「Webエンジニアが副業をするメリットやデメリットは?」
「未経験エンジニアでも副業で稼げる?」
このような疑問をお持ちではないでしょうか?
Webエンジニアとしての経験を活かして副業に挑戦してみたいと思っていても、案件の探し方や、そもそも副業をしても大丈夫なのかわからないという方も多いでしょう。
そこで今回の記事では、Web系の開発会社を運営しつつ、Webエンジニアへの転職を目指す人に向けてのプログラミングスクールも運営している弊社が、Webエンジニアの副業について解説していきます。
- Webエンジニアとして副業をするメリットやデメリット
- おすすめの副業案件の探し方
- Webエンジニアが副業を始めるときの注意点
Webエンジニアが副業することは可能?
この項目では、Webエンジニアの副業に関して総合的に解説していきます。
副業可能かどうかは就業規則による
正社員として働くWebエンジニアが副業をしたいと考えた時には、まず会社の就業規則を確認するようにしましょう。
副業NGの場合は、以下のような規定があるはずです。
- 副業は完全に禁止
- 会社の許可なく副業をすることは禁止
完全に禁止と明記されている場合は、諦めるしかありません。
「競業避止」「秘密保持」といった理由から、就業規則で副業を禁止している会社も多いです。
もし規則を破れば、訓告や懲戒といった何らかの処分を受ける可能性が高くなってしまうので注意してください。
会社の許可なく副業をしてはいけない、といった主旨の就業規則があった場合は、副業が可能となることもあります。
副業をしたい旨を会社へ報告し、本業に影響がないと判断されれば、許可されるケースもあることでしょう。
なお、特に副業禁止の規定がなければ、自由に副業を行っても問題ありませんが、後々のトラブルを避けるため、一応上司に確認を取っておいた方が無難です。
土日を使って週1・週2で副業するケースが多い
正社員のWebエンジニアが副業する場合は、土日を使って週1か週2くらいで稼働するケースが多いです。
中には、平日の就業後も副業の時間に充てるというエネルギッシュな方もいますが、そこまでやってしまうと体力的・精神的に疲弊してしまう可能性が高くなります。
副業はあくまで副業であり、本業を優先にすべきですので、あまり無理はせず、週末を利用して週1か週2のペースで副業をこなせるように案件を調整すべきでしょう。
未経験でも一応副業はできる
独学やスクールでプログラミングスキルを身に付けた、現場未経験のWebエンジニアでも副業ができるのかどうか気になっている方もいるでしょう。
結論からお伝えしますと、未経験Webエンジニアであっても副業案件を獲得することは可能です。
ただし、難易度はかなり高く、スムーズにいかないことが多いことは覚悟しておくべきです。
クライアント側も、未経験者より経験者の方が安心できますので、あえて未経験者に依頼しようとは思わないでしょう。
そのため、未経験者が仕事を獲得するためには、いろいろと工夫しなければなりません。
例えば、最初はかなり単価を下げて、信用を作るところから始める、といったようなやり方です。
割に合わないくらいまで単価を低く設定することで、「この金額なら一度依頼してみるか」と考えるクライアントも出てくるでしょう。
そこで実績を残し、徐々に単価を上げていくという進め方がおすすめです。
Webエンジニアとして副業をするメリット
Webエンジニアとして副業をするメリットは以下の通りです。
- 土日などの空いた時間でお金を稼ぐことができる
- 本業以外の学びがある
- スキルアップにつながる
お金を稼ぐことができる
副業をする最大の魅力は、なんと言っても本業の収入に加えて副収入を得ることができるという点でしょう。
土日や祝日を使ってダブルインカムの形を作っておくことは、大変有意義です。
Webエンジニアの経験年数が増えるほど時給も増える傾向にあるため、稼ぎたい金額から逆算することも可能です。
- 未経験:案件を獲得するのは難しい
- 経験1年目:時給2,000〜3,000円
- 経験2〜4年目:時給3,000〜4,000円
- 経験4〜5年:時給5,000円〜
未経験の場合はそう簡単に案件は取れませんが、少ないとはいえ未経験OKという副業案件も存在するため、スキルやポートフォリオに自信があるのならばチャレンジすべきでしょう。
本業以外の学びがある
副業で関わる案件は、他社の開発業務であるため、自社では学べないことを知ることができるチャンスとなります。
- タスク管理方法
- 今まで使ったことのない技術
- タスクの見積もり方法 …など
副業を通して他社の案件に関わることで、普段とは違った見方で仕事ができるため学べることも多いでしょう。
参考になりそうな技術や情報があれば、積極的に吸収していくべきです。
得た技術・知識を本業に活かしたり上司に提案したりすることで評価が上がり、本業の収入アップに繋げられる可能性も出てきます。
スキルアップにつながる
副業を通じてさまざまな案件に挑戦すれば、スキルアップにも繋がります。
本業で学ぶスキル以外も広く習得しておくことで、価値の高い人材になれるでしょう。
- プログラミングスキル
- 対人スキル
- 分析力
担当する案件で変わりますが、本業では経験できないスキルが身についたり、Webエンジニアとしての基礎スキルを強化できることもあります。
Webエンジニアとして副業をするデメリット
Webエンジニアの副業にはメリットも多いのですが、デメリットも存在します。
- 本業に影響が出る可能性がある
- 税金の支払いなどの手間がかかる
- 契約によってはブラック労働になることもある
本業に影響が出る可能性がある
副業は働く時間を調整しやすいですが、本業の勤務時間は変えられませんし、場合によっては想定外の残業や休日出勤が発生することもあります。
残業や休日出勤が続くと、本来時間調整がしやすい副業であっても段々と納期が近づいてきてしまい、土日のどちらかを使って週1で働く予定が、平日の就業後も働かないと副業案件が終わらない、といった事態に陥るかもしれません。
その結果、以下のような悪影響が出てしまう可能性があります。
- 本業中に副業の連絡が入る
- 寝不足などで本業に集中できない
- 案件をうまくさばけずにメンタルが不調になる
本業があっての副業という意識を持ち、うまく両立できるように副業の仕事量は抑え気味にすることを意識する必要があるでしょう。
税金の支払いなどの手間がかかる
副業をすれば収入が増えるメリットがある代わりに、税金の負担額も増えることは覚えておきましょう。
まず、副業で年間20万円を超える収入を得た場合は確定申告が必要になります。
なお、確定申告が必要となるのは、「経費を差し引いた上で20万円を超える利益が出た時」ですので、年間収入が25万円でも、経費が6万かかっていれば実際の収入は19万円になるため、確定申告は不要となります。
ただし、確定申告は不要でも住民税の申告が必要となります。
年間で1円でも副収入があれば、申告しなければなりません。
副業で稼げるようになった時は、税金支払いの手続きが加わることを覚えておきましょう。
契約によってはブラック労働になることもある
開発業務を請け負う際に、契約方法によってはブラック労働になる可能性があります。
- 請負契約
- 準委任契約
請負契約の場合、納品物を提出しないとお金が入りません。
受注先のクライアントが難癖をつけるような企業であれば、納品できずにお金が入らないこともあり、結果的にブラック労働となる可能性もあります。
しかし準委任契約では、働いた分だけ確実にお金がもらえる契約になっています。
成果物を納品してお金が払われるのではなく、単価×時間で報酬が振り込まれます。
請負契約か準委任契約か、どちらがいいかは一概には言えません。
ですが、請負契約の場合はクライアント選びを慎重に行いましょう。
Webエンジニアの副業案件の探し方
以下の方法を使って探すのがおすすめです。
- クラウドソーシングサイトを活用する
- 副業紹介エージェントを利用する
- SNSや副業マッチングサービスで探す
- 人脈から探す
クラウドソーシングサイトを活用する
クラウドソーシングサイトとは、仕事の発注者と受注者を繋げてくれるオンラインマッチングサイトです。
Webエンジニア向けの案件も数多く掲載されているので、副業案件を探す際には大変便利です。
クライアントと直接契約をするのではなく、クラウドソーシングサービスが仲介してくれるため、トラブル対応や報酬の未払いも防げます。
案件内容も幅広いため、副業の第一歩にはうってつけでしょう。
副業紹介エージェントを利用する
自分に合う副業を紹介してくれる「副業紹介エージェント」の利用もおすすめです。
希望条件にマッチした案件を定期的に紹介してもらえることが利点です。
- シューマツワーカー(スキマ時間にできる案件が多い)
- ITプロパートナーズ(在宅プログラマー向けの案件が多い)
- workship(リモート案件が多い)
副業エージェントごとに、力を入れている案件が違います。
自分に向いていそうなサイトを探して登録するのがよいでしょう。
SNSや副業マッチングサービスで探す
プログラマー仲間を見つけたりコミュニティに参加したりしながら、SNS経由で案件を獲得する方法もあります。
たとえば、X(旧Twitter)などのSNSを利用すれば、インフルエンサーやエンジニアが直接案件を募集する場面も見かけます。
その他、SNS感覚で気軽に使える副業マッチングサービスもあります。
以下のような副業マッチングサービスを利用することで、企業と直接的につながり、案件をもらえることもあります。
内容や条件面は都度変わりますが、SNSや上記のサービスをうまく利用すれば案件を獲得できる確率はグッと上がるでしょう。
SNSなどから仕事を獲得するケースは決して少なくありません。
確実に案件を獲得できる保証はないですが、案件獲得の確率を上げるために、こうしたサービスも並行して使ってみるとよいのではないでしょうか。
人脈から探す
副業の探し方の1つとして、知人経由で紹介してもらう方法があります。
ネットからの案件獲得方法と比べて、リアルの知人経由でもらう案件には以下のメリットがあります。
- 仲介手数料を取られない
- 高単価の案件を紹介してもらえる可能性がある
- スムーズに話が進みやすい
知人経由での紹介では、基本的に仲介手数料がかかりません。
リアルのつながりからもらえる案件だからこそ、中抜きされる前の高単価案件を獲得できる可能性もあります。
人脈構築には時間がかかり大変な面もありますが、すでにエンジニアの案件を持っている知人がいれば、積極的に声をかけることで案件を獲得できるかもしれません。
Webエンジニアの副業案件相場
Webエンジニアの副業として代表的なのが、開発案件の受注です。
案件相場については、受注する業務によって時給が大きく変わってきます。
- マークアップ開発:時給1,250円~2,300円
- フロントエンド開発:時給2,000円~2,700円
- バックエンド開発:時給2,500円~4,000円
フロントエンド開発は、Webサービス内でもユーザーの直接目の触れる部分のことを指します。
たとえば、ボタンをクリックする部分や文字の入力スペースなどが挙げられます。
フロントエンド開発の中でもマークアップ開発は、HTMLやCSSを用いてWebサイトのデザイン部分を担当します。
HTML/CSSは学習難易度があまり高くないので、マークアップ開発ならば現場未経験の人でも案件を獲得できる可能性があります。
フロントエンドとは逆に、ユーザーには見えないデータベースのシステム管理などを行うのがバックエンド開発の仕事内容になります。
バックエンド開発の担当領域は広いため、フロントエンド開発よりも高めの単価設定になっているのです。
こういった開発案件の中から、自分のスキルで対応できそうな案件を探して応募していく形となります。
また、副業としてプログラミングスクールの講師を務める、という方法もありますが、この場合は大体時給2,000~2,500円ほどとなることが多いです。
もちろん、Webエンジニアとして高いスキルを持っていれば、単価をアップするための交渉も可能でしょう。
そして特殊な例ではありますが、技術顧問として企業に参画するというケースもあります。
技術顧問の場合は、週に1日1時間で時給単価が10万円を超えることもあるほどの高単価となっています。
なかなかできる副業ではありませんが、スキル・経験に自信がある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
Webエンジニアが副業を始めるときの注意点
すぐに行動するのは素晴らしいですね!
しかし、副業を始める前に注意しておくべきことを2点ほどお伝えさせてください。
- 稼働時間は少なめに設定する
- こまめな連絡を徹底する
これらをしっかり意識することで、トラブルを未然に防ぎ、長く副業を続けていける可能性が高まるでしょう。
稼働時間は少なめに設定する
「この案件は多少ボリュームがあるけど、土日もあるし、なんとかなるだろうから応募してみよう」
このように軽く考える方もいますが、本業と同時に副業をこなすのは想像以上に負担がかかります。
そのため、自分が想像している稼働時間よりも少なめの時間で副業に取り組むのがいいでしょう。
- 案件を仕上げるまでには想像以上に時間がかかる
- 副業での疲れが本業に影響することもある
- 急用などでタイムスケジュールが崩れる可能性がある
本業がある場合、想定外のことが起きると余裕がなくなりストレスも溜まってしまいます。
1日の予定を詰めすぎると、いざという時に対応できずトラブルが起きる可能性もあります。
上記の中には自分でコントロールできないものもあるため、余裕を持った稼働時間を設定することが大事になってきます。
少しでも「ボリューム的にきつそうだ」と感じたら、応募を見送るのが無難です。
こまめな連絡を徹底する
副業で開発業務に携わる時は、リモート案件を受注することが多いと思われます。
クライアントはあなたの状況や進捗が見えないため、こまめな報告・連絡・相談を意識しましょう。
- 案件の進捗を共有できる
- こまめな連絡によってクライアントとの信頼関係を築ける
クライアント目線に立った時に、一切連絡がないと不安になりませんか?
こまめな連絡があれば、そういった不安が解消されるため信頼関係も構築されます。
信頼関係をしっかりと築くことが、継続的な案件受注にも繋がるため、定期的に連絡をするようにしましょう。
まとめ
今回の記事では、Webエンジニアの副業案件の探し方や、おすすめの案件探しサイト、副業を始める際の注意点などを解説しました。
結論としては、Webエンジニアとしての副業が可能ならば是非行うことをおすすめします。
「時間的に厳しくなりそうなボリュームのある案件は避ける」など、本記事で解説した点に注意しながら取り組めば、高単価の案件に繋がったり本業にも活かせたりと、多くのメリットを享受できるでしょう。
- 副業を始めることで、収入が安定したりスキルアップできたりと多くのメリットがある
- 会社の就業規定の確認や税金関連など、副収入を得るために必要なことを覚えておく
- 案件獲得サイトを積極的に活用して効率的に副業を探そう
なお、弊社が運営するプログラミングスクール「RUNTEQ(ランテック)」は、未経験からのエンジニア転職に強いスクールで、特にWebエンジニアの育成に力を入れています。
未経験から学習を始めた多くの卒業生が、Web系開発企業へのエンジニア転職を成功させています。
Webエンジニアの需要は今後も高まっていくと予想されていますので、興味をお持ちの方は、是非一度無料キャリア相談会へお越しください。