インタビュー

大学中退の派遣社員がWebエンジニア(自社開発企業)に転職するまで

大学中退後、派遣社員からスタートアップのWebエンジニアへ転職した寺倉さん。そのご経歴から正社員の経験がありませんでしたが、RUNTEQ(ランテック)で現場で通用する技術力と業務をスムーズにする質問力を身に付け、自身の想いと背景が反映されたポートフォリオ「Date Me」が高評価だったおかげで、カルチャーフィットしたWeb系自社開発企業「株式会社Beer and Tech」に就職。何にも代えがたい達成感のために頑張った学習期間についても語って頂きました。【プログラミングスクールRUNTEQ卒業生インタビューvol.21】※RUNTEQ学習期間は2020年10月-2021年5月

仕事も充実させたい 派遣社員からWebエンジニアを目指す

Q.経歴を教えてください。

大学は10歳から続けていたフルートを勉強するために音楽大学に入学しましたが、家庭の事情で2年生で中退しました。

その頃飲食店で働く楽しさに目覚めていたので、中退後はスターバックスに就職し5年勤務しました。

夫との結婚を機に、土日休みが取れる仕事の方が良いと思い派遣に切り替えました。派遣では事務を2社、建築関係の事務とオフィス事務を経験しました。

ほとんど人と関わらない業務内容だったため、事務の中でもより人と関わる業務がしたいなと思い、電話営業も経験しました。

Q.様々な経歴をお持ちの中で、なぜWebエンジニアを目指そうと思いましたか?

私たち夫婦は定期的に話し合いをしていて、その中で今後のキャリアをどうしていくかという話が上がりました。

私は結婚してからしばらくは家庭を優先したい気持ちがあり、仕事の方はなるべく融通が利くような派遣で良いと思っていたのですが、飲食で働いていた時と比べると仕事に対する温度感が低くなってしまっていました。

やはり家庭も大事にしつつ仕事の方も充実させたいという思いが強くなり、正社員にチャレンジしてみることにしたんです。

正社員としてどのような仕事に就くか考えた時に、夫といずれ海外で暮らせるようになりたいという思いを軸に検討しました。

元々私は海外に行くことはあまり好きではありませんでしたが、夫に誘われて海外に行くうちに好きになり、いずれは海外に住みたいなと思い始めていたんです。

仕事をしながら外国の色々な場所で暮らしたい。そのためには職場にいなくても出来るような仕事が良いのではないかと思い、夫に勧められたこともありそれまで全く視野になかったエンジニアを目指すことにしました。

Q.RUNTEQに入学する前はどのように勉強しましたか?

夫が若い時にプログラミングに興味があったおかげで知見があり、2020年の8月ぐらいからProgateなどに着手しました。

翌月の9月で派遣の仕事を辞めようと考えていたので、離職後に通えるスクールを並行して探しました。

もちろん独学や仕事を続けながらスクールに通うという選択肢もあると思います。ただ私は集中して勉強することでその後に得られるリターンも大きいと考え、フルコミットで勉強しました。

Q.RUNTEQを選んだ決め手は何でしたか?

プログラミングスクールはRUNTEQの他に3社ぐらい検討しましたが、RUNTEQを選んだ決め手は無料のキャリア相談会でした。

他社のスクールさんの説明会で「自分の経歴が不安」と相談したところ、

「誰でもいけますよ!大丈夫」、「他の人の成功事例があるから安心して」

と言って頂いたことで逆に不安になったんです。

他のスクールを調べているうちにRUNTEQを見つけ、一番最後にお話を聞きました。

RUNTEQのキャリア相談会では「どのようなご経歴なんですか」と私の話を聞いた上で私に合わせたアドバイスをして頂けたため、ここにお世話になりたいなと思いRUNTEQに決めました。

現場を見据えた質問力と心強い仲間

Q.RUNTEQのカリキュラムはいかがでしたか?

すごく力になりました。

私は毎日「今日はここまでやる」と目標を決めて取り組んでいたんですが、達成できなかった時はすごく悔しくて泣きながら勉強していました(笑)

泣きながら寝た日なんかもありましたね。

負けず嫌いなので、泣きながらでも出来るまでやっていました。そこまで頑張れたのは、出来なかった時よりも出来るようになったときの喜びに勝るものはなかったからです。

達成できた時の一瞬の喜びのために頑張る毎日でした。

Q.RUNTEQではどのような力が身につきましたか?

カリキュラムの内容自体も力になりましたが、何よりも質問する力がつきました。質問の良い練習をさせてもらったなと思っています。

RUNTEQの質問フォームには質問に必要な項目が予め用意してあります。

私自身、論理的な思考が苦手なので、道しるべがあるおかげでとても書きやすかったですし、理論的な質問のための良い訓練になりました。

私は疑問をその日中に解決出来なかった場合は、質問してから寝ようと決めていました。

もちろん1日考えて分からなかった疑問が翌日急に解決したこともありましたが、練習のためにもなるべく質問することを心がけていました。

それもあって質問の回数は人よりもかなり多かったと思います。

ただ、たくさん質問をすることで質問への抵抗感が減りました。就職後はリモートで仕事をしていくので、先輩に質問できないことで業務が進められず迷惑をかけてしまう可能性も考えると、RUNTEQで質問力を身に付けられてとても良かったです。

Q.RUNTEQで印象に残ったことはありますか?

やっぱりRUNTEQといえばコミュニティですね。

先輩の話も聞けるので、なるべく勉強会やDiscordで行われるイベントには参加するようにしていました。

また、ひとりで勉強していると会話をしないので気分が塞ぎこみがちになってしまうんです。

自分ってだめだ……と落ち込んだ時はDiscordで先輩や仲間と話して励まして頂きましたし、話さなくても会話を聞いているだけで気分転換になり前向きな気持ちになれました。

Q.コミュニティにはどのように参加しましたか?

最初はDiscordで先輩方が話しているところに頑張って入っていき、話を聞くところから始めました。

自宅の環境があまり話しやすい環境ではなかったので、最初はDiscordのボイスチャンネルに入っても話しづらくマイクをミュートにしていることが多かったですね。

コミュニティには一回入らないと次もどんどん入りづらくなると思うので、どうしようか迷っていた頃に、同期と話すイベントで知り合った方が誘ってくださったのがきっかけで会話もできるようになりました。

Q.最近はRUNTEQで知り合った方とエンジニア女子会をしているとお聞きしましたが……

そうですね、知り合った方とお話したり個人的に会ったりと交流しています。

特に女性エンジニアはまだまだ少ないのでRUNTEQでコミュニティを広げておきたいと思っています。

RUNTEQを卒業した後はエンジニアとして皆さん異なる業界に行くと思うのですが、全く違う業界で気心知れたエンジニアの仲間がいるのは大変心強いですね。

ポートフォリオで思いを伝えて内定へ

Q.就職活動期間と卒業後のキャリアを教えてください。

就職活動期間は、準備に1週間、応募に2週間で計3週間でした。

応募した企業は合計7社で、その内の2社に面接の機会を頂き、さらにその1社に内定を頂きました。

現在は内定を頂いた、植物のECサイトを運営しているWeb系自社開発企業の「株式会社Beer and Tech」でWebエンジニアとして働いています。

業務ではまずはRailsを中心に扱い、今後VueやReactなどフロント部分も含めてまんべんなく携わる予定です。

Q.どのような軸で企業探しを行いましたか?

「人のあたたかみやつながりを大事にする」事業やカルチャーを持つ企業さん中心に探しました。

例えば、祝い花やウエディング関連の企業、感謝の文化を根付かせる企業理念をもつ企業に応募しました。

最初はカルチャーフィットを重視して探していたのですが、結果的に事業の内容もやりたいことにフィットしている企業が多かったように思います。

内定を頂いた株式会社Beer and Techさんは、企業理念に「テクノロジーの力で世の中を効率化することで生まれた時間を家族との時間に費やせるようにする」という考えを掲げていて、自分がまさにやりたかったと思いました。

Q.RUNTEQのキャリアサポートはいかがでしたか?

主に企業探しの面で活用しました。

就活を始めた当初、自分が考えている軸が抽象的すぎたためどうやって企業探しをすればいいか分かりませんでした。

例えばWantedlyで「Rails 未経験」などのキーワードを入力して探していたんですが、面白そうと思える会社が見つからず……

就職以前に自分が行きたい企業を見つけられるのか、自分はエンジニアに向いていないんじゃないかと不安になっていました。

そんな時RUNTEQのキャリアアドバイザーさんに相談したら、話している中で抽象的だった軸を「人のあたたかみやつながりを大事にする企業」という具体的な軸にして頂けた上に、企業の探し方についてもアドバイスを頂けて安心しました。

Q.面接で評価して頂けたと感じる点はありますか?

自分のやりたいことと、企業の理念や大事にしていることがフィットしている会社に応募していたので、ポートフォリオもかなり好感触だったように思います。

ポートフォリオは面接の第一声で「完成度が高い」とお褒めの言葉を頂けました。

技術的な話をたくさん聞いて頂いたわけではなかったのですが、ポートフォリオがきっかけで込めた思いを伝えることが出来ましたし、その思いも含めて評価して頂けたと思います。

おそらく「企業理念や事業に共感しました」という言葉は誰でも言えると思います。

しかし、自分も共感する思いがあってポートフォリオを作りましたと提示することで、本当に同じ思いを持って行動している人だと説得力を持って伝えることが出来たのではないでしょうか。

寺倉さんが制作されたポートフォリオに関するインタビューはこちら

Q.どのようなエンジニアを目指していきたいですか?

仕組みの部分をつくることができるバックエンドもしっかり学びつつ、フロント側にも気を配れたりマーケティングの知識も深めたりと全体的に底上げしていきたいと考えています。

この考えに至ったのはポートフォリオでアプリをゼロから作ったことが影響しています。

企画を立ち上げ、バックエンドを行い、フロントエンドを行うという一連の流れ全てが面白いと感じましたし、この全ての過程があるからこそサービスが作り上げられると気が付きました。

世の中のサービスはどれが欠けても完成しないと痛感したため、ひとつの領域だけ極めるのではなく様々な視点と知識を持ったエンジニアになりたいです。

Q.今プログラミングの勉強を頑張っている方に向けて、アドバイスをお願いします!

プログラミングの勉強はすごく苦しかったですし正直やめたいと思ったり、旅に出たいと思ったこともありました。

しかし、エラーが解決した瞬間や、ポートフォリオとして自分でひとつのサービスを作り、リリース後に知らない方から感想・フィードバックを頂いた時は、やめたいと思った時の何倍、何十倍もの達成感を味わうことができます。

いま私は諦めないで良かったと思うので、ぜひその達成感を目指して頑張ってください!

編集後記

いかがでしたでしょうか?

大学を中退後、正社員のご経験がなかった寺倉さん。

しかしその経歴をものともせず熱い思いとひたむきな努力で技術と質問力を磨き、素敵なポートフォリオを作りあげ、見事Webエンジニアへの転職を果たしました。

また、その長く苦しい道のりを支えてくれたのは他の受講生との交流だったというのが、コミュニティを大事にするRUNTEQならではだったのではないでしょうか。

卒業後もぜひコミュニティを活用してくださいね!

寺倉さんのインタビューについてはYouTubeからもご視聴頂けます!
ぜひこちらも合わせてご覧ください♪

Webエンジニアを目指すに当たって、ご自身のご経歴に不安を感じている方はぜひRUNTEQの無料キャリア相談会にお越しください!

経験豊富なキャリアアドバイザーが、皆さんに合ったWebエンジニアまでの道のりを一緒に考えます。ご予約はこちらから https://runteq.jp/

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