年功序列で評価される会社の営業職であり続けることに不安を感じていた30代の佐山さん(@yama2_0506)。自分の成長が評価に直結するWebエンジニアへ見事就職を成功させました。30代ならではの戦略的な就活としてRUNTEQ(ランテック)で注力したポートフォリオを始めとするアウトプット、前職の経験を活かした業界軸が挙げられました。今からでも遅くない将来を見据えてのキャリアアップの検討に参考になる内容です。【プログラミングスクールRUNTEQ卒業生インタビュー vol.45】※RUNTEQ学習期間は20年11月-21年7月の8ヶ月間
やりがいのある仕事を手にするため30代からエンジニアへ挑戦
Q. ご経歴を教えてください
大学は文系・理系の区別のない、武蔵野大学の環境アメニティ専攻に就学していました。
大学卒業後はブランド品や金券販売をしている企業に就職。7年間店舗スタッフとして勤務し、副店長まで経験させていただきました。
その後、不動産建物管理をしている企業へ転職。フロントマンと呼ばれる、不動産の管理窓口で営業職として3年間勤務していました。
現在は32歳です。
Q. なぜプログラミング学習を始めましたか?
前職を休職することになり、そのタイミングでプログラミング学習を始めようと決めました。
休職してから最初の2〜3ヶ月は何も出来ませんでしたが、体調が回復してきた頃に、まずはProgateに取り掛かりました。
独学も一瞬考えたのですが、年齢も30歳を過ぎているので、やるのであれば戦略的に学習する環境を作っていかなければと考えました。
エンジニアの内情も知りたかったですし、仲間と一緒に学ぶという刺激も欲しかったので、スクールに入ることは初めから決めていましたね。
仕事をしながらの学習は時間的に無理だったので、休職は自分にとっては良いタイミングになりました。
Q. エンジニアを目指したきっかけはありますか?
もともとは、副業に関して興味を持っていて、色々と調べているうちにエンジニアという選択肢があることを知りました。
ただ、当時は学習時間を取るのが難しい状態でしたので、一度は諦めました。
その後、前職で勤務している中で体調を崩してしまい、休職することになったんです。休職が決まってからエンジニアについて再び考えるようになりました。
前職の職場は、どちらかと言うと昔ながらの年齢を重ねれば役職が自然と上がっていくような年功序列の体制でした。それが嫌だなとはずっと感じていました。
エンジニアは技術をキャッチアップしてスキルを上げていき、やればやっただけのものが返ってくる実力主義のイメージがありました。
自分自身をもっと成長させたいとの想いもあり、エンジニアを目指そうと決めました。
Q. RUNTEQに入学したきっかけは何でしたか?
実はRUNTEQの前に、他のスクールへの入会手続きをしていたんですよね。
しかし、色々と思う所があり、もう一回きちんと考えて再検討したのちに、そちらのスクールではなくRUNTEQへの入学を決めたんです。
RUNTEQの卒業生のブログがきっかけで、色々と調べました。
その中で、コミュニティが活発である部分と、カリキュラムが現場に沿っている部分にとても魅力を感じたので、最終的にRUNTEQに決めました。
Q. ご家族はどのような反応をされていましたか?
妻は、僕が前職で体調を崩して休職することになったので、違う仕事を探すことに対して賛成してくれました。
プログラミングを勉強してエンジニアを目指したいと相談した時も、受け入れてくれました。
ただ、自宅が持ち家なのですが、僕がスクールに通い出すのと同じタイミングで家のローンが始まったんですよ。
多少蓄えはあったものの、普通に考えるとちょっとありえないタイミングでの学習スタートだったのではと思います。
そんなタイミングだったにも関わらず、僕の決断を受け入れてくれた妻に本当に感謝しています。
妻は関西出身でイメージ通りの関西人なんですよ。肝っ玉な感じでものすごく面白い。
妻の支えがなかったら最後までやり遂げれていなかったかもしれないので、妻には頭が上がりません。
仲間と一緒に学べたので高いモチベーションを保ち続けられた
Q. RUNTEQのカリキュラムはいかでしたか?
カリキュラムはやはりすごく難しく、ギブアップもたくさんしました。
今振り返ってみると、あのギブアップはあまり良くなかったなと思いますね。
ギブアップして学習を先に進めてはいましたが、後々になって学習したことを全然思い出せなかった。アウトプットも含めてもっとちゃんとやっておけば良かったと思いました。
当時は、ある程度早いタイミングで進路を決めておきたかったという気持ちから、ポートフォリオもとにかく早く着手したかったという焦りがありました。
その焦りが良くない方向に動いてしまった感じです。
ただ、僕と同期のメンバーは皆すごい方ばかりでしたので、学習するという意味では高いモチベーションはずっと保てていたと思います。
Q. 学習で苦労したところはありましたか?
ポートフォリオで音声系のWebサービスを制作したのですが、音声認識系のAPIの種類が全然なく、二択でしか選べなかったところですね。
しかもドキュメント通りに動かなくて苦労しました。そもそもドキュメントに書かれてあるリクエストを送るURLが、ちょっと間違っていたんです。
その答えを見つけるのも、英語で書かれているディベロッパーページをDeepLで翻訳しながら読み進めていったので、見つけるのに苦労しました。
学習中にモチベーションが落ちた時はどうされていましたか?
僕は週末にフットサルをしたり、野球をしたりして体を動かすようにしていました。
30歳を過ぎて太りやすくなったのもあり、体を動かすように心がけていて、運動でストレスを発散させていました。
あとはお酒も好きなので、妻と一緒に楽しいお酒の時間を過ごしたりしていました。
Q. RUNTEQのコミュニティはいかがでしたか?
RUNTEQを卒業する前までは、コミュニティへは結構顔を出していましたね。
最初はDiscordには入りづらかったのですが、月イチで開催している懇親会や、受講生主催のイベントに参加したことがきっかけで、Discordのコミュニテイにも入っていくことができました。
Q. 他にRUNTEQで印象に残ったことはありますか?
ポートフォリオの時に、講師面談や質問でかなり助けていただきました。
音声認識のAPIやVueががうまく使えなかった時なども、もろもろ細々とした質問にも対応していただけてとても助かりました。
他に印象的だったのは、毎週何かしらのイベントを開催してくださってるところですね。
業界の内情や、リアルな話も聞けてエンジニアに対するイメージを掴むこともできましたし、ありがたかったなと思います。
RUNTEQに入学する前はフロントエンドとバックエンドの区別もついていないレベル感だったので、エンジニアの仕事に対してのイメージが出来て良かったです。
後戻りは出来ないと自身を奮い立たせ自身の経験を活かし戦略的に進めた就職活動
Q. 就職活動期間と卒業後のキャリアを教えてください
Web系自社開発で、建築業界のマッチングプラットフォームを運営している会社に、エンジニアとして内定をいただきました。
社員は40〜50人ほどで、エンジニアは業務委託を含めて7〜8人ほどだと聞いています。
2012年から立ち上げた会社で、シード期は過ぎ、新たなフェーズに向けて開発へ本腰をいれて取り組んで行くそうです。
就職活動については苦労しましたね。
9月ごろから書類の準備を初め、スカウトを2件いただいたのですが、どちらも技術試験で落ちてしまったんです。
そこで、もう一度技術面の勉強をやり直そうと思い、10月のまるまる1ヶ月は再学習に費やしました。
11月からは再び就職活動を再開させ、11月末に内定をいただきました。
全部で30社に応募して、スカウトを含め選考に進んだのは4社。そのうち2社から内定をいただきました。
前職に関連ある業界に、ある程度職種を絞って応募したのが良かったのかもしれません。
内定が決まったことを妻に報告したらとても喜んでくれ、僕自身もほんとうにほっとしました。
Q. 勉強をし直していた期間は何をしていましたか?
期間を1ヶ月に絞り、その期間でできることを自分で決めてスケジュールを立て、毎日やったことをブログにアウトプットしました。
またキャリアトレーナーの方から、技術試験で落ちた時のアプリに再挑戦してみては?とののアドバイスも頂いたので、アプリ作成も行いました。
1ヶ月のうち最初の2週間は、RUNTEQの外部教材とアプリを制作を行い、残りの2週間はカリキュラムの基礎編と応用編に取り組みました。
Q. どうやってモチベーションを保たれましたか?
モチベーション云々よりも、もう「やるしかない!」と感じていました。
学習を始めてすぐの段階でしたら、後戻りも出来たでしょうが、ここまで来たからにはもうやるしかないと。
戻るなんてことは、もったいないと思っていました。
そして、自分には「まだやれることがあるだろう!?」と、その時は思えたので頑張れました。
1ヶ月という区切りをつけたのも良かったのかもしれません。
その1ヶ月は好きなお酒も我慢して集中して取り組みました。
実際に取り組んでみて気づいたのですが、改めてある程度知識がある状態で再度学習を進めると「こういう意味だったんだ!」という気づきも多々あり、より深く身についていく感じがありました。
ポートフォリオでRailsを使わない方などは特に、もし余裕があるのであれば、外部教材まで戻って復習するのはおすすめだと思いました。
Q. 選考ではご自身のどの点が評価されたと感じますか?
個人開発で1からポートフォリオを完成させた部分は評価して頂きました。
面接に落ちたところも含め、学習を始めて1年未満の方が学んだことをたくさんアウトプットし、サービスを完成させていることは、そう多くはないと言われました。
そのことを踏まえ、自主的に勉強ができる人だという評価をいただき嬉しかったです。
作成したポートフォリオ自体も反応が良かったのですが、ドキュメントだけを見ながら自分で調べて作成したことについても良い反応をいただけました。
僕の作成したポートフォリオを実際に使っていただいて、面接の場で「これ、面白かったですよ!」という感想までいただけました。
Q. RUNTEQの就活サポートはいかがでしたか?
すごく良かったです!
面接の練習も細かい部分までアドバイスしていただきました。
「話に抑揚をつけたほうが良い」「要点をわかりやすく」など具体的なアドバイスをいただけたので、きちんと見直すことができ、ありがたかったです。
書類も模擬面接も使わせいただいて全部良かったです。
書類は3〜4往復ぐらいしてしっかりと見て頂けました。
ゆくゆくはマネジメントにも関われる人材になりたい
Q. 今後どのようなエンジニアになりたいですか?
まずは技術をしっかりキャッチアップして、会社に貢献できる人材になるのが直近の目標です。
そして、ゆくゆくはマネジメントまで出来るようになりたいと考えているので、その部分についても学んで行きたいと思います。
Q. 30代で就活に向けて準備している方に一言アドバイスをお願いします!
僕のように30代でエンジニアに挑戦しようとする方もいらっしゃると思います。
そうであれば、少なからず今までの経験を活かすような方向性で考えると動きが取りやすいと感じます。
20代と同じ土俵に立つのではなく、30代ならではの経験を活かした就活方法を考えるのも戦略の一つではないかと思います。
あと、僕自身はアウトプットに対しても良い評価をいただいたので、どんどんアウトプットされることをおすすめします。
刺さる人にはしっかり刺さると思いますので。頑張ってください!
編集後記
いかがでしたでしょうか?
佐山さんはご家庭もあり、早い段階での安定を求める焦りから、駆け足で学習を進める部分があったそうです。
しかし、きちんとご自分を振り返り、期限を設けて再学習し、より深い学びを積み上げた後に就職活動に挑みました。
学習期間中はアウトプットを繰り返し、素晴らしいポートフォリオも作成。
そして、ご自身の前職での経験を強みに変換し、内定を勝ち取られました。
30代からの挑戦でも佐山さんのようにエンジニアとしての新たな道をスタートさせることは可能です。
今までの経験を活かす形の戦い方で、エンジニアに挑戦してみませんか?
エンジニアとしての働き方に興味がある方は、ぜひ一度無料キャリア相談会へお越しください。
RUNTEQではエンジニアとしてキャリア形成するための学習面や就活面でのサポートをしっかりと行います。
ご予約はこちらから可能です。ぜひお待ちしております。https://runteq.jp/