「地方でもエンジニアとして働くことはできる?」
「地方エンジニアのメリット・デメリットを知りたい」
こういった疑問を持つ方も少なくないでしょう。
実際、都市部のエンジニアとしての働き方やキャリアについての情報はよく出回っていますが、地方でのエンジニアライフについての具体的な情報はあまり知られていません。
そこで今回の記事では、地方エンジニアとして働くための方法やキャリアの形成の仕方、そのメリットやデメリットについて詳しく解説します。
地方でエンジニアとしてのキャリアを築こうと考えている方や、移住を検討している方は、是非参考にしてください。
地方でエンジニアとして働く方法
近年のテクノロジーの進化とリモートワークの普及により、都市部に住んでいなくても、エンジニアの仕事をすることが可能となりました。
ここでは、具体的に地方エンジニアとしてのキャリアを築くための方法について紹介します。
- 地方にあるIT企業に就職する
- リモートワークに切り替えてもらう
- フリーランスとして案件を受注する
地方にあるIT企業に就職する
地方でエンジニアとしてのキャリアを築く方法として有効なのが、「地方にあるIT企業に就職する」というものです。
都市部に比べると、地方のIT企業の数は確かに少ないかもしれませんが、それでも地元に根差したIT企業は一定数存在しています。
これらの企業は、地域社会との繋がりを大切にしながら、最新の技術を取り入れたサービスや製品を提供しているため、エンジニアとしての成長を求める方にとって魅力的な環境が整っています。
また、地方のIT企業での働き方の特徴として、都市部の企業に比べて働きやすい環境が整っていることが挙げられます。
例えば、「満員電車に乗って通勤しなくてよい」・「住宅費や生活費が安い」・「自然環境に恵まれている」など、生活の質を高める要素が多く存在します。
地方にあるIT企業に就職することで、都市部とは異なる独自のキャリアを築くことが可能です。
リモートワークに切り替えてもらう
地方でエンジニアとして働く方法として、リモートワークに切り替えてもらうというのも1つの方法です。
この方法の大きな魅力は、勤務先の企業が東京のような都市部であっても、地方に移住しながらそのまま仕事を継続できる点にあります。
都市部の企業には、多種多様なプロジェクトや先進的な技術を取り入れる機会が多いため、エンジニアとしてのスキルアップを望む多くの方が集まります。
しかし、生活の質やコスト、家族との時間など、多くの要因から地方での生活を選ぶ人も増えてきました。
もちろん、リモートワークにはコミュニケーションの取り方や自己管理のスキルが求められる面もありますが、それを乗り越えれば、地方での豊かな生活と都市部のキャリアの良い部分を組み合わせることができるでしょう。
フリーランスとして案件を受注する
地方でエンジニアとして働く方法として、特に柔軟性を持ってキャリアを築きたい方におすすめなのが、フリーランスとして案件を受注する方法です。
フリーランスとして働く最大の利点は、場所に縛られずに仕事ができることです。
継続的に案件を受注することができるのであれば、都市部へ通勤する必要がなく、地方の静かな環境や自然に囲まれた場所で、集中して仕事に取り組むことが可能となります。
また、フリーランスとしての働き方は、自分の得意分野や興味を持つ分野に特化して案件を選ぶことができるというメリットもあります。
もちろん、フリーランスとしての働き方には、収入の不安定さや、自身での営業活動、雑務や契約の管理など、多くの課題が伴います。
しかし、これらの課題を乗り越えることができれば、地方での生活を最大限に楽しみながら、エンジニアとしてのキャリアを築くことができるでしょう。
未経験からエンジニアになったあと、すぐにフリーランスとして働くことは難しい場合が多いので注意が必要です。
将来的にフリーランスを目指したい方は、まずは就職を目指し、現場での開発経験を数年積みましょう!
こちらの記事もぜひ参考にしてください。
地方エンジニアになるメリット
地方エンジニアとして働くことには、都市部とは異なる多くのメリットが存在します。
- 地方のIT企業から重宝される
- 満員電車に乗らずに済む
- 生活コストを落とせる
- 自然が好きな人には最適
地方エンジニアならではの快適さや自由さが挙げられますが、その他のメリットも深掘りして解説していきます。
地方のIT企業から重宝される
地方エンジニアとしての働き方には多くのメリットがありますが、その中でも特に注目すべき点は、地方のIT企業から重宝されるという側面です。
地方にはエンジニアの数も少ないため、自分のスキルや経験が地元のIT企業のニーズとマッチすれば、非常に高い確率で採用される可能性があります。
さらに、採用された後も、その企業内でのポジションや役割は都市部の企業よりも大きく、多岐にわたることが期待されます。
その理由としては、地方の企業は都市部に比べて技術面を担当できる社員が少ないため、エンジニア一人ひとりの役割が大きく、その結果として自身のスキルや経験を存分に活かすことができるからです。
また、地方の企業は地域社会との繋がりが深いため、自らのスキルや知識を使って地域貢献をする機会も増えます。
このような環境下で働くことは、エンジニアとしての成長やキャリアアップ、さらには自己実現の面で大きなメリットをもたらします。
満員電車に乗らずに済む
地方エンジニアとしての働き方には数多くのメリットがありますが、日常生活の中で特に感じることができるのが、満員電車に乗らずに済むという点です。
東京などの大都市では、毎朝多くの人々が利用する満員電車のストレスを避けられません。
しかし地方エンジニアとして働く場合、このような通勤のストレスから解放される可能性が高まります。
そもそも、リモートワークやフリーランスとしての働き方を選択すれば、通勤自体が必要なくなるため、毎日の生活がより快適になります。
また、地方のIT企業に勤める場合でも、地方特有の広い空間や人口密度の少なさを考慮すると、都市部のような満員電車に乗ることはほとんどないでしょう。
このような通勤環境の変化は、日々のストレスの軽減だけでなく、体調の維持や生活の質の向上にも繋がります。
生活コストを落とせる
地方でエンジニアとして働く方法の中で、特に多くの人々が注目するメリットとして、生活コストを落とせるという点が挙げられます。
家賃を始め、食費や交通費、さらにはレジャーやエンターテインメントにかかる費用も、都市部と比較すると格段に安くなることが多いです。
このような生活コストの低さは、エンジニアとしての収入をより有効的に活用することができるため、資産形成や将来の計画、さらには趣味やレジャーに投資する余裕を持つことができます。
また、家賃が安いため、より広い住居や自然に囲まれた環境での生活を選ぶことも可能となり、豊かな暮らしを送ることができます。
さらに、地方での生活は、地域とのつながりやコミュニティの形成がしやすいという特徴もあり、人間関係の構築や地域活動にも参加しやすくなります。
自然が好きな人には最適
地方エンジニアとしての働き方には多くのメリットがありますが、中でも自然が好きな人には魅力的に映るでしょう。
都市部の喧騒や物理的に狭い空間とは異なり、地方には豊かな自然環境が広がっています。例えば、混み合った都市部のカフェではなく、地元のゆったりとしたカフェでのリモートワークは、集中力を高めるだけでなく、仕事の質も向上させることが期待できます。
このような自然に囲まれた環境下での仕事は、ストレスの軽減や健康の維持にも効果的であり、長期的なキャリアを考える上での生活の質の向上にも繋がります。
また、仕事の合間には、地方ならではのアウトドア活動を楽しむことも可能です。
ハイキングやキャンプ、釣りなど、多彩なアウトドアを手軽に楽しむことができるのも、地方エンジニアの大きな魅力の1つです。
地方エンジニアになるデメリット
ここまで地方エンジニアのメリットを挙げましたが、一方で都市部と比べて劣ってしまう部分もあります。
- 求人数が少ない
- 収入が下がりやすい
- スキルアップが難しくなる場合がある
- 勉強会やセミナーに参加しづらい
地方エンジニアといっても、一長一短があるため、デメリットの部分も把握した上で検討してみてください。
求人数が少ない
地方エンジニアとしての働き方には多くのメリットが存在しますが、一方で考慮すべきデメリットも存在します。
その中でも特に挙げられるのが、求人数の少なさでしょう。
出典:2023年6月時点の転職サイトGreen「システムWeb開発/オープン系」職種
上記のように、地方には大手のIT企業が少なく、また地域のビジネス規模が小さいため、エンジニアの採用ニーズが都市部よりも少ないです。
もちろん、本社が東京にある企業でのリモートワークや、フリーランスとしての働き方を選べば、この問題は関係なくなります。
しかし、地元のIT企業に直接就職したい場合や、地域社会との繋がりを持ちながら働きたいと考えるエンジニアにとっては、求人の少なさは大きな課題となります。
このような状況を乗り越えるためには、自身のスキルや経験を高めて、限られた求人の中でも選ばれるような人材になることが求められます。
収入が下がりやすい
地方エンジニアとして働く際には、どうしても収入が下がりやすいという問題が挙げられます。
大都市のIT企業は、ビジネスの規模が大きいことや、高い生活コストを反映して、比較的高い給与を提供することが一般的です。
一方、地方のIT企業では、地域の経済規模や生活コストの低さを背景に、給与が都市部よりも低めに設定されることが多いのです。
例えば以下の画像は、「地方 エンジニア」で検索した結果になりますが、年収のレンジが都市部と比べて大幅に狭くなっていることがわかります。
(参照:求人ボックス)
このような収入の差は、キャリアの初期段階や中盤での生活設計、将来の資産形成など、さまざまな面で影響を及ぼす可能性があります。
もちろん、生活コストが低い地方であれば、給与が低くても十分な生活を送ることは可能ですが、都市部と同等の収入を期待する場合、地方エンジニアとしてのキャリア選択には慎重な検討が必要となります。
しかし、地方での働き方に魅力を感じる方や穏やかな生活を送りたい場合は、収入のデメリットを補う価値があると感じるエンジニアも多いです。
スキルアップが難しくなる場合がある
地方エンジニアとしてのキャリアを築く場合、スキルアップが難しくなる場合があります。
都市部の大手IT企業やスタートアップでは、最新の技術やトレンドを取り入れる機会が多く、多様なプロジェクトに関わることで幅広いスキルを習得することができます。
一方、地方の中小企業や地元の企業で社内SEとして働く場合、業務範囲が限定されることが多く、新しいスキルを習得する機会が限られることがあります。
このような環境下では、自ら積極的に外部の情報を取り入れつつ、オンラインでの学習を進めるなど、スキルアップのための取り組みが求められます。
勉強会やセミナーに参加しづらい
地方エンジニアならではの難点として挙げられるのが、勉強会やセミナーに参加しづらいということです。
エンジニアとしてスキルアップするためには、定期的に勉強会やセミナーに参加することが非常に有益です。
しかし、実際にはエンジニア向けの多くの勉強会やセミナーは、都市部、特に東京都内で行われることが多いのです。
そのため、地方在住のエンジニアは、これらのイベントに参加するために長距離の移動を余儀なくされることが多く、参加のハードルが高まります。
また、移動時間や交通費の問題も考慮すると、頻繁に都市部のイベントに参加することは難しくなります。
このような状況を乗り越えるためには、オンラインでの勉強会やセミナーへの参加、地方でのエンジニアコミュニティの形成や地域限定の勉強会の開催など、都心部のエンジニアとは違ったアプローチが必要となるでしょう。
未経験から地方エンジニアになる方法
未経験から地方エンジニアとしてのキャリアを築くための方法はいくつか存在しますが、下記のステップを踏むのがおすすめです。
- 就職サポートをしっかりと行っているオンラインのスクールに入る
- 希望の地方エリアで就職活動を行う→地方で内定が取れればOK!
- 地方で内定が取れない場合は、東京都内などエリアを広げることを検討する
- 東京のIT企業で2.3年経験を積んだあと、地方からリモートで働く
まずは、就職するためのスキルをしっかりと身につけることが必要です。地方にはプログラミングスクールが少ないため、東京にあるオンラインのプログラミングスクールを活用しましょう。
その後、スクール内での就職サポートを受け、地方での就職を目指しましょう。
ただし、前項でも記述したとおり、地方と都心部では求人数が大きく変わるため、地方就職の場合は、内定獲得まで時間がかかってしまったり、条件に合う求人が少ない場合がございます。
その場合は、東京などの都心部へエリアを広げて就職することを検討しましょう。
東京のIT企業に就職し、現場での開発経験を積んだ後は、地方から在宅勤務やフルリモートで働ける可能性が高まります。
また、弊社が運営しているオンラインスクール「RUNTEQ」は、基礎から応用までしっかり学べる1,000時間のカリキュラム内容で、内定獲得者の98%がWeb系開発企業に採用されている実績のあるスクールとなっています。
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まとめ
今回の記事では、地方でエンジニアとして働くメリットとデメリット、そして地方エンジニアとしてのキャリアを築くための方法を紹介しました。
地方でエンジニアとして働く際のメリットとデメリットはそれぞれあるため、自分に合った働き方やキャリア形成ができるかといった点を検討するのがいいのかもしれません。
- 地方エンジニアとして働くことは可能で、ストレスフリーな環境で仕事をすることができる
- その一方で都市部と比べて収入が低くなることや、スキルアップの機会が減ってしまうといった難点もある
- 未経験から地方エンジニアになるための方法として、オンラインプログラミングスクール「RUNTEQ」の活用がおすすめ
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