自動車メーカーのIT部門から社内異動のチャンスを自力で掴んでwebエンジニアに転身した齋藤さん。配属された部門での仕事からどのような思いでwebエンジニアを目指したのか、独学とRUNTEQでの学びを糧にして、学生時代から思い描いていたエンジニアの道を歩み始めるまでのお話をじっくり伺いました。【プログラミングスクールRUNTEQ卒業生インタビュー vol.51】※RUNTEQ学習期間は21年2月-21年10月の8ヶ月
自動車メーカーに新卒入社してIT部門に配属
齋藤さんの大学での専攻は電気工学。
授業でC言語、MATLAB、HTML、CSSなどを学んでいましたが、学生の当時はそれほどIT(情報技術)分野に興味はなかったといいます。
就職活動に際して改めて自分の得意分野を考え、大学で専攻した電気工学の分野で仕事をしたいと思うようになりました。
そこで、電気自動車のエンジニアを目指して就職活動し、見事、自動車メーカーから内定を得ます。
齋藤さんは、大学で学んだ電気工学の知識を活かせるだろうと考え、就職を決めました。
しかし、配属されたのは希望していた電気自動車の開発部門ではなく、IT部門でした。
電気自動車に携わりたかったけれど、自分が大学4年生の時、プログラミングがブームになった時期だったので、それを考慮したらIT部門でよかったのかなと思いましたかね。
配属されたときの第一印象は。
配属先では、ユーザーから要望を聞いてベンダーに依頼したり、プロジェクトのスケジュールを作成したり、見積りを精査したりといったプログラム開発の最上流工程の業務を担当。
齋藤さんはこれらの業務に、プロジェクトマネージャーとして携わっていました。
一方で、パソコンのトラブル解決のような雑務もこなし、業務の範囲は多岐に渡りました。
その分、やりがいを感じていましたが、入社前に描いていたのとはだいぶ違う仕事に対し、複雑な思いも抱くようになります。
もともとエンジニアになりたくて入った会社だったので、やっぱりエンジニアができないということが引っ掛かって。
人生においてはどこかで挑戦しておきたいなというのが心の片隅にありましたね。
入社前に思い描いていた仕事と配属された部門での仕事のギャップに悩んだ経験をお持ちの方も多いでしょう。
仕事に真摯に取り組むからこそ見て見ぬ振りができず、向き合わざるを得なくなる悩みでもありますね。
齋藤さんが悩んだのもまさにそこでした。
ソフトウェアに惹かれ、ものづくりに惹かれ、再びエンジニアを目指す
元々エンジニア志向で、探求心が旺盛な齋藤さん。
日々業務に邁進する中で、担当するソフトウェアに興味を持ち、惹かれていくようになりました。
徐々に、エンジニアリングの範囲は広いのだから、電気自動車のエンジニアにこだわらなくてもいいのではないか、と思い始めます。
業務で携わっているIT関連のエンジニアも面白いのではと思い、PythonやJavaなどの開発言語を独学で勉強し始めたのはこの頃だといいます。
齋藤さんは、いずれはエンジニアになりたいという思いを持ち続け、プログラム開発のイメージを忘れないように努めていました。
webで調べて実際にプログラムを作って触ってみる、それでも足りない情報は書籍を購入して読む、という方法でキャッチアップを続けます。
ちょうどその頃、齋藤さんに大きなインスピレーションを得る機会が訪れます。
自動車メーカーでは、入社1年目に工場の実習に行くんですよ。
工場の実習に行ったときに、直接ものを触って作る機会がかなり多くて、そこでも余計に作りたいという気持ちが強くなって。
電気自動車ではなくて、ソフトウェアというのもありだなと、そこで思いが奮い立っていました。
そこから齋藤さんのwebエンジニアへの挑戦が本格的に始まったのです。
キャンペーン企画に応募して当選!もともと考えていたRUNTEQに入学することに
TwitterでIT業界のさまざまな人をフォローしていた齋藤さんは、その流れでRUNTEQの菊本校長を知ります。
ちょうどRUNTEQに入学したいと考えていた頃だったそうです。
他のスクールも検討していましたが、RUNTEQのカリキュラムを無料で受講できるキャンペーンが開催されており、ツイートをリツイートして応募したところ、なんと当選!
それがきっかけでRUNTEQに入学することになります。
菊本校長がSNSで技術的な内容を発信していたのも、エンジニアを目指す齋藤さんにとってRUNTEQを選ぶ大きな決め手となりました。
実際に入学して勉強した感想はどうだったのでしょうか?
すごく濃厚な学習をできたなと思っていて、独学ではこんなの学べないよなということがたくさんありました。間違いなく入ってよかったです。
独学でPythionやJavaなどのweb開発言語を学んでいた齋藤さんは、カリキュラムの中盤にあたる「Rails実践基礎編」では感覚をつかめている実感がありました。
受講生の多くがカリキュラムの基礎編から苦労するなか、さすがですね。
しかし、そんな齋藤さんも、カリキュラムの応用編で初めて壁に直面します。
ふつうにコード読めない時というのがあるんだなと初めて知って。
こんなに分からないことがあるんだなと、そこで改めて体感できたのが大きかった。
応用編では、「何これ全然分からない」というのがあったので、RUNTEQは独学と実務の間のギャップを埋めるにはすごくいいカリキュラムなのではと思いました。
それでも、応用編でも課題に取り組むモチベーションが落ちることはありませんでした。
「独学では学べないことを学んで着実にスキルアップできている」と実感を得ていることも大きかったのではないでしょうか?
RUNTEQのコミュニティで得たものとは
齋藤さんは、RUNTEQの受講者同士がやりとりするコミュニティにも積極的に参加していきます。
RUNTEQの主催する全体懇親会は、参加者が皆ウェルカムな雰囲気で、とても楽しかったそうです。
また、輪読会を主宰する立場にもなりました。
輪読会とは、web開発に関連する書籍をピックアップし、参加者全員で読む会のことです。
自分一人ではなかなか読み切れない本でも、輪読会であれば皆で読み進めていくことができます。
輪読会にはもう一つの大きなメリットもありました。
輪読会には、すでにエンジニアとして現場で活躍するRUNTEQ卒業生も参加してくれたおかげで、現場サイドのリアルな声を聞けるのが大きかったですね。
しゃべったこととない人とコミュニケーションをする場面というのは、実際の現場でもかなり多いと思っていて、そこでどういう振る舞いをするか、勉強になりました。
RUNTEQにはいろんな人たちがいるなあというのが実感できたのも大きかったです。
齋藤さんはもともとテレワークで仕事をすることが多く、オンラインのコミュニケーションに抵抗はありませんでした。
それでも、輪読会は実際に直接会ったことのない人とコミュニケーションをとる貴重な機会になったようです。
齋藤さんは、オンラインコミュニティを活用してコミュニケーションスキルもさらに伸ばしていきます。
苦心して作成したポートフォリオが、就活以降の名刺代わりに
そうして、カリキュラムの応用編の授業までは順調に学習を進めてきた齋藤さんですが、ポートフォリオの作成では、一転、モチベーションを維持するのが大変だったといいます。
やりたいことが多すぎて余計にできなくなるんですよ。自由にできると、脱線してばかりになってしまうんです。
RubyやRailsを使っていたらだんだんPythonが恋しくなって、途中からまたPythonで書き始めてしまったり。
読みたい本を読んだり、興味のある技術を自分で試したりするうちにモチベーションが戻ってくる、ということを繰り返しました。
そして、構想を含めて半年ほど時間をかけ、オリジナリティ溢れるポートフォリオを完成させます。
ポートフォリオのコンセプトは齋藤さんご自身の好物でもあるチョコレート。
コロナ禍でストレスが溜まっているなかで、気持ちに高揚感を与えてくれるものとして、チョコレートをおすすめするポートフォリオです。
ポートフォリオで使用している画像は、齋藤さんがチョコレートを買ってきて撮った写真だそうです。
最低限の機能を実装してアプリ開発の基礎を押さえながら、管理者画面やログイン機能を加えて、齋藤さんのオリジナリティを盛り込んだ作品になりました。
このように完成したポートフォリオは、その後の就職活動だけでなく、なんと就職先での自己紹介などで何度も利用していらっしゃるそうです。
ポートフォリオが名刺代わりのサービスになっています。
自分のサービスを持つべきだと痛感しました。
自分がある程度ソフトの知識がありますよと証明できたのは強いです。
キャリアアップの社内公募の際に面接で大いに評価されたほか、現在の職場のリーダーにも興味を持ってもらい、いい反応を得られたと話します。
RUNTEQで学んだスタートアップのマインドがキャリアアップにつながった
齋藤さんはRUNTEQで学んだweb開発技術を生かし、転職も視野に入れていましたが、最終的に社内異動によってwebエンジニアとしてのキャリアをスタートさせました。
実際に辞めてwebのスタートアップに行くのも一つの手として大いにあって、それをメインに考えていたんですけど、社内で公募された異動先の会社が、普通では絶対に行けない場所じゃないかと思って。
未経験中途では入れないですし、新卒でも枠がない会社。社外のスタートアップと社内公募のその会社を天秤にかけたときに、これで異動できるのなら経験として大きいなと考えて、社内公募のほうを選びました。
社内公募は非常に狭き門でしたが、齋藤さんはご自身が選ばれた理由をどのように考えているのでしょうか?
ちょうどRUNTEQで教わったスタートアップの熱と開発のスタートアップのマインド、実際にものを作った経験がだいぶ大きかったのかなと。
Giveする精神、あとはMVP(Minimum Viable Product)、最小限のものでものを作って、それで顧客に見てもらって評価して、というマインドがあったからだと思います。
社内異動によるキャリアアップによって、これまでの上流工程から、下流の実装工程や開発工程へと、業務内容にも大きな変化がありました。
次なる目標は、マネージャーとしてチームをまとめながら、テクニカルリーダーとしてもメンバーを引っ張っていくこと、と話します。
今自分が任されているのはwebとは全然別の技術を使った領域。でも、webの知識もあるのでバックエンドに関わることもできます。RUNTEQで学んだことも活きていて、RUNTEQに入学したからこそだとか。
「壊してもいいから試そう」というマインド
最後に、エンジニアを目指す人に、大事にしてほしいことを伺いました。
ものを作りたい、という好奇心を一番大切にしてほしいです。
そういうところがないとエンジニアリングするのは難しいなと痛感しているので、何でもいいので色んなものに好奇心を持って作っていく、試してやってみる、というのを大事にしてほしいですね。
壊してもいいから試そう、というマインドでぜひ頑張ってください。
齋藤さんご自身が持っていたものづくりへの探求心とRUNTEQで学んだスタートアップのマインド、スキルとが両輪となり、齋藤さんのキャリアチェンジを実現させたといえそうです。
齋藤さん、貴重なお話をありがとうございました!
編集後記
いかがでしたでしょうか?
齋藤さんは、開発がしたいという気持ちをRUNTEQでしっかりした技術力に変え、見事社内異動でWebエンジニアへのキャリアチェンジを成功させました。
そこには、RUNTEQで身につけられる技術と、名刺代わりのポートフォリオ、Webならではのカルチャーが必須でしたね。
RUNTEQには、Webエンジニアを本気で目指す環境が整っています。
Webエンジニアとしてのキャリアをお考えの方、RUNTEQに少しでもご興味のある方は、まずはぜひRUNTEQのキャリア相談会にお越しください。
経験豊かなキャリアトレーナーが、皆さんひとりひとりのご状況に合わせ、最善のロードマップを一緒に考えます!
ご予約はこちらから可能です、お待ちしております♪ https://runteq.jp/