プログラミング

【相性抜群】PBLとは?プログラミング教育で取り入れるメリット!

現在多くの分野で注目されている学習方法の「PBL」をみなさまはご存じでしょうか。

このPBLという学習方法を、プログラミング教育に取り入れることで、さまざまなメリットがあります。

そこで今回は、「PBL」をプログラミング教育に取り入れるメリットを解説していきます。

この記事では以下のようなことが分かります。

  • PBLについて
  • PBLのメリット
  • PBLと他の学習方法の違い
  • プログラミング学習にPBLを取り入れるメリット

プログラミング学習をする際にぜひ利用してみてください。

私たちはプログラミングスクールRUNTEQを運営しております。

RUNTEQではこのPBLを採用してます。未経験からWeb系エンジニアへの転職を成功させる方を多数輩出しています。

以下の動画でもPBLについて解説しておりますので、動画版でみたい方はこちらからどうぞ。

PBLとは

PBLとは「Project Based Learning」の略で意味は、「問題解決型学習」や「課題解決型学習」などです。

PBLは、学習している生徒が問題点を自ら見つけることで、同じような問題点が現れた時に解決する能力をさらに身に着ける学習方法です。

PBLという学習方法を日本では現在、「アクティブラーニング」として多くのスクールで取り入れられています。

そもそもPBLは、1990年代の初頭にアメリカの哲学者であるジョン・デューイが考案した学習方法です。

このジョン・デューイは、プラグマティズムを代表する思想家でもあり、アメリカでは機能主義心理学に貢献しているとてもすごい方です。

PBLという学習方法を取り入れている授業には、多くの答えがある問題を生徒自身が考え、調べることで答えを知るという一連の流れを繰り返します。

そのため、従来の教員が黒板に文字を書き、それを生徒がノートに写すという学習方法と違います。

このPBLという学習方法では、生徒自身が問題を見つけ解決するため、問題解決の能力がとても高まります。

PBLとSBLの違い

PBLという学習方法と似た言葉にSBLということ学習方法があります。

SBLとは「Subject-based Learning」の略で「科目進行型学習」と呼ばれています。

SBLは一般的な学校の授業を思い浮かべていただくとわかりやすいです。

SBL

授業を受けて知識を得ていく勉強法です。

SBLは前者で、最初にこれから出される問題の基礎的な知識を学び知識を深めます。

一方PBLは課題が与えられてその課題を解決するためにどの知識が必要かを考え、必要な知識を調べながら問題解決をしていく学習法です。

PBLのメリット

PBLという学習法には、従来の学習方法にはないメリットが大きく分けると5つあります。

  1. 考える力が身につく
  2. 調べることにより知識が定着しやすい
  3. 自ら問題を解決することで問題解決の能力がより高まる
  4. 自分の考えを相手に伝える能力が身につく
  5. 情報を調べる能力が身につく

考える力が身につく

PBLという学習方法の1つ目のメリットは、考える力が身につくことです。

PBLは1つの決まった答えがあるとは限りません。

従来の勉強だと、決まった答えがありますよね。だから問題集を暗記したり、答えを覚える勉強が主流でした。

PBLには決まった答えがありません。だから覚える勉強に意味がありません。問題を解決すること自体が勉強です。

なので、自分で考える力が身に付きます。

調べることにより知識が定着しやすい

PBLという学習方法の2つ目のメリットは、調べることにより知識が定着しやすいことです。

従来の学習方法では、自ら調べなくても教師が基礎的なことから教えてくれるため、その瞬間はわかった気になります。

ですが、時間がたつとあっという間に忘れてしまいます。受動的に得た知識は忘れやすいです。

一方、PBLでは問題を解決するために自ら調べなければならないため、誰かから知識を与えられるわけではないです。

そのため、従来の学習方法と比べるとPBLは、自ら調べることで与えられるのではなく与える一方なことから、知識が定着しやすいです。

自ら調べることで問題解決の能力がより高まる

PBLという学習方法の3つ目のメリットは、自ら調べることで問題解決の能力がより高まることです。

PBLは先ほども言いましたとおり、絶対的な答えがありません。

また、問題自体もやや抽象度が高いです。

問題解決のために、

  • そもそも何が問題なのか?
  • どうやったら解決できるのか?
  • 解決法の中でどれが効率が良いだろうか?

これらを考えていく必要があります。

これは社会に出た時に出てくる問題解決のプロセスと全く同じです。

論理的思考力が身に付く

PBLという学習方法の4つ目のメリットは、情報を調べる能力が身につくことです。

PBLでは

しかし、PBLでは問題解決をするためには自ら調べなければなりません。

そのため、問題解決をするために必要なことを自ら調べる能力が身に付きます。

らんてくん
らんてくん
PBLにはこんなにメリットがあるのか!!!

自分の考えを相手に伝える能力が身につく

PBLという学習方法の5つ目のメリットは、自分の考えを相手に伝える能力が身につくことです。

従来の学習方法では、答えが1つの問題や解決方法が少ない問題が多いです。

しかし、PBLでは答えが1つの問題がなく、自分自身で考えて答えを導き出す必要があります。

そのため、自分の考えた答えを論理的に理解できるようになり、自分の考えを相手に伝える能力が身に付きます。

また、この自分の考えを相手に伝える能力は社会に出た時や、受験の際に行われる面接などで利用できるため、普段からPBLという学習方法を意識して問題解決に取り組むことをおすすめします。

プログラミング教育にPBLを取り入れるメリット

 

PBLという学習方法は、プログラミング教育と相性が良く、プログラミング教育にPBLを取り入れることでいくつかのメリットがあります。

  1. エラー解決力が身につく
  2. 自走力が付く
  3. 新しい技術へのキャッチアップ能力が高くなる
  4. チームでの開発能力が高くなる

エラー解決力が身につく

PBLという学習方法をプログラミング教育に取り入れることで、問題解決能力が身につきます。

プログラミングでは1文字でもスペルが正しくないだけで、エラーが出てしまいます。

エラーを解決するときには問題解決能力が必要不可欠です。

この能力がPBLを通して育むことができます。

自走力が付く

PBLという学習方法をプログラミング教育に取り入れることで、エンジニアとしての自走力が付きます。

エンジニアの仕事はPBLの工程と非常に似ています。ですので、PBLで慣れておくと実際現場に入ったときに自力で問題解決できるようになります

新しい技術へのキャッチアップ能力が高くなる

PBLという学習方法をプログラミング教育に取り入れることで、新しい技術へのキャッチアップ能力が高くなります。

プログラミングの際に利用する言語はさまざまで、トレンドは日々更新されています。

たった数年で無名だった技術が一気に広まって、スタンダードな技術に変化することは日常茶飯事です。

ですので、その都度新しい技術を身につける必要があります。

PBLは自力で必要な知識を調べて問題解決をしなければならないので、まさに新しい技術へのキャッチアップの仕方と全く同じです。

チーム開発で円滑なコミュニケーションがしやすい

PBLの特徴として、何が問題点で、どうやって解決するかを論理的に考える必要があります。

論理的に思考することで、そのまま思考の流れを人に伝えるだけで論理的に人に伝えることができます。

そのため、他のエンジニアの方とのコミュニケーションや、クライアントとのコミュニケーションがスムーズに行えます。

らんてくん
らんてくん
プログラミングとPBLはとても相性が良いんだね!!!

PBLとプログラミング学習のまとめ

今回は、PBLという学習方法について解説しました。

PBLという学習方法は、従来の学習方法と異なり、自ら考え問題を解決する能力が付きます。

PBLはプログラミング学習と非常に相性が良いです。弊社プログラミングスクールRUNTEQでもPBLでの学習カリキュラムを採用しています。

SBLによる基礎知識の学習

入門フェーズでは基礎知識を身につけていただきます。

全くの知識がない状態でPBLを行うのは難しいです。ですので、最低限問題解決に必要な知識をこのフェーズで身につけていただきます。

PBLによる開発を通した基礎学習

入門フェーズで手に入れた知識をもとに、PBLによる基礎編の学習をしていただきます。

例えば、RUNTEQの基礎課題4では、sorceryというgemを使ってログイン機能を実装する課題が出ます。

SBLによる学習だとsorceryの使い方を座学で覚えます。RUNTEQでは自力で調べながらsorceryを手探りで実装してみます。

ヒントもありちょうど良い難易度に設定されています。

PBLによる実践的な課題解決

現場のレベルの課題を解いていく

応用フェーズではPBLで、現場の仕事のレベルの課題を解いていきます。

現場レベルの課題を解くことで学んできた知識を現場で仕事ができるレベルに高めていきます。

このような流れでRUNTEQでは、現場で求められるエンジニアのスキルを徐々に身につけられるようにカリキュラムを設計しています。

詳しいRUNTEQのカリキュラムの解説は以下の記事にまとめております!

RUNTEQのカリキュラム大公開!プログラミング未経験でも力がつく学習課題RUNTEQ(ランテック)カリキュラムで学べるプログラミング言語・学習の方針と進め方について実際の課題内容を公開しながら解説します。学べる内容はRuby・Rails、JavaScript、PHP、React、RSpec、データーベースに関する知識、バグ修正、GitHubの使い方など多岐に渡り、もちろん未経験からエンジニア転職を目指す方も現場で通用するスキルを身につけられる内容となっています。あわせてよくご質問いただくコースの選び方もお伝えしているのでぜひご活用ください。...

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