SESで働きながらWebエンジニアとしてスタートアップに転職を成功させた先田さん。新卒では憧れたエンジニアとしての仕事ができず、現場レベルのRailsの知識を習得することで希望通りのWeb系企業に就職を果たしました。RUNTEQ(ランテック)では緻密な学習計画で仕事と学習を両立、125記事もの技術ブログやカルチャーマッチしたポートフォリオが面接でも高評価でした。挫折しがちな働きながらの学習について頑張っている方へ激励もいただきました。【プログラミングスクールRUNTEQ卒業生インタビュー vol.44】※RUNTEQ学習期間は20年12月-21年6月の6ヶ月間
新卒入社での失敗を取り戻すためRUNTEQでプログラミングを学習
Q. ご経歴を教えてください
大学時代は英語を専攻しており、オーストラリア留学も経験しつつひたすら英語を勉強していました。
新卒で就職した会社では、IT業界のSES事業部で翻訳を行うブリッジエンジニアとして働いていました。
ブリッジエンジニアとは、海外メーカーと日本の顧客の双方のやり取りの間に入り、文章や会話を翻訳してサポートを行う職業です。
完全客先常駐で、約一年半ほど常駐先の会社に出勤していました。
IT業界だったため、エンジニアはわりと身近な存在ではありましたが、Web系のエンジニアではなく、SI系のエンジニアの方が多かったです。
Q. なぜプログラミング学習を始めましたか?
エンジニアになりたいと思ったのは、大学時代にスタートアップ企業でインターンシップを経験したときに、エンジニアの文化に触れたことがきっかけです。
1ヶ月後のリリースを目指して機能を追加してサービスをどんどん作り上げていく様子を見て、エンジニアってすごくかっこいいという憧れを抱きました。
ですので、エンジニアになるつもりで就職活動を進めました。
しかし、IT業界を広く捉えすぎていたのが原因で、前職での業務内容が自分がやりたいと思っていたエンジニアとは全く違うものだったんですね。
エンジニアにも様々な業種や幅があることを全く捉えきれていませんでした。
そこで反省して、本当に自分がやりたかったことを再認識したときにWeb系エンジニアという道があることを知りました。
思い描くエンジニアになるために、スクールに行くことを前提にして、プログラミングの勉強を始めました。
RUNTEQに入学する3ヶ月前くらいからスクール探しをしていましたね。
ちゃんと調べずに就職してしまったことをすごく反省して、3ヶ月ほどひたすらスクールの説明会を受けていました。
トータルで7〜8社ほど説明会を受け、次こそは完璧な情報を得るぞと思っていました。
Q. RUNTEQの入学を決めたきっかけがあれば教えてください
一番の決め手は、それまでに自分が調べていた情報と、RUNTEQが提示する情報との整合性がぴったりと合った部分でした。
他のスクールで説明会を受けた時は、わりと甘い言葉を言われることが多かったんです。
「君ならエンジニアになれるよ」「安心してください」というような事を言われることが多かったですね。
でも、自分が調べていた内容では「本当に厳しい」「学習に1000時間以上は必要」という情報が多くて、説明会とのギャップを感じていました。
そのような中、甘い言葉を唯一言わなかったスクールがRUNTEQだったんですね。
自分がしっかり調べた情報と、RUNTEQが開示する情報がぴったりと整合性が取れていて、説明会で聞くお話に逐一納得ができました。
それがRUNTEQを決めた理由です。
あの時ちゃんと説明していただけて本当にありがたかったですね。
RUNTEQでも同じような甘いことを言われたら、自分はどこのスクールに行けばよいか判断できなかったと思います。
また、スクール探しのための情報収集をしている中で、別のスクールとRUNTEQとを比較する動画をたまたま見つけて、そこで初めてRUNTEQの存在を知りました。
あの動画に出会えていなければ、RUNTEQを知る機会もなかったので、もしかしたら今とは違う人生だったかもしれないと思います。
仕事と並行して効率的に学びつつコミュニケーションスキルも向上
Q. RUNTEQのカリキュラムはいかでしたか?
結構難しかったという印象ですが、教科書では学べないような部分も教えていただけた感じでありがたかったですね。
例えばgemについても、教科書には載ってはいましたが、具体的にどう使って行くかが載せられているわけではないんですよね。
けれどRUNTEQのカリキュラムでは個々を別々に学ぶのではなく、アプリの構造を理解して全体のコードの中身を意識しながら開発できたのが、すごく良かったと感じています。
カリキュラムを通じて、今までは点と点の知識だったのが、ちゃんと一本の線で繋がっていく感覚がありました。
基礎編と応用編の難易度を比べると、ほんとうに一つずつ全てのコードを理解するという内容であれば、応用編のほうが難しかったのでしょうけど、僕は基礎編のほうが難しく感じましたね。
事前学習の時はテキストだけを頼りに進めていけば開発はできました。
しかし、実際に基礎編に入ると、テキストからだけではなく自分でインターネットで調べて、自分なりに理解して、それをコードに落とし込んでいくという過程に慣れるまでに時間がかかりました。
Qiitaや他の方のリソース情報や、GitHubの英文を読んだりして調べていくのが大変でしたね。
Q. 学習で苦労したところはありましたか?
基礎編も応用編も、答えは見ずに自分の力で進めることを意識しつつ、どうしても分からない時はプルリクエストを投げていました。
ギブアップは3回くらいはあったのではないかなと思います。
プルリクエストは使う回数は少なかったのかもしれないですね。
逆にDiscordで先輩エンジニアさんに質問したりと、わりとRUNTEQのコミュニティを使って解決することが多かったです。
Q. RUNTEQのコミュニティはいかがでしたか?
最初の1ヶ月くらいはコミュニティになかなか入れませんでした。
しかし他の受講生さんが会話の機会を作ってくださったのがきっかけで参加できるようになりました。
イベントや懇親会以外にも話すきっかけがあったおかげで、Discordでも同期や先輩後輩とも徐々に仲良くなることができて嬉しかったです。
Q. 学習中のモチベーションはどうやって保たれましたか?
エンジニアへの憧れが強かったというのが1番ですね。
学生の頃スタートアップ企業に務めていたときの影響がすごく大きかったです。
その企業でのエンジニアという職種が、サービスにも工夫を凝らして、一緒に働く人達にも「働きやすさ」などの大きな影響を与えていて、そのような姿を見て憧れが強くなりなりました。
エンジニアになりたいと思う気持ちがとても大きかったのが、1番のモチベーションですね。
あとは学習のスケジュールを詳細に決めるという工夫をしました。
毎日手帳を持ち歩いて、その日一日何をやるのかを全部決めて、タイミングごとに1時間とか1時間半とか強制的に学習時間を確保することでモチベーションを保っていました。
詳細なスケジュール管理はRUNTEQに入る前からの習慣でしたが、RUNTEQでも活かせたと感じています。
パソコンでも予定表を作成していて、予定通りに進められなかったら赤で書き換えるんですけど、書き換えるのが面倒なので
「じゃあ目標をクリアさせよう!」
という意識も一種のモチベーションにしていました。
トータル1000時間の学習時間はとても遠い道のりなので、何かしらの工夫は必要だと思いますね。
Q. 仕事をしながらどのように学習を進められましたか?
仕事しながらの学習は「日に3時間が目安」などと言われていましたが、もっと長く学習時間を取れると考えていました。
ですので、毎日の時間をいかに有効に使えるか考えて、平日5〜6時間の学習時間を確保できるように工夫していました。
休日などは10時間とか学習していたのですが、それに加えて平日の時間をどう最大化するのかを常に考えていましたね。
朝4時起きしてブログのアウトプットを行ったり、仕事前や仕事帰りに時間を作れるように意識していました。
Q. 他にRUNTEQで印象に残ったことはありますか?
自己紹介会や、受講生同士でポートフォリオを発表し合うイベントをを主催したり、BATTLE OF RUNTEQ(ポートフォリオコンテスト)などのイベントに出たことが経験値的にはすごくプラスになったと感じます。
特にDiscordで話している時に「何か発表の場が欲しいよね?」という会話がきっかけで、イベントを主催できたことは印象的でしたね。
今はだいぶ慣れましたが、最初はオンラインでのコミュニケーションが難しいなと感じていました。
自分が企画したイベントで司会進行を務める際に、反応が薄かったりチャットが静かだったりすると「この話し方で大丈夫なのかな?」などと不安になることも多々ありました。
イベントを通じて身についたオンラインコミュニケーションへの慣れは、就職活動でも活かせたと思っています。
司会進行からコメント収集まで全部自分で行ったのはいい経験でしたし、これから先、就職先でもリモート発表やLT会等あると思いますので、そのようなことに慣れることができたので得るものが大きかったです。
夢を叶えるために入念に取り組んだ就職活動
Q. 就職活動期間と卒業後の進路を教えてください
Web系の受託開発企業です。
30社ほど応募して、選考に進んだのが11社、最終的に3社からの内定を頂きました。
その中でも受託兼自社サービス開発の軸が、自分の軸と一致した部分があったので、今の会社への入社を決めました。
「リモート」をキーワードにして、自社サービスを展開されていて、オンラインゲームコミュニティやオンラインイベントを開催するサービスを制作されている会社です。
自分が作ったポートフォリオとの親和性や、人とのつながりを考えながらサービスを制作してるという部分で、同じ軸を持っていると感じたのがひとつ。
もうひとつの理由は企業探しの際に、受託開発企業を探しており、その部分でもマッチしていたので決めました。
受託サービスが7割で、自社開発は3割ほどあり、最初の業務は受託から入ると思いますが、自社開発部門が成長すればゆくゆくは関わらせていただけるかもしれないと期待しています。
就職活動自体は、書類準備をしはじめてから3ヶ月ぐらいかかりました。
前職での失敗を繰り返さないように、企業の選考基準をかなり厳しくしてました。
思っていた希望から2割程度でも違うなと感じたら辞退していたので、30社のうち7〜8社くらいは辞退したという経緯もあり、就活には考えていたよりかは時間がかかり少し焦りました。
Q. 選考ではご自身のどの点が評価されたと感じますか?
ポートフォリオとブログについて評価していただけたと感じます。
ブログについては全部で125記事書いており、5000〜6000文字ほどで詳細な記事を書いていた部分などを評価していただけました。
ブログを始めたのは「他の人と差別化したかった」という部分が大きかったですね。
未経験のエンジニアでも企業に選んでいただけるような、ちょっと何か違う部分を見せたいという思いもあり、ブログに挑戦しました。
なかなか続けられる人も少ないという現実もあり、そこは差別化できる部分だとも思いましたし、もともと文章を書くのも好きだったので結構楽しく続けられていました。
ブログに対してのリアクションもそんなに多くはなかったのですが、自分のやってきたことの可視化ができる部分が続けられた理由かもしれません。
ブログを書くことで自分自身の成功体験を積み重ねることができたのかなと思います。
RUNTEQでカリキュラムに取り組んでる際は、みなさん学習に数日間詰まってしまって先に進めないなんてこともあると思います。
そんな時も、自分の場合はブログ記事を書くことによって一つひとつ記事数を増やすことができ、自分のやったことの蓄積を見える化することでストレスを軽減できたのかもしれません。
人によって向き不向きはあるとは思うのですが、ブログを書くことはおすすめしたいですね。
Q. RUNTEQの就活サポートはいかがでしたか?
結構使っていたのではないかなと思います。
面接練習も3〜4回はしていただき、たっぷり相談させてもらえたので本当にありがたかったです。
面接練習を繰り返すことで、メンタル面でもすごく強化していただいたので、就活の際もあまり動じることはありませんでした。
大勢のユーザーに支持されるサービスを作り上げたい
Q. 今後どのようなエンジニアになりたいですか?
何か一つの事業を成功させたいという思いがあります。
何かの事業を完結させるという成功体験をしてみたいです。
自分のポートフォリオはtoBだったのですが、実際に使ってくださる方もいて、フィードバックをもらえたことがすごく嬉しかったんです。
学生時代のインターンシップの時に、サービスをリリースしてフィードバックをもらって改善を繰り返すことで評価が上がり、多くの人にサービスが広がって行く様子を目の当たりにしました。
自分がやりたかったエンターテインメントはそういう部分なんです。
0から開発をして、大勢のユーザーに使われるようなサービスに発展させていくという体験を積み重ねていきたいと思います。
Q. いま仕事をしながら学習を頑張っている人に向けて一言アドバイスをお願いします!
仕事をしながらのプログラミング学習は本当に辛いというかストレスだと感じる部分もあるかと思います。
転職をしたいという思いがあるからこそ学習をしていると思いますので、仕事を続けること自体にもストレスを感じていらっしゃるかもしれません。
プログラミング学習は1000時間必要だと言われていて、遠い道のりだとは思いますが、だからこそ仕事をしながらやり通せた時には大きな自信がつくはずです。
挫折せずに頑張り続けることができたら、やり遂げた体験を積むことができて、今後辛いことがあっても克服する力が身につくと思います。
大変だとは思いますが、頑張り続けたことで夢を叶えることができたら、ほんとうに気持ちいいと思います。
ですので、頑張ってください!と伝えたいですね。
編集後記
いかがでしたでしょうか?
先田さんは新卒での就活の際に、エンジニアという職種の捉え方が広すぎたため、就職に失敗してしまったと仰っていました。
しかし、ご自身が憧れていたWebエンジニアになる夢を叶えるために、仕事とプログラミング学習を見事に両立させ、転職に成功されました。
強い思いがあれば、たとえ失敗したとしてもきっと取り戻せます。
本当はやりたいことがある。そう思っている方こそRUNTEQでプログラミングスキルを身に着けて新しいスタートを切りませんか?
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