コロナ禍で自身も経済的に大打撃を受けた2020 年。そのわずか2年後には、Webエンジニアとして新しいキャリアをスタートさせた小野田修さん。仕事、チーム開発、ポートフォリオ製作の3つをこなしながら、夢見たWeb系受託開発企業からの内定も勝ち取りました。彼を奮い立たせ、突き動かした原動力とは——。【プログラミングスクールRUNTEQ卒業生インタビュー vol.49】※RUNTEQ学習期間は2021年7月~2022年3月の8ヶ月間
大打撃を受けたコロナ禍、30歳で「挑戦者」となった自分
レストランやSAを運営している地元企業で、飲食関係の仕事をしていた小野田さん。
このままずっとサービス業に就いていくと思っていた矢先、コロナパンデミックに見舞われました。職場がゴルフ場併設レストランであったこともあり、経済的にも精神的にも大きな打撃を受けたといいます。
今の仕事に将来性はあるのかな――。日に日に膨らむ不安を払拭させるべく、30歳の節目を迎えたタイミングで「挑戦者」となる決心をしました。
転職や学びに関する本を読んでいたとき、ふと目に留まったのが“過去の自分を振り返る”という言葉。脳裏に浮かんだのは、図書館にこもってひたむきにパソコンと向き合っていた中学校時代の自分でした。
当時インフルエンサーマーケティング市場が活発だったこともあり、はじめは飲食業とWEB制作の勉強を両立することに。もともとパソコンが好きだったことも影響し、あっという間にプログラミング学習にのめり込んでいきました。
根性論より“現実”を知りたかった!プログラミングスクール界で異彩を放っていた「RUNTEQ」
1年を過ぎたころ、本格的にエンジニアを目指すためにプログラミングスクールへの入学を決意。独学期間を無駄にしないため、そしてエンジニアとしての人生を歩むために、数多くの説明会に足を運び“最良のスクール”を探したといいます。しかし……。
「説明会に参加するなかで、頻繁に伝えられたのが『やる気があれば大丈夫』という言葉。もちろん必要な一要素だと思いますが、本当かな? と反対に不安になってしまったんです。そんな他スクールと一線を画していたのがRUNTEQでした」
小野田さんがRUNTEQに惹かれた最大の理由は、噓偽りのない現実的な情報を提示してくれたこと。未経験からエンジニアを目指すリアルな苦労とやりがいを親身に説明してくれたといいます。
独自のポートフォリオ製作カリキュラムや就職サポートなど、他スクールにはない強みがあったのも決め手のひとつでした。
プレッシャーも疑問も解消。受講生同士が高め合う「コミュニティ」の存在
独学スタイルが定着していたこともあり、入学後しばらくはひとり黙々と課題を進めていた小野田さん。つまずいても自分でやるべきと思い込み、Railsカリキュラムの中でもとくに難易度の高い「Sorcery課題」には5日もの時間をかけたのだそう。
もちろん自分で考える時間も必要ですが、膨大なカリキュラム量をこのスピード感ではこなせない……そう悩む日々から救ってくれたのが「コミュニティ」の存在でした。
カリキュラムの基礎編のタイミングで生まれた23期コミュニティのおかげで、応用編にステップアップするころには小野田さんの心理的プレッシャーもずいぶん楽になっていたといいます。
その後、キャリアトレーナーの声掛けをきっかけに「技術相談」も活用するように。
最初は「こんな初歩的なことも聞いていいのかな」「どう聞けばいいのか分からない」という不安感もあったといいますが、面談を重ねるうちにエンジニア的思考が身に付き、質問力やエラー発生時の適切な対応も学んでいけたのだとか。
プログラミングはまるでゲーム!大人になっても「学び」で夢中になれる幸せ
「もくもく会」をきっかけに少しずつ交流を深めていった、小野田さんたち23期生。Timesでもやりとりをするようになり、カリキュラムの応用編の最中には「チーム開発」もスタートしました。
例年、チーム開発はポートフォリオ製作や就活のタイミングで行われることが多いことを考えると、これは異例の早さ。講師陣も驚いたといいます。
「仕事、ポートフォリオ製作、チーム開発の3つを並行するのに苦労しましたが、チーム開発の時間があったからこそ大変なポートフォリオ製作も頑張れたんです。ときにはメンバーと『RUNTEQの受講生にはこの色が喜ばれるはず』なんて、細かなところまで詰めることも。サービスの先にある“使っている人”を想像する楽しさと意義を知れましたし、この経験は働き始めた今でも生きています」
さぞかし大変だったかと思いきや、小野田さんは「刺激的で楽しかったですよ」と屈託のない笑顔を見せます。その言葉のとおり、彼のモチベーションになったのはプログラミングを通じて感じたワクワク。
5時起きで働いて(前職の飲食業)、仕事終わりにポートフォリオを進めて、夜にチーム開発の打ち合わせをして……集中しすぎるあまり睡眠時間が2時間なんて日もあったのだそう。しかし、そんな日々すらも満ち足りていたと振り返ります。
「例えるならば、子供のころに友達と夢中になったゲームと同じ感覚。年を重ねて、環境が変わって、今は志しを共にする仲間たちと『プログラミング』に熱中しているって、なんて幸せなんだろうと。未経験スタートでもここまで実りある日々を送れたのは、やはりRUNTEQという場所があってこそだと思います」
いきなり大型の受託開発チームに参画!開発を主導するメインメンバーに
2022年7月、自社開発や受託開発などを行う企業でエンジニアとして新しい一歩を踏み出した小野田さん。
“誰かに喜んでもらえる仕事に就きたい”という想いから、クライアントとサービス利用者のどちらの役にも立てる受託開発エンジニアとしての道を選びました。
現在の会社を選んだ決め手は、最終面接で社長からかけられた「営業や事務などすべてをひっくるめた“仕事力”の高いエンジニアを育てたい」という言葉。
開発はあくまで一手段。多方面からクライアントを笑顔にできるフルスタックエンジニアになりたい――かねてよりそう考えていた小野田さんの琴線に触れたのは言うまでもありません。
現在はタブレット版アプリをウェブ版で新たに作る、大がかりなプロジェクトに参画中。デザイナー向けの書籍で新たな学びを得たり、機能開発を進めたりと慌ただしくも濃密な日々を送っています。
「入社当日に概要を聞いたあと、すぐタスクが振り分けられてびっくり(笑)! ですがイチからサービスを作る機会なんてなかなかないのでラッキーだったなと。少数精鋭の会社なので開発は自分が主導し、レビューを上司にしてもらっています。現在は機能開発のフェーズで大変な部分も多いですが、相変わらず楽しいの一言に尽きますね」
フルリモートという働き方の特性上、①分からないことがあれば自ら質問する、②自分でto doを作って報告する、③今なにをしているのかを見える化するなど、自走性が求められます。
慣れない環境下でもスムーズに仕事を進行できているのは、「Mattermost」や「zoom面談」など、オンラインツールを駆使したRUNTEQでの経験があったからだそう。最低限のコミュニケーションコストで情報を最大限享受できており、朝会や上司とのやりとりもスムーズに進められているといいます。
最後に、小野田さんに今後RUNTEQで学ぶ方に向けてメッセージを伺いました。
「RUNTEQの強みであるコミュニティを最初から存分に活用しましょう。ひとりで黙々と作業していると独学と同じような状況になり、息詰まることも。ときに励まし合い、ときに教え合って互いに高め合っていきましょう」
編集後記
いかがでしたでしょうか?
コロナ禍で抱いた将来への不安感を「エンジニア」として生きることで払拭させた小野田さん。中学生のころにパソコンの前で感じたワクワクを、RUNTEQでの学習を通じてスキルへと昇華させていったのです。
小野田さんのお話にあったとおり、RUNTEQではカリキュラムやポートフォリオ、さらには就職活動まで包括的にサポートしています。
コミュニティや面談システムだけでなく、受講生同士が互いに教え、高め合う場面もしばしば見られます。エンジニアとしての必須スキルを身に付けられるのはもちろん、一生涯の仲間に出会える場所でもあるのです。
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