大学卒業後、大手銀行員から未経験でスタートアップのWeb系エンジニアに転職したカツヲさんを取材しました。
「簡単で誰でもできるスキル」を学ぶのでは意味がないと考え、RUNTEQに入学。カリキュラムの途中で、早速自分のアプリを開発したカツヲさん。ポートフォリオ作成の際には、たくさん先輩方からもアドバイスを受けたそう。働きながら学習を頑張る方へのメッセージも頂きました。【プログラミングスクールRUNTEQ卒業生インタビューvol.23】※RUNTEQ学習期間は2020年11月-2021年7月
ワークアズライフに憧れた銀行員
Q.経歴を教えてください。
父親が銀行員だったこともあり元々お金への興味と関心が強かったので、大学卒業後は僕も銀行に就職しました。
3年間銀行で働き、4年目からは研修制度の一環で信託銀行に異動、不動産仲介営業のOJTを受けていました。今は社会人5年目です。
Q.なぜWebエンジニアを目指そうと思いましたか?
当時会社の指導担当の方から様々な自己研鑽の書籍を紹介してもらっていて、そのひとつにプログラミングがあったんです。それからネットやYouTubeで調べていくうちにプログラミング、そしてWebエンジニアという職種に興味を持つようになりました。
それに、もともと”働き方を変えたい”という気持ちが強くあったんです。
銀行の仕事もやりがいはあったのですが、どうしても「土日を楽しむ為に平日頑張って働く」という感覚がありました。そうではなく、「週7日間全て楽しめるような人生・働き方」にしたいと思ったんです。
プログラミングは、たとえ仕事じゃなくても私生活に役立つスキルだと思います。それゆえ仕事のスキルを私生活にも活かせる「エンジニア」という職種が素敵だなと感じました。それに裁量労働やフルリモートなど、時間や場所にとらわれない自由な働き方が実現でき、仕事と私生活が一体になってる感じも魅力的でした。
この2つの意味でも、まさに自分の目指していた「ワーク・アズ・ライフ」の働き方ができると考えてエンジニアを目指しました。
Q.RUNTEQを選んだきっかけはなんでしたか?
RUNTEQの「カリキュラムの難しさ」や、「受講生のレベルの高さ」が魅力的でした。
仕事としてのプログラミングを学ぶ以上、簡単で誰でもできるスキルを身に付けても意味がないと思うんです。
プログラミングスクールの説明会には何社も参加しましたが、RUNTEQだけは「簡単ではないし、大変だし、学習時間も多い。だけどその分、頭1つ抜けたスキルが身に付く」とプロとしての厳しさをしっかり伝えていて、その学習方針に共感し入会しました。
それにRUNTEQ生のポートフォリオは、アイディアも独創的で面白く、当時プログラミングド素人の僕が見ても、明らかにレベルが高いことがわかりました。
Q.初心者でレベルが高いところへ飛び込んでいく不安はありましたか?
なかったです。むしろ、そういう環境で挑戦したいと思いました。
学生時代、テニスでプロを目指すような人たちがいるクラブチームに所属していたんです。毎日みんなに少しでも追いつきたくて必死で練習していたら、底辺だった自分が驚くほど成長できた経験があって。
そんな実体験から、自分よりレベルの高いコミュニティで揉まれて成長したいという気持ちが強くありました。
カリキュラムが難しいのはありがたかった
Q.RUNTEQのカリキュラムはいかがでしたか?
率直に難しかったですね。特に応用編の課題は「既存アプリの機能追加・修正」がメインだったため、第一にプロが書いた難しいコードを読み解かなければいけないということに苦労しました。
ただ、実際の現場だとそれが当たり前ですし、むしろ実践に即した課題であることがとてもありがたかったです。
それと僕は働きながらの学習だったので、進捗の遅れにも一時悩みました。
どうしてもフルコミットの人と比べてしまって焦ることもありましたが、カリキュラムが早く進んでいる方を見て、「自分も頑張らなきゃ!」と良い刺激をもらう部分も大きかったです。
Q.RUNTEQのコミュニティはどうでしたか?
他の受講生もtimesで学習内容を頻繁にアウトプットされていたので、その内容を読んで学ぶことも多かったです。
それにカリキュラムで困った時にDiscordで不明点を打ち明けると、すぐに受講生の方々が相談に乗ってくださるような優しく・温かい雰囲気でした。
入りたての頃はDiscordにもなかなか入りづらかったんですが、卒業生の方が気さくに声をかけてくれて、それ以降はイベントにも参加しやすかったです。
ポートフォリオのアイディアに関しても、先輩の受講生の方からたくさんアドバイスを頂きました。中には就活中にwantedlyの添削をしてくださる卒業生の方もいて、思わず「神様か!?」と思いましたね(笑)
人の成長をサポートし合える、本当に素敵なコミュニティだと思います。
Q.1日の学習時間はどのくらいでしたか?
僕の場合は土日に集中して勉強していました。平日は働いていたので、疲れてなかなかやる気が起きず、正直全く勉強しない日もありました。
けどその分、休みの日に1日、10〜12時間ほどやって挽回していました。ただ、あまり時間を意識していたわけではなく、カリキュラムの課題数など定量的なノルマを刻みながら学習を進めていました。
Q.RUNTEQの学習で苦労した点はありましたか?
精神的にきつかったのは基礎編だと思います。
というのも、序盤は勉強した内容が「何に役立つ」のかが自分の中で分からなかった為、学習意欲を維持することが難しかったんです。
ですが、基礎編の中盤ぐらいで簡単なアプリ(笑ゥぎんこうまん)を自作してみたら、気持ち的にもかなり変化がありました。
アプリを作ったことで、自分の中で「あの勉強はこの部分の作成に活きるのか!」などの実感を持つことができ、より一層楽しく・意欲的に勉強できるようになりました。
また、始めはtimesやDiscordを使えていなかったたため、自分一人でよく悩み込んでしまっていました。
RUNTEQは互いに助け合えるコミュニティなので、そこをもっと活用すべきだったと反省しています。
Q.時間がない中、自分のアプリを作ったのはどうしてですか?
正直ポートフォリオを1つだけ作って、就活の時に「これが僕の集大成です!」と言い切る自信がなかったんです。
また、RUNTEQでは真面目なアプリ以外にも、「おバカアプリ」のような思わずクスッと笑えるアプリを作ってる方もたくさんいて、「どうせならどっちも作ってみたい!」という思いもありました。
それに「ポートフォリオは一つだけ」と思ってしまうと、アイディア出しの段階から慎重になってしまい、「完璧なものを作らなきゃ!」と、プログラミングを楽しめなくなってしまいます。
僕が初めて作ったおバカアプリ「笑ゥぎんこうまん」は4日間と短期間で作った上、とても簡単な技術だけで構成されてます。
それでも学ぶことは本当に多かったので、これからRUNTEQで学ぶ方はもっと気楽にアプリを作ってみて欲しいですね。
視野を広く持ったことで本当に行きたい会社へ内定
Q.就職活動期間と卒業後のキャリアを教えてください。
就職期間は、準備も合わせて2ヶ月程でした。
自分で応募した10社と頂いたスカウト4社が選考に進み、そのうち3社から内定を頂きました。
始めは、「銀行の経験を活かしたい!」という気持ちが拭いきれず、金融に絞って就活していたんです。
ですがなかなかうまくいかず悩んでいたところを、キャリアサポートの方や講師の方に「いろんな業種の会社も見てみれば」とアドバイス頂いたんです。そこで改めて自分を見つめ直し、「自分が求めているのは、業種以上に働き方や理念なんだ」と気づくことが出来ました。
それからは業種に拘らず、上記の観点で就活を再開したら自分でも驚くくらい順調に選考が進み、無事内定をいただくことが出来ました。自分を見つめ直すきっかけを作って下さった運営陣の方には本当に感謝してもしきれません。
就職先は、スポーツテックの自社開発企業です。同社はスポーツのマッチングアプリの運営に加え、受託開発(共同事業)もしていて、それぞれのサーバーサイドエンジニアとして働けることになりました。
また、「ビジネスサイドも興味がある」という相談にも親身に応えて下さり、社長の元でディレクション業務やPM業務なども見習いとして携わらせて頂けることになりました。
言語はPHP、フレームワークはLaravelです。iOSやAndroidのアプリ開発をしている会社のため、フロント部分で使われているFlutter等での開発にもいつかは携わりたいなと夢見ています。
Q.金融からスポーツ業界に変更したモヤモヤはどうやって解消しましたか?
確かに最初はFintechに拘っていましたが、自己分析を通して働き方や自分の理念を見つめ直した結果、業界に拘る必要はないなと思えました。
そこで視野を広げて考え、スタートアップのように少人数制で積極的に事業を立ち上げている会社で、かつ経営理念も自分とマッチしているところを探し始めることが出来ました。
その時にはもうモヤモヤはなかったです。
Q.RUNTEQのキャリアサポートはいかがでしたか?
とても助けて頂きました。
新卒時の就活から5年経つ事もあり、就活のやり方を忘れていたので、自己分析の段階から改めてサポートしてくださったのは本当にありがたかったです。
キャリアサポートの方から「自己分析をもっと深掘りしてみて」とアドバイスを頂き、結果的にFintechに絞らず自分のやりたいことを見つけることができました。行きたい会社から内定を頂けたので、とても感謝しています。
Q.面接で評価して頂けたと感じる点はありますか?
「Common Wallet」では技術力を、「笑ゥぎんこうまん」では発想力を評価して頂けました。
Common Walletでは「半年の学習で、これだけ作れるのはすごい!」というお言葉も頂き、一方で「ゲーム系のものも作れるんだね!」と笑ゥぎんこうまんのネタでも盛り上がれたので、本当に2つ作っておいてよかったなと感じました。
面談内容は、技術的な質問はあまりなく、コード内容や技術系を聞かれるよりは「ユーザー目線に立てているか」を入念に聞かれました。
エンジニアとしてちゃんとユーザーに使ってもらうことを前提に作っているかを見られていたのではないかと思います。
Q.どのようなエンジニアを目指していきたいですか?
まずはエンジニアとして1人前になるべく、実務経験を積んで技術力を高めたいです。そしてゆくゆくはエンジニアのスキルを持つ経営者としてビジネスサイドも担えるような人材に成長できたらなと思っています。
Q.今働きながら勉強を頑張っている方に向けて、アドバイスをお願いします!
働きながら勉強となると、平日何も進まないこともあると思います。そこは正直仕方がないと思うので、できない自分を責めないでほしいです。
平日できないなら、その分土日や休みの日に頑張れば十分挽回できます! 人によって生活事情は全く違うので是非自分に合ったやり方で自信を持って学習を進めてほしいと思います。
また、簡単なものでいいから序盤でアプリを自作してみることを強くおすすめします!
例えば、スポーツでもひたすら練習だけしていた人がいきなり最初の大会で優勝することは難しいと思います。負けてもいいからまずは「本番」を経験した方が、目指すべきゴールが明確になって学習意欲は格段に上がるはずです。
皆さんのプログラミング学習を心から応援しています!
編集後記
いかがでしたでしょうか?
働きながらでも、休みの日に勉強をして未経験からWebエンジニアへ転職したカツヲさん。
決して簡単な道ではなくあえて、厳しい環境の中に飛び込んで夢を叶えました。
ポートフォリオとして考えると、どうしても大きく大変なものと捉えてしまうかもしれませんが小さくても、今できることだけだとしてもまずは「作ってみる」と言うことが大切なんだと教えて頂きました!
RUNTEQでは、働きながらWebエンジニアを目指す皆さんを応援しています!
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