スーパーの店員として働いていたくまさんは、RUNTEQでの学習を経てエンジニアへとキャリアチェンジしました。
現在は、RUNTEQ卒業生としてだけでなく、RUNTEQのエンジニア講師としても活躍されています。

【プログラミングスクールRUNTEQ卒業生インタビュー vol.95
※RUNTEQ学習期間は2022年9月~2023年6月

エンジニアへの転職を決めた理由

Q. これまでのご経歴を教えてください。

学生時代は、5歳から高校卒業までの12年間、水泳に打ち込んでいました。
社会人になってからは、スーパーでレジの仕事を約2年9ヶ月続けていました。

Q. エンジニアを目指そうと決意した理由は何ですか?

スーパーでレジの仕事をしていた頃、宅配サービスの受付も担当していました。ただ、管理がかなりアナログで、日々の運用が大変だったんです。「もっとシステムで解決できたらいいのに」と感じる場面が多くありました。

管理用のアプリ自体はあったのですが、仕様が古くて番号の管理が中心だったため、「いつ在庫が足りなくなりそうか」といった状況を把握しづらく、現場では困ることがありました。商品をきちんと管理できる仕組みがあれば、人為的なミスを減らせますし、確認や対応の手間も軽くなると思ったんです。

プログラミング学習はRUNTEQ入学前から始めていて、最初は外部教材や書籍を使って独学していました。きっかけの一つは、スーパーの常連さんからホームページ制作を頼まれたことです。挑戦してみたものの思った通りに作れず、悔しさから「ちゃんと勉強しよう」と思うようになりました。

さらに、初めて作ったアプリを人に見せたときに、その人が笑顔になってくれた経験がすごく印象に残っています。「こういう体験をもっと増やしたい」と思ったことが、エンジニアを目指す決意につながりました。

Q. 数あるスクールの中で「RUNTEQ」を選んだ理由は何ですか?

きっかけは「エンジニア転職チャンネル」でRUNTEQを知ったことです。YouTubeの動画に出演されていた方がとても印象に残っていて、画面越しでも伝わってくるくらい笑顔が素敵で、「こんな方がいる環境なら安心して学べそうだな」と感じました。

私は、自分のために頑張るというより、周りの人を笑顔にできるほうが力を発揮できるタイプだと思っています。だからこそ、受講生同士の交流があり、人と関わりながら学べる環境を探していました。

その中でRUNTEQは、実際にX(旧Twitter)でRUNTEQ受講生の投稿を見てみたところ、素敵な方が多く「ここなら前向きに学べそう」と思えたのも大きかったです。

さらに、事前に調べる中で「エンジニアはコミュニケーションが重要な仕事だ」と理解していたので、学習中から自然とコミュニケーションが生まれる環境があるRUNTEQを選びました。

RUNTEQ生活・1000時間のカリキュラムの進め方

Q. 1000時間という学習はどのように進めていましたか?

介護をしながらの学習だったため、まとまった時間を確保するのはなかなか難しかったです。病院への付き添いの待ち時間など、細切れの時間を見つけて少しずつ勉強していました。

スキマ時間には、MattermostなどのRUNTEQの学習ツールを使って情報収集を行い、「今できること」を積み重ねるように意識していました。限られた時間の中でも学習を止めないよう、時間の使い方を工夫しながら取り組んでいました。

Q. 学習期間中で印象的な出来事はありますか?

一番印象に残っているのは、キャリアアドバイザー(CA)の方からかけてもらった言葉です。

学習と介護を両立する中でうまくいかないことが続き、気持ちが落ち込んで自信をなくしていた時期がありました。そんなときに、CAとして関わってくださった方が「私は最強って思ってればいいよ」と声をかけてくれたんです。

実は「もうやめよう」と思ったことも何度かあったのですが、その一言で気持ちが前向きになって、「もう少し頑張ってみよう」と思えるようになりました。そこからマインドや考え方も変わって、あの言葉が今の自分を支えてくれていると感じています。

さらに、言葉だけでなく普段の関わり方や姿勢から学ぶことも多く、すごく刺激を受けました。「自分もこんなふうになりたい」と思える存在で、今ではロールモデルとして尊敬しています。

卒業制作(Webアプリ開発)について

Q. Webアプリ制作では、どのようなアプリを作成されましたか?

卒業制作に限らず、これまでいくつかアプリを作ってきたのですが、共通して「誰かを笑顔にすること」をテーマにしていました。

最近作ったのは「Grass Badge」というアプリです。GitHubの活動量(いわゆる“草”)をもとに、自分の成長をゲーム感覚で楽しめる、学習の可視化アプリになっています。

受講生のために自分ができることはないかと考えたときに、学習中に悩んでいることを少しでも解決できるようなアプリを作りたいと思い、Badgeの仕組みを取り入れたこのアプリを開発しました。

「GrassBadge」
GitHubの活動量(いわゆる“草”)をもとに、自分の成長をゲーム感覚で楽しめる、学習の可視化アプリ

https://my-grass-garden-front.vercel.app/

Grass Badge

Q. 開発で意識した部分はどこですか?

作成で特に意識したのは、「誰でも楽しめるようにする工夫」です。ユーザーによって草の生やし方は違いますし、データの扱いも想像以上に大変でした。そこで、達成感を感じやすいように、バッジの取得条件を複数用意しました。

具体的には、継続日数の合計や1日のコミット数、アプリ登録後の継続状況など、4つ程度の観点から条件を設定しています。草を継続して生やすのは大変なので、少しでも「続けられている実感」や「頑張りが形になる感覚」を味わってもらえるように、バッジを獲得できる仕組みにしました。

 

▼くまさんが作成されたWebアプリ▼

「Grass Type」

「Grass Type」

16のキャラクター × 8つの能力値で現在のあなたのGitHubの草の状態を診断できるアプリ。
https://grass-type.vercel.app/

Grass type

「Grass Universe」

「Grass Universe」
自分のGitHubプロフィールをより個性的にカスタマイズし、アプリへのアクセスを簡単に共有できるアプリ。

https://grass-universe.vercel.app/

GrassUniverse

 

くまさんWebアプリ

「くまアバター」

「くまアバター」

くまさんオリジナルのアバターを作成できるアプリ。

https://kuma-avatar.vercel.app/

くまアバター
くまアバター

Q. アプリ制作の過程で、モチベーションが下がってしまうことはありましたか?

ほとんどなかったです。

自分のためではなく、誰かに届けて喜んでもらうために作っていたので、「笑顔にしたい」という気持ちが常に原動力でした。

卒業後の進路について

Q. 卒業後の進路について教えてください。

現在は、RUNTEQで働いており、主にエンジニア講師として受講生のサポートを担当しています。

受講生の学習体験がより良いものになるよう常に考えながら、「どこでつまずきやすいか」「どうすれば学びやすくなるか」を整理し、カリキュラムの改善や開発にも関わっています。

Q. RUNTEQの就活サポートはいかがでしたか?

キャリアアドバイザー(CA)さんには本当に感謝しています。正直、就職活動が思ったように進まず、仕事をしながら進める中で心身の調子を崩してしまった時期がありました。「もう辞めてしまおうかな」と思うことも何度かありました。

当時はアルバイトを掛け持ちして、朝から夜まで働きながら自分を奮い立たせていたのですが、それでもうまくいかず、気持ちが落ち込んで寝てばかりになってしまう日もありました。

そんなときに支えになってくれたのが、CAさんの存在です。つらい状況でも「CAさんを笑顔にしたい」と思えたことや、感謝の気持ちを忘れないようにしようと思えたことが、自分を前に進ませてくれたと思っています。

いつも声をかけて寄り添ってくださって、そのおかげで今の自分があると感じています。CAさんには感謝してもしきれません。

Q. エンジニア職の魅力はどんなところだと感じますか?

受託開発と自社開発で、それぞれ魅力があると思います。

受託開発は、さまざまなプロジェクトに関われる環境で、自然と引き出しが増えていくことです。業界ごとにドメイン知識も必要になりますし、使う技術や考え方も毎回違うので、経験を積むほど自分の視野が広がっていきます。案件によっては一人で開発を進める場面もあるので、自走力が鍛えられるのも大きいですし、レビューの大切さも実感できました。

自社開発では、「ユーザーとの距離が近い仕事」ならではの魅力があります。相手がどんなことで悩んでいるかが見えているからこそ、「誰のために、何を良くするのか」が明確で、考えながら仕事ができます。

受託と自社の両方を経験して感じたのは、技術を通して周りの人の役に立てたり、誰かの成長や人生に関われたりする実感が持てることです。
それが自分の価値観にも合っていて、エンジニアという仕事の一番の魅力だと思っています。

Q. 今後どのようにスキルを広げていきたいですか?

実はもう学び始めていて、講師として「受講生のために何ができるか」を考えて形にする力を伸ばしたいと思っています。
具体的には、受講生がより良い方向に進めるように、学習体験の設計などを学んでいます。

また、アプリについてももっと具体的なアドバイスができるように、デザイナーの方がいる環境で学び、デザイナー目線の考え方(情報設計やUX/UIなどのユーザー視点)を吸収しています。受講生が卒業制作を作るときに、ただ動くものを作るだけではなく、ユーザー目線をきちんと盛り込んだアウトプットができるようにサポートしたいからです。

AIでアプリが簡単に作れる時代になったからこそ、最後に差が出るのは「考える力」や「設計力」だと思っています。作りたいものをどう設計に落とし込み、形にしていくかを今のうちに身につけて、将来的にはカリキュラム改善にも活かしていきたいです。

RUNTEQでの学びについて

Q. RUNTEQでの学びを通して、考え方や行動面でどのような変化がありましたか?

マインドセットの変化が大きかったす。特に意識するようになったのが、RUNTEQのCREDOにもある「Give First」の考え方でした。
「頼まれてから動く」ではなく、相手が困りそうなところや必要になりそうなことを先に想像して、自分から動く癖がついていったと思います。

それと、StrengthsFinder(ストレングスファインダー)をきっかけに「自分の強みをどう活かすか」を考えるようになったのも大きいです。何か特定のスキルを増やすというより、自分が得意な動き方や価値の出し方を理解して、業務の中で活かせるように模索できるようになりました。

内面的な部分で言うと、「自分のため」よりも「誰かのためにどう動けるか」が軸になりました。
たとえば迷ったときや問題が起きそうなときに、抱え込むのではなく早めに共有・報告することを意識しています。「この状況だと相手は困らないかな」「先に伝えておいた方が安心してもらえるかな」と考えて動くようになって、結果的にトラブルを未然に防げたり、周りが動きやすくなったりする場面が増えたと感じています。

Q. RUNTEQで身につけた考え方は、現在の仕事でどのように活きていますか?

仕事で一番活きているのは、「先回りして動く」意識が身についたことです。
普段から「どうしたら期待を超えられるか」「どうしたら上司を驚かせられるか」を考えながら動くようになっていて、RUNTEQで学んだ Move Fast の姿勢が、そのまま仕事にもつながっている感覚があります。

たとえばアウトプットは、できるだけ早めに出すことを意識しています。ただ早く出すだけではなく、周りの状況を見ながら「このタイミングなら相談できる」「ここで共有しておけば手戻りが減る」と判断して動くようにしています。そうすると、チーム全体が動きやすくなる感覚があって、結果的に仕事の進みもスムーズになります。

また、頼まれたことだけをやるのではなく、この先必要になりそうな情報や作業を先に拾っておくことも増えました。Slackなどのテキストコミュニケーションでも、相手が困らないように背景や前提を添えて伝えることを意識しています。

「自分が伝えたいこと」ではなく「相手が動きやすい伝え方」になっているかを考えるようになったのは、RUNTEQでの学びが大きいと思います。

Q. くまさんが感じるRUNTEQの良さは何ですか?

RUNTEQは、他の人を自分のことのように応援できる環境だと思います。

同期かどうかに関係なく自然に人と人がつながっていて、イベントに参加したり、活動にコメントし合ったりしながら、スクール全体を一緒に盛り上げていこうとする空気感があります。そういう雰囲気がとても素敵だと感じています。

人を大切にしながら成長できるコミュニティが、RUNTEQの一番の魅力だと思います。

プログラミング学習を始める方へメッセージ

Q. これからエンジニア転職に挑戦したいと考えている方へ、メッセージをお願いします!

エンジニアの仕事は、コードを書くこと自体が目的というよりも、技術を使って誰かの課題を解決することが一番大事だと思っています。

「自分にできるかな」「ついていけるかな」と不安になる方も多いと思いますが、人のために考えるのが好きだったり、誰かの困りごとを解決したい気持ちがある方なら、エンジニアの仕事はきっと楽しいはずです。

編集後記

いかがでしたでしょうか?

RUNTEQは、くまさんのようにさまざまなバックグラウンドを持つ方々が本気でエンジニアを目指せる環境を提供しています。

単にスキルを教えるだけでなく、学習の進め方、モチベーションの保ち方、そして転職活動まで、一人ひとりに寄り添ったサポートを行っています。

RUNTEQに興味を持たれた方は、ぜひ一度、無料キャリアカウンセリングにお越しください。あなたの可能性を、私たちと一緒に広げてみませんか?

ご予約はこちらから可能です。ぜひお待ちしております。
https://runteq.jp/