卒業生インタビュー

海外経験を武器に、未経験からSREエンジニアへ。1ヶ月で内定を獲得したキャリア戦略。

田中陽さん

海外での勤務を経て、エンジニアへのキャリアチェンジを果たしたTさん。
1000時間におよぶ学習を仲間と共に乗り越え、短期間での内定獲得、そして現在はSREエンジニアとして複数プロジェクトを担うまでに成長されています。

未経験からプログラミングに挑戦し、RUNTEQ(ランテック)で学んだ過程や就職活動、現在のお仕事について伺いました。

【プログラミングスクールRUNTEQ卒業生インタビュー vol.90
※RUNTEQ学習期間は2024年1月~2024年10月

Contents

海外経験からのキャリア転換。「自分でも作ってみたい」という気持ちが出発点に

Q. これまでのご経歴と、プログラミングに興味を持ったきっかけを教えてください。

体育大学卒業後、新卒で営業職としてキャリアをスタートしました。

その後イギリスに渡り働いていたのですが、営業という仕事はすでにある「モノ」を売る仕事で、次第に「売る側ではなく、自分でサービスそのものを作ってみたい」という気持ちが強くなっていきました。

ちょうどその頃、ChatGPTが登場し「AIでコーディングができる」と知った時、「これなら自分にもできるかもしれない」と直感的に感じたのが、行動の大きなきっかけでした。

Q. 営業職からエンジニアを目指そうと決意した理由は何ですか?

実は、海外へ行く前からエンジニアという選択肢は頭の中にありました。ただ、当時は英語のドキュメントを読むスキルがなかったので、「まずは海外で英語を身につけよう」という考えもありイギリスへ渡りました。

イギリスで働きながら将来を考える中で、永住権を取得する道や、日本に帰国して英語を使う仕事に就く道など、様々な選択肢がありました。しかし、自分の中で「永住はしなくてもいいかな」という気持ちが固まった時、「日本に帰って何がしたいか?」と改めて自問したんです。

その時に、「そういえば、エンジニアになりたかったんだ」という初期の想いが蘇り、プログラミングを学んでエンジニアになろうと決意しました。

Q. 数あるスクールの中で「RUNTEQ」を選んだ理由は何ですか?

きっかけは、イギリス在住時に読んだRUNTEQ校長・菊本さんの著書です。もともと「自分でプロダクトを作ってみたい」という気持ちがあり、スタートアップのような自社開発企業に興味があったため、知見を広げるために手に取りました。

帰国後、複数のスクールを検討しましたが、RUNTEQの「1000時間」という学習カリキュラムのインパクトが決め手でした。「未経験からエンジニアになるのは簡単ではない」という覚悟があったので、本格的で骨太なカリキュラムが整備されている点に強く惹かれました。

入学前のカウンセリングで担当者の方からお話を伺い、そのカリキュラムの充実度を確信できたことが、最終的な後押しになりましたね。

田中陽さん

水泳から着想を得たアプリ開発。誰かの喜びが自分の力に。

Q. 1000時間という学習時間をどのように確保し、乗り越えましたか?

帰国後、正社員として働きながら学ぶか、学習にフルコミットするかで悩みましたが、バランスを考え、週4日のアルバイトと両立する道を選びました。アルバイトのある日は夕方から3〜4時間、ない日は7〜8時間ほど学習時間に充てました。

とはいえ、計画通りに進まないことも多く、エラー解決に手こずって1〜2週間PCに触れない時期もありました。そんな時でも心が折れなかったのは、「もしここで諦めたら、お先真っ暗だぞ」と自分を追い込んでいたからです。あえてアルバイトという選択をしたことで、自分を奮い立たせることができました。

加えて、同期の存在が本当に大きな支えになりました。「RUNTEQ_path」を通じて仲良くなった同期4人と定期的にオンラインで集まり、エラーで困っていることを共有したり、励まし合ったりする場を設けていたんです。
公式のコミュニティに積極的に参加できたわけではありませんが、この小さなコミュニティでの繋がりが、学習を継続する上で何よりも大きかったと感じています。

Q. 学習中、大変だった部分はありますか?

オフィスワークは今までやってきたので、基本的なPCスキルはあったものの、コマンドの操作やアルゴリズムといったプログラミングの専門知識は全くの素人でした。学習計画を立てても、エラーが解決できずに想定の倍以上の時間がかかることもありましたね…。

特に、実装にかかる工数の見積もりは難しかったなと感じています。

Q. 学習を通じて感じたギャップはありましたか?

想像以上に学ぶ範囲が広かったことですね。プログラミングコード以前に、コマンドの操作やインターネットの仕組みといった基礎知識の重要性を痛感しました。また、技術トレンドの変化の速さにも驚きました。

学習方法で言うと、当初はAI(ChatGPT)に頼らず自力で実装に挑戦していましたが、途中から積極的に活用するように切り替えました。AIを使い始めてから学習効率は格段に上がりましたが、最初に「AIに頼らず自分で考える経験」を積んだことが、結果的に非常に重要だったと感じています。

AIは常に正しい答えをくれるわけではないので、その答えを冷静に判断し、「道具」として使いこなすための基礎が、初期の苦労で培われたのだと思います。

Q. 学習期間中で一番印象的に残っていることは何ですか?

卒業制作のアプリ開発です。
自分が「作りたい」と心から思っていたサービスを、初めて自分の手で形にできた瞬間は、本当に嬉しくて強く印象に残っています。

私は3歳から大学まで水泳を続けていて、いつか水泳部の顧問になりたいという夢がありました。その経験から、指導者と選手の関係性をより良くするためのアプリを作りたいと考えるようになったんです。

そのアイデアを実現したのが、このポートフォリオでした。完成後にSNSで水泳関係の知人に共有したところ、とても喜んでもらえて、「誰かのために作る喜び」を初めて実感できた、忘れられない経験です。

Q. ポートフォリオで意識した部分はどこですか?

高度な技術を盛り込むことよりも、自分の「こうしたい」という想いを形にすることにこだわりました。技術は後からついてくると考え、まずは「なぜこれを作りたいのか」という動機を大切にしました。

そのおかげで、就職活動の面接でポートフォリオについて深掘りされた際も、準備せずとも自分の言葉でスラスラと想いを語ることができました。

もちろん、運動強度と心拍数を可視化する機能の実装など、技術的に苦労した点もありましたが、それ以上に「誰かに喜んでもらえるものを作る」という実感が、大きなモチベーションになりましたね。



▼Tさんが作成されたWebアプリ▼

田中陽さんアプリロゴ
Tさん

1か月で内定。徹底した自己分析と「伝える練習」が成功の鍵に。

Q. 就職活動は、どのように進めましたか?

就職活動は、開始から約1ヶ月で内定をいただくことができ、スムーズに進んだと感じています。
RUNTEQの就活サポートの一環である自己分析セミナーに参加し、これまでの経歴やアプリ開発への想いを言語化する準備を入念に行いました。キャリアアドバイザーの方からはフィードバックをいただきながら、考えを深めていきました。

特に役立ったのが模擬面接です。「簡潔に話すこと」「エンジニアとしての本気度を伝えること」を重点的に指導していただき、本番では自分の想いや工夫点を整理して、自信を持って話すことができました。

また、面接練習では一つひとつ修正を重ねていくスタイルで、用意していただいたチェックシートに沿って的確なアドバイスをもらえたため、修正ポイントが明確になりました。
そのおかげで文章を練り直して練習する流れがスムーズで、準備がトントン拍子に進みました。実際の面接でも練習通りの受け答えができ、大きな安心感につながりました。

Q. 就職活動で、ご自身が評価されたと感じる点はどこですか?

一つは、海外での就労経験から「行動力」や「ポテンシャル」を評価していただけた点です。未経験からの挑戦であっても、新しい環境に飛び込めるという点は、エンジニアとしての適性にも繋がると捉えていただけたのかもしれません。

もう一つは、ポートフォリオ(自作アプリ)へのこだわりです。ただ作るだけでなく、「実際に使ってもらうこと」を徹底的に意識しました。例えば、アプリ専用のInstagramアカウントや、YouTubeでの使い方ガイド動画を自分で作成したんです。こうした「プロダクトを届けきる姿勢」も評価していただけたと感じています。

Q. 就職活動の軸はどのように設定していましたか?また、内定承諾の決め手は何でしたか?

「海外との接点」を軸の一つにしていました。前職でイギリスにいた経験から、海外のエンジニアと一緒にプロダクトを開発する「オフショア開発」に魅力を感じたんです。

現在の職場では、海外エンジニアとの間にブリッジSE(通訳のような役割を担うエンジニア)が入ってくれるのですが、時には直接英語でやり取りする機会もあります。過去の経験が現在の仕事に直接繋がっていると感じられる瞬間ですね。

SREの仕事と、その先に見据える未来への展望。

Q. 現在の担当業務について教えてください。

現在はSREエンジニアとして、同時に4つのプロジェクトに携わっています。インフラ環境をゼロから構築するという、責任の大きな仕事を任せてもらっています。

具体的には、新規サービスの環境構築やIoTシステムの基盤づくり、障害対応など業務は多岐にわたります。正直、かなりハードではありますが、その分、他では得られないような貴重な経験を積めていると実感しています。

Q. 仕事でギャップを感じることはありますか?

責任の重さ、ですね。個人開発はスケジュールの影響が自分だけに収まりますが、実務ではお客様やチームメンバーなど、関わる人の数が圧倒的に多くなります。

特に、お客様と直接やり取りをしながら要件定義や設計を進めることも多いため、自分の遅れがプロジェクト全体に影響を与えてしまうプレッシャーと納期に対するシビアな感覚は、学習期間中との大きなギャップだと感じています。

Q. 仕事で役立っているRUNTEQでの学びはありますか?

現在はSREエンジニアとしてインフラ構築に携わっているため、RUNTEQで学んだRuby on Railsの技術を直接使う場面は多くありません。
しかし、LinuxやGitHubといった開発の基礎知識や、チーム開発の進め方は、今の業務の土台として非常に役立っています。

また、それ以上に大きいのが、「問題解決の思考法」です。
RUNTEQのカリキュラムを通じて、問題が発生した際に「原因は何か」「どうすれば解決できるか」を自ら考え抜く訓練ができました。このソフトスキルは、技術がどう変わろうとも通用する普遍的な力であり、日々の業務でその重要性を実感しています。

Q. 今後挑戦してみたいことはありますか?

まずは技術者として、現在のインフラの知識を軸にフロントエンドやバックエンドも経験し、フルスタックエンジニアとして成長したいです。

将来的には、これまでの営業経験も活かして、ビジネスと開発の「架け橋」のような存在を目指したいと思っています。技術的な視点だけでなく、お客様の課題やビジネスのゴールを深く理解し、本当に「顧客に寄り添えるエンジニア」になるのが理想ですね。

エンジニアになって見えた世界と、RUNTEQで得た財産

Q. Tさんが思う、RUNTEQならではの良さを一つ挙げるとしたら何ですか?

RUNTEQの魅力は、何といってもコミュニティの充実度だと思います。

現在働いている会社にもRUNTEQ出身の方がいますし、RUNTEQ_pathを通じて知り合った先輩とは今でも一緒に食事に行くことがあります。
みんな同じカリキュラムを経験しているので、自然と会話が盛り上がるんです。未経験から挑戦して今ではエンジニアとして活躍している仲間の姿を見ると、「自分ももっと頑張ろう」と前向きな気持ちになれます。

目指す方向はそれぞれ違っていても、身近に同じ熱量で努力している仲間がいること、それこそがRUNTEQで得た一番の財産ですね。

Q. これからエンジニア転職に挑戦したいと考えている方へ、メッセージをお願いします!

エンジニアという仕事の最大の魅力は、キャリアの築き方が多様であることだと感じています。

言われたことをただこなすのではなく、「自分は何をやりたいのか」という目的意識を持つことで、道は無限に広がっていきます。たとえ一つの道が合わなくても、別の道を選択できる柔軟性があります。

学習中は辛いことも多いと思いますが、それを乗り越えた先には、間違いなく自由なキャリアが待っています。エンジニアは本当に魅力的な仕事なので、ぜひ頑張ってください。

編集後記

いかがでしたでしょうか?

海外での経験を経て、かねてより興味を抱いていたエンジニアへとキャリアチェンジを果たしたTさん。
営業職や海外での経験を活かしながらSREエンジニアとして活躍し、大規模なプロジェクトを任されている姿がとても印象的でした。

RUNTEQは、Tさんのように様々なバックグラウンドを持つ方々が、本気でエンジニアを目指せる環境を提供しています。
単にスキルを教えるだけでなく、学習の進め方、モチベーションの保ち方、そして転職活動まで、一人ひとりに寄り添ったサポートを行っています。

RUNTEQに興味を持たれた方は、ぜひ一度、無料キャリアカウンセリングにお越しください。あなたの可能性を、私たちと一緒に広げてみませんか?

ご予約はこちらから可能です。ぜひお待ちしております。
https://runteq.jp/

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