「AIエンジニアに向いている人の特徴を知りたい」
「AIエンジニアに必要になるスキルや資格は?」
ビジネスにおけるデータ活用の重要性が増していることや、企業のDX化などにより、AIエンジニアの需要は近年高まっています。
特に医療、製造業、金融、広告など多岐にわたる分野でのAI導入事例が増えており、対応できる先端IT人材の確保が早急に求められています。
このような流れもあり、AIエンジニアを目指す方も増えていますが、実際のところ必要なスキルや資格とは具体的にどのようなものなのか、多くの方が疑問に感じているのではないでしょうか。
そこで本記事では、AIエンジニアに向いている人の特徴8選と、目指す際に必要なスキルをわかりやすく解説します。
AIエンジニアを目指す方だけでなく、IT業界でのキャリアパスを考えている方、またスキルアップの方向性を模索している方にとっても有益な情報ですので、ぜひ最後までご覧ください。
AIエンジニアに向いている人の特徴8選

AIエンジニアとしての適性を持っているのか、どのような人が向いているのかを事前に知ることで、就職・転職後のミスマッチを防ぐ事ができます。
- 最先端技術に興味がある
- プログラミングに適性がある
- 数学や統計に強い
- 勉強が好き
- 物事を論理的に考えられる
- 自己解決能力が高い
- 社会問題を解消したいと思っている
- 根気がある
最先端技術に興味がある
AIエンジニアは、機械学習やデータ分析などのAI技術を中心に扱うエンジニアのことを指します。
AIエンジニアは、これらの新しい技術について常日頃から扱う必要が出てくるため、最先端技術に対しての強い興味や関心がある人に向いていると言えます。
例えばIT業界では、新しいアルゴリズムや手法が次々と生まれていますが、興味を持ち続けることで、最新の動向をキャッチすることができます。
自発的に学び続ける意欲があることで、スキルアップやキャリアアップにも繋げることができるでしょう。
さらに、新しい技術に対する好奇心は、創造力や独自のアイデアを生み出す原動力となります。
最先端技術に興味を持つことで、未来の社会を築くための新しいサービスやソリューションを考えるキッカケにも繋がることでしょう。
プログラミングに適性がある
AIエンジニアの業務内容としては、AIの実装や最適化になるため、高度なプログラミングの知識やスキルが不可欠です。
そのため、プログラミングに対して苦手意識がなく、日頃から取り組める方に向いていると言えます。
具体的には、 AIを開発する際におすすめの言語とされるPythonやC++などのスキルを身につけておくことで、周りに差をつけることができます。
その他にも、プログラミングの適性を持つ人は、1つの問題にじっくりと取り組む事ができます。
AIの実装やデバッグ作業は、高い集中力が要求されるため、この性質は大きなアドバンテージとなるでしょう。
数学や統計に強い
AIエンジニアの役割は、データを活用して機械学習モデルやアルゴリズムを構築することが中心となります。
機械学習のアルゴリズムは数学的な理論に基づいているため、数学や統計の知識は、この仕事を行う上での基盤となるのです。
また、データの前処理や分析においても、最適な方法を選択するために、統計的な手法を用いることが一般的です。
数学や統計に強いことで、複雑な問題を抽象的に捉え、数式やモデルを用いて解決策を導き出すことができるでしょう。
勉強が好き
技術の進化は日進月歩で、次々と新しい言語やフレームワークが生まれています。
この急速な変化に適応するためには、常に最新の知識を取り入れ、スキルを磨き続ける必要があります。
先ほどもお伝えしましたが、AIエンジニアには、数学や統計の知識が必要になる複雑な問題を解決する能力が求められます。
勉強好きな人は、このような状況でも楽しみながら学び続けることができ、技術の変化に柔軟に対応できるでしょう。
逆に、学ぶことを苦手とする人や新しい知識を取り入れるのを嫌がる人は、AIエンジニアとしての成長が難しくなります。
AIエンジニアになるためのハードルは高く、学ぶことがたくさんあります。
そのため、前向きに勉強を続けられるかどうかは、自分の適性を見極める上で大事な要素です。
物事を論理的に考えられる
AIの実装では、多くの複雑な課題が待ち受けており、これらの問題を効率的に解決するためには、論理的思考力が必要になります。
例えば、アルゴリズムの設計やデータの解析を行う際には、情報を素早く整理し、的確な判断を下すことが求められます。
論理的思考が得意な人は、情報の中から本質を見抜き、必要なデータや手法を選ぶ能力が高いのです。
また、不具合やエラーの原因を探る際にも、原因と結果の関係を明確にし、問題を効率的に解決することができるでしょう。
さらに、AIエンジニアとしての提案やプレゼンテーション時に、理論やデータに基づいて説明することは信頼性を高めます。
物事を論理的に考える能力が高ければ、AIエンジニアとしての専門性を高めると同時に、効率的に業務を遂行することができるはずです。
自己解決能力が高い
AIエンジニアは、日々進化し続けるITの最前線で活躍する仕事になるため、新しい問題や未知の課題に直面することは日常茶飯事です。
こうした状況下で、自らの力で問題を解決し、必要な情報を見つける能力、すなわち自己解決能力が非常に重要になります。
また、AIエンジニアとしてチームでのプロジェクトを進める中で、自己解決能力が高いと、チーム全体の作業をスムーズにし、他のメンバーの負担も軽減します。
この能力が高い人は、未知の問題に対しても冷静に取り組み、多くの場面で高いパフォーマンスを発揮するでしょう。
社会問題を解消したいと思っている
AIエンジニアの役割は、単に技術的なスキルを駆使するだけでなく、それをどのように社会の役に立てるかというビジョンを持って取り組むことが求められます。
そのため、社会問題を解消したいという強い思いを持つ人は、この職種に向いていると言えるでしょう。
例えば、高度なAI技術を活用することで、労働集約型の業務を自動化することや、災害時に迅速に対応できるなど、多くの社会的課題の解決に役立てることができます。
また、医療や教育など、さまざまな分野でのサービス改善にもAIは大きく貢献しています。
こうした背景から、社会問題に取り組む意欲がある人は、AIの可能性を最大限に引き出し、実際の問題解決に繋げることができるでしょう。
根気がある
AIエンジニアとしての仕事は、高度な技術を駆使して問題解決を図る職種です。
しかし、その背後には、アルゴリズムの調整、モデルのトレーニング、データの前処理など、試行錯誤の連続があります。
それぞれの工程において、最適解を導き出すまでには時間がかかります。
また、結果を検証するための作業も多く、一見地味で反復的なタスクが多いのが現実です。
そのため、根気強く1つの課題に長時間取り組むことができる人が、この職種には向いていると言えます。
短期的な成功を求めるのではなく、中長期的な視点でじっくりと取り組むことが、最終的な成功へと繋がるのです。
AIエンジニアに必要となるスキル

AIエンジニアには、特定のスキルや知識が必要になります。
- プログラミング
- 数学や統計
- 機械学習やディープラーニング
- コミュニケーション
- データベース
- クラウド
最先端のIT技術を扱うからこそ、専門知識を中心にスキルを磨いていく必要があります。
それぞれのスキルについて、1つずつ掘り下げて解説していきます。
プログラミング
AIエンジニアは、開発系の仕事をすることが多いため、プログラミングスキルの習得が必須となります。
AI開発の際に使う言語としては「Python」が一般的であるため、可能であれば事前に学習できるといいでしょう。
PythonはAIや機械学習の開発に適したライブラリやフレームワークも豊富で、それらを使いこなすことで効率的にAIを実装することができます。
また、大量のデータを扱うシチュエーションもあり、その際もコードを効率的に書く能力が求められます。
これらのタスクを円滑に進めるため、基本的なプログラミングスキルはもちろん、応用的なスキルまで磨くのがいいでしょう。
数学や統計
AIの背景には、数学的なアルゴリズムや理論が多く存在します。
機械学習のモデルを理解し、効果的に訓練やチューニングを行うためには、線形代数や確率などの基本的な数学の知識が不可欠です。
また、結果の評価や解析に関しても、統計学の知識が求められます。
数学や統計を理解していると、より高度なアルゴリズムや手法にも迅速に対応することが可能となります。
機械学習やディープラーニング
AIエンジニアの業務において、機械学習やディープラーニングの知識は欠かせません。
機械学習は、データから特定のパターンを学習し、その学習結果を元に新しいデータに対して予測や分類を行う技術です。
ディープラーニングは、機械学習の手法の一つであり、多層のニューラルネットワークを利用して、画像認識や自然言語処理などの複雑な作業に対応します。
AIエンジニアとしての役割は、これらの技術を駆使して、ビジネスの課題を解決するアプリやサービスを開発することです。
そのため、これらの技術を適切に利用するためには、基本的なアルゴリズムやモデルの理解、さらには最新の研究動向にも目を配る必要があります。
コミュニケーション
AIエンジニアの仕事では、技術的なスキルだけでなく、コミュニケーション力も非常に重要です。
AIの技術をビジネスやサービスに適用する際、エンジニアは多方面と連携を取る必要があります。
例えば、クライアントや上司、他部門のメンバーとのミーティングでは、技術的な内容をわかりやすく伝える能力が求められます。
また、チーム内でエンジニア同士の連携を深めるためにも、コミュニケーションは不可欠です。
さらに、最新のAI技術や研究動向を共有する際も、情報を整理し伝える能力が求められます。
専門知識がメインで必要になるAIエンジニアであっても、ビジネスを円滑に進めることや、メンバーとのやり取りの中で、コミュニケーション力は欠かせないスキルとなるのです。
データベース
AIのモデルを訓練するためには、膨大な量のデータを効率的に扱わなければいけません。
このデータの管理や取り扱いに、データベースの知識は必要になります。
また、AIをビジネスに活用する際には、既存のデータベースとの連携が不可欠となります。
さらに、データの品質や整合性を保つために、データベースの設計原則の理解が求められます。
データベースの知識が乏しいことで、不適切なデータベース設計になってしまい、AIモデルの性能低下や誤った予測を引き起こす可能性があります。
システム全体の設計やデータの流れを理解するためにも、データベースの基礎的な知識が必要になります。
クラウド
AIエンジニアとしてのキャリアを目指す場合、クラウドの知識は身につけておくべきです。
なぜなら、効率よくAIを開発するために、AWSやMicrosoft Azureなどのツールを導入している企業も多いからです。
クラウドはデータ共有がしやすいという点や、コストを最適化することに長けているため、企業でも重宝されているのです。
さらに、セキュリティの観点からも、クラウド環境でのデータ保護やアクセス制御の知識が必要です。
AIエンジニアがクラウドの知識を持っていることで、より効率的かつ安全にAI開発を進めることが可能となります。
AIエンジニアを目指す際に役立つ資格

AIエンジニアとしてのキャリアを歩もうと考えている際に、役立つ資格は以下の3つです。
- E資格
- G検定
- 統計検定
E資格
E資格はAIの基本的な知識を証明するための資格であり、これを取得することで、ディープラーニングに対しての知識があるということをアピールできます。
E資格の試験内容は幅広く、AIの基本から応用までを網羅しているため、学習の指針としても非常に有効です。
またE資格は、多くの企業や研究機関で評価されているため、転職活動や採用面接などでは大きなアドバンテージとなるでしょう。
E資格はAIエンジニアを目指す際のキャリア形成において、多方面でのメリットをもたらしてくれます。
G検定
AIエンジニアを目指したい方は、G検定の取得を目指してもいいでしょう。
G検定は、日本ディープラーニング協会が開催している資格になっており、人工知能についての知識から、機械学習の具体的な手法、ディープラーニングについての基礎知識を持っているかを認定する資格になっています。
ちなみに、先ほど紹介したE資格はエンジニア向けの資格であることに対して、G検定はビジネスマン向けの資格となっています。
G検定に合格することで、就職や転職に役立てることができるのはもちろんのこと、日本ディープラーニング協会(JDLA)の交流会に参加することができます。
ディープラーニングに関する研究発表を聞く事ができるほか、AI関連のエンジニア同士での人脈作りにも活かす事ができるでしょう。
統計検定
AIエンジニアには、数学や統計学に関する知識が必要になるため、統計検定を取得することも非常に有用です。
統計検定では、4級〜1級まで難易度によって試験内容が分かれており、実力に合わせてデータ解析の基本から高度な統計解析方法までを習得することができます。
またAIのモデル構築や精度向上のためには、統計的な知識が不可欠であり、この資格はそうした実務経験を補完する役割を果たします。
統計検定の学習をする中で、複雑なデータの解釈や新しい手法の導入にも役立つため、日々進化するAIの分野で活躍するためには、取得する価値がある検定と言えるでしょう。
まとめ
今回の記事では、AIエンジニアに向いている人の特徴や、必要なスキルについて紹介しました。
AIエンジニアとして成功するためには、スキルだけでなく、継続的に学ぶ意識や社会貢献のような強い思いを持つことが大切であることが伝わったかと思います。
また、専門スキル以外にも、チームメンバーやクライアントとやりとりをするようなコミュニケーションスキルも同様に大切です。
今回の記事を参考に、AIエンジニアを目指すかどうかの判断材料にしていただければ幸いです。
- AIエンジニアは近年需要が高まっている職種の1つであり、あらゆる業界で役に立つ可能性が高い
- AIエンジニアには、プログラミングスキルはもちろん、数学や統計、データベース、クラウドの知識などが必要になる
- AIやディープラーニングの内容に特化した「E資格」や「G検定」などの資格があり、それらの取得を通して就職を有利にすることも可能
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