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卒業生インタビュー

教育業界から建設業界のエンジニアへ。1000時間の学習を経て掴んだ、自分らしいキャリアとは?

亀澤さん

教育業界からエンジニアへのキャリアチェンジを果たした、かめさん。
1000時間におよぶ学習を仲間と共に乗り越え、現在は建設業界のエンジニアとして複数プロダクトに携わるまでに成長されています。
未経験からプログラミングに挑戦し、RUNTEQ(ランテック)で学んだ過程や就職活動、現在のお仕事について伺いました。

【プログラミングスクールRUNTEQ卒業生インタビュー vol.86
※RUNTEQ学習期間は2024年1月~2024年10月

Contents

「熱中できる仕事」を求め、教育業界からITの世界へ。

Q. これまでのご経歴と、プログラミングに興味を持ったきっかけを教えてください。

大学では英文学科で英語教育を専攻していました。
新卒で教育系企業に入社し、講師業や高校生の進路指導、企画など、幅広い業務を担当しました。
社会人3年目が終わる頃、今後のキャリアの軸を定めようと考えたのが、プログラミングに興味を持ったきっかけです「ただお金を稼ぐためでなく、熱中できることを仕事にしたい」という思いがあり、プログラミングの勉強を始めました。

前職では、顧客情報管理の自動化にGAS(Google Apps Script)が使われていました。業務効率化のために同僚と協力してツールに触れる中で、「こんなに便利になるんだ」とIT技術の可能性を実感した経験も、後押しになったと思います。

Q. 未経験からエンジニアを目指そうと決意した理由は何ですか?

まず、自分がプログラミングに適性があるか確かめるため、入学前に1ヶ月ほど学習サービスを使って独学しました。その時点では、簡単なコードを書く程度で、アプリ開発のような本格的な実装経験はありませんでした。

正直なところ、学習サービスを試した段階では分からないことだらけで、「これを仕事にできる」という確信までは持てませんでしたが、一人でPCに向かい、ゴールに向けて夢中で思考を巡らせるプロセスが、自分の性格に合っていると感じました。

そこまで苦痛ではなかったので、「これなら本格的に学習をスタートできそうだ」と確信し、エンジニアへの道を歩むことを決意しました。

Q. 数あるスクールの中で「RUNTEQ」を選んだ理由は何ですか?

趣味やスキルアップではなく「本気で転職したい」という気持ちが強かったので、転職にまでつなげられるようなプログラミングスクールを探しました。当時、私は仕事をやめて学習にフルコミットできる状況でした。そのため、学習時間が長く難しいカリキュラムで、着実に力がつくスクールを求めていました。

その中でRUNTEQは、卒業生のポートフォリオの質の高さや、高い就職実績が際立っていたので入学を決めました。

地道な努力が「作る楽しさ」に変わるまで。

Q. 1000時間という学習時間をどのように確保し、乗り越えましたか?

学習期間は、2024年1月の入学から卒業制作をリリースした8月半ばまでの約7ヶ月間でした。
私は、フルコミットで学習に専念できる環境だったので、平日は最低6時間、休日は7〜8時間と、週に50時間ほどは学習に充てていました。

朝10時頃には学習を開始する、というのを日課にしていましたね。

Q. カリキュラム学習中で大変だったことと楽しかったことはありますか?

カリキュラムの中で大変だった部分は、「Rails基礎」をやり切ることでした。まずは自力で調べて実装することが求められたのですが、調べた通りにやっても動かなかったり、自分の状況をうまく言語化できずに質問のラリーが続いてしまったりと、Rails基礎の部分が一番大変でした。

ただ、元々課題解決に向けて考えるのが好きだったこと、時間に余裕があったことから、まずは自力で解決しようと試みる姿勢は常に持っていました。「自分で調査しても解決できない」と感じたタイミングで、テキストで質問するようにしていました。

一方で、一番楽しかったのはポートフォリオ制作です。
知識をインプットする基礎学習のフェーズとは違い、ポートフォリオ制作では、自分でアプリの企画やアイデア出しから携わることができます。

自分の作りたいものを形にしていく過程は、まさに創作意欲が刺激される感覚があり、学習全体を通して最も楽しい時間でした。

亀澤さん

Q. 学習中に頑張ったことはありますか?

学習記録として、「times(分報)」を毎日書いていたことです。

社会人になってからも5ヶ月目くらいまでは毎日続け、今も思考の整理のために週に一度は更新しています。この継続的な発信が評価され、RUNTEQ内のアクティブな受講生に贈られる「Move Fast賞」と「Take Ownership賞」もいただきました!

今でもtimesを続けるメリットに感じることは、膨大な情報を言語化することによる知識の定着、自分の発信が周囲との交流のきっかけになることです。手軽に始められるので、非常に効率の良い学習習慣だったと思います。

※timesとは「分報」とも言われており、今取り組んでいることや困っていることを投稿し、他の方へ共有することができるチャンネルです。RUNTEQの受講生は、課題を進めてうまくいったことや困ったことなど、日々のつぶやきを投稿しています。

Q. 学習中に印象に残っていることはありますか?

「活躍している人ほど、地道な努力を続けている」という事実を目の当たりにしたことです。

入学前は、卒業生の華やかな活躍を見て「RUNTEQに入れば自分も良い企業に入れるのではないか」という、少しキラキラしたイメージが先行してしまうと思います。

しかし実際に入ってみると、周りで評価されている人ほど、日々自分のできないことや分からないことに時間をかけて真摯に向き合っていました。イベントに参加するだけでなく、目の前の課題を一つ一つ着実に乗り越えていく姿勢こそが成長に繋がるのだと、身をもって学びました。

Q. ポートフォリオではどのようなアプリを作成されましたか?

私は昔から音楽が好きで、趣味でバンドを組んでいた経験を活かせるアプリを作りたいと漠然と考えていました。最終的には、そのアイデアを形にしたWebアプリを開発しました。

▼かめさんが作成されたWebアプリ▼

「bandmemo(バンドメモ)」
バンド活動をする社会人に向けた、タスク管理ツール

https://qiita.com/kame-0707/items/9891c2a4c3edb7ed6d78

亀澤さんWebアプリ

亀澤さん

亀澤さんWebアプリ

モチベーションの学習を加速させたRUNTEQコミュニティの力。

Q. 長期間学習を続けるためにモチベーションを維持する工夫はありましたか?

私の場合は、社会人として活躍している友人に会いに行くことでした。

目標を持って仕事に打ち込んでいる友人の姿を見ると、「私も早くこうなりたいな」「やっぱり働くのは楽しそうだ」と、転職に向けた学習意欲が自然と湧いてくるんです。

友人から良い刺激をもらうことが、学習を続けるための大きなモチベーションになっていました。

Q. RUNTEQのコミュニティも活用されていましたか?

かなり積極的に活用していた方だと思います。

技術イベントやキャリア系のイベント、受講生同士の交流会には意識的に参加しました。オフラインの集まりがあれば、渋谷のRUNTEQ教室まで足を運ぶこともありましたね。

特に就職活動期は、同期と情報交換をしたり、将来について語り合ったりすることが心の支えになりました。

卒業後も、RUNTEQで出会った女性エンジニア仲間と月に一度は集まって勉強会をしています。このコミュニティがあるからこそ、今の仕事も頑張れていると感じています。

Q. コミュニティでの交流は、どのように広げていきましたか?

受講中は同期との関わりが中心でしたが、就職活動フェーズに入ると、私が公開したアプリを見た先輩がDMをくださり、そこから就活の相談に乗っていただく機会がありました。

また、受講中の8月に行われたRUNTEQ_Pathに参加して、実際にエンジニアとして活躍する先輩に実務のお話を聞かせていただいたことで、就職後のイメージを持ちながら学習を進める大きなきっかけになりました。

期を問わず助け合う文化がRUNTEQコミュニティの魅力だと思います。

「自走力」が試された就職活動。技術課題の壁を乗り越えた言語化の習慣。

Q. 就職活動は、どのように進めましたか?

自己応募と求人紹介を合わせて、15社ほどに応募しました。

最初はRUNTEQのキャリアサポートを中心に進めていましたが、視野を広げるために、途中から他の媒体も幅広く利用するようになりました。

最終的には、RUNTEQの提携求人で内定をいただき、建設業界向けのSaaSプロダクトを開発している会社に入社を決めました。

Q. 就職活動の軸はどのように設定していましたか?

軸は2つありました。

1つ目は、「チームで目標に向かいながら技術力を高められること」、2つ目は、「組織の成長に貢献できること」です。

実務未経験からのスタートとなるので、まずは技術力を高められる環境に身を置くことを大事にしていました。また、顧客の組織課題解決に貢献できるようなサービスに関心があり、そうした取り組みをしている企業で貢献したいと考えていました。

Q. 前職と違う業界になりますが、建設業界を選んだポイントはありますか?

就職活動を進める中で、前職の教育業界と現在の建設業界に「レガシーな現場をDXで変えていく」という共通点を見出したのが大きな理由です。

教育業界も建設業界も、DX化が上手く進んでいない現場が多くあります。そうした現場にプロダクトを導入し、DX化の価値を伝えることで、顧客の課題を解決していく過程に強く惹かれました。

Q. 就職活動で苦戦したなと感じる点はどこですか?

技術課題が苦戦しました。
RUNTEQでも実践的な学習を行ってきましたが、さらなる応用力が求められる課題もあり、そのレベルの高さに対応するのが一番大変でした。

ただ、最終的に内定をいただいた現在の会社も、技術課題を経ての採用でした。そこでは、完璧な実装力だけでなく、基礎知識と「自走力」、つまり自分で調べて実装までやりきる力が試されていたのだと思います。

就職活動中は「なぜこのコードを書いたのか」を言語化して説明する練習を続けていました。自分で考えて実装し、その意図を伝える訓練を怠らなかったことが、採用担当の方からの「自分で考えて進められる点」という評価に繋がり、最終的に内定をいただけた理由だと感じています。

Q. 就職活動で評価されたなと感じる点はどこですか?

オファー面談でフィードバックをいただき、主に「技術的な自走力」と「コミュニケーション能力」の2点を評価していただけたと感じています。

一つ目の「自走力」は、一次面接の技術課題で評価されました。
自分では決してスムーズにできたという手応えはなかったのですが、「基礎的な理解があるからこそ、自力で考えて課題を進められる」という点を評価していただけたようです。

二つ目はコミュニケーション能力です。
弊社は少人数の開発チームであり、営業職の多い企業でもあるため、エンジニアにも他者との円滑な連携が求められます。そうしたカルチャーに馴染めそうだと判断していただけたことも、大きな評価ポイントだったと伺っています。

「好き」を仕事にする楽しさ。技術とコミュニケーションで描くキャリアパス

Q. 現在の担当業務について教えてください。

建設業界向けのSaaSプロダクトを開発している企業で働いています。

主に建設中小企業の業務DXを支援するサービスを提供しており、例えば、自社の魅力発信に課題を抱える企業にCMSを提供し、採用強化に繋がるホームページ制作をサポートしています。

私が担当しているのは、経営管理プロダクトの機能追加や不具合修正です。建設事業者が直面する資金繰りやコスト管理の課題を解決するためのプロダクトです。入社して8ヶ月経った今では、日々本番環境のデータベースを扱う問い合わせ対応を行なっていたり、10年以上稼働している主力プロダクトのコード改修にも携わる予定があります。

問い合わせ対応を含むと、計5つのプロダクトに横断的に携わっています。

Q. エンジニアに転職して変わったことはありますか?

働き方の面では、時間に縛られなくなったことが大きな変化です。
コアタイムありのフレックスタイム制なので、始業時間も柔軟に調整でき、想像以上に働きやすい環境だと感じています。

やりがいの面では、自分の努力が成果に直結する点に魅力を感じています。
前職は対人の仕事で、信頼関係の構築に時間がかかったり、自分ではコントロールできない要素が多かったりと、楽しさを感じつつもキャリアへの不安を感じることがありました。

今は、知識や経験の有無が成果に直結する世界だと感じています。その分、入社当初はできなくて悔しい思いも沢山しましたが、休日に勉強してキャッチアップした知識がすぐに実務で活かされたり、経験を積むことで先輩のタスクを手伝えるようになったりと、自分の成長が目に見えて分かることが、今の仕事の一番好きなところです。

Q. かめさんが感じるエンジニア職の魅力は?

プロダクトを通じてお客さんに価値を届けられる点、創作意欲が刺激される楽しさがある点、それによって仕事に熱中できる点が、私にとってはすごく良いところかなと思っています。

もともと楽器演奏や料理など、一人で黙々と何かに取り組むのが大好きでしたが、そうした特性を仕事に生かすのは難しいと感じていたんです。
その点、エンジニアは自分の好きを満たせるような仕事で、努力次第で評価や報酬としてきちんと認められる点が魅力に感じています。

Q. 仕事で役立っているRUNTEQでの学びはありますか?

1つは技術的なキャッチアップの習慣です。
RUNTEQには、周りの受講生が当たり前のように技術書を読んだり、新しい情報をキャッチアップしたりする環境がありました。その中で、自然と「気になったことはすぐに調べる」という姿勢が身につきました。一人ではなかなか築けなかった習慣だと思います。

もう1つは、コミュニケーションにおけるマインドです。
「困った時は周りを頼ること」や「Giveの精神が大事」という教えは、今の職場でも非常に役立っています。頼まれた仕事や見つけた仕事に積極的に取り組む姿勢が信頼に繋がり、少しずつ責任あるタスクを任せてもらえるようになってきたと実感しています。

Q. 今後挑戦してみたいことはありますか?

ビジネスサイドと開発サイドの両方から頼られる存在になりたいです。そのためには、経験のないタスクにも積極的に挑戦して技術力を磨くことが第一だと考えています。

それに加えて、「この人に頼めば、調整やヒアリングもスムーズに進む」と思ってもらえるような、コミュニケーション能力も高めていきたいです。困った時に「あの人に聞けば大丈夫」と、周りから信頼されるエンジニアになるのが目標です。

亀澤さん

エンジニアになって見えた世界と、RUNTEQで得た財産

Q. かめさんが思う、RUNTEQならではの良さを一つ挙げるとしたら何ですか?

受講生の熱量の高さです。

X(旧Twitter)を見ているだけでも、新しい技術の情報やイベントの参加報告が次々と流れてきます。仕事でありながら、趣味の一つとしてプログラミングを楽しんでいる人が本当に多いんです。

その熱気が周りを巻き込み、「もっと頑張ろう」「プログラミングを楽しもう」という良い循環を生み出している、その雰囲気がRUNTEQの一番の魅力だと思います。

Q. これからエンジニア転職に挑戦したいと考えている方へ、メッセージをお願いします!

プログラミング学習に加え、それを転職に活かすというのはハードルが高く、実現する中で大変に感じることも多いと思います。

ただ、とにかく目の前にあるタスクに徹底的に向き合って、1個1個乗り越えていけば、必ず前進できるというのを私自身とても感じています。

焦らず、一歩一歩目の前のことに集中して取り組んでいくことを大事してほしいなと思っています。

編集後記

いかがでしたでしょうか?
教育業界での経験を経て、「熱中できる仕事」を求めてエンジニアへキャリアチェンジを遂げた、かめさん。
1000時間におよぶ学習の壁を、RUNTEQの仲間との繋がりと、ご自身の「やりきる」という強い覚悟で乗り越えられた姿が印象的でした。

RUNTEQは、かめさんのように様々なバックグラウンドを持つ方々が、本気でエンジニアを目指せる環境を提供しています。
単にスキルを教えるだけでなく、学習の進め方、モチベーションの保ち方、そして転職活動まで、一人ひとりに寄り添ったサポートを行っています。

RUNTEQに興味を持たれた方は、ぜひ一度、無料キャリアカウンセリングにお越しください。あなたの可能性を、私たちと一緒に広げてみませんか?

ご予約はこちらから可能です。ぜひお待ちしております。
https://runteq.jp/

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