法は理解していたため、その経験を活かしてプログラミング学習に向き合い、壁を乗り越えていきました。
また、RUNTEQでの質問方法はテキストのため、わからないことを質問するときに、状況や経緯、不明点を、相手が理解できるように文章化する必要があります。
すると、質問を整理しているうちに解決できることが多かったのです。その課題解決のプロセスが大事であり、現場さながらの貴重な経験であったことを、エンジニアとして働き始めてより一層実感しているそうです。
カリキュラムで行ったRSpecの実践的な課題が、さっそく実務で活きています。
GitHubでの講師とのやりとりが、現在の就業先で上司との間でも同じように繰り返されます。講師の返信が優しくてわかりやすく、やりとりがスムーズで、RUNTEQで学んで本当に良かったと思っているそうです。
「RUNTEQの学習は、現場に活かせることばかり!現場で行うことを練習する場なのです」
オンとオフを切り替えて、体を動かし、気分転換を大切に
東山さんの学習生活は、フルコミットで1日十何時間も勉強に費やすものでした。
そのため、退職後も就業中の生活リズムを崩さないことを心掛けていました。さらに、毎日体を動かす時間を必ず作っていました。朝勉強する前に走り、日中は勉強に集中して、夕方も可能であれば走り、夜また勉強する。平日のタイムスケジュールはストイックでした。
その代わりに、土日はしっかり休むようにしていたそうです。長年続けているダンスをしたり、友達と遊んだりして、気分転換を大切にして取り組みました。
心が折れそうになったポートフォリオ制作
RUNTEQでは必須のカリキュラムの終了後、オリジナルのWebアプリ開発(ポートフォリオ)に取り掛かります。
カリキュラムは努力すれば回答に辿り着けますが、RUNTEQのポートフォリオは世にないものを作るというミッションで、正解は探してもありません。
東山さんは、制作意図にアイデンティティを感じられるものにしたいと考え、声優の練習ができるアプリを開発することにしました。
「声優へのチャレンジは、私の人生の中で特別な経験です。声優を目指す人を応援したいという気持ちから、コロナ以前のようには練習できない中で、気軽に練習できるアプリがあったらいいなと思ったことがきっかけです」
カリキュラムでRuby とRailsを学習しましたが、音声系アプリにはJavaScriptが必須でした。コードを書いて、眺めて、調べて、実践でキャッチアップを進めましたが、1ヶ月くらいで行き詰ってしまいました。
このときRUNTEQの校長菊本さんに1on1で直接教えてもらったことで、壁を突破できたと言います。
「私の場合は、行き詰って苦しくてもやめない!何日も休むと気持ちが沈んでしまうので、ひたすらやり続けることしか考えていなかったです。でも菊本社長に教えてもらえたあの日がなかったら、あと1ヶ月は苦しんでいたと思います……」
さらに声優時代の友達がセリフのアイデアを出してくれたり、RUNTEQ生が声の出演をしてくれたり、多くの人が協力して形になっていきました。
リリースして3日間でユーザー数が117人、PV数が1107。
Twitterでアプリを宣伝しました。声優養成所に所属しているという知り合いではない人からも「アプリを使っているよ!いいね!」と連絡をもらえたときの喜びはひとしおでした。
ポートフォリオは仕事が落ち着いて知識がついたら、高度な技術を取り入れてアップデートしたいと今でも考えているといいます。就活のためだけではないWebアプリの開発がそこにありました。
就職活動に苦戦するもRUNTEQスタッフのサポートで見事内定!
東山さんは、経理の仕事をしていた頃に経理システムが作りたいと思ったことが、エンジニアを目指すきっかけのひとつだったため、自社プロダクトの開発に携わりたいという軸で就職活動を進めていきました。
志望する企業は絞りすぎず40社以上応募したが、なかなか書類が通りませんでした。
苦しい状況の中では、RUNTEQ運営による選考フェーズごとのきめ細やかなアドバイスに助けられました。キャリアトレーナーに愚痴を聞いてもらったり、面接の動画を見てアドバイスをもらったり、いつでも質問や悩みを話せて心強かったといいます。
その結果、9~10社書類を通過し、6社面接に進み、うち2社から内定を得ました。
最終的に入社を決めた理由は事業内容で、過去に利用したことがあるECサイトと、取り扱っている商品も好きなプロダクトであること。さらに、業務システムも内製化しているため、エンジニアになってやりたいと考えていた仕事が実現できる点に魅力を感じました。
また、内定を得るまでに10人以上の社員と会話するというミッションがあり、入社前にたくさんの人とコミュニケーションを取りました。そのときの印象が皆穏やかで面白く、職場の雰囲気の良さも決め手となったそうです。
「面接では、相手企業のプロダクトについて好きな点と、開発に対する興味について、熱く語りました。あとは、声優の経験を活かしたポートフォリオにインパクトがあって、評価していただけたようです。苦心した甲斐がありました!」
エンジニアへの転職という目標を達成して
現在の就業先は、リモートも出社も個人の自由という勤務形態です。
そういった中で、東山さんは出社比率多めで、時折リモートで作業しているといいます。
理由は、出社すると対面で他の社員と接することができるから。同僚はみな優しくいろいろ教えてくれます。
「現在の就業先では、仕事で行き詰って苦しいときもありますが、一度も辞めたいと思ったことはありません。
業務ではRails中心に、時々新しい言語を使うこともありますが、RUNTEQでひとつの言語をしっかり学習した経験から、キャッチアップが早く、できないことができるようなる楽しさややりがいを感じています」
にこやかな笑みで、エンジニアとしてのやりがいを語る東山さんは、業務もRUNTEQでの学習も同じだと言います。
あきらめずに学習し続けることが大事です。あとは気分転換をすること!RUNTEQのDiscord文化を活用して、気持ちを吐き出すことも大事だと思います。
RUNTEQには、現役受講生も卒業生も運営も集うコミュニティがあります。
東山さんのように自走力のあるエンジニアとして一歩を踏み出すには、自分ひとりの力だけで技術を磨くのではなく、同じ目標を持つ人と切磋琢磨する環境が鍵なのかもしれません。
編集後記
いかがでしたか?
経理職として携わった業務からプログラミングに興味を持った東山さん。ストイックな学習で見事に30代のWebエンジニア転職を成功させました。
内定のきっかけのひとつとなったポートフォリオは、声優時代の仲間やRUNTEQで繋がった仲間の力を得て完成したものであったことも印象的でしたね。
RUNTEQでは30代の方でも、これまでのキャリアを踏まえ、エンジニアとしてキャリア形成するための学習面や就活面でのサポートをしっかりと行います。
RUNTEQにご興味がある方、本気でWebエンジニアを目指していらっしゃる方は、まずはぜひ無料キャリア相談会にお越しください!
ご予約はこちらから可能です。ぜひお待ちしております。https://runteq.jp/