Webエンジニア

Webエンジニアのキャリアパス一覧!将来性を高めるためにすべきことを徹底解説!

「Webエンジニアとして働きたいけど、まずはどの職種のエンジニアを目指すべきなんだろう」

「Webエンジニアにはなれたけど、このままただ働いてるだけでいいのだろうか」

未経験の状態からWebエンジニアを目指して勉強していたり、Webエンジニアになりたてだったりという時期には、こうした疑問や不安に駆られることもあるかと思われます。

実際、Webエンジニアとして就職できたとしても、そこはゴールではありません。
むしろスタートです。
仕事を始めてから、どう考え、どう動くかが重要になってくるのです。

そこでこの記事では、未経験からWebエンジニアを目指すにはどうすべきか、そしてWebエンジニアとしてのキャリアパスをどう描いていけばいいのか、という点について解説していきます。

Webエンジニアがキャリアパスを意識すべき理由

キャリアパス

キャリアパスとは、どういう職歴を積んでいくかという道筋のことです。

例えば営業職として新卒で入社したとしても、一生涯営業のみで食べていけるというケースは少ないでしょう。

まずは営業を学び、経験を積んだ後に、出世して部下を持ちマネジメントを学び、管理職への道を進んでいく、というようなキャリアパスが一般的です。

Webエンジニアの場合も同じで、ただ漫然と目の前の開発業務をこなしていればいいというわけではありません。

自分がこの先どういうキャリアパスを歩むのか、そのためには何を学び、どういう準備をすればいいのか、という点についてしっかり考えていくべきです。

特にWebエンジニアの世界は変化が激しく、常に成長する必要があるため、キャリアパスを考えずにのんびりしているとすぐに「価値の低い人材」と化してしまいます。

そうなると当然、Webエンジニアとしての需要はなくなっていき、短命で終わってしまう可能性が高くなります。

具体的なキャリアパスを設計し、スキルの向上、仕事へのモチベーションの維持、そして将来への不安の払拭を図っていきましょう。

なお、Webエンジニアのキャリアパスを大きく分けると、「技術系」へ進むか「マネジメント系」へ進むかの二つになります。
詳しくは後述します。

Webエンジニアはバックエンドエンジニアからスタートすべき

バックエンドエンジニア

Webエンジニアとしてのキャリアパスを構築する前に、まずは「どこからキャリアをスタートさせるか」という点にお悩みの方も多いでしょう。

特にIT業界未経験の方にとっては、右も左もわからず、現在学んでいる言語や環境が正しいのか自信を持てないという方も多いはずです。

プログラミング未経験、もしくは勉強中の状態からWebエンジニアになりたい場合、まずはバックエンドエンジニアとして就職する道を目指すべきです。

理由は、バックエンドエンジニアは未経験でも求人数が多いという特徴があるからです。

同じWebエンジニアでも、フロントエンドエンジニアの場合は未経験で応募できる求人があまり多くはありません。

未経験からWebエンジニアを目指すのならば、バックエンドエンジニアになるための勉強を進めるのがベストと言えるでしょう。

バックエンドエンジニアの仕事内容や必要なスキルなどについては、以下の記事に詳しくまとめていますので、是非ご一読ください。

将来フロントエンドエンジニアになりたいと考えている場合でも、まずはバックエンドエンジニアを経験しておくべきです。

前述の通り、未経験からのフロントエンドエンジニア求人は少ないですし、フロントエンド業務に従事する場合でもバックエンドの知識が大いに役立つため、バックエンドから入っておいて損はありません。

ここからは技術系に進むかマネジメント系に進むかを分けて考えていきます。

技術系のキャリアパス

技術系

技術系のキャリアパスを選択する場合は、ただプログラミングができるだけでなく、技術に特化したスペシャリストを目指さなければなりません。

ここでは、技術系へ進む際のキャリアパスについて解説していきます。

テックリード・CTO

テックリードとは、主に以下の二つを兼任する役割を担う職種です。

  • 開発チームにおける技術面のリーダー
  • 「自分の開発チーム」と「他部署やクライアント」とを繋ぐ組織の窓口

テックリードを目指すためには、大前提として他を圧倒する技術力が求められます。
そのため、とにかくプログラミングが好きで、好奇心が強く新技術が登場した際にはすぐ身につけたくなってしまうような人に向いています。

また、組織の窓口としての役割も果たすため、高いコミュニケーション能力も求められます。

日本ではまだそこまでメジャーな職種ではありませんが、欧米ではテックリードの存在が常識となっています。
基本的に欧米の動きに追随するのが日本ですので、日本のWeb業界でも今後はどんどんテックリードという職種が認知されていくでしょう。

テックリードを経験したエンジニアは、最終的にCTO(最高技術責任者)を目指すことも可能となってきます。
CTOは、技術系のキャリアパスにおけるゴールとも呼べる職種です。

フルスタックエンジニア

フルスタックエンジニアとは、プロジェクトにおける設計・開発・運用・保守など複数の領域に精通し、一連の開発工程のどの部分でもこなせるようなマルチなエンジニアのことです。

例えば、Webアプリを開発する際には、画面側の開発をするフロントエンド業務、サーバー側の開発をするバックエンド業務、開発環境を整えるインフラ業務、アプリのリリース後に必要となるセキュリティや保守といった業務が必要となります。

本来ならば、それぞれの業務に対応した専門のエンジニアが従事しますが、フルスタックエンジニアはどの業務にも対応できますし、場合によってはすべての業務を一人でこなすことも可能となります。

各分野に対して深い知識と高いスキルを持ち、上流・下流を問わず対応できるため、会社側からは「貴重な人材」と判断されることが多く、年収も高くなりやすい傾向にあります。

特に、スタートアップ系企業では非常に重宝されます。

ITスペシャリスト

ITスペシャリストとは、職種というより、高いITスキルを持ったITの専門家のことです。

IPA(情報処理推進機構)が、IT人材のスキルを定義した「ITSS」という指標を満たす人材が、ITスペシャリストを名乗れます。
具体的には、以下の6つの分野でレベル3以上となるエンジニアです。

  • プラットフォーム
  • ネットワーク
  • データベース
  • アプリケーション共通基盤
  • システム管理
  • セキュリティ

前述の通り、ITスペシャリストは職種ではなく「スキルの証明」という意味合いが強いので、保有しているスキルを活かして更なる上位のキャリアパスを描いていくべきでしょう。

ITアーキテクト

ITアーキテクトとは、ITシステム全体を把握し、長期間に渡って安全に運用できるようなシステムの設計・管理を担当する上級の職種です。

ITシステム全体を管理する立場なので、偏った知識やスキルではなく、フロントエンドやバックエンド、インフラといった各方面の業務はもちろん、開発しているWebアプリ自体にも精通しておく必要があります。

さらに、Webアプリを販売する営業の人間とのやりとりや、クライアントとの折衝などにも関わるため、その職域は非常に幅広いものとなっています。

その分IT人材としての価値はかなり高く、非常に高い将来性がある職種と言えます。

マネジメント系のキャリアパス

マネジメント系

マネジメント系のキャリアパスを選択する場合は、開発現場で培った技術力と経験を生かして、プロジェクトやメンバーのマネジメントを学んでいく必要があります。

ここでは、マネジメント系へ進む際のキャリアパスについて解説していきます。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーとは、開発プロジェクト全体の責任者のことであり、プロジェクトの立ち上げからリリースまでの全工程を管理します。

まずは開発経験を積み、その後プロジェクトリーダーを経験した後に目指すべきキャリアパスとなります。

プロジェクトマネージャーの仕事は、開発管理はもちろん、クライアントや他部署との折衝も担当するため、開発力とマネジメント力はもちろん、コミュニケーション力も求められます。

つまり、エンジニアとしての総合力が重要となってくるわけです。

技術力も当然必要ですし、マネジメント力も必要になります。

エンジニアの上級職であるプロジェクトマネージャーは、常に人材不足の状態であり、高い年収を提示して求人を出している会社が数多く存在します。

Webディレクター

Webディレクターとは、技術とビジネスとを繋ぐような役割のある職種です。

Web開発のディレクション業務を行うために、一定のエンジニアスキルも必要とはなってくるのですが、それよりも進行管理能力やコミュニケーション能力が長けているかどうかが重視されます。

具体的には、以下のような能力が求められます。

  • スケジュール通り開発を進められるか
  • 開発メンバーとのやりとりを円滑に行えるか
  • 予算内でプロジェクトを進められるか
  • クライアントからの無茶な要求を緩和できるか

エンジニアリングマネージャー・VPoE

VPoE(Vice President of Engineering)とは、一言で表すならば「技術部門全体をマネジメントする人材」のことです。
比較的新しく生まれた職種であり、会社に属するエンジニアたちの管理・教育・評価・新規採用といった業務が中心となります。

似たような職種として、「エンジニアリングマネージャー」があります。

どちらもエンジニアに対するマネジメント業務がメインとなります。エンジニアリングマネージャーの後にVPoEになるイメージです。

技術面でのトップがCTO、エンジニアのマネジメントや組織作りといった面でのトップがVPoEとなります。

まだ認知度の低い職種ではありますが、オフショア開発やリモートワークといった「働き方の多様化」が進んできたことにより、エンジニアのマネジメントに特化した役割の必要性が高まり、VPoEというポジションを用意する会社が徐々に増えています。

その他のキャリアパス

キャリアパス

Webエンジニアのキャリアパスは、技術系とマネジメント系の二つが王道ですが、その他にも以下のようなキャリアパスが存在します。

人事

人事職というと、一見エンジニアとは無縁のように思われがちですが、そんなことはありません。

他の職種とは違い、エンジニアがこなす業務はやや特殊なものとなっています。
そのため、採用面接に来た人材がどの程度のスキルを持っているかを正確に判断するには、エンジニアを経験した人間でなければ計れません。

また、エンジニア出身であれば、開発現場の人間たちの働き方や気持ちを理解しているということも強みになります。

面接に来たエンジニアのスキルや気持ちを正確に理解することで適切な採用へと繋がるため、エンジニア出身の人間は人事職としても重宝される傾向になります。

フリーランス

自分のスキルに自信がある場合は、正社員として働くのではなく、フリーランスになって自分で仕事を取っていくという道もあります。

サラリーマンエンジニアと比べれば破格の報酬を手にできることもあるため、魅力的な働き方に感じる人も多いでしょう。
実際、フリーランスとして成功しているエンジニアも多く存在します。

ただし、フリーランスという働き方は非常に不安定です。
フリーランスの場合、同じクライアントから継続的に仕事を請けるという形は一般的ではなく、案件単位での契約となることが多いため、案件終了のたびに次の案件を自力で探さなければなりません。

案件を獲得できない期間は、当然無収入となってしまいます。

また、案件を獲得するための高い営業力も必要となってくるので、単に開発スキルが高ければよいというわけでもありません。

Web開発企業の経営

開発現場での経験を積み、マネジメントについても学び、資金の目途もついたという場合は、自ら開発会社を立ち上げるという方法もあります。

こちらも非常にリスキーではありますが、成功した時の恩恵は青天井であるため、優秀な開発メンバーの確保や優良な取引先の獲得見込みなどがあれば、チャレンジしてみる価値はあるでしょう。

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まとめ

まとめ

以上、Webエンジニアのキャリアパスについて解説してきました。

上位のキャリアへ進むためには、業務の合間を縫っての努力が欠かせません。
絶えず新技術を習得し続ける、マネジメントに関する書籍を多く読む、など、日々勉強を続けていかなければエンジニアとしての価値はどんどん下がってしまいます。

そういった事態を避けるために、具体的なキャリアパスを描き、自己研鑽を継続し、エンジニアとしての将来性を高めるための努力を怠らないようにしてください。

今回の記事のまとめ
  • 未経験からWebエンジニアとしてのスタートを目指すなら「バックエンドエンジニア」
  • Webエンジニアになってからもキャリアパスを意識することは必須
  • キャリアパスの方向性は、大きく分けると技術系かマネジメント系

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