- 女性はエンジニアに向いていない?
- 女性エンジニアはつらいと聞くけど業務内容が大変なの?
こんな不安を抱えてIT業界に挑戦しようか迷っている方も多いのではないでしょうか?
たしかにIT業界は男性の方が多いですが、近年の働き方の変化により女性エンジニアの数も増えており、とくにWebサイトやWebサービスを制作するWebエンジニアの人気が高い状況です。
「女性が働くには大変な環境」と思われてしまう背景には、育休や産休などの子育てとの両立問題が挙げられます。
しかし、IT業界の女性に対する待遇や働き方の現状について知っておけば、働くうえでの心配も解消されると思いますので、今回は以下の内容について解説します。
- 女性エンジニアが増えている理由
- 女性エンジニアの現状とキャリアパス
- 女性エンジニアが感じる懸念点に対する対策
近年では、リモートワークの推進やフレックス制度の導入により様々な働き方が選べます。
Web系エンジニアへの転職を目指す方に向けてプログラミングスクールを運営する弊社が女性エンジニアの働き方についてくわしく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください!
女性Webエンジニアが増えている理由

エンジニアと聞くと男性のイメージがありますが、最近では女性エンジニアの割合も増えています。
理由としては以下の3つが挙げられます。
- 育休や産休が取りやすくなった
- 労働環境や条件の改善により働きやすくなった
- 副業として働けるようになった
エンジニアの男女比はここ数年で大きく変わり、2013年と比べて女性の割合が15%も多くなりました。

エンジニアの業務は論理的な思考を必要とするため多くの女性が苦手意識を持っていましたが、最近では若い女性エンジニアの割合も増えています。
とくに、育休・産休のとりやすさは女性が働く上でもっとも重要視する点と言っても過言ではないため、働き方の多様化が多大な影響を与えたと考えられます。
育休や産休が取りやすくなった
女性Webエンジニアが増えている一番の理由として「育休・産休がとりやすくなったこと」が挙げられます。
今までは、女性が育児をすることが当たり前と考えられていたため子育てのために退職せざるを得ない方も多かったでしょう。
しかし、リモートワークの推進やフレックス制度の導入により退職せずとも働ける環境づくりが進んだため女性でも働きやすい環境になったと言えます。
サイボウズやメルカリの社長が育休をとったことでニュースになっていたように、世間的にも子育てと仕事を両立させる風潮が根付いてきているように思われます。
とくにWebエンジニアは自由度の高い職業でもあるため、むしろ女性に向いていると言えるでしょう。
労働環境や条件の改善により働きやすくなった
労働環境や条件が改善されたことにより働きやすくなったのも、女性エンジニアが増えている理由の一つです。
ITエンジニアは一昔前まで3Kと呼ばれ、過酷な労働環境が強いられていました。
- きつい
- 給料が安い
- 帰れない
このような条件下で女性が働くことは難しく、女性エンジニアはほぼいなかったのが事実です。
しかし、近年の働き方の変化により労働環境の見直しが行われているため、女性でも働ける環境が整ってきました。
納品日などの影響により他職種よりも残業時間が長くなる傾向にありますが、フリーランスになるなど働き方を選ぶことも可能です。
副業として働けるようになった
近年の副業ブームにより、副業としてWebエンジニアになる方も増えています。
とくに、女性の場合は子育てがあるため仕事に完全復帰できないケースが多くあり、部分的に復帰できる方とそうでない方に分かれます。
しかし、クラウドソーシングや転職サイトの普及により、副業として働ける環境が充実してきました。
IT業界の需要も高まっているため、副業としてWebエンジニアになる女性が増えています。
副業の種類や案件について知りたい方はこちらを参考にしてみてください。
女性エンジニアのメリット

「女性には向いていない」「業務が多くてつらい」と言われていましたが、女性がエンジニアになるメリットとして以下の2つ挙げられます。
- 転職・復職しやすい
- 女性社会からの開放
- 服装が自由
結論、就職後や退職後など働き方に対して自由な選択ができる点がメリットと言えます。
「服装・勤務時間・勤務形態」など一般的な職種よりも融通がきく点が魅力的です。
転職・復職しやすい
ITエンジニアは、持ち合わせているスキルが高いため転職や復職がしやすい職業と言えます。
とくに女性の場合、妊娠や出産で現場を長く離れることがあるため、転職や復職について考える機会が多いでしょう。
スキルがあまり必要でない職業の場合、転職は難しく時間がかかるケースも少なくありません。
重労働や長時間勤務である場合は身体的負担が大きいため、復職するのも難しいでしょう。
しかし、ITエンジニアとして経験を積んでいれば、産休や育休などの待遇が整っている企業の場合、復職は難しくはないことが多いです。
もし、復職できなくとも、ITエンジニアの需要は高いため転職もスムーズにできるでしょう。
妊娠・出産後のキャリアについて心配な方は、自由度の高いWebエンジニアがおすすめです。
服装が自由
勤務時の服装に決まりがないのもエンジニアのメリットととして挙げられます。
サラリーマンはスーツを着るのが一般的と考えられていましたが、最近では自由な服装で働くことが許されています。
とくに、女性の場合はおしゃれをしたいと考える方も多いため、服装が自由な点はポイントが高いと言えるでしょう。
反対に、私服だと困るという方はスーツでの勤務も問題ないため、とくに服装で困ることは少ないと思われます。
Webエンジニアは20代〜30代が多く、ファッションに興味がある「おしゃれ男子」の割合も増えているため、男女ともに働きやすい環境となっています。
女性エンジニアの現状

女性エンジニアの数は増えているとしても実際のところはどうなの?
このような不安を抱える方も多いと思います。
そこで今回は、女性エンジニアの現状について以下の3つを解説します。
- SI業界よりもWeb業界の方が女性比率が高い
- 男性と年収に差がない
- 女性エンジニアの転職事例
とくに転職の仕方は人それぞれなので自分に置きかえて見てみてください。
SI業界よりWeb業界の方が女性比率が高い
IT業界では、SI業界よりもWeb業界の方が女性比率が高めになります。
SIはSystem Integration(システムインテグレーション)の略で、主にシステム開発を行う業界です。
SIの仕事は、顧客の抱える問題をヒアリングし、課題解決のための設計書の作成やプログラミング、テストや運用を行うなどのシステム開発業務が中心です。
一方Web業界では、WebサイトやWebサービスの制作が中心となるため、以下のような職種が関わります。
- Webデザイナー
- Webマーケター
- Web系エンジニア
とくにWeb業界は、SNSやインターネットなど女性でも馴染み深く、女性目線で作られるサービスやサイトも多いためSI業界よりも比率が高くなっています。
また、開発業務には高度なプログラミングスキルを始めとして幅広い知識やスキルが必要なため、未経験でIT業界に挑戦する方はWeb業界の方がおすすめです。
Webエンジニアに向いているか分からない方はこちらをご参照ください。
平均年収に男女差がない
Webエンジニアの平均年収は約570万円と言われています。
IT業界は、実力社会のため、男女の違いや学歴の違いによる年収の差は少なくなっています。
とはいえ、昔ながらの風習で男性の方が年収が高い企業もあるため、一概には言えません。
転職・就職する際は、希望する企業の女性エンジニアのキャリアについて確認しておくと良いでしょう。
女性エンジニアの転職事例
就職や転職を考える際の不安材料としては、以下の5つの項目が挙げられます。
- 学歴
- 学部
- 異業種
- 年齢
- 未経験
高校や大学でIT系の勉強をしていない場合、就職活動に不安を覚える方が多いでしょう。
しかし、IT業界は人材不足問題を抱えているため、必ずしも理系大学出身でなければならないということはありません。
就職・転職事例について知りたい方はこちらを参考にしてみてください。






女性エンジニアのキャリアパス

女性エンジニアのキャリアパスは妊娠や出産を機に変わりますが、おもに以下の2通りになるでしょう。
- 出産後に職場復帰
- フリーランとして働く
一昔前までは、結婚や出産を機に寿退社する風潮がありましたが、現代では共働きをするケースが多くなっています。
女性の場合は休職や職場復帰するタイミングもキャリアパスに影響するため、妊娠・出産後の働き方について理解しておくことが重要です。
出産後に職場復帰
女性エンジニアは、3〜5年働いて経験を積んだあと、育休や産休をとり復職する方が多いです。
とくに障壁はないですが、エンジニア経験が1年以下の場合、育休や産休後に復帰しづらい可能性があります。
というのも、経験が1年以下である場合、知識や技術的なところを忘れてしまうケースが多いため再学習が必要だからです。
少なくとも3年以上経験を積むことで技術的な部分が染み付いてくるため、一度休職しても復職後に即戦力として働けます。
ただし、いきなり正社員として復帰するかというと、そうでないケースもあるため自分の生活に合った働き方を選択すると良いでしょう。
フリーランとして働く
育休や産休後にフリーランスとして週2〜3回の頻度で復帰して正社員で戻る方もいます。
出産後は育児で忙しく、子供の体調不良や送迎があると休まざるを得ないことが多いため、いきなりフルタイムに戻すのは難しいでしょう。
今まで通り自分の時間を自由に使うことが難しくなるため、最初は週2〜3回で勤務して徐々に増やしていくケースが多いです。
最近では、クラウドソーシングを活用してフリーランスになるなど、自分の使える時間の範囲内で働くことが可能になっています。
在宅ワークであれば育児を人に頼めない方であっても働くことが可能なため、キャリアパスとしてフリーランスも視野に入れると良いでしょう。
女性エンジニアの懸念点

女性エンジニアの懸念点としては、以下の2つが挙げられます。
- 男性社会での差別はない?
- 育児しながらの勉強は可能?
とくに女性が心配に思う点でもあると思うので、解決策も交えて解説します。
男性社会での差別はない?
IT業界は実力社会であるため、スキルがあれば男女・学歴関係なく評価されます。
とくにWeb業界では女性で活躍されている方も多く、男性からのハラスメント問題も少ないです。
男女関係なくフラットな環境が整っているため、一般的な企業よりも気持ち的に働きやすいでしょう。
とくに心配な方は最近活発になっている女性エンジニアのコミュニティに入り、悩みを相談するのもおすすめです。
有名なコミュニティとして以下の2つが挙げられます。
- Tech Play女子
- Rails Girls
女性特有の悩みをライトニングトークで発表するイベントなどを行っているため、積極的に参加すると良いでしょう。
育児をしながらの勉強は可能?
未経験でも働き方の自由度は高いため、子育てしながら勉強するのも不可能ではありません。
しかし、未経験エンジニアは売り手市場ではないため経験を積むまではフルコミットする必要があります。
未経験からWeb系エンジニアを目指したい方はこちらにまとめてありますので、参考にしてみてください。
Web業界は20代〜30代の方が多いことから、子育てに対する支援を積極的に行っている企業もあります。
- 育児手当
- 家族手当
- 社内託児所
- フレックス制度
育休や産休を始めとし、手当金や託児所などがある企業を選べぶことで、安心して仕事と家庭を両立できるでしょう。
まとめ
以上、女性エンジニアの働き方について解説しました。
- 育休や産休がとりやすくなったため女性エンジニアの数は増えている
- 3〜5年働いて経験を積むと産休や育休で休職しても職場復帰しやすい
- フリーランスとして週2〜3日勤務から始めフルタイム復帰する方もいる
IT業界は男性しか働いていないイメージがありますが、働き方や労働環境の変化により育休や産休が取りやすくなったため、女性エンジニアの数も増えています。
育児でなかなか時間がとれない方も多いと思いますので、自分のライフスタイルに合った働き方を選んでみてください。
弊社では、開発現場が求めるエンジニアになるためのプログラミングスクール「RUNTEQ」を運営しております。
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