「プロフちゃん」は「リモートワークが主流の会社で円滑なコミュニケーションのきっかけになる社員プロフィールを、Slackを通して公開できるサービス」です。RUNTEQ修了生の先田さんは「プロフィール帳」に着想を得てユーザーである社員が使い慣れているSlackのAPIを導入し複雑な19ものテーブル設計やSlack社のレビューを通し、未経験エンジニアのポートフォリオとは思えない保守性・信頼性・安全性を実現させました。就職活動でも高い評価を得たWebサービスをつくるヒントがたくさん詰まった内容をお届けします。【卒業生ポートフォリオ紹介vol.26】
RUNTEQでは、定期的に卒業生が制作したポートフォリオを紹介しています!
今回ご紹介するのは「プロフちゃん」!コミュニケーションツールであるSlackを通じて、同じ企業で働く方同士のプロフィールが公開し合える
かわいいキャラクターとどこか懐かしい雰囲気のある本サービス。
制作者であるRUNTEQ卒業生の先田さんをお招きして、高クオリティなサービスの裏側を伺いました!
コミュニケーションを深めるきっかけとなる「プロフちゃん」
先田さん、本日はどうぞよろしくお願いします。
早速ですが「プロフちゃん」はどのようなサービスですか?
先田さんは、リモートワークが主流になる中で、社内のコミュニケーションが円滑に図りにくくなっていることに課題感を感じられたそうです。
そこでコミュニケーションツールであるSlackを通じて、同じ企業で働く方同士のプロフィールが公開し合える「プロフちゃん」を制作されました。
リモートワークでテキストのみのコミュニケーションだと、物足りなさを感じている方も多いかもしれませんね。
そんなコミュニケーションにおける課題を解決するために制作された「プロフちゃん」の使い方を見ていきましょう。
まずは「プロフちゃん」のTOP画面からSlackにログインします。
ログイン後に、ご自身のプロフィール登録を行います。
基本プロフィールの項目はとてもシンプルなもの。
ここからさらに基本プロフィールをカスタマイズして、より詳細なプロフィールを登録していきます。
詳細なプロフィールはブロックごとに分かれてています。
好きなブロックを埋めていき、ご自身のプロフィールをより充実させていきましょう。
気になる他の社員のプロフィールはブックマーク登録が可能。
「プロフちゃん」は、昔流行った「プロフィール帳」からインスピレーションを受けたそうです。
確かに、どことなく懐かしさを感じられますね?
リモートワークだとSlackなどのツールでのやりとり内容が、業務連絡ばかりということも珍しくないかもしれません。
そんな時にこの「プロフちゃん」で相手のプロフィールを見て、共通点などが発見できたら親近感が湧きそうですよね。
リモートワークが進むからこそ大切にしたい人と人との心の繋がり
先田さん、先ほど「社内のコミュニケーションが円滑に図りにくくなっている」というお話がありましたね。
「プロフちゃん」を制作するにあたり、何かきっかけがありましたか?
企業へ常駐してシフト制で働いていましたが、社員は完全にリモートワークでした。
同じ職場で働いているのに、全く喋ったことがない人が多くいたという特殊な状況だったんです。
先田さんは仕事を続けながらRUNTEQでプログラミングを学ばれていましたが、ポートフォリオ作成の際に、コミュニケーション型のサービスを思いついたとのこと。
前職での経験から、リモートワークでも良質なコミュニケーションを取るためのきっかけになれば、との想いで「プロフちゃん」を制作されたそうです。
しかし、一度も会ったことのない社員さんとは、なかなか交流する機会がありませんでした。
業務について質問したくても、声を掛けるまでのハードルがなかなか高いと感じてらっしゃったそうです。
テキストのみでコミュニケーションを深めていくためには、向き不向きや慣れも多少あるでしょうし、ある程度の時間もかかりそうですよね?
RUNTEQ内のイベントで、同じトピックを投げたら受講生たちの反応が良かったんです。
リモートワークにおけるコミュニケーションについて、イベント内で議題に上げたところ、他の受講生さんたちの話が止まらなかったそうです。
その様子を見て、先田さんが考えていた仮説は、自分以外にも需要があるポイントだと確信されたとのこと。
しかし、結局その場ではリモートワークにおける円滑なコミュニケーションについての、明確な答えが見い出せなかったんです。
リモートワークはもはや一般的になりつつありますが、コミュニケーションにおける課題の根は深そうですね。
ポートフォリオの方向性が決まってからは、どのように企画を深めていかれましたか?
バディに直接聞きに行くこともあり、その際に「プロフちゃん」についてのアイディアをいただけたのでとてもありがたかったです。
先田さんは当初、マッチングアプリなどにおけるプロフィール画面のデザインをイメージされていたそうです。
しかしバディへ相談した際に、昔流行った「プロフィール帳」に寄せてみてはどうか?というアイディアを出していただけたと仰っていました。
先田さんご自身は「プロフィール帳」についてのご認識はなかったそうです。
調べてみるとデザインなどの可愛らしさに共感できたので「プロフィール帳」のイメージを「プロフちゃん」に取り入れられたとのこと。
バディとの壁打ちをとても上手に活用されていたのですね。
「プロフちゃん」の制作を決める前に、他にも検討していたアイディアはありましたか?
筋トレ関係だったり、Twitterに絡めたものだったり…
ただ振り返ってみると、どのアイディアも人との繋がりに焦点を当てたものが多かったように感じますね。
先田さんが取り組みたかったのは、やはり人と人とのコミュニケーションに繋がるものだったのですね!
新しい技術をゼロから学び自走力を養う
続いて実装段階のお話も伺っていこうと思います。
開始からリリースまでどのくらいの期間がかかりましたか?
しかしその後、Slackレビュー申請してから回答まで2ヶ月も返事待ちの期間がありました。
そのこともあり、結果的にリリースまでは5ヶ月ほどかかってしまいましたね。
申請から回答まで、かなりの期間がかかってしまうのですね!
Slack社へは英文でのやり取りをされていたそうですが、その事自体は苦痛ではなかったとのこと。
1番辛かったのはSlack社からのレビューを待っている期間だったそうです。
待っている間の時間は苦痛だったと仰っていましたが、良い経験だったと笑顔で語ってくださいました。
待ちに待ったSlack社のレビューを獲得した「プロフちゃん」ですが、技術面でのこだわりポイントはどのような部分ですか?
デザイン面へのこだわりもあります。
「プロフィール帳」を参考にしつつブラウンの色合いにデザインにしました。
柔らかい色合いは、可愛らしく親しみがもてる印象を感じます。
他にもこだわりの部分はありますか?
すごいです!かなりしっかりとテーブル設計をされているのですね!
メイン機能については全てテストを書いたり、警告が出ないようにサーチしたり、プライバシーポリシーや利用規約などもSlack社の指示通りに修正したりと、保守性・信頼性・安全性の向上を図られたそうです。
素晴らしいですね。かなりこだわりを持たれていたというのがとても伝わりました。
こだわりの機能を実装していく中で、どのような部分にご苦労されましたか?
使っている人が少なかったので情報量が極端に少なかったんです。
調べたくても情報が出てこず、苦労しました。
なかなか情報が無いため、大量のドキュメント読み込み、ゼロから学んで行かれたそうです。
ご自身で学習を進め、トータル的にSlackAPIを理解できたそうですが、1番苦労した部分でもあったと仰っていました。
gemの処理方法や、新しい技術に対して理解進めるためのフロー、アプローチの方法を教えていただいたので、とてもありがたかったです。
細かな部分へのこだわりと他との差別化で面接において高評価を
詳細な部分へもこだわりを持って完成させた「プロフちゃん」ですが、リリース後の反響はいかがでしたか?
訪問回数は多いのですが、ユーザー登録数は少なく50に満たないです。
ユーザーさんからは何かフィードバックはありましたか?
「SlackAPIだけに特化しすぎている」とか「Slackログインの方法が分からない」などの意見をいただきました。
そのご意見を受けて改善した部分はありましたか?
逆にユーザーさんからの嬉しい声はありましたか?
「プロフちゃん」は、就職活動においてはどんなところが評価されたと感じましたか?
中でも特に、Slack社のレビューを獲得された部分を評価されたそうで、他の方のポートフォリオとの差別化に成功されたようですね。
こだわって作り上げたポートフォリオをじっくりと見ていただけて、評価していただけたのは嬉しいですよね。
今後も人との繋がりを最大化できるサービスを開発したい
それでは最後に今後についてもお伺いしていきたいと思います。
今後はこのサービスはどのようにしていきたいですか?
ご自身もこれからフルリモートで働かれるそうですが、だからこそ人との繋がりを大事にする生活を送りたいと仰っていました。
入社される会社も自社サービスで「リモート」をキーワードに開発を進めていらっしゃるとのこと。
学べる部分は多くあるはずなので、今後の学びを活かして個人開発を続けていきたいと語ってくださいました。
ポートフォリオの制作を通して、企画から開発・運用まで取り組んでみて、感想や学びはありましたか?
今後業務を行う中で、同じように新しい技術を取り入れる場面は必ず来ると思います。
その時のための自走力を身につけれたと感じます。
新たな技術に果敢に取り組んだ先田さんのお話を伺い、確かな技術力と自走力を身につけられられたのではないかと感じました。
人との繋がりをとても大切にされている先田さんが、今後どんな素敵なサービスを作っていかれるのかとても楽しみです!
先田さん、本日はどうもありがとうございました!
編集後記
いかがでしたでしょうか?
ご自身の経験から課題感を見い出してサービスを作り上げた先田さん。
リモートワークが進むからこそ、いかに人との繋がりを大事にできるかが問われる時代なのかもしれません。
先田さんは、コミュニケーションがもたらすものを最大化できるサービス開発に今後も取り組んでいかれるそうです。
人との繋がりをキーワードに探してみると、新たなニーズが見つかるのかもしれませんね。
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