ポートフォリオ

みんなの家計簿:家計簿公開サービス:ポートフォリオ紹介

「みんなの家計簿」はRUNTEQ(ランテック)卒業生のおおうらさんが作成した「家計や資産運用に興味がある人たちに、お金と向き合う場を提供する家計簿公開サービス」です。家計簿の見直しがWebエンジニアになる行動に繋がったという原体験から生まれた企画が、未経験だからこそこだわったユーザー目線の開発を通しどのようにして就活やポートフォリオコンテストで高く評価されるようになったか取材しました。【卒業生ポートフォリオ紹介vol.6】

みなさんこんにちはRUNTEQです!
RUNTEQでは卒業生のポートフォリオを定期的にご紹介しています。

今回ご紹介するのは、おおうらさんが作成された家計簿公開サービス「みんなの家計簿」です!

家計簿をつけるだけでなく公開ができ、しかも他の人の家計簿まで見れるこちらのサービス。
いったいどのような経緯で生まれたのでしょうか? 制作者のおおうらさんに詳しいお話を伺いました。

らんてくん
らんてくん
過去のポートフォリオ紹介一覧はこちら
ポートフォリオの作り方を知りたい方はこちら

お金と向きあう家計簿公開サービス

さっそくお話を伺っていきたいと思います。
「みんなの家計簿」はいったいどのようなサービスなんでしょうか?

おおうらさん
おおうらさん
「みんなの家計簿」は家計や資産運用に興味がある人たちに、お金と向き合う場を提供する家計簿公開サービスです。

(サービスへ GitHubのリポジトリへ

家計簿と聞くと個人でこつこつと記録していくというイメージが強いかもしれません。
一方で「やりくりが上手な方」や「自分と同じような生活水準の方」の家計簿を参考にしたいと思ったことはありませんか?

おおうらさん
おおうらさん
「みんなの家計簿」では自分の家計簿を公開するとともに、他の人の家計簿を見ることができます。

「みんなの家計簿」を開くとまず目に入るのが、色とりどりの家計簿!
すでに多くの方がご自身の家計簿を登録し、公開してくださっています。

らんてくん
らんてくん
他の人の家計簿が見放題なんて面白いな……!! 

公開された家計簿はユーザー名からも検索ができますし、総資産額・いいね・新規投稿順にも並び替えが可能です。

「もっと見る」をクリックすると、各家計簿の詳細と投稿者のプロフィールを閲覧することができます。
Twitterと連携されている方は、そのままTwitterのアカウントをチェックすることも!

気になる家計簿があれば、ぜひ「いいね」ボタンを押してみてくださいね♪

もちろん見るだけでも楽しいのですが、自分の家計簿を「My家計簿」として登録することもできます。

登録は簡単! トップページから「My家計簿」をクリックして、家計簿は「家計簿を編集する」から、プロフィールは「プロフィールを編集する」からそれぞれ編集が可能です。

「家計簿を編集する」画面では、かなり細かく支出項目を選ぶことができるので要チェックです!

らんてくん
らんてくん
投資や貯金って項目があるのもならではだな!

登録した家計簿は「TwitterでSHARE」ボタンから簡単にTwitterに投稿できます。この際に出力されるOGPはこだわりなんだとか。

もちろん機能はすべて匿名でも使用することが出来るので、ぜひ触って見てくださいね♪

強い原体験からポートフォリオのアイデアを深める

おおうらさんは、なぜこのサービスを作ろうと思われたのでしょうか?

おおうらさん
おおうらさん
元々資産運用に興味があり、SNSなどで家計簿を公開して資産運用をしている方々がいることを知っていました。
しかし、その公開された有益な情報を集約する場がなかったため、ひとつにまとめるサービスがあれば参考になるのではないかと考え着手しました。

前職での最初の業務が税金に関するものだったおおうらさんは、それから資産運用等のお金に関することに興味を持ったそうです。
そんな中投資で大失敗をし、家計簿を見直すように。

おおうらさん
おおうらさん
家計簿を見直すことで将来の資産などに対する不安がなくなり、夢だったWebエンジニア転職に挑戦しようと思えた経緯があったため、自分と同じように資産を見直して本当にやりたいことに挑戦できる人が増えてほしいと考え、作成に着手しました。

なるほど、ご自身の強い原体験と思いから生まれたサービスだったんですね。
たしかに資産運用と言われると少し難しい印象がありますが、自分の夢を叶えるための準備や現状把握と考えると一気に身近なことに思えますね。

らんてくん
らんてくん
このアイデアに辿りつくまでに、他のアイデアも考えたのかな?
おおうらさん
おおうらさん
考えていないですね。
RUNTEQに入学してから割と早い時期、2020年の7月頃に「みんなの家計簿」を思いついて、ポートフォリオではこのサービスを作ろうと決めていました。

なんとおおうらさん、アイデアを思い付いた段階でTwitterアカウントの運用を始めていたそうです。

もはやマーケティングの領域……!
しかしユーザーの声を集めるには効果的な方法かもしれません。

サービス開始前からSNS運用を行うことで、想定する実際のユーザーについてより深く知った状態で開発を進められますし、より近い距離でユーザーの声を集めることができるのではないでしょうか。
ぜひひとつの手段として検討してみてくださいね。

ユーザー目線の機能と配慮

さてそんな強い原体験から生まれた「みんなの家計簿」が、どのようにして形になったのか? 実装段階のお話も伺っていきます。

おおうらさん、まずは技術面でこだわった点を教えてください!

おおうらさん
おおうらさん
Twitterで拡散できるような導線を作りたかったので、ツイートした際のOGPを動的出力できるようにしてみました。実装は意外と簡単でしたね。

こちらがその動的OGPが反映されたツイートです。
実際に自分が入力した家計簿が綺麗に反映されていますね!

実装したい機能が先行して必要な技術を考えられている点が流石です!

他にも新しい技術をキャッチアップされましたか?

おおうらさん
おおうらさん
新しい技術のキャッチアップと言いますと、AWSやCircleCIを学びながら導入しました。AWSはRUNTEQのオプション課題として学ぶことができるので、そちらも合わせて活用しました。

新しい技術に積極的に挑戦されたおかげで、ユーザーにとっても使いやすいサービスが実現したというわけですね。

実装で苦労されたところはありますか?

おおうらさん
おおうらさん
AWSの実装が難しかったです。講師陣にはRUNTEQの質問サービスを使って何度か、特にインフラ構成図を作った際に講師陣にアドバイスをいただきました。
らんてくん
らんてくん
技術について分からないことがあって調べる時、何を参考にしたんだ?
おおうらさん
おおうらさん
Qiitastack overflowですね。あとはやはりGoogleでキーワード検索して出てきたサイトや個人ブログを参考にしました。

私は最初から英語で検索することの方が多く、例えば「○○ not working」などで検索して情報を探します。英語で調べると日本語と比べて情報量が圧倒的に多いのでおすすめです。

プログラミングを勉強されている方からよく「英語が苦手」という声を聞きますが、英語を上手く使いこなすことでエラー解消への近道になるんですね……!

らんてくん
らんてくん
苦手意識を持ちすぎず、積極的に英語にも触れてみよう!

技術面では新しい技術を取り入れつつ、機能の充実に努めたおおうらさん。
サービスではどのような工夫をされたのでしょうか?

おおうらさん
おおうらさん
ユーザーさんが不快にならないようなサービスを作りたかったので、プロフィールの入力は全部任意にしたり、プロフィール記入の文言に配慮したり、入力を失敗した際に表示されるエラー文の表示場所を変えたり、細かい気遣いが行き届いたサービスになるよう気をつけました。

プロフィール記入画面を見てみましょう!

おおうらさんが仰っていたように記入は全て任意で、例えば「独身」を「一人暮らし」、「子どもがいない夫婦」を「夫婦二人」など、様々な生活背景を持つ方に配慮された言葉になっています。

小さなことのように思えますが、こうした思いやりがユーザーに長く愛されるサービスの秘訣なのかもしれませんね。

また「みんなの家計簿」は、デザイン面も使っていて楽しい設計になっていて、運営陣や受講生、面接官にも好評だったそうです。

前職で得られなかった生の声

実装段階のお話から「みんなの家計簿」が細部までしっかりこだわって作られたサービスであることが分かりました。
サービスがリリースされるまでの期間と、リリース後の反応についてぜひ教えてください。

おおうらさん
おおうらさん
実働は1か月半~2か月ほどだと思います。

リリース後はユニークユーザー数が1600人を超えました(※2021年3月下旬当時)。
今まで関わったことない方が実際に使ってTwitterにつぶやいてくださっていて、そういった声をエゴサーチで見つけた時嬉しかったです。

この思いにはおおうらさんの前職で抱えていた悩みが背景にあるそうです。

おおうらさん
おおうらさん
公務員として都庁で働いていた時は、相手が見えないので何のために働いているのか・社会貢献できているのか実感がわきませんでした。
しかしWebサービスは、実際のユーザーの声をSNSなどを通じてすぐに直接反応が分かるので、貢献できているなと実感が持てますね。

確かに、直接ユーザーの声が聞けるのはWebサービスならでは!
ユーザーから熱心な感想を頂けたのも、おおうらさんによるユーザー視点の開発あってこそですね。

また、おおうらさんは「みんなの家計簿」が完成後にポートフォリオコンテストのeditchにも出場されたのも記憶に新しいです。
出場されてみていかがでしたか?

おおうらさん
おおうらさん
実は開発を始めた当初、自分のサービスが恥ずかしかったんです。
資産公開はかなりニッチな分野なので興味のない方にはなかなか反応して頂けないだろうと心配していたからです。
しかしeditchに出場すると、予想以上に褒めてくださる方が多く自信が付きました。
就活でもeditchのアーカイブを見たと言ってくださる方もいて驚きましたね。

開発している期間はひとりで自分のサービスと向き合うことになります。考えれば考えるほど、どんどんサービスのどこが良くて悪いのか自信が持てなくなってしまうことも。

もし自信がなくなってしまった時は、コミュニティなどを活用して他の方に意見や感想をもらってみましょう! きっと新しい発見があるのではないでしょうか。

就活ではポートフォリオについて話すことはありましたか?

おおうらさん
おおうらさん
もちろんありました。
特にインフラ構成図やAWSを使用した点で評価して頂けたように思います。ポートフォリオでAWSを使用している人が少なかったらしく、基本的な知識が身についているか面接の最中に口頭で説明を行うこともありました。
らんてくん
らんてくん
ポートフォリオで使用した技術は、きちんと説明できるようになっておこうな!

サービスを今後どのように展開していきたいですか?

おおうらさん
おおうらさん
現在はひとりひとつの家計簿しか登録できないので、ひとり複数月登録できるようにして、「みんなの家計簿」を使って家計簿を見直すことがルーティーンにできるようになればいいなと考えています。

ますます使いやすくなりそうな「みんなの家計簿」! 今後の展開も要チェックですね。

最後になりますが、企画から実装・運用まで行った感想をお願いします!

おおうらさん
おおうらさん
学習の集大成という感じでゼロから企画して実装してちゃんとユーザーに使ってもらって、という一連の作業を経験できて楽しかったです!

オリジナルのポートフォリオはRUNTEQで!

いかがでしたでしょうか?

「みんなの家計簿」は、おおうらさん自身の「投資に大失敗してから家計簿を見直したことでWebエンジニアという夢を叶えられた」という強烈な原体験を元に作成されていました。

強い原体験に基づいてポートフォリオを作成すると、より思いのこもったサービスにできることが伝わったのではないでしょうか。
ポートフォリオのアイデアを考える際には、ぜひ自分の背景や価値観、好きなこと、趣味、身近な問題点から企画の種を探してみてくださいね。

そして、おおうらさんのRUNTEQ受講期間のお話は卒業生インタビューの記事に記載していますので、気になる方はぜひそちらも合わせてご覧ください!

RUNTEQでは「みんなの家計簿」のような思いのこもったオリジナルのポートフォリオ制作に力を入れています。
RUNTEQにご興味のある方は、まずはぜひキャリア相談会へお越しください。運営一同、お待ちしております! https://runteq.jp/

 

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