「Reactでどんなサービスが開発されているの?」
ReactはJavaScriptのライブラリの一つですが、様々なWebサービスやアプリの開発に用いられています。
中でもフロントエンドに利用されることが多いため、Webエンジニアを目指す人は知っておくと良いでしょう。
そこで今回は、以下の内容について解説していきます。
- Reactとは
- Reactでできること
- Reactで開発されたサービス
Web系エンジニアへ転職を目指す人向けのプログラミングスクールを運営する弊社がReactについて徹底解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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Reactとは何か?
そもそもReactとはいったいどのようなものなのか?
ここでは、以下の項目について解説していきます。
- Reactとは
- ReactとjQueryの違い
- Reactの特徴
- Reactでできること
- Reactを使うメリット
- Reactの習得に向いている人
Reactとは
React(リアクト)とは、Facebook社とそのコミュニティで開発されたJavascript用ライブラリで、React.jsやReact.JSとも呼ばれます。
とくにUIの制作に特化しており、Webサービスにおいて世界中でも圧倒的な導入率を誇ります。
日本でも人気が高まってきており、React経験者を求める企業も増えているほどです。
AngularJSやjQueryと比較されますが、おもにフロントエンド開発に用いられるReactはこれまでのフレームワークやライブラリと異なる特徴が注目されているため、フロントエンドエンジニアを目指す方は違いを把握しておきましょう。
React jQueryとの違い
ReactとjQueryの違いは「コードのシンプルさ」にあります。
Reactの場合、データ更新とともにHTMLも更新されますが、jQueryはHTMLを書き換えなければなりません。
大型のサービスとなると、コード管理や運用のしやすさが重要です。
その点、Reactはコードがシンプルで管理しやすいため、jQueryより使いやすいと言えます。
Reactの特徴
Reactの公式ページにも挙げられている3つの特徴は以下の通りです。
- Declarative(宣言的である)
- Component-Based(コンポーネント指向)
- Learn Once, Write Anywhere(一度学習すれば、どこでも使える)
宣言的である
宣言的とは、「このような表示になります」と宣言するように条件と結果が明確にコードに記されている状態をさします。
これは、Reactの最大の特徴であり、誰がコードを見ても理解しやすいようになっています。
その結果、デバックやテストがしやすくなるなど問題解決にも優れています。
コンポーネント指向
アプリケーションの構成要素をコンポーネント(小さい部品)に分け機能を分割することで状態の管理やカスタマイズをしやすくしています。
jQueryでは、一部分を変える場合、全部を変更しなければなりませんが、Reactではコンポーネントにより分けられているため一部分の変更が可能です。
その拡張性の高さから、改修や管理・再利用しやすいのがReactの特徴の一つです。
一度学習すれば、どこでも使える
Reactを一度学習すれば、Webアプリケーションだけでなく様々な分野で応用ができます。
例えば、モバイルアプリではReactをベースにして作られたReact Nativeを使用して開発が可能です。
また簡単なモバイルアプリであれば、JavascriptとReactのみでも作れます。
どのWebアプリでもすぐに導入可能な手軽さはjQueryにもない利点の一つです。
Reactの学習に向いている人
Reactの学習に向いている人の特徴は以下の通りです。
- フロントエンドの仕事がしたい人
- Webサイトやアプリ開発に携わりたい人
- JavaScriptを学習・習得している人
Reactは、「動きが早い・無駄が少ない」などの理由でフロントエンドの開発に向いています。
世界中でも使われており、Webサイトやアプリ制作のトレンドにもなりつつあるので、先進的な開発を行っていきたい人は習得を目指すと良いでしょう。
Reactでできること
Reactでできることとしては、以下の4つが挙げられます。
- Webサイト開発
- Webアプリ開発
- ネイティブアプリ開発
- VRコンテンツ開発
Webサイト開発
Reactは、シングルページアプリケーション(SPA)としてWebサイト開発が可能です。
シングルページアプリケーションとは、一つのページで様々なコンテンツが表示可能な仕組みのことです。
従来のWebサイトでは、HTMLやPHPにより記載しなけれななりませんでしたが、現在ではReactを使えばページ全体を読み込むことなく1ページで完結させることが可能です。
一般的なWebサイトで「次へ」を押した場合、新たなページが一ページ分作成されますが、Reactを使用したサイトの場合、変更点のみ修正され表示されます。
画面遷移(更新時にページが白くなること)がなく表示可能なため、速度が早くパフォーマンスが高いのが特徴です。
Webアプリ開発
ReactはWebアプリ開発も可能です。
- 仮想DOMで表示速度を早く
- 充実したライブラリでUIを活用
- サーバーとのやりとりを最小限に抑える
仮想DOMとは、仮想Document Of Modelの略で、Webページ更新時にページ全体が変更されるのではなく更新点のみ変更される仕組みです。
上記利点を活かすことでコンテンツの読み込みや描画を早くすることが可能です。
ネイティブアプリ開発
React Nativeというというフレームワークを使用することでネイティブアプリ開発も可能です。
React Nativeとは、iOSやAndroidのJavaScriptエンジンを活用できるフレームワークです。
複雑なアプリ開発は難しいですが、仕様がWebアプリに似ているものであればReactでも開発可能となっています。
iPhoneアプリにはSwiftやObjective-C、アンドロイドアプリであればJavaやKotlinが用いられますが、Reactの仕様を理解できていれば両者で使用できるアプリ開発ができるため学習コストもかかりません。
他言語を習得せずともアプリ開発ができる点は革新的と言えるでしょう。
VRコンテンツ開発
React 360を使用してVRコンテンツ開発も可能です。
React360とは、VRコンテンツを開発できるフレームワークです。
Google MapやGoogle Earthのように、Chromeなどのブラウザで見れるバーチャル空間のWebサイトが作れます。
従来のWebサイトとは違い360°見渡せるようになるので、今までにない新しいWebサイトの構築が可能です。
Reactで開発されたサービス7選
ここではReactを用いて開発されたサービスを7つご紹介します。
- Netflix
- Airbnb
- Dropbox
- PayPal
- Uber Eats
Facebookは、世界で13.5億人以上が利用するSNSです。
Reactは、もともとFacebookとそのコミュニティから作られたものなのでfacebookとは最も深く関係しています。
2011年にFacebookのニュースフィード上で初めて使用され、そこからInstagramなど他のアプリやWebサイトでも使われるようになりました。
Instagramは画像や動画を投稿できるSNSで、Facebook,inc(現在はメタ・プラットフォームズ)が運営しています。
InstagramもFacebookのサービスなのでInstagramもReactを用いて開発されています。
Facebookより画面表示がスムーズなのはReactを多く活用しているからとも言えます。
Netflix
Netflixは月額1000円〜世界中の映画やドラマが見放題な動画配信サービスです。
クライアントサイドとサーバーサイトの両方でReactを使用し、Reactエンジニアを募集していた時期もありました。
「ランディングページからReactを外したら50%速くなった」というツイートが話題となりましたが、実際には使用を中止したわけではなく、現在も使われている状態です。
フレームワークは適切な部分で使用しないと動作が遅くなったりするデメリットもあるため、Netflixのように細かく使う場面を分けて考えるのが重要です。
Airbnb
Airbnbはオンライン上で物件を賃貸できるサービスです。
各国や地域の宿がリストアップされるなかから宿泊予約を行うため、多くの人がトップページを開きます。
ユーザーは物件検索などで同一ページを開いていることが多いため、Reactを用いることで画面遷移を最小限に抑えています。
Reactを使用し、スクロールやクリック、入力など速いレスポンスを可能にすることで高いユーザビリティを確保しています。
Dropbox
Dropboxはファイルやコンテンツを保存・管理できるサービスで7億人以上の登録ユーザーがいます。
従来のファイルやクラウド上のコンテンツ、Web上のショートカットなどすべて一箇所にまとめ、一元管理が可能です。
ReactはSPAを作るのが得意なため、Dropbox上の膨大なデータを管理しつつ素早い動作を可能にしています。
PayPal
Paypalは、「簡単・安心」で有名な決済サービスです。
無料登録し、支払い方法を選択すればカードがなくてもワンタッチで支払いが可能です。
3億人以上のユーザーがおり、Paypalが利用可能な店舗は世界で2400万以上にもなります。
Reactの活用により、オンライン決済やスムーズな送金が可能になっています。
Uber Eats
Uber Eatsは「美味しい料理を玄関先に」でおなじみのデリバリーサービスです。
iOSやAndroidのモバイルアプリケーションで対応している店舗へ配達の注文ができます。
NetflixやAirbnbと同様、ユーザーが同一ページに集まり検索する場面でReactが活躍しています。
まとめ
以上、Reactについて解説しました。
- ReactはFacebookとそのコミュニティで開発されたJavaScript用のライブラリである
- SPAの作りやすさや、パフォーマンスの高さなどからフロントエンドに重宝される
- React NativeやReact360を使用することでネイティブアプリやVRコンテンツの開発も可能なため現在注目されている
FacebookやInstagramを始めとして多くの有名サービスにも使われるReactは今後も活躍が期待されるため、革新的なサービスを開発していきたい人は学んでおくと良いでしょう。
とくにフロントエンドで使われるライブラリですが、アプリやVRコンテンツなど幅広いジャンルの開発に携われますので新しいものを作りたい人にもおすすめです。
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