15年間テニスコーチとして活躍後、コロナ禍や会社の事業譲渡を機にキャリアチェンジを決意したryoさん。30代半ば、そして子育て中という状況で未経験からエンジニアへの道を選び、プログラミングスクールRUNTEQ(ランテック)への入学を決意しました。
限られた時間の中での学習、ご家族の予期せぬ出来事など、様々な困難を乗り越え、見事IT業界への転職を成功させました。
今回は、ryoさんがどのように学習を進め、キャリアを切り開いていったのか、そのリアルな道のりについて伺いました。
【プログラミングスクールRUNTEQ卒業生インタビュー vol.85】
※RUNTEQ学習期間は2023年10~2024年7月
30代未経験、子育てとの両立。覚悟を決めて踏み出したエンジニアへの道
Q. これまでのご経歴と、プログラミングに興味を持ったきっかけを教えてください。
高校卒業後、アルバイトから始めて約15年間、テニスのインストラクターとして働いていました。
順調にキャリアを積んできた頃、コロナ禍で約2ヶ月間仕事が完全にストップするという経験をしました。
その時、会社の新規事業としてLINE公式アカウントの運用やコンテンツ制作を提案・担当することになり、Lステップ(LINEのマーケティングツール)の導入を検討する中で、初めて「API」などのプログラミング用語に触れたんです。
当時は外部に委託するか、自分でプログラミングを学ぶかの二択でしたが、自分でやってみようと。
Googleで調べながら試行錯誤する中で、「具体的なことは分からないけど、なんだか面白いな」と感じたのが最初のきっかけです。
Q. 未経験からエンジニアを目指そうと決意した理由は何ですか?
本格的にエンジニアを目指そうと思ったのは、所属していた事業所が事業譲渡されることになり、チームが解散したのが大きな転機でした。
ちょうどその頃、スポーツの仕事においては、「自分はこの分野でやりきったな」という感覚があり、次のキャリアを真剣に考え始めました。
また、漠然と「デスクワークがしたいな」と思っていた中で、以前少しだけ触れたプログラミングの楽しさが残っており、「考えるより、まずやってみよう!」と決意しました。
妻に相談し、学習の期限を決めて挑戦することを決めました。
34歳のときにRUNTEQの初回カウンセリングを受け、担当の方から、「やるなら35歳になる前に履歴書を出せる状態にした方が現実的」というアドバイスをいただいたことも、覚悟を決める後押しになりましたね。
実は妹がエンジニアなのですが、彼女からも年齢や未経験からの転職の厳しさは聞いていたので、相当な覚悟が必要だと感じていました。
費用面なども含め、複数のスクールを比較検討し、最終的にRUNTEQへの入学を決めました。入学前には、退職して学習に専念する環境を整えました。
限られた時間と予期せぬ困難を乗り越えた1000時間
Q. 1000時間という学習時間をどのように確保し、乗り越えましたか?
入学前に退職していたので、基本的には子どもを保育園に送ってから迎えに行くまでの時間、だいたい1日8〜9時間を学習時間に充てていました。
ただ、完全に無職だったわけではなく、前職から引き続きテニス関係の仕事を副業として不定期に続けていました。
学習の進め方としては、時間を区切って集中する「ポモドーロ・テクニック」も試したんですが、あまり自分には合わなくて…。
それよりも、「集中できる時に一気にやる!」というスタイルでしたね。能率が落ちてきたなと感じたら、無理せず休憩するようにしていました。
時間の確保という意味では、日中の時間をフル活用する、というシンプルな方法でした。
Q. 子育てやお仕事との両立で、特に大変だったことはありますか?
学習期間中に、家族の体調不良があり、私のメンタル的に2ヶ月ほど学習を完全に中断せざるを得ない時期がありました。
これは本当に予期せぬ出来事で、精神的にも体力的にもかなり厳しい時期でしたね…。
幸い、周囲のサポートやRUNTEQの理解もあり、なんとか乗り越えることができましたが、学習計画は予定より2ヶ月ほど遅れてしまいました。
もちろん想定外のトラブルがあると難しくなることもありますが、普段であれば工夫次第で子育てと学習の両立は十分に可能だと思います。
Q. 学習を進める上で、何か工夫したことはありましたか?
とにかく「気になったことはやってみる」というスタンスでした。
学習を進めていると、コミュニティ内で「Reactが必須らしい」「Vueも気になる」といった話題が出てきますよね。
周りの優秀な方を見ていると、「自分ももっと新しい、すごい技術を身につけないといけないんじゃないか?」と少し焦る気持ちもありましたね。
最終的には講師の方にアドバイスをもらって、Rails一本で進めましたが、他の言語も一旦試してみるのは大事だなと感じました。
もちろん、カリキュラムを進めるのが最優先ですが、時間に少し余裕がある時や、気分転換したい時に、興味のある技術に触れてみるのは良い刺激になりました。
また、オープンソースの技術は情報が豊富なので、「まず試してみる」という姿勢は、新しいツールや技術に対する抵抗感をなくす上で役立ったと感じています。
▼ryoさんが作成されたWebアプリ▼

Q. カリキュラムの中で特に難しかった、あるいは印象に残っていることは?
一番苦労したのは、中間試験のアルゴリズム問題ですね。
唯一、本当に行き詰った箇所かもしれません。1問だけどうしても解けなくて、一時的にやる気を失ってしまって…。
でも、そこで無理に続けようとせず、「一旦寝かせよう」と決めました。その間は、先のSTEPのカリキュラムを進めて、少し気分転換を図りました。
時間を置いて、改めて問題に向き合ったら、不思議と解けるようになったんです。
一方で、印象に残っているのは、「グループワーク」ですね。同期のメンバーに恵まれて、今でも交流があります。
私は年齢が高めだったため任意参加でしたし、最初は「無理にコミュニティに参加しなくてもいいかな」と思っていましたが、みんなが気さくに話しかけてくれて、すぐに打ち解けることができました。昨年も、同期の仲間と一緒に飲みに行きました。
頻繁にイベントに参加していたわけではありませんが、自分の学習記録や考えをアウトプットする「Times」(RUNTEQ内の情報共有ツール)を活用したり、LT(ライトニングトーク)イベントに参加したりしていました。
コミュニティの存在は、学習のモチベーション維持に大きく貢献してくれたと思います。
年齢と未経験の壁を越え、掴み取ったキャリアチェンジ
Q. 就職活動はいつ頃から、どのように進めましたか?
本格的に就職活動を始めたのは、卒業制作のWebアプリを作っている頃だったと思います。
私の場合、家族と「24年5月までに内定が決まらなかったら、IT業界以外の仕事に就職する」という約束をしており、明確なリミットがありましたので就活を早めに始めてました。
私は35歳以上だったこともあり、キャリアアドバイザーによる個別サポートは受けられませんでしたが、当時RUNTEQが提供していた「就職ボード」(就職活動の進め方をまとめた資料)は、何度も読み返して活用しました。
「この通りにやれば間違いないだろう」と信じて、書かれている手順をひとつひとつ丁寧に実行していきました。
面接対策としては、想定質問と回答をChatGPTのようなLLMに入力し、仮想の面接官と模擬面接を行う、といった練習も取り入れました。ただし、質問と回答の整合性が崩れることもあったため、あくまで補助的なツールとして活用していました。
あとは、先に就職活動を終えた先輩方が残してくれたNotionのナレッジも非常に参考になりました。
Q. 就職活動の軸はどのように設定していましたか?また、内定の決め手は何でしたか?
重視したのは、「その企業が事業の継続性をどれだけ重視しているか」という点と、「扱っている技術が比較的新しいか、あるいはニッチであるか」という点です。
特にニッチな技術(ローコード開発等)は、競争相手が少ないのではないか、あるいは新設された部署であれば、未経験でも入り込むチャンスがあるのではないかと考えました。
また、RUNTEQが主催する就活イベントを通じて、フルスクラッチ開発だけではなく、「ニッチな分野にも道がある」と気づけたことが、大きく視野を広げるきっかけになりました。
就職を決めた一番の理由は、面接を担当してくださったエンジニア部門のマネージャーの人柄にとても引かれたことです。
面談で、「プログラミングはあくまで目的を達成するための手段である」というお話をされていて、技術力だけでなく、ビジネス視点や課題解決能力を重視している姿勢に共感しました。
Q. 就職活動で、ご自身が評価されたと感じる点はどこですか?
最終的には、スキル以上にカルチャーマッチの部分が大きかったと感じています。
技術面に関しては、実際の業務でも使用するローコードツール「Bubble」を用いた技術選考があり、一定のスキルは担保された印象でした。
また、それ以外のスキル面についても、おおむね問題ないと評価していただけたようです。
面接では、「入社後どうなりたいか」といったキャリアビジョンについて、私なりの考えをしっかりと伝えることを意識しました。
RUNTEQで身につけた柔軟さと実践力
Q. RUNTEQを受講して、どのような変化や成長を感じていますか?
一番の変化は、「スピード感」ですかね。
プログラミング学習を通して、物事を順序立てて考えたり、問題を切り分けたりする力が身についたおかげで、以前よりも仕事の進め方が早くなったと感じます。
あとは、「こうあるべき」という固定観念がなくなりました。「もっと効率の良い方法はないか?」と常に考えるようになりました。
色々な技術や考え方に触れたことで、視野が広がり、柔軟な発想ができるようになった気がします。
働き方という面では、前職に比べて勤務時間は短くなりましたね。
職場は非常に理解があり、子どもの状況に合わせて「今日は少し早めに上がっても良いですか?」といった相談がしやすい環境です。
これは、共働きで障がいのある子どもを育てている私たちにとっては、本当にありがたいことですね。
RUNTEQでスキルを身につけたことで、そうした柔軟な働き方ができる企業を選べるようになった、というのも大きな変化です。
Q. ryoさんが思う、RUNTEQならではの良さを一つ挙げるとしたら何ですか?
一つに絞るのは難しいね…3つ思い浮かびました。
1つ目は、カリキュラムの質です。
これは間違いなく良くてすごくタメになっています。現場で通用する力を養うための、考え抜かれた内容だと感じます。魚を与えてもらうのではなく、魚の釣り方を教えていただいた気がしています。
2つ目は、コミュニティへの入りやすさです。
自然とコミュニティに溶け込めるような雰囲気があります。運営の方々が、受講生同士の交流を促すような工夫を随所でしてくれているのを感じました。
3つ目は、運営スタッフとの距離の近さです。
皆さん本当に気さくで、気軽に質問や相談ができます。「ちょっと詰まったな」という時でも、「聞きに行けば何とかなりそう」と思える安心感がありました。
親身に対応してくれるので、短時間の質問でも疑問をすぐに解消できるのがありがたかったです。
Q. これからスキルアップや35歳以上で転職に挑戦したいと考えている方へ、メッセージをお願いします!
私も30代半ばで子育てをしながら、未経験からの挑戦でしたが、35歳以上でも十分に転職は可能だと思っています。
年齢を理由に最初から諦めてしまう方もいるかもしれませんが、まずは一度挑戦してみることをおすすめします。
もちろん簡単な道のりではありませんでしたが、挑戦してみる価値は絶対にあります。
年齢が高い部分でハンデがあるのであれば、「何か自分にできることはないか?」と常に探し、腰を低く、周りの人たちと同じ目線で学んでいく姿勢が何よりも大切だと思います。
RUNTEQには、質の高いカリキュラムや、経験豊富な講師陣、そして何より最高の仲間たちが集まるコミュニティがあります。転職に必要な知識やノウハウも、RUNTEQがしっかりと提供してくれます。
「エンジニアになる」と覚悟を決めたなら、あとはその環境を信じて、ひたすら突き進むだけです。
迷われているなら、まずは一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
編集後記
いかがでしたでしょうか?
15年という長いキャリアから一転、30代半ば、子育て中という状況でエンジニアへの道を志したryoさん。
学習期間中の予期せぬ困難も乗り越え、RUNTEQでの学びとコミュニティでの繋がりを力に、見事キャリアチェンジを実現されました。
特に、年齢や未経験であることを言い訳にせず、ひたむきに学習に取り組み、自ら積極的にコミュニティに関わっていく姿勢は、多くの読者の皆さんの背中を押してくれるのではないでしょうか。
RUNTEQは、ryoさんのように様々なバックグラウンドを持つ方々が、本気でエンジニアを目指せる環境を提供しています。
単にスキルを教えるだけでなく、学習の進め方、モチベーションの保ち方、そして転職活動まで、一人ひとりに寄り添ったサポートを行っています。
RUNTEQに興味を持たれた方は、ぜひ一度、無料キャリアカウンセリングにお越しください。あなたの可能性を、私たちと一緒に広げてみませんか?
ご予約はこちらから可能です。ぜひお待ちしております。
https://runteq.jp/