「Webエンジニアの将来性はどうなっていくの?」
「AIやIoTに仕事を奪われないか不安です…」
このような悩みをお持ちではないですか?
凄まじい勢いでIT技術が発展するため、20年後にはAIにおおよそ50%の仕事が奪われるとも言われているため「自分の仕事も将来的には無くなってしまうのかな」と不安に思いますよね。
そこで今回は、下記の内容を解説していきます。
- Webエンジニアの仕事はAIに取って変わられるのか?
- Webエンジニアの将来性はないのか?
- AI時代にWebエンジニアが生き残る方法
今回の記事では、Web系開発会社の運営とWeb系エンジニアへの転職を目指す人に向けてのプログラミングスクール「RUNTEQ」運営している弊社が、Webエンジニアの将来性について解説していきます。
この記事を最後まで読めば、AI時代が到来しても生き残れるエンジニアになれますよ。
市場価値を高めて活躍できるWebエンジニアになりたい方は、ぜひ本記事を最後まで読んでみてくださいね。
WebエンジニアはAIに取って変わられるのか?

AI技術が進歩していく中で、Webエンジニアの仕事は取って代わられるのかと心配する方も少なくないでしょう。
結論から言うと、WebエンジニアがAIに取って代わる可能性は低いと言えます。なぜなら、AI単体ではシステムが機能しないからです。この説明が理解しやすいように前提としてAIやIoTの説明をしておきます。
AI:人工知能のことを言います。人間の知能のようなものを持ったコンピューターみたいなもの。
IoT:「Internet of Things」の略で「モノのインターネット」の意味です。スマートフォンなどの電子機器や、家電や自動車などの「モノ」をインターネットに接続する技術のこと。
このシステムを人間の身体で例えると、AIは人工知能なので「脳」の部分。そして、IoTは脳の信号を受け取るための役割を担うので「目や口」など身体の一部とイメージしてみてください。
例えばですが「脳」や「目や口」などが単体であったとしても、人間として完全に機能することは難しいですよね。なぜなら、身体同士を繋ぐような神経などが無いから。
話を戻すとシステムも全く同じことが言えます。先ほど人間には、神経を通じて各器官が機能するのと同じで、システムもAIやIoTを設計したり組み込めるような人材が必要になってきますよね。
この説明で考えると、システム設計を担うのはサーバーサイドエンジニアの役割になります。つまり、AI単体ではできないことを担当する調整役が必要になるため、Webエンジニアの需要が落ちることはないということ。
実際に、弊社でもAIを開発する企業様からシステムの開発依頼を受注した経験もあります。
このケースは、AIエンジニアやIoTエンジニアだけでは成り立たずに、サーバーサイドエンジニアが必要になったからお仕事の依頼が来たと言えます。
システム開発1つにしても、
- AIエンジニア
- IoTエンジニア
- サーバーサイドエンジニア
- フロントエンドエンジニア
が共同で開発する必要があるのです。
今後はそれぞれの担当が、それぞれのパートを担当しつつ協力しながらシステム全体を作り上げる流れになるでしょう。
また、どのようにパーツを用意してどうやって伝えるか、AI側にどう判断させるかなど、全体をデザインできるDX人材の需要も高まっていくでしょう。

Webエンジニアの将来性はないのか?

Webエンジニアの将来性は無いのかと思いますが、結論から言うと需要はますます高くなっていくと予想されています。
経済産業によるIT人材教育に関する調査によると、2018年の時点でIT業界は供給よりも需要が22万人不足しており、2030年には16〜79万人が不足する予想も。
AI技術の発展やIoT技術に伴って、IT産業がますます拡大することにより、Webエンジニアを始めとするIT人材は不足するのです。
この背景を考えると、Webエンジニアの需要が高まるため、将来性のある職業に就きたいのであればWebエンジニアを目指すことをおすすめします。
AIやノーコードにとって変われるのは低スキルな人材

2020年に無くなる仕事として「プログラマー」が候補にあることを知っていますか?結論から言うと、低スキルな人材だとAIに仕事を奪われてしまう可能性が高いです。
ここで言う低スキルな人材の例は以下の通りです。
- 仕様通りにページを仕上げるようなHTMLコーディングのみを担当する人
- ある程度反応が取れるページのパターンが決まっているWeb制作を担当する人
これらの仕事がAIに奪われてしまう理由はシンプルで「AIが得意な分野」であるから。
プログラミング知識がなくソースコードを記述せずにWebサイトを作成する「ノーコード(Nocode)」などは有名ですよね。
つまり、設計者通りにしか開発することができないWebプログラマーは、AIに取って変わられる可能性が大いにあるということ。
AIは、ルールが決まっているものや単純作業が得意分野なため、誰でもできるような単純作業は一瞬で完成させてしまいまうのです。
反対に、以下のようなWebエンジニアはAIに仕事を奪われづらいでしょう。
- サーバーとのつなぎ目を担当する業務
- UIの実装など複雑な使用を考える人
これらは、AIにはできないような複雑な仕事なため、今の流れではAIに取って変わられる可能性は低いと考えていいでしょう。
AIに仕事が奪われると聞くと焦ってしまいますが「なぜAIが対応できるのか?」「どうしたらAIに仕事を奪われないか?」をまずは考えてみましょう。
誰でもできる仕事を続けているうちは、AIに仕事を取られてしまう可能性が高いままなので注意してくださいね。
WebエンジニアよりAIエンジニアの方が良いのでは?

たしかに、AIの需要が高まってきているからこそ、AIエンジニアを目指すのが効率的だと思いますよね。
この章では、AIエンジニアについて以下を解説します。
- AIエンジニアが拡大傾向の理由について
- AIエンジニアを目指すには高い専門性や学歴が必要
AIエンジニアの需要が拡大している理由はIT技術の目まぐるしい発展
AIエンジニアの需要は今後もますます増加していく傾向があります。日本国内ではなく世界的にもAI開発を始める企業が増えているからです。
AIによって以下のような作業は簡略化されるのがメリットになります。
- 家電製品がAIとつながる
- ニュースを自動で読み上げるAIが開発される
- 自動運転技術などの発展
- 人工知能搭載のヒト型ロボット
- スマートフォンの音声認識
共通点としては、人間がすべき業務をシステムが遂行してくれる点です。手間が減り効率化が進むなら、導入したいと考える企業はたくさん出てきますよね。
AI市場は拡大し続けている状況で、エンジニアの供給が追いついてないため、AIエンジニアの需要はますます上がっているのです。
AIエンジニアを目指すには高い専門性や学歴が必要
AIエンジニアになる人の大半は、情報科学を履修した修士や修士号取得者です。なぜなら、企業側も即戦力としてAI技術を使える人材を欲しているからです。
AIエンジニアを目指すには、具体的には以下のような条件を満たす必要があります。
- データサイエンスや人工知能などの学問を収める
- 大学で情報科学を履修し修士号取得者が中心
- 機械学習やアルゴリズムの知識
- データベースの運用知識
- 確率・統計学・微積分などの数学的な知識
AIエンジニアになるには、AIの高度な専門性が必要になってきます。また、AIエンジニアの出身は情報科学系の大学卒業になるので、学歴も必要になるでしょう。
AI技術は実用化しているものや実用化に向けて研究が進められているものが多いため、スピード感を意識して即戦力で使える人材が必要になっているのです。
こちらの情報に関して詳しくは以下の記事で解説しています。
AI時代にWebエンジニアが生き残る3つの方法

大きく分けると3つの理由があります。
- 幅広い知識を身に付ける
- マネジメント力をつける
- ビジネスや事業の理解をして実装する
1つずつ解説していきますね。
1.幅広い知識を身に付ける
AI時代に生き残れるエンジニアになるなら、スキルアップをして幅広い知識を身につけていきましょう。IT技術は常に進歩し続けているので、スキルアップせずに現状維持のままでは取り残されてしまうからです。
- コードを書くスペシャリストから卒業する
- プロジェクトマネージャーの道に進む
幅広い知識を身につけて市場価値を高めたり、幅広い知識や経験を備えた「フルスタックエンジニア」になれると市場価値は高く保たれるでしょう。
2.マネジメント力をつける
IT開発に関するスキルだけでなく、上流工程の経験を積みましょう。マネジメントなど管理する役割の仕事はAIにはできません。
特にエンジニアはマネジメントをしたがらない人が多いです。マネジメント経験を積んだエンジニアは市場価値は今後も高いです。
エンジニアがマネジメント力を付けるには、以下のようなスキルを身に付けるといいでしょう。
エンジニアがマネジメントで求められるスキルは以下の通りです。
- プロジェクトやメンバーの管理を担当するマネジメントスキル
- 問題を迅速に解決する問題解決能力
- 多くの人と関わりを持ちながら円滑に業務を進めるコミュニケーションスキル
これらのスキルを身につけられるように、日頃の業務に携わってみてください。
3.ビジネスや事業の理解をして実装する
ビジネスや事業を実装する機会があるなら「なぜ実装するのか」など全体像を把握しながら仕事をしてみましょう。
何度もお伝えしていますが、単純作業はAIの方が優れているため、仕事を奪われてしまう可能性が高いです。
- ただ事業やビジネスを実装するだけ
- ただプログラミングをするだけ
このような状態だと、いずれはAIに仕事を取って代わられる可能性があるので注意です。
今はないですが、長期的に考えてAIに代用されない人材になるには、ビジネスを理解し、ビジネスに最適化した技術選択や開発ができる人材になる必要があります。
そのため「なぜこのビジネスや事業を展開していくのか」「どのように実装するのか」を考えることが大事になってきます。
まとめ
今回の記事では、Webエンジニアの将来性からAI時代に生き残れるWebエンジニアになるための具体的な方法を解説しました。
- AIに奪われる仕事の代表は単純作業や繰り返しの作業
- AIエンジニアになるには高い専門性や学歴が必要
- スキルアップを意識して市場価値を高めていこう
「AI時代になると仕事がなくなるのでは…」と不安に思いますが、スキルアップを欠かさずに上流工程に携わったり幅広い知識を身につければ怖くありません。
未経験からWeb系エンジニア転職のためのロードマップを作成しましたので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
弊社ではWeb系開発会社を運営しつつ、現役のエンジニアが講師を務めるプログラミングスクール「RUNTEQ」を運営しております。
- 現場で採用されるための最低レベルである1,000時間のカリキュラム
- 就職時に必要なポートフォリオのサポート
- RUNTEQコミュニティでの交流
Web系スタートアップ企業へのエンジニア転職をゴールとしているため、Webエンジニアに興味を持った方は、ぜひ無料のキャリア相談会へ足を運んでくださいね。