「Date me」はRUNTEQ(ランテック)卒業生の寺倉さんが作成した、デート中の夫婦・カップルにLINEを通じてミッションを届けてくれるデートサポートサービスです。
お母様とのやりとりで得た強い原体験から生まれたこのポートフォリオは、ユーザーの使い心地を優先しLINEのLIFFをキャッチアップして作成されました。
未経験からWebエンジニアとしてどのようなキャリアを築くか考える一歩となった制作過程について伺いました。【卒業生ポートフォリオ紹介vol.7】
パートナーに素直になれるミッションお届けサービス
さっそくサービスについてお話を伺っていきたいと思います!
寺倉さん、「Date me」とは、どのようなサービスなんでしょうか?
(サービスへ GitHubのリポジトリへ)
具体的にはどんなことができるサービスなんだ?
夫婦やカップル間のコミュニケーションを増やすサービスなんですね!
実際のサービスも少し覗いてみましょう…!
「Date me」はLINEを使ったサービスのため、ご利用の際はスマートフォンからの閲覧がおすすめです。
まずリンクを開くと、とってもお洒落なサイトが皆さんをお出迎えします。
なんとこちら寺倉さんの妹さんがデザインを手伝ってくださったとのこと。可愛らしいサイトで、よりデートが楽しみになりますね♪
「Date me」の登録は簡単です。LINEの「友だち追加」をクリックして、「Date me」を友だち追加します。
すぐに登録後のメッセージが届き、さっそくパートナーをデートに誘うことができます。
デートに誘うのももちろん簡単です。
「日時の指定」と「どこで何をしたいか」を入力し、相手を選んで送信! たったこれだけでお誘いが出来ます。
誘われたパートナーも届いたお誘いを確認して、「確認しました!」ボタンを押すだけ。
確認後のメッセージが届いたら、あとはデート当日を待つだけ……!
デートの時間になると、LINEでミッションが届きます。寺倉さんミッションには具体的にどのような内容があるんでしょうか?
普段だったらあまり照れくさくて言えないようなことを、ミッションだからという理由をつけて届けられる目的がありますね。
パートナーそれぞれに異なるミッションが届くので、デート後にどんなミッションがあったか、どれくらい達成できたかを話すのも楽しそうです!
他にどんなミッションが届くかはぜひパートナーと確かめてみてくださいね♪
あたたかい実体験から深まった企画案
とっても素敵なサービスでしたね!
普段なかなか上手くコミュニケーションが取れないご夫婦も、パートナーともっともっと仲良くなりたいご夫婦も活用できそうです!
寺倉さん、元々からこの「Date me」を作ろうと考えていたのでしょうか?
ところが結婚している友人4組ほどに聞いてみたところ、話し合いの時間をとっている夫婦はなんとゼロ組だったそう。
なるほど! 企画の時点でリサーチしたおかげで、よりユーザーが抱える本質的な問題が見えてきたんですね。
夫婦が話し合いの時間を持てるようなサービスとは……そんな思いを抱えながら年末帰省したご実家で、寺倉さんは新しいサービスのヒントを得たそうです。
そのメールを見て私はすごく幸せな気持ちになりましたし、母親のように幸せだった気持ちを幸せだったと正直に伝えられる人がどれくらいいるのかな?と思ったんです。
確かに「幸せ」「ありがとう」「好き」等のポジティブなワードは、身近な人であればあるほど言いにくい方も多いですよね。もし思っていても気恥ずかしくて伝えていない方も多いのではないでしょうか?
ご夫婦での話し合い「未来会議」では思ったことを素直に伝えるようにしているという寺倉さん。この「素直に伝える」点が、お母様の行動と「未来会議」で共通していると気が付いたそう。
ここまでお話を伺ってきて、かなりしっかり企画を詰めていらっしゃる様子が伝わってきたのですが、企画が決まるまでどれくらいの時間がかかったのでしょうか?
他にも3つぐらい案を考えていたそうで、妹さんも一緒に考えてくださったんだとか。
他の候補も伺ったところ、似合う髪型を提案してくれるサービスなど、女性向け・女性に寄り添ったサービスで考えていらっしゃいました。う~んどれも素敵です!
講師が一晩でキャッチアップ!?手厚い技術サポート
実体験とあたたかい思いで深まった企画「Date me」、いよいよ実装段階についても伺っていきましょう!
「Date me」の実装で苦労したところはありましたか?
「Date me」の開発ではRailsをほとんど使わず、LINEのLIFFがほとんどを占めていたので、新しい技術のキャッチアップに苦戦しました。
「Date me」で使用した技術一覧
- Ruby 2.6.6
- Rails 6.1.2
- MYSQL
- Nginx
- Puma
- Capistrano
- AWS(VPC,EC2,RDS,ALB,Route53,ACM)
- RSpec(テスト)
- TailwindCSS(CSS)
- line-bot-api(プッシュ通知)
- whenever(定期実行)
- lack-notifier(エラー通知)
- exception_notification(エラー通知)
Railsを勉強しながら、さらに新しい技術も積極的に取り入れていく…想像しただけでも大変な苦労があったかと思います。
実際、新しい技術として挑戦されたLINEのLIFFはどのようにキャッチアップされましたか?
でも私はRailsもまだ学習中の段階なので、LINEの公式ページを見ても全く理解できないところもあり、そこはかなりRUNTEQの講師の方にサポートして頂きました。
なんとエンジニア講師、寺倉さんが何日もかけて実装した機能を一晩で実装してしまったそう。頼もしい限りですね!
RUNTEQは主にRailsを中心に教えるスクールですが、受講生がポートフォリオで目的を持って新しい技術に挑戦する場合、エンジニア講師もサポートを行っています。
お話を聞くと、LINEのLIFFには随分苦労された様子が伝わってきました。
苦労されても最後まで実装をあきらめなかったのは何故なのでしょうか?
しかしLINEはデート中も開きやすく確認しやすいという利点があり、ユーザーの使いやすさを優先したかったので、たくさん詰まりましたが諦めませんでした。
LINEのLIFFはユーザーファーストで考えた際に譲れなかった部分だったんですね!
今の自分が持っている知識の中で作れるものではなく、よりユーザーにとって使いやすいを優先するという意識が流石です。
よろしければ、サービス面でこだわった点もぜひ教えてください!
「Date me」は女性向けに作ったので、第一印象でかわいいと思ってもらえないと使ってもらえないと思っていて。LINEの友だち登録前のランディングページは、可愛い雰囲気にできるようこだわりました。
想定したユーザーが好みそうなデザインにすることも、ユーザーの心を掴むひとつの手段です。
とっても素敵で可愛らしいページになっていますので、皆さんもぜひ覗いてみてください♪
「これでお金が発生してもいい」嬉しいユーザーの声
ユーザーの利便性を考えてLINEを使うことを諦めなかった寺倉さん。いよいよ、緊張のリリース前後についても伺っていきたいと思います。
「Date me」をリリースした後の反響はいかがでしたか?
リリースから3日で6500PV、友だち登録者数は現時点(※2021年4月時点)で186人になりました。
それは大成功ですね!!!
寺倉さん曰く、LINEの友達登録はタップひとつで完了する一方、サービス利用には利用規約の同意が必要なため心理的なハードルが高いのではないかと心配していたそう。
実際はTwitter上でサービスの利用者の方が声をかけてくださるなど、大きな反響がありました。
すると実際「Date me」を使ってくださったご夫婦の中で、「開発した夫婦がどのような夫婦なのか知りたいのでZOOMでお話しませんか?」とDMをくださった方もいて、実際にお話しました。
なんと!最大級の誉め言葉ですね!
ポートフォリオは未経験エンジニアが現場と同じようにサービスを運用できる貴重な機会です。作成して終わりにせず、ぜひ寺倉さんのようにリリースしてユーザーに使ってもらいましょう!
ちなみに就職活動の面接でも、面接官の方から「完成度が高い」と褒めて頂いたそうですよ♪
寺倉さんのポートフォリオを使った就活の様子は以下の記事からもお読みいただけます!
大学中退の派遣社員がWebエンジニア(自社開発企業)に転職するまで
今後のキャリアが見えたポートフォリオ作成
さてここまで「Date me」について企画から開発、運用までを振り返って、お話を伺いました。寺倉さん、一連の流れ全てを行ってみていかがでしたか?
リリースした瞬間は本当に一瞬で、リリースまでに準備して苦しんでる時間の方が長かったんですが、その苦しみを上回るぐらい頑張って良かったとすごく思いました。
やはりリリースの瞬間やユーザーからの反応など、何物にも代えがたいものですね。
寺倉さんにとって、ポートフォリオ制作がエンジニアとしての大事な第一歩になったことを運営一同大変嬉しく思います……!
確かに、それはポートフォリオを作らないとなかなか見えてこない部分ですね。
でも実際にサービスをゼロから作ってみたおかげで、自分はただひとつの領域だけやるよりも、サービスに愛を持って様々な視点から関わりたいという思いや、部署・職種を超えて意見を言い合えるような会社に行きたいという思いに気が付けました。
ポートフォリオは現場と同じ流れで作成を行います。
だからこそ、学習期間では見えづらかったエンジニアとしての働き方やキャリアなどの考えを深める良いきっかけになっているようですね。嬉しい限りです!
今後このサービスをどのように展開していきたいと考えていますか?
実は自分が思っていた以上にリリースに時間がかかってしまい、現段階だと最低限だと思ってた機能のさらに最低限の機能しか実装できていないんです。
本当はまだまだ実装したい機能があるので順次追加していきたいと思っています。
ますます多くの夫婦やカップルにドキドキを届けられそうな「Date me」、これからの展開にも期待が高まりますね!
ちなみに今後また新しいサービスをつくりたいと考えていますか?
その際、もちろん最初は技術書読んだり、インターネットの情報を集めたりすると思いますが、ある程度理解が深まってきたらサービスをつくりながら勉強したいなと考えています。今回ポートフォリオの制作を通して、作りながら学ぶという方法が一番身になるなと思ったので、ぜひまた挑戦したいです!
編集後記
卒業生寺倉さんが制作された「Date me」についてお話を伺いました。
いかがでしたでしょうか?
寺倉さん自身の経験に基づいて作成されたポートフォリオなだけあって、寺倉さんの価値観や背景がしっかりと反映されたポートフォリオになっていましたね。
強い原体験から生まれたサービスは思いも乗せやすくなります。
そのため時間や労力を惜しまず、より質の高いポートフォリオが作れることはもちろん、就職活動でご自身の思いも説得力を持って伝えられるようになります。
ポートフォリオの企画を考える際は、ぜひご自身の経験から企画を深めてみてくださいね♪
RUNTEQではポートフォリオの作成サポートに力を入れています。
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