「クラウドエンジニアの平均年収について知りたい」
「クラウドエンジニアで年収1,000万円を稼ぐことは可能?」
クラウドエンジニアとしての収入に関する情報は、現役のクラウドエンジニアだけでなくそのキャリアパスを検討している方にとっても価値あるものです。
この記事では、現在の市場において、クラウドエンジニアの年収はどの程度なのか、そして年収1,000万円を達成することは可能なのかについて解説していきます。
クラウドエンジニアの平均年収
クラウドエンジニアの平均年収は、専門職として目指している方にとって気になる情報の1つでしょう。
- 年収1,000万円は可能?
- 年代別の平均年収について
これらの疑問に答えるべく、クラウドエンジニアの年収事情を深堀りし、さらに年代別の平均年収についても紹介していきます。
年収1,000万円は可能?
クラウドエンジニアの年収が1,000万円を超える可能性は充分にあり、高度なスキルと経験を持つ方であれば達成可能となるでしょう。
特に、大手企業や海外企業の日本支社、クラウドサービスを積極的に取り入れているスタートアップなどでは、このような収入レベルに到達するエンジニアがいても珍しくありません。
特に、複数のスキルを保持し、専門性を深めている場合や、プロジェクトマネジメント能力を兼ね備えたエンジニアが、高収入を得ている傾向にあります。
年収の具体例を挙げると、クラウドエンジニアの年収は400万円から800万円程度であり、全体の約10%が1,000万円以上を稼いでいるというデータもあります。
(参考:【2022年最新】クラウドエンジニアの平均年収と年収アップの方法を解説)
フリーランスの中でも、Azureの場合は最高年収2,220万円、AWSの場合は2,040万円の案件もあることから、年収1,000万円以上を稼ぐことは現実的に可能であると言えるでしょう。
(参考:フリーランススタート)
年代別の平均年収
クラウドエンジニアの年代別の平均年収については「求人ボックス」を参照すると、以下のようになります。
- 20代の平均年収:
- 20〜24歳: 平均年収339万円
- 25〜29歳: 平均年収445万円
- 30代の平均年収:
- 30〜34歳: 平均年収533万円
- 35〜39歳: 平均年収573万円
- 40代の平均年収:
- 40〜44歳: 平均年収621万円
- 45〜49歳: 平均年収651万円
- 50代の平均年収:
- 50〜54歳: 平均年収666万円
- 55〜59歳: 平均年収652万円
IT業界の平均年収は427万円と言われている中で、クラウドエンジニアの平均年収は正社員で596万円であるため、エンジニア職の中でも給与は高いと言えます。
しかしクラウドエンジニアの年収は、経験やスキル、そして年齢によっても異なるため、あくまで1つのデータとして参考にするといいでしょう。
クラウドエンジニアの年収が高い理由
クラウドエンジニアの年収が他のエンジニアと比較しても高く設定されている背景には、以下のような理由があります。
- クラウドの重要性が増している
- インフラ関連の全般的な知識が必要
- プログラミングスキルも問われる
クラウドに対して需要が増しているという時代背景や、求められるスキルが高いことが高収入の要因だと考えられています。
それぞれの具体的な理由について、1つずつ深掘りして解説していきます。
クラウドの重要性が増している
クラウドエンジニアの年収が高い理由の1つとして、クラウドの重要性が増していることが挙げられます。
実際に、DX化を推進するためにクラウドサービスを積極的に利用しようと検討している企業は多く、需要は増している一方です。
クラウドエンジニアは、これらのクラウドサービスを設計、構築、および管理する専門家であるため、DX化を検討している企業にとっては必要な存在となります。
そして、需要の増加に伴って、企業はクラウドエンジニアに対して高い年収を提示することも多くなるため高収入になるのです。
また、クラウドエンジニアは、常に新しい技術とプラットフォームに適応する必要があり、そのためには継続的な学習とスキルを通して、常にアップデートしなければいけません。
これにより、クラウドエンジニアは技術的に要求されるレベルが高くなるため、専門知識と経験を合わせ持つエンジニアへの待遇も高まっていくと予想されます。
インフラ関連の全般的な知識が必要
クラウドエンジニアの年収が高い理由として、インフラ関連の全般的な知識にも精通している必要があるという点もあります。
例えば、以下のようなインフラ関連の知識は、クラウドエンジニアとして活躍するためには必須です。
- サーバー
- ネットワーク
- セキュリティ
- ストレージ …など
これらのスキルはクラウド環境の設計、構築、維持には不可欠であるため、それぞれの知識について理解を深めなければいけません。
一般的には、インフラエンジニアやサーバーエンジニアが担当する範囲のスキルや経験まで求められるのがクラウドエンジニアになります。
複合的なスキルを合わせ持つクラウドエンジニアの数は少ないからこそ、市場価値が高くなり、企業側も提示する年収額がアップするという背景があります。
プログラミングスキルも問われる
クラウドエンジニアには、プログラミングスキルも要求されるため、クラウドやインフラに関する知識と同様にスキルを磨いておく必要があります。
例えば、クラウドの基盤を管理するだけでは不十分で、アプリケーションの開発や自動化スクリプトの作成、システム統合に至るまで、多様なプログラミング能力が必須になります。
クラウドやインフラの知識だけに詳しいだけでは生き残ることができず、要求されるスキルが高いからこそ高収入になる傾向が強いと言えます。
クラウドエンジニアが年収をアップさせる方法
クラウドエンジニアが自身の年収をアップさせるには、以下のような行動を取ることが大切になります。
- スキルアップに励む
- 資格を取得する
- フリーランスになる
エンジニアには常に勉強する姿勢が求められますが、クラウドエンジニアも同様です。
具体的な学習方法や、独立を目指す際の注意点など、年収アップに繋がる様々な方法について1つずつ確認していきましょう。
スキルアップに励む
クラウドエンジニアが年収アップを目指すならば、絶えずスキルアップに励む姿勢が欠かせません。
なぜなら、クラウドの分野は技術の進歩が速く、常に最新の知識を学び続けて、あらゆる需要に対応する必要が出てくるからです。
スキルアップと聞いてもイメージが湧きづらい方は、以下のような方法がおすすめです。
- 定期的に勉強会に参加する
- ネット上でエンジニア仲間と交流する
- MENTAなどのサービスを通してメンターからスキルを習得する
上記のような方法を通して、異なるバックグラウンドを持つエンジニアたちと交流することは、新たな視点や知識を身につける絶好の機会になります。
プライベートの時間を使いながら学習することを習慣にすることで、スキルアップはもちろん、自然と同業の繋がりを作ることができるというのも大きなメリットです。
資格を取得する
クラウドエンジニアが年収を上げるためには、資格取得を通じて自身の市場価値を高めることが重要です。
資格は専門性を証明することができ、キャリアアップに繋げるための武器ともなります。
以下のテーブルは、クラウドエンジニアにとって有益な資格を整理したもので、年収アップを目指す際の参考になります。
資格名 | 発行機関 | 対象レベル |
---|---|---|
AWS認定資格 | Amazon Web Services (AWS) | 初級〜上級レベル |
Microsoft Azure認定試験 | Microsoft Corporation | 初級〜上級レベル |
シスコ技術者認定 | Cisco Systems | 初級〜上級レベル |
Google Cloud 認定資格 | 中級レベル |
例えば、AWS Certified Solutions ArchitectやMicrosoft Certified: Azure Solutions Architect Expertといった資格は、実践的なクラウドスキルを証明し、求職市場においてエンジニアの選択肢を広げます。
また、Google Cloud Certified – Professional Cloud ArchitectやCisco Certified Network Associate(CCNA)なども業界で高く評価されています。
これらの資格を取得することで、技術的な能力だけでなく、専門家としての信頼性も確立し、年収アップに繋がる可能性を広げてくれるでしょう。
フリーランスになる
クラウドエンジニアが年収をアップさせる手段として、フリーランスになるといった方法もあります。
フリーランスとして独立することで、プロジェクトに応じた高い報酬を得られる可能性があるからです。
しかし、これには複数のデメリットが存在します。
例えば、高い報酬を得られる可能性がある一方で、収入は不安定であることが多いです。
さらには、顧客獲得のための営業活動や契約管理、税務処理など、専門外の業務に多大な時間を費やす必要があり、エンジニアの本業以外にもやるべき行動が増えてしまうことで、負担に繋がることもあるでしょう。
このようにフリーランスとして独立することは、一見魅力的に見えてデメリットもあるため、慎重な検討が必要です。
クラウドエンジニアの将来性
クラウドエンジニアの将来性は、デジタル化が進む現代において非常に高いと言えます。
なぜなら、ビッグデータ、人工知能(AI)、IoTといった技術が普及し、これらを支えるクラウドサービスの重要性が増しているためです。
企業は運用コストの削減や柔軟なスケーラビリティの確保のため、クラウドへの移行を加速しており、その結果、クラウドを設計、実装、運用できるエンジニアへの需要はますます高まっています。
セキュリティやコンプライアンスの知識が求められる中で、専門的なスキルを持つクラウドエンジニアは、今後も高い市場価値を維持し続けると予測されます。
まとめ
本記事では、クラウドエンジニアとしての平均年収と、その年収をさらに高めるための具体的な方法を掘り下げて解説しました。
重要なのは、常に最新の技術動向をチェックしながら、自らのスキルを市場価値の高い状態に保ち続けることです。
- クラウドエンジニアの年収は、スキルや実務経験により差が出ることがありますが、平均年収は596万円と比較的高めになっている
- 年収を上げるためには、資格取得や勉強会への参加などによって、継続的にスキルアップすることが必要
- フリーランスとしてのキャリアパスも選択肢の1つだが、収入の不安定さや自己管理の難しさなどのデメリットも理解した上で検討する必要がある
弊社では、IT業界未経験の状態から、自社開発企業への就職を目指すプログラミングスクール「RUNTEQ」を運営しております。
現場で活躍できるエンジニアになりたい方は、ぜひ弊社の公式HPより無料のキャリア相談にお越しください。