RUNTEQ

エンジニアになれた僕だからこそ、エンジニアを育てる ─ RUNTEQ創業ストーリー

菊本写真

挫折の連続だった20代  ─エンジニアとして歩み出したキャリア

大学進学をやめてギターの専門学校に通うも、そこもすぐに辞めてしまう。仕事も続かない。気づけばフリーターとして過ごす日々──。

いわゆる「ダメ人間」と言われても仕方がないような20代前半を、私は過ごしていました。

20歳でギターの学校を辞めたあと、22歳から音響の専門学校に通いました。
しかし、それも卒業した後に活かすことはなく、フリーター生活へ逆戻り。気づけば25歳になり、「このままでいいのか?」という漠然とした不安が、頭の片隅にずっと居座っていました。

ブランコ菊本写真

そんなある日、転機が訪れます。音楽制作のために使い始めたコンピュータ(当時のMac Performa 630)が、そのきっかけでした。MIDIを扱いながら少しずつコンピュータの面白さに触れ、気づけば「ホームページを作りたい」と思うように。そこからHTMLやPerlといったプログラミング言語に興味を持ち始めました。

そして、偶然の機会が訪れます。派遣登録をしていた会社から、ある日「データベースのデータ確認やHTMLの修正の仕事があるけど、やってみないか?」と声をかけられました。未経験ながらも、「面白そうだ」と思い、挑戦してみることに。

実際にやってみると、単純な仕事ではあったものの、パソコンを使った仕事は面白かったです。座りながらパズルを解いてる感覚で、お金ももらえるなんて、なんていい仕事なんだ!と感じたことを今でも覚えています。

この仕事にどんどんのめり込んでいき、25歳でゴルフ用品店の社内SEとして正社員になり、本格的にエンジニアのキャリアを歩み始めました。
「エンジニアとして本気でやっていこう」と決めた私は、持っていた楽器をすべて売り払い、新しいパソコンを購入資金に充てました。

学生向け勉強会

社内SEの仕事は大変でしたが、やりがいも大きかったです。店舗スタッフや社長、役員からIT関連の相談を受け、「頼られる存在になれている」と実感できることが嬉しかった。何より、プログラミングをしているときは夢中になれました。

そこから経験を積み、キャリアも順調に進んでいきました。出世し、事業の立ち上げも経験し、フリーランスやスタートアップの取締役として様々なスタートアップの会社を手伝うように。

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しかし最終的に、私がたどり着いたのは“エンジニアが不足している”という課題でした。スタートアップを含め、多くの企業では新たな価値が生まれにくい環境にあり、開発力をもっと高めなければならない――。

それこそが“自分のやるべきこと”だ、という結論に至ったのです。

日本のエンジニア不足の現状を目の当たりにして、“この課題を解決するために、自分にできることがあるのではないか?”と考えるようになりました。そして、ついに起業を決意したのです。

ある大学生との出会いが、スクール開校のきっかけに

フリーランスとして順調に仕事をこなしていた頃、ある問題に直面しました。仕事を入れすぎてしまい、キャパオーバーになってしまったのです。

「このままではまずい」と思い、クラウドソーシングを使って外注することにしました。クラウドソーシングは手軽に募集でき、コストも比較的抑えられる。しかし、その反面、スキルや経験が不足していることも多く、アウトプットの質が安定しないという課題がありました。

そこで、私はタスクを細かく分解し、相手のスキルを見極めながら少しずつ仕事を任せる方法を取りました。

そんな中で出会ったのが、ある一人の大学生でした。

彼のプロフィールを見たとき、正直なところ「スキルは足りなさそうだな」と思いました。しかし、他に頼める人もおらず、とりあえず簡単なタスクを任せてみることにしました。

案の定、最初のうちはミスも多く、やりとりに苦労しました。しかし、彼は真面目に取り組み、少しずつスキルを磨いていきました。そして数ヶ月後── 彼はアプリケーションの仕様を理解し、技術的な会話も普通にできるようになっていたのです。プロジェクトの終盤には、ほぼ一人でプログラムを書き上げるほどの成長を遂げていました。

そんな彼が、ある日突然「仕事を続けられなくなる」と言い出しました。理由を聞くと、「六本木のIT企業にエンジニアとして就職が決まった」とのこと。

私は驚き、そして感動しました。

「実務をベースにすることでこんなに短期間で成長できるのか!」

彼の成長を間近で見て、「エンジニアの育成方法には、まだ大きな可能性がある」と確信しました。私は、自分の仕事の任せ方を振り返り、「このやり方なら、未経験の人でも短期間でエンジニアになれるのでは?」と考えました。

この経験がきっかけとなり、「実務に近いプロジェクトを通じて学ぶスクールを作ろう」と決意。何度も改良を重ね、現在のRUNTEQの学習スタイルが生まれたのです。

スタートアップラボ写真(RUNTEQの前進であるStartupLaboの様子)

RUNTEQに込めた想い ─エンジニアに恩返しがしたい

私は、「開発力を高め、エンジニアを増やす」ことを目指しています。

また、いま仕事に悩んでいる方に前向きなきっかけを与えられればいいな、とも考えています。そんな方が私の大好きなエンジニアの世界に加わり、活躍してくれたら本当に嬉しいです。

私は50歳目前ですが、今でも自分がやりたいことをやれています。この年齢でも夢を持てるのは、すべてエンジニアという職業のおかげです。一度は道を外れかけた私を、エンジニアという仕事が助けてくれました。
その経験があるからこそ、多くの人にエンジニアという職業の素晴らしさを知ってほしいし、エンジニアになりたいと思う人の力になりたいのです。

実際、未経験者を私たちほどしっかり育てられるプログラミングスクールは他にないと自負しています。起業してからも自社でエンジニアを育て続けてきた経験が、RUNTEQのカリキュラムに活かされています。現場の仕事を知っていること、そして実際に仕事を任せた経験から得たノウハウが詰まっているからこそ、実践的な教育が可能になっています。

「RUNTEQから優秀でポジティブなエンジニアを輩出し、日本の開発力をさらに高めたい。」

そして、

「どんどん世の中が良い方向へ変わっていく未来を実現したい。」

そのような形で、私が大好きなエンジニアの世界やスタートアップの世界、そして社会に恩返しをしたいのです。

私の活動が、明るいエンジニアの未来に少しでも貢献できれば嬉しいですし、エンジニア仲間の輪をさらに広げていきたいのです。実際にRUNTEQの受講生や卒業生と飲みに行って、楽しそうに技術や仕事の話をしている様子を見ることが何よりも嬉しい瞬間です。

エンジニアとして活躍する卒業生が増え、RUNTEQ生を採用した企業からも高く評価いただいています。これからもRUNTEQがその輪の中心になれるよう、私たちは力を尽くしていきたいと考えています。

4周年イベント写真 5周年イベント写真