需要がどんどん高まっていくエンジニア業界を見て、「自分もエンジニアになりたい」「未経験だけど転職できるのだろうか?」と思う方も多いでしょう。
この記事では、未経験からエンジニア、特に将来性の高いWebエンジニアへの転職を目指すあなたに必要な情報を網羅的に解説します。
この記事を読むことで、以下のことがわかります
- エンジニア業界の全体像(Web業界 vs SI業界、企業の種類)
- エンジニアの職種と仕事内容
- 未経験からのエンジニア転職に必要な具体的なステップ(学習から応募まで)
- 転職成功の鍵となるポートフォリオの作り方と評価されるポイント
- 必要な学習時間やスキルレベルの目安
- プログラミングの学習方法(独学とスクールの比較)
- 失敗しないプログラミングスクールの選び方
- 未経験転職に関するよくある疑問(年齢、年収、キャリアパスなど)
など、未経験からエンジニアになるために必要な知識、具体的な流れ、そして成功のためのノウハウを全て解説しました。
弊社(株式会社RUNTEQ)は、Web系開発会社として日々エンジニア採用を行う一方で、プログラミングスクール「RUNTEQ」で多くの未経験者をWebエンジニアとして育成しています。採用する側(企業)と育成する側(スクール)の両方の視点を持つからこそわかる、最新かつ実践的なエンジニア転職のノウハウを、この記事に詰め込みました。
業界知識から具体的な転職活動の進め方、学習のポイントまで、未経験からのエンジニア転職を成功させるための情報を惜しみなく提供します。ぜひじっくりお読みください。
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最新のエンジニア転職市場動向
IT人材の今後の動向
▼今後のIT人材の不足状況

出典:経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」
経済産業省が発表した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によると、今後、IT人材の不足は一層深刻化すると予測されています。
この調査では、IT人材の供給は2019年をピークに減少傾向にあり、2030年には最大で約79万人(※調査では低位・中位・高位シナリオがあり、中位シナリオで約45万人、高位シナリオで約79万人の不足が予測されています)もの人材が不足すると推計されています。
最新のエンジニアの需要・求人倍率
深刻なIT人材不足を背景に、ITエンジニアの需要は今後もますます高まっていくと考えられます。
次の表は、大手転職サービスdodaが発表した2024年7月時点の職種別有効求人倍率です。
▼転職求人倍率データ(職種別)

全体の求人倍率は2.74倍ですが、「IT・通信」分野のエンジニア職種に注目すると、その倍率は7.16倍と、他の職種と比較して圧倒的に高い水準にあります。これは、ITエンジニアがいかに企業から求められているかを明確に示しています。
エンジニア業界と企業の種類を知ろう
エンジニアへの転職を考え始めたとき、「Web業界」「SIer」「SES」といった言葉を聞く機会が増えるでしょう。しかし、これらの違いや、自分が目指すべき方向が分からないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、未経験からのエンジニア転職で特に関係の深い「Web業界」と「SI業界」の2つに大きく分け、それぞれの特徴、企業の種類、働き方の違いなどを詳しく解説します。どちらの業界を目指すかで、身につけるべきスキルやキャリアパスが大きく変わるため、しっかりと理解しておきましょう。
Web業界

Web業界とは、その名の通り、インターネット上で利用されるサービス(Webサイト、Webアプリケーション、スマートフォンアプリなど)を開発・提供・運営する企業が集まる業界です。
有名な大手企業(メガベンチャー)としては、国内ではメルカリ、サイバーエージェント、LINEヤフー、楽天グループなどが挙げられます。これらの企業は、自社でサービスを企画・開発・運営しています(Web系自社開発企業)。また、これらのWebサービス企業や他の事業会社からの依頼を受けて、Webシステムやアプリケーションの開発を専門に行う企業(Web系受託開発企業)も存在します。
その他、革新的なアイデアと技術で新しいサービスを生み出し、急速な成長を目指すスタートアップ企業が数多く存在するのもWeb業界の特徴です。これらの企業は、投資家からの資金調達を行いながら、サービス拡大と株式上場(IPO)を目指しています。
Web系受託開発企業
Web系受託開発企業とは、Web系自社開発企業やその他の事業会社から、Webアプリケーションやシステムの開発依頼を受けて開発を行う企業のことです。
「Web系受託開発」と後述する「SIer(下請けSIer)」の違いが分かりにくいかもしれませんが、主な違いは以下の点です。
- 顧客: 主にWebサービス企業やWebを活用したい事業会社が顧客。
- 開発手法: アジャイル開発が主流。
- 企業文化: 比較的新しい技術を積極的に採用し、リモートワーク可、服装自由、フレックスタイム制など、柔軟な働き方が多い傾向。
Web系企業出身者が創業したケースも多く、Web業界のカルチャー(技術への関心が高い、情報共有が活発など)を引き継いでいることが多いです。
開発手法としては、SIerで一般的なウォーターフォール開発ではなく、アジャイル開発を採用している企業がほとんどです。
アジャイル開発とは?
アジャイル開発は、「計画→設計→実装→テスト」といった開発工程を機能単位の小さいサイクルで繰り返し、優先度の高い機能から迅速にリリースしていく開発手法です。
Webサービス、特にスタートアップ企業では、市場の変化やユーザーの反応を見ながら、サービス内容や機能を柔軟に変更・改善していく必要があります。そのため、仕様変更に強く、短期間でのリリースが可能なアジャイル開発が適しています。
ウォーターフォール開発については、SI業界の解説で詳しく説明します。
なお、自社サービスの開発(自社開発)と、他社からの依頼による開発(受託開発)の両方を行っている企業もあります。
弊社、株式会社RUNTEQも、プログラミングスクール「RUNTEQ」という自社サービスを開発・運営する一方で、Web系の受託開発事業も行っています。
自社開発企業と受託開発企業のどちらが良いか、それぞれのメリット・デメリットについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
自社開発と受託開発の違いとは?メリット・デメリットと転職先の選び方
Web系自社開発企業
Web系自社開発企業とは、自社でWebサービスやアプリケーションを企画・開発・運営している企業のことです。ユーザーに直接サービスを提供している企業が多く、自分たちが作ったものが世の中にどう影響を与えるかを実感しやすいのが特徴です。
代表的な企業例としては、以下のような企業が挙げられます。
- LINEヤフー
- ディー・エヌ・エー(DeNA)
- GMOインターネットグループ
- 楽天グループ
- メルカリ
- サイバーエージェント
- リクルート
上記のような、誰もが知る大手企業(メガベンチャー)もWeb系自社開発企業に含まれます。Web系自社開発企業は、企業の成長フェーズや規模によって、以下のように分類できます。
スタートアップ企業 | 革新的なアイデアや技術で、世の中にない新しいサービスを生み出し、急速な市場拡大と成長を目指す企業。設立から日が浅く、数名〜数十名規模が多い。多くは投資家から資金調達を行い、短期間での株式上場(IPO)や事業売却(M&A)を目指す。変化が激しく、一人ひとりの裁量が大きい傾向がある。 |
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メガベンチャー | スタートアップ企業が成長し、事業が軌道に乗り、企業規模が大きくなった企業。多くは上場しており、広く認知されたサービスを提供している。組織体制や福利厚生が整っていることが多いが、ベンチャー精神も持ち合わせている。 |
また、近年では、特定の産業(業界)が持つ課題を、テクノロジー(特にWeb技術)を活用して解決しようとする「X-Tech(クロステック)」と呼ばれる領域の企業が非常に増えています。これは、既存産業とテクノロジーを掛け合わせた造語です。
金融 | FinTech(フィンテック) – 例: オンライン決済、仮想通貨、資産運用アプリ |
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不動産 | ReTech(リーテック)または PropTech(プロップテック)- 例: 不動産情報サイト、オンライン内見、スマートホーム |
教育 | EdTech(エドテック) – 例: オンライン学習プラットフォーム、学習管理システム |
人材 | HRTech(エイチアールテック) – 例: 採用管理システム、タレントマネジメント |
医療 | MedTech(メドテック)または HealthTech(ヘルステック) – 例: オンライン診療、健康管理アプリ |
広告 | AdTech(アドテク) – 例: インターネット広告配信技術 |
農業 | AgriTech(アグリテック) – 例: スマート農業、生産管理システム |
食品 | FoodTech(フードテック) – 例: フードデリバリー、代替食品開発 |
もしあなたが前職で特定の業界での経験をお持ちなら、その業界知識を活かせるX-Tech企業を選ぶというのも有効な戦略です。ドメイン知識(特定の業界や業務に関する知識)を持つエンジニアは、企業にとって非常に価値が高い存在となります。
就職したい企業の選び方については、「未経験からのエンジニア転職!企業選びの基準とポイントは?」で詳しく解説しています。興味のある分野で、どのようにWeb系企業を探せば良いかを知りたい方は、ぜひ読んでみてください。
Web系自社開発企業の多くは、現在も東京に本社を構える企業が多いのが現状です。
近年では、福岡や札幌、仙台など、地方都市でもスタートアップ支援に力を入れる動きが活発化しており、魅力的なWeb系企業が増えてきています。しかし、求人数という点では、依然として東京が圧倒的に多いです。
そのため、Webエンジニアとしてのキャリアを本格的にスタートさせたい場合、可能であれば一度は東京で実務経験を積むことを検討する価値はあるでしょう。東京で数年間経験を積み、スキルと人脈を築くことができれば、その後地方に移住してリモートワークで東京の企業の仕事を受けたり、地方の企業に転職したりといった選択肢も広がります。
リモートワークの普及
コロナ禍以降、リモートワークを導入するWeb系企業は急速に増加しました。現在では、フルリモート(完全在宅勤務)やハイブリッドワーク(出社とリモートの組み合わせ)を採用する企業も珍しくありません。
これにより、地方にいながら東京の企業で働くチャンスも増えています。ただし、未経験からの転職の場合、最初は出社してOJT(On-the-Job Training)を受けられる環境の方が、スムーズに業務に慣れ、スキルアップしやすいという側面もあります。企業の採用方針や受け入れ体制を確認することが重要です。
事業会社(社内SE・情報システム部門)
事業会社における自社開発は、主に自社の業務効率化やビジネスプロセスを支援するための社内向けシステムを開発・運用するケースを指します。Web系自社開発企業のように、開発したシステムやサービスそのものが直接的な収益源となるわけではなく、あくまで事業運営を支える役割を担います。
例えば、メーカーの生産管理システム、小売業の在庫管理システム、社内ポータルサイトなどがこれに該当します。所属する部署は「情報システム部」などと呼ばれることが多いです。
開発においては、安定性やセキュリティが重視され、長期的な運用を前提としたシステム構築が行われる傾向があります。特に歴史のある大企業などでは、後述するSI業界と同様にウォーターフォール開発が採用されているケースもあります。Web業界と比較すると、技術選定の自由度が低かったり、開発スピードが緩やかだったりする場合もあります。
Web制作会社との違いについて
Web制作会社は、Webアプリケーションのような複雑な機能を持つシステム開発ではなく、主に企業のホームページ(コーポレートサイト、ランディングページなど)のデザインやコーディング(HTML/CSS/JavaScript)を行う会社です。
Web制作の仕事は、デザインスキルやHTML/CSSの知識が中心となり、サーバーサイドのプログラミングやデータベースといった、いわゆる「エンジニアリング」の要素は比較的少ないか、限定的です。
近年では、WordPressのようなCMS(コンテンツ管理システム)や、ノーコード・ローコードツール(プログラムを書かずにWebサイトを作成できるツール)の普及により、プログラミングスキルがなくても高品質なWebサイトを作成できるようになってきています。
もしあなたが、アプリケーション開発を通じて課題解決ができるエンジニアとして市場価値を高めたいのであれば、Web制作会社ではなく、Web開発(Web系自社開発またはWeb系受託開発)を行う企業を目指すことを強くお勧めします。
SI業界(エスアイ業界)

SI(System Integration)業界とは、企業や官公庁などから依頼を受け、業務システムの企画、設計、開発、運用、保守などを一括して請け負う企業(SIer: エスアイヤー)が集まる業界です。
主に、金融機関(銀行、証券、保険)の基幹システム、大企業の業務システム、官公庁のシステムなど、大規模でミッションクリティカル(停止が許されない重要)なシステムの開発を担うことが多いのが特徴です。
Web業界と比較すると、以下のような特徴があります。
- 顧客: 大企業や官公庁が中心。
- 開発対象: 業務システム、基幹システムなど大規模なものが多い。
- 開発手法: ウォーターフォール開発が主流。
- 技術: 新しい技術よりも、枯れた(安定性が確認された)技術(例: Java, COBOL)が使われることが多い。
- 企業文化: 比較的堅実で、階層的な組織構造を持つ企業が多い。
SI業界では、多くの場合ウォーターフォール開発という開発手法が用いられます。これは、プロジェクトの最初に全ての要件を定義し、「要件定義→設計→実装→テスト→運用」という工程を順番に進めていく手法です。各工程を完了させてから次の工程に進むため、滝(ウォーターフォール)が上から下に流れる様に例えられます。大規模で仕様変更が少ないシステムの開発に適していますが、途中で仕様変更が発生すると手戻りが大きくなるというデメリットもあります。
また、SI業界は多重下請け構造になっていることが多いのも特徴です。顧客から最初に仕事を受注する「元請け(プライムコントラクター)」の大手SIerが全体の管理や設計(上流工程)を担当し、実際の開発やテスト(下流工程)は、二次請け、三次請けといった下請けSIerに再委託されるという構造です。
一般的に、上流工程(要件定義、設計)を担当する人をシステムエンジニア(SE)、下流工程(プログラミング、テスト)を担当する人をプログラマー(PG)と呼び、役割が分担されていることが多いです。
SI業界におけるプログラマーの市場価値
SI業界、特に下請け構造の下流工程では、プログラマーは詳細設計書に基づいて指示通りにコードを書くことが主な役割となる場合があります。また、プロジェクトによっては、使われる技術が古かったり、開発プロセスが限定的だったりすることもあります。
もちろん、高い技術力を持つプログラマーも多く活躍していますが、Web業界で求められるような、新しい技術へのキャッチアップ、自律的な問題解決、サービス改善への貢献といったスキルが身につきにくい環境である可能性も指摘されています。将来的にWebエンジニアとして活躍したい場合、SI業界での経験が直接的には評価されにくいケースがあることも考慮に入れる必要があります。
大手SIer(元請け)
NTTデータ、富士通、日立製作所、NEC、アクセンチュア、野村総合研究所(NRI)といった、大企業や官公庁から直接システム開発の依頼(プライム案件)を受ける大手企業を指します。
これらの企業は、顧客との折衝、要件定義、プロジェクト全体の管理(PM: プロジェクトマネジメント)、基本設計といった上流工程を担当することが多いです。社内に開発部隊を持つこともありますが、実際のプログラミングなどの下流工程は、協力会社である下請けSIerに発注することが一般的です。
下請けSIer(二次請け、三次請け…)
大手SIer(元請け)が受注したプロジェクトのうち、システム開発やテストなどの実務(下流工程)を担当する企業です。元請けから二次請けへ、二次請けから三次請けへ、というように、ピラミッド状に仕事が再委託されていく構造になっています。
下流の工程を担当するほど、要件定義や設計に関わる機会は少なくなり、プログラミング(コーディング)やテスト作業が中心となる傾向があります。
SES(システムエンジニアリングサービス)
SES(System Engineering Service)とは、エンジニアの技術力(労働力)を、時間単位で顧客企業に提供する契約形態、またはその事業を行う企業を指します。SES契約を結んだ企業のエンジニアは、自社ではなく、顧客(派遣先)のオフィスに常駐して働く「客先常駐」という働き方になります。
SES企業自体は、大手SIer、下請けSIer、Web系企業など、様々なタイプの企業と契約を結んでいます。そのため、SESエンジニアが参画するプロジェクトの内容は多岐にわたります。
問題点として指摘されるのは、以下の点です。
- 案件ガチャ: どのようなプロジェクトに配属されるかは、タイミングや運次第な面があり、必ずしも希望する開発経験が積めるとは限りません。プログラミングではなく、テストや運用保守、ドキュメント作成といった業務が中心となる可能性もあります。
- スキルアップの限界: プロジェクトを転々とすることが多く、腰を据えて一つの技術やサービスを深く学ぶ機会が得にくい場合があります。
- 帰属意識の低下: 自社ではなく客先で働くため、自社への帰属意識を持ちにくい、キャリアパスが見えにくいといった課題もあります。
- 偽装請負のリスク: 本来、SES契約では顧客企業がSESエンジニアに直接業務の指示(指揮命令)を出すことはできませんが、実態として指示が行われている「偽装請負」状態になっている現場も存在します。
「未経験なら、まずはSESで実務経験を」は本当か?
プログラミングスクールや一部の転職エージェントから、「未経験からエンジニアになるなら、まずはSES企業に入って実務経験を積むのが近道だ」と勧められることがあります。
しかし、これには注意が必要です。なぜなら、転職エージェントは求職者を企業に入社させることで成功報酬を得るビジネスモデルであり、未経験者でも比較的採用されやすいSES企業を勧めやすいという背景があるからです(ポジショントーク)。
前述の通り、SESでは必ずしも開発経験が積めるとは限らず、「案件ガチャ」に外れてしまうと、コーディングスキルが身につかないまま時間だけが過ぎてしまうリスクがあります。また、SI業界とWeb業界では、求められる技術スタックや開発文化が大きく異なるため、SI業界(特に下流工程やテスト案件)での経験が、Web業界への転職で有利に働くとは限りません。むしろ、Web系企業への転職を目指す場合、遠回りになってしまう可能性すらあります。
もちろん、SES企業の中にも良質な開発案件を多く抱え、エンジニアの育成に力を入れている企業も存在します。しかし、「未経験だからSESしかない」と安易に考えず、最初からWeb業界を目指すという選択肢を捨てるべきではありません。
しっかりと学習を進め、質の高いポートフォリオを作成すれば、未経験からでもWeb系企業(自社開発・受託開発)に転職することは十分に可能です。
未経験から目指すなら断然Webエンジニア!その理由
ここまでWeb業界とSI業界の違いを見てきましたが、もしあなたが未経験からエンジニアを目指し、将来性のあるスキルを身につけ、多様な働き方を実現したいと考えるなら、私たちは断然Webエンジニアを目指すべきだと考えます。
その理由は以下の通りです。
- 高い将来性と需要: DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進により、あらゆる業界でWeb技術を活用したサービス開発や業務改善のニーズが高まっています。Webエンジニアは、まさにその中心を担う「先端IT人材」であり、今後も需要は拡大し続けると予測されます。
- モダンな技術と開発手法: Web業界では、比較的新しいプログラミング言語(Ruby, Python, Go, TypeScriptなど)やフレームワーク、クラウド技術(AWS, Google Cloud, Azure)、アジャイル開発、DevOpsといったモダンな技術や開発手法に触れる機会が多くあります。これらのスキルは市場価値が高く、エンジニアとしての成長につながります。
- 多様なキャリアパス: Webサービス開発、アプリ開発、インフラ構築、データ分析、プロジェクトマネジメントなど、多様なキャリアパスを描くことが可能です。フリーランスとして独立したり、起業したりする道も開かれています。
- 柔軟な働き方: リモートワークやフレックスタイム制を導入している企業が多く、比較的自由で柔軟な働き方を実現しやすい環境です。
- 学歴不問の実力主義: Web業界は、学歴や職歴よりも、個人のスキルや成果物が重視される実力主義の世界です。質の高いポートフォリオがあれば、未経験からでも十分に挑戦できます。
「手に職をつけたい」「働き方を変えたい」「将来も活躍できる仕事に就きたい」… もしあなたがそう願うなら、今、最も現実的で魅力的な選択肢の一つがWebエンジニアなのです。
未経験からWebエンジニア転職を実現する5ステップ
では、具体的に未経験からWebエンジニアに転職するためには、どのようなステップを踏めば良いのでしょうか?ここでは、その具体的な流れを5つのステップに分けて解説します。
ステップ1: 開発用のPCを用意する

Web系の開発現場では、Mac(macOS)を使用している企業が圧倒的に多いです。開発ツールや環境構築の情報もMac前提のものが多いため、特別な理由がない限り、最初からMacを購入することをお勧めします。 Windowsでも開発は可能ですが、環境構築で余計な手間がかかったり、現場で戸惑ったりする可能性があります。
必要なスペックの目安は以下の通りです。
- CPU: Appleシリコン(M1, M2, M3など)搭載モデル推奨。Intel CPUモデルでも可能ですが、将来性を考えるとAppleシリコンが良いでしょう。
- メモリ: 最低16GB。8GBでも動かないことはありませんが、複数の開発ツール(エディタ、ブラウザ、仮想環境など)を同時に起動すると動作が非常に重くなります。快適な学習・開発のためには16GB以上が強く推奨されます。
- ストレージ: 最低256GB SSD。できれば512GB以上あると、容量不足の心配が少なくなります。HDDではなく、高速なSSDを選びましょう。
MacBook Airでも上記のスペックを満たせば十分開発可能です。予算に応じてMacBook Proも検討しましょう。中古で購入する場合は、バッテリーの消耗度なども確認が必要です。
Appleシリコン(M1/M2/M3チップ)について
現在販売されているMacの多くは、Appleが独自開発した「Appleシリコン」と呼ばれるチップを搭載しています。発売当初は、一部の開発ツールが対応しておらず環境構築で問題が発生することもありましたが、現在ではほとんどのツールが対応しており、問題なく開発を進められます。
RUNTEQのカリキュラムも、もちろんAppleシリコン搭載Macに完全対応しています。
ただし、独学で古い書籍や情報に基づいて学習を進める場合、情報がIntel Mac向けで、Appleシリコンでは手順が異なる可能性があります。その点も考慮して学習教材を選ぶ必要があります。
PCは決して安い買い物ではありません。スペック選びなどで不安な点があれば、RUNTEQの無料キャリア相談会でぜひお気軽にご相談ください。
ステップ2: Web開発に必要な最低限のスキルを習得する (学習期間目安: 約1000時間)
未経験からの転職とはいえ、企業は入社後になるべく早く戦力になってくれる人材を求めています。そのため、事前に一定レベルの技術力を身につけておくことが不可欠です。
目指すべきレベルは、「基本的なWebアプリケーションを自力で開発でき、簡単な業務であれば先輩エンジニアのサポートを受けながら一人でこなせるレベル」です。完全に一人前である必要はありませんが、少なくとも「何をどう学べば良いか分からない」「エラーが出ても全く対処できない」という状態では、採用は難しいでしょう。
具体的には、以下の技術・知識を体系的に学ぶ必要があります。学習時間の目安としては、一般的に1000時間程度が必要と言われています。
- Webの基礎知識:
- HTTP/HTTPS通信の仕組み
- DNS、IPアドレスなどのネットワークの基本
- ブラウザの仕組み、リクエストとレスポンス
- Webサーバー、アプリケーションサーバー、データベースサーバーの役割
- 開発環境構築:
- ターミナル(コマンドライン)の基本操作
- Homebrewなどのパッケージマネージャー
- Dockerを使った仮想環境構築
- フロントエンド:
- HTML/CSSの基本(セマンティックHTML、レスポンシブデザイン)
- JavaScriptの基本(DOM操作、非同期処理、ES6+)
- (可能であれば)React, Vue.jsなどのJavaScriptフレームワーク/ライブラリの基礎
- サーバーサイド:
- プログラミング言語の基礎(RUNTEQではRubyを推奨)
- 変数、データ型、制御構文(条件分岐、ループ)
- 関数、クラス、オブジェクト指向プログラミングの概念
- Webフレームワーク(RUNTEQではRuby on Rails)
- MVCアーキテクチャの理解
- ルーティング、コントローラー、モデル、ビューの基本
- データベース操作(マイグレーション、Active Record)
- 認証機能の実装
- プログラミング言語の基礎(RUNTEQではRubyを推奨)
- データベース:
- リレーショナルデータベースの基本(MySQL, PostgreSQLなど)
- SQLの基本(SELECT, INSERT, UPDATE, DELETE)
- インデックス、テーブル設計の基礎
- バージョン管理:
- Gitの基本操作(add, commit, push, pull, branch, merge)
- GitHubを使ったチーム開発の流れ(Pull Requestなど)
- インフラ・デプロイ:
- Linuxサーバーの基本操作
- AWS, Herokuなどのクラウドサービスの基礎知識
- アプリケーションのデプロイ(公開)手順
- 問題解決・コミュニケーション:
- エラーログの読解とデバッグ手法
- 公式ドキュメントや技術記事を読む力
- 効果的な質問の仕方(前提条件、試したこと、エラー内容を明確に伝える)
Web系の開発現場、特にスタートアップなどでは、慢性的な人手不足から、手厚い新人研修が用意されているケースは稀です。入社後はOJT(On-the-Job Training)が中心となり、先輩エンジニアも自身の業務で忙しいことが多いため、つきっきりで教えてもらえる環境は期待しない方が良いでしょう。
だからこそ、入社前に自走できる(自分で調べ、考え、試行錯誤できる)力を養っておくことが非常に重要になります。不明点があった場合に、ただ「分かりません」と聞くのではなく、「〇〇をしようとして、△△を試したのですが、□□というエラーが出てしまいます。原因として何が考えられますか?」のように、状況を整理し、的確に質問できるスキルも必須です。
未経験からのエンジニア転職で求められる最低限の技術力について、より具体的に知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
開発会社が教える未経験のエンジニア転職で必要な最低限の技術力とは?
ステップ3: オリジナルのポートフォリオを作成する
学習したスキルを証明し、企業に「この人を採用したい」と思わせるために最も重要なのがポートフォリオです。
エンジニア転職におけるポートフォリオとは、一般的に自身で企画・設計・開発したオリジナルのWebアプリケーションやサービスのことを指します。これは、単なる学習の成果物ではなく、あなたの技術力、問題解決能力、学習意欲、そして潜在能力を示すための重要な作品となります。
現在のWeb系エンジニア転職市場において、ポートフォリオの提出はほぼ必須です。そして、その質が書類選考や面接の結果を大きく左右します。
質の高いポートフォリオは、以下のような効果をもたらします。
- 書類選考の通過率が格段に上がる
- 自身の技術力を具体的に証明できる
- 開発したいサービスや解決したい課題への熱意を伝えられる
- 面接での技術的な質疑応答のベースとなる
- 場合によっては、企業からスカウトが来ることもある
一方で、以下のようなポートフォリオは、残念ながらほとんど評価されず、書類選考で落とされてしまう可能性が高いです。
- チュートリアルや教材の模倣、既存サービスの単なるクローン(例: Twitter風アプリ、ECサイト風アプリ)
- CRUD(作成・読み取り・更新・削除)機能しかない、単純すぎるアプリケーション
- 明らかなバグが残っている、デザインが著しく崩れている
- 作者自身の課題意識や創意工夫が見られない
- GitHubリポジトリが整理されていない、READMEが書かれていない
企業が評価しやすいポートフォリオには、共通する特徴があります。
- あなた自身の課題意識や経験に基づいた、オリジナリティのあるテーマ設定
- なぜこのサービスを作ろうと思ったのか?誰のどんな課題を解決したいのか?という「Why」が明確であること。
- 技術的な挑戦や工夫が見られる複雑な機能の実装
- 単なるCRUDだけでなく、外部API連携、非同期処理、独自のアルゴリズムなど、学習した技術を応用した機能が盛り込まれていること。
- 実際に使われることを意識した完成度と、可能であれば公開・運用実績
- ユーザーが直感的に使えるUI/UX、基本的なテストコード、セキュリティへの配慮など、品質への意識が見られること。実際にデプロイしてURLを公開し、可能であれば友人などに使ってもらいフィードバックを得て改善していると、さらに評価が高まります。
これらのポイントを踏まえ、あなたならではのポートフォリオを作成していきましょう。
ポートフォリオのアイデアの見つけ方、具体的な企画・設計・開発の進め方、そして企業に響く見せ方については、以下の記事で徹底的に解説しています。ポートフォリオ作りは転職活動の最重要ポイントですので、必ず熟読してください。
【未経験Webエンジニア向け】転職成功を引き寄せるポートフォリオの作り方 完全ガイド
ステップ4: 志望する企業を探し、企業研究を行う
ポートフォリオが完成したら、いよいよ本格的な企業探しと応募準備に入ります。
やみくもに応募するのではなく、まずは自分がどのような環境で働きたいのか、どのようなサービス開発に携わりたいのかという軸を明確にすることが大切です。企業選びの軸としては、以下のようなものが考えられます。
- 事業内容・サービスへの共感: 自分が興味を持てる、社会に貢献したいと思えるサービスか?
- 技術スタック: 学んできた技術(言語、フレームワーク、クラウドなど)が活かせるか? 興味のある技術を使っているか?
- 開発文化・チーム: アジャイル開発? ウォーターフォール? コードレビューの文化は? チームの雰囲気は?
- 企業フェーズ・規模: スタートアップで裁量を持って働きたい? 安定したメガベンチャーが良い?
- 働き方・福利厚生: リモートワークは可能か? フレックスタイム制はあるか? 給与水準は? 教育制度は?
- 企業の成長性・将来性: 会社のビジョンに共感できるか? 今後成長していきそうか?
これらの軸を参考に、自分の希望に優先順位をつけてみましょう。
具体的な企業探しの方法としては、前述した「X-Tech(クロステック)」の考え方を活用するのが有効です。「自分の興味がある分野(例: 音楽、スポーツ、旅行、料理など)」×「Tech」で検索したり、関連する業界のカオスマップを参考にしたりすると、これまで知らなかった魅力的な企業に出会えるかもしれません。
例えば、農業に興味があるなら、Google画像検索などで「アグリテック カオスマップ」と検索してみましょう。その業界の主要なプレイヤーやサービスが一覧で表示されます。

アグリテック関連の企業やサービスがこのように一覧で見つかります。
出典:Digital Transformation DX EOUTLOOK「【保存版】アグリテック カオスマップ」
興味のある企業が見つかったら、必ず企業研究を徹底的に行いましょう。企業の公式ウェブサイト、開発者ブログ、SNSアカウント、代表や社員のインタビュー記事、ニュースリリースなどを読み込み、以下の点を深く理解することが重要です。
- 企業のビジョン、ミッション、バリュー
- 提供しているサービスの詳細、ビジネスモデル、ターゲット顧客
- 開発体制、技術スタック、開発文化
- 直近のニュースや事業展開
- どのような人材を求めているか
企業研究をしっかり行うことで、志望理由に説得力が増し、面接での質疑応答にも自信を持って臨むことができます。
ステップ5: 企業に応募し、選考対策を行う
応募したい企業が決まったら、いよいよ応募です。主な応募方法としては、以下の経路があります。
- 企業の採用ページから直接応募
- Wantedlyなどの求人プラットフォーム経由で応募 (Web系企業が多く利用)
- 転職エージェント経由で応募 (後述しますが、未経験者には注意点あり)
- 知人からの紹介(リファラル採用)
- 技術イベントやミートアップでの出会いから応募
どの経路で応募するにしても、以下の準備は必須です。
- 履歴書・職務経歴書: これまでの経験を分かりやすくまとめる。エンジニア未経験でも、プログラミング学習への取り組みや、前職での経験(問題解決能力、コミュニケーション能力など)をアピールする。
- ポートフォリオ: URLとGitHubリポジトリへのリンクを必ず記載。README.mdで使用技術、機能一覧、こだわった点、苦労した点などを分かりやすく記述する。
- 志望理由: なぜその企業でなければならないのか? 企業のどの点に魅力を感じ、自分のスキルや経験をどのように活かして貢献したいのか? を具体的に説明できるようにする。(企業研究がここで活きます)
- 自己PR: 自身の強み(技術力、学習意欲、コミュニケーション能力、問題解決能力など)を、具体的なエピソードを交えてアピールする。
- 技術選択理由の説明準備: ポートフォリオで使用した技術(言語、フレームワーク、ライブラリ、インフラなど)について、なぜそれを選んだのかを論理的に説明できるように準備する。
- 逆質問の準備: 面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれることが多いです。企業への関心を示すとともに、疑問点を解消するチャンスなので、事前にいくつか質問を用意しておく。(例: 入社後のOJT体制、チームの開発プロセス、今後の事業展開など)
技術力はもちろん重要ですが、特にWeb系のスタートアップなど比較的小規模な組織では、「カルチャーフィット」、つまり会社の文化や価値観に合うか、チームメンバーと気持ちよく一緒に働けそうかという点も非常に重視されます。
面接は、企業があなたを見極める場であると同時に、あなたが企業を見極める場でもあります。誠実な態度で、自分の言葉でしっかりとコミュニケーションをとることを心がけましょう。
【注意】未経験者の転職エージェント利用について
転職活動の手段として転職エージェントの利用を考える方もいるでしょう。しかし、未経験からWebエンジニアを目指す場合、転職エージェントの利用は慎重になるべき、というのが私たちの考えです。
理由は以下の通りです。
- Web系企業の求人が少ない可能性: 多くのWeb系開発企業、特に人気の自社開発企業などは、自社の採用ページやWantedlyなどで十分な数の応募者を集められるため、高い紹介料のかかる転職エージェントを利用しないケースが多いです。
- SES企業を勧められやすい傾向: 転職エージェントは、求職者を入社させることで企業から成功報酬を得ます。そのため、未経験者でも比較的入社しやすいSES企業を優先的に紹介してくる可能性があります。エージェントがあなたの長期的なキャリアよりも、目先の成果を優先してしまうリスクがあるのです。
- 担当者のスキル不足: 必ずしも全てのキャリアアドバイザーが、Web業界の技術や転職市場に精通しているとは限りません。的確なアドバイスが得られない可能性もあります。
もちろん、Web業界に特化した質の高いエージェントも存在しますが、未経験者の場合は、まずはWantedlyや企業の採用ページから直接応募することを基本とし、エージェントを利用する場合は、そのエージェントが本当にWeb業界に強く、信頼できるかを見極めることが重要です。
Wantedlyは、企業が月額定額で求人を掲載するプラットフォームであり、採用決定時の成功報酬が発生しないため、企業側も応募者側も比較的フラットな立場でコミュニケーションを取りやすいというメリットがあります。
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独学? それともプログラミングスクール?
Webエンジニアに必要なスキルを身につける方法は、大きく分けて「独学」と「プログラミングスクール利用」の2つがあります。
もし、プログラミングを教養として学びたい、趣味で何か作ってみたいという程度であれば、書籍やオンライン学習サービスを活用した独学でも良いでしょう。しかし、本気で未経験からWebエンジニアへの転職を目指すのであれば、プログラミングスクールに通うことを強くお勧めします。
その理由は以下の5つです。
- 体系的なカリキュラムと効率的な学習: スクールでは、転職に必要なスキルを網羅した、効率的な学習ロードマップが用意されています。何から学べば良いか迷うことなく、最短距離でスキルを習得できます。
- 現役エンジニア講師による質の高いサポート: 独学での最大の壁は「エラー解決」と「疑問点の解消」です。スクールなら、経験豊富な現役エンジニア講師にいつでも質問でき、的確なアドバイスをもらえます。これにより、挫折のリスクを大幅に減らし、学習効率を飛躍的に高めることができます。
- 転職に不可欠なポートフォリオ作成の徹底サポート: 転職成功の鍵となるポートフォリオ作成において、アイデア出しから、技術選定、実装サポート、レビュー、そして企業に評価されるための見せ方まで、手厚いサポートを受けられます。
- 最新の転職市場の情報とノウハウ: 業界動向、企業が求める人物像、選考対策など、独学では得にくい最新の転職情報を入手できます。履歴書・職務経歴書の添削や面接対策など、実践的なサポートも受けられます。
- モチベーション維持と仲間との繋がり: 約1000時間とも言われる長い学習期間を一人で乗り切るのは容易ではありません。スクールには同じ目標を持つ仲間がおり、互いに励まし合い、情報交換することで、モチベーションを維持しやすくなります。卒業後も続くコミュニティは、キャリアを歩む上で貴重な財産となります。
独学のメリットは、費用を抑えられることだけです。しかし、時間的なコスト(学習効率の悪さ、遠回り)、挫折のリスク、得られるスキルの質、そして転職活動での不利を考えると、転職という目的達成のためには、スクールへの投資は十分に価値があると言えます。
「独学で頑張ったから、技術レベルが多少低くても大目に見てもらえるだろう」
「ポートフォリオの完成度が低いけど、独学だから仕方ないよね、と企業は理解してくれるだろう」
…残念ながら、採用担当者はそんな風には考えてくれません。 独学であろうとスクール出身であろうと、同じ基準で評価されます。転職という競争の場で戦うためには、質の高い教育環境に身を置くことが最も賢明な選択です。
私たちプログラミングスクールRUNTEQは、まさにこの「未経験からのWebエンジニア転職」に特化したスクールです。運営元である株式会社RUNTEQがWeb系開発会社でもあるため、現場で本当に通用するスキルを、最新の業界動向を踏まえたカリキュラムで提供しています。
特にポートフォリオ作成には力を入れており、企画段階から現役エンジニア講師が壁打ち相手となり、開発中の技術的な疑問にも徹底的に答えます。その結果、多くの卒業生が企業から高く評価されるオリジナリティあふれるポートフォリオを作成し、希望のWeb系企業への転職を実現しています。
RUNTEQの卒業生が作成したポートフォリオのレベルの高さは、以下のインタビュー記事一覧をご覧いただければ一目瞭然です。
失敗しないプログラミングスクールの選び方
「スクールが良いのは分かったけど、たくさんありすぎてどこを選べば良いか分からない…」という方もいるでしょう。
プログラミングスクール選びで失敗しないためには、以下のポイントを必ず確認してください。
- ① 目的(Webエンジニア転職)に合っているか?
- Web系開発に特化したカリキュラムか?(SIer向けや教養目的ではないか)
- 転職サポートは充実しているか?(Web系企業への実績は豊富か)
- ② 講師は「現役」エンジニアか?
- アルバイト学生や経験の浅い講師ではないか?
- 質問への回答は迅速かつ的確か?
- ③ ポートフォリオ作成のサポート体制は万全か?
- オリジナルのポートフォリオ作成を前提としているか?(テンプレート提供ではないか)
- アイデア出しから技術サポート、レビューまで一貫して支援してくれるか?
- 卒業生のポートフォリオのレベルは高いか?
- ④ 十分な学習期間とカリキュラム量か?
- 転職に必要なスキル(約1000時間相当)を習得できるボリュームか?
- 受講期間が短すぎないか?(特に働きながらの場合)
- ⑤ 学習を継続できるコミュニティや環境があるか?
- 受講生同士や卒業生との交流の機会はあるか?
- モチベーションを維持できる仕組みがあるか?
特に「Webエンジニア転職」という明確な目的がある場合、上記の①〜⑤を全て満たしているスクールを選ぶことが、成功への近道です。安さや手軽さだけで選んでしまうと、「スキルが身につかなかった」「転職できなかった」という結果になりかねません。
プログラミングスクール選びの基準については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。スクール選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
【2024年最新版】失敗しないプログラミングスクールの選び方!6つの重要ポイント
また、現在仕事をしながらプログラミング学習を進めようと考えている方も多いでしょう。限られた時間の中で効率的に学習し、転職を実現するためのポイントについては、以下の記事で解説しています。
【実例あり】働きながらプログラミング学習を成功させる5つのポイント
未経験からのエンジニア転職に関するQ&A
ここでは、未経験からエンジニア転職を目指す方からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
Q1. エンジニア転職に年齢制限はありますか? 何歳くらいまで可能ですか?
A. 明確な年齢制限はありませんが、一般的にWeb業界では30代前半までが未経験からの転職の一つの目安とされています。理由としては、若い方がポテンシャル採用されやすい傾向があること、新しい技術への適応力が期待されることなどが挙げられます。
しかし、これはあくまで目安であり、35歳以上で未経験からWebエンジニアへの転職に成功する方も実際にいらっしゃいます。 RUNTEQの卒業生にも、30代で転職を成功させた方は多数おられます。
重要なのは年齢そのものよりも、学習意欲の高さ、論理的思考力、コミュニケーション能力、そして質の高いポートフォリオです。また、これまでの職務経験(例えば、マネジメント経験や特定の業界知識)を活かせる場合は、それが強みになることもあります。
ただし、年齢が上がるにつれて、企業側が求めるスキルレベルや即戦力性が高くなる傾向はあります。もし転職を考えているなら、一日でも早く行動を開始することをお勧めします。
30代以上の方の転職戦略については、以下の記事で詳しく解説しています。
30代未経験からWebエンジニア転職は可能?年齢別の戦略と成功のポイント
実際にRUNTEQを卒業し、30歳以上でエンジニア転職に成功された方々のインタビューもぜひご覧ください。
Q2. スタートアップ企業は不安定なイメージがありますが、倒産しませんか?
A. スタートアップ企業は、大企業と比較すると事業の安定性が低く、倒産するリスクがあることは事実です。 特に設立間もないシード期やアーリー期のスタートアップは、まだビジネスモデルが確立されておらず、資金繰りが厳しい状況にあることもあります。
しかし、過度に心配する必要はありません。その理由は以下の通りです。
- エンジニアの売り手市場: ITエンジニア、特にWeb系のスキルを持つエンジニアは、現在も深刻な人手不足です。たとえ在籍している会社が倒産したとしても、スキルがあれば他の企業に転職することは比較的容易です。
- 濃密な開発経験によるスキルアップ: スタートアップでは、少人数で幅広い業務を担当することが多く、短期間で多様な開発経験を積むことができます。これにより、エンジニアとしての市場価値を急速に高めることが可能です。
- 人脈形成: スタートアップ界隈は、投資家(VC: ベンチャーキャピタル)や他の経営者、エンジニアとの繋がりが比較的密接です。万が一の場合でも、これらの人脈を通じて次のキャリアに繋がるケースも少なくありません。
もちろん、転職先を選ぶ際には、その企業の資金調達状況やビジネスの将来性などを可能な範囲で調べることも大切ですが、スタートアップで働くことによる成長機会や得られる経験は、リスクを上回る大きな魅力があると言えるでしょう。
Q3. 未経験からすぐにフリーランスエンジニアになれますか?
A. 結論から言うと、未経験からすぐにフリーランスエンジニアとして安定的に仕事を獲得するのは非常に困難です。
「フリーランスエンジニアになって、時間や場所に縛られずに自由に働きたい」という憧れを持つ方は多いですが、フリーランスは基本的に即戦力であることが求められます。企業がフリーランスに仕事を依頼するのは、教育コストをかけずに、すぐに業務を遂行してくれるプロフェッショナルを求めているからです。
実務経験のない未経験者を、高い報酬を支払ってフリーランスとして雇いたいと考える企業は、残念ながらほぼ存在しません。
フリーランスを目指すのであれば、まずは企業に正社員として就職し、最低でも2〜3年程度の実務経験を積み、一人前のエンジニアとして通用するスキルと実績を身につけることが現実的なステップです。実務経験を通じて、技術力はもちろん、プロジェクトの進め方、チームでの働き方、顧客とのコミュニケーションなどを学ぶことが不可欠です。
Q4. エンジニアになるには理系出身でないと難しいですか? 文系でも大丈夫?
A. 全く問題ありません。文系出身で活躍しているWebエンジニアは非常にたくさんいます。 RUNTEQの卒業生にも文系出身者は多くいます。
エンジニアに必要なのは、出身学部よりも論理的思考力、問題解決能力、そして継続的な学習意欲です。これらは文系・理系に関わらず、後天的に鍛えることができる能力です。
確かに、数学的な知識が役立つ場面もありますが、一般的なWebアプリケーション開発においては、高度な数学の知識が必須となることは稀です。むしろ、サービスを企画したり、ユーザーの気持ちを理解したりする上では、文系的な視点が活きることもあります。
「文系だから…」と不安に思う必要は全くありません。必要なのは、チャレンジする意欲と努力を続ける覚悟です。
Q5. 転職までにどれくらいの学習時間が必要ですか? 期間は?
A. 一般的に、未経験からWebエンジニアとして転職できるレベルのスキルを身につけるには、約1000時間の学習が必要と言われています。
期間としては、
- 学習に専念できる場合: 1日8時間学習すれば、約4〜5ヶ月
- 働きながら学習する場合: 1日平均3時間(平日2時間、休日5時間など)確保できれば、約10ヶ月〜1年
が目安となります。もちろん、個人の学習スピードや前提知識によって差は出ます。
重要なのは、単に時間をかけるだけでなく、質の高い学習を継続することです。効率的なカリキュラム、適切なサポート、そしてモチベーションを維持できる環境が、目標達成までの期間を左右します。
RUNTEQでは、標準的な学習期間を約9ヶ月(1000時間相当)としていますが、個々のペースに合わせて学習を進めることが可能です。
未経験から本気でWebエンジニアを目指すならRUNTEQ!
この記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
弊社が運営するプログラミングスクール「RUNTEQ」は、「未経験から、開発現場で本当に通用するWebエンジニアになる」ことに徹底的にこだわった、転職特化型のスクールです。
この記事で解説してきた、未経験からのエンジニア転職を成功させるための要素が、RUNTEQには全て揃っています。
- 開発会社が運営する実践的カリキュラム: Web系開発の現場を知り尽くした私たちが、本当に必要なスキルだけを厳選。1000時間の学習時間で、即戦力レベルを目指します。
- Ruby on Rails特化で市場価値の高いスキルを習得: スタートアップを中心に需要の高いRubyとRuby on Railsに特化。基礎から応用まで深く学びます。
- 現役エンジニア講師による質の高いサポート: 経験豊富な現役エンジニアが、あなたの疑問やエラー解決を徹底サポート。挫折させません。
- 「自分で考え、作る」オリジナルポートフォリオ開発: テンプレートに頼らない、あなただけのポートフォリオ作成を企画から実装、レビューまで伴走。卒業制作発表会「RUNTEQ Fes」は業界でも高い評価を得ています。
- Web系企業への転職に特化したキャリアサポート: 業界知識豊富なキャリアアドバイザーが、企業選びから書類添削、面接対策まで徹底支援。SESへの斡旋は行いません。
- 学習を継続できる活発なコミュニティ: 同期や卒業生、講師と交流できるオンラインコミュニティ。モチベーション維持だけでなく、貴重な人脈も築けます。
- 柔軟な学習スタイル: 完全オンラインで、ご自身のペースで学習可能。働きながらでも無理なく続けられます。(標準学習期間9ヶ月)
楽な道のりではありません。しかし、本気で学び、努力すれば、未経験からでもWebエンジニアになるという目標は必ず達成できます。RUNTEQは、そのための最高の環境を提供します。
「未経験からWebエンジニアになりたい」と本気で考えるなら、RUNTEQ以上の選択肢はないと、私たちは自信を持って断言できます。
もし、少しでもRUNTEQに興味を持っていただけたら、まずは無料キャリア相談会にお越しください。
RUNTEQのサービス説明はもちろん、あなたの現在の状況や目標を伺いながら、最適な学習プラン、キャリアパス、業界のリアルな情報など、エンジニア転職に関するあらゆる疑問や不安にお答えします。無理な勧誘は一切ありませんので、情報収集の場としてお気軽にご活用ください。
- 自分に合ったポートフォリオのテーマはどうやって見つければいい?
- 本当にRuby on Railsを学ぶべき?他の言語と比較してどう?
- 転職成功まで、具体的にどれくらいの期間と費用がかかる?
- 30代/文系/PC初心者だけど、本当についていけるか不安…
- RUNTEQ卒業後のキャリアパスの具体例を知りたい
- 他のプログラミングスクールと何が違うの?
などなど、どんな些細なことでも結構です!
無料キャリア相談会はオンラインで実施しており、ご自宅からお気軽にご参加いただけます。以下のリンクからお申し込みください。